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記事 81件
  • 自公政権合意―増税・原発・改憲の暴走許さず

    2012-12-26 11:18  
    主張
    自公政権合意
    増税・原発・改憲の暴走許さず
     自民党の安倍晋三総裁と公明党の山口那津男代表が会談し、連立政権合意に署名しました。26日の首相指名のあと発足する、第2次安倍政権の基本になるものです。
     合意には、2014年4月から実施予定の消費税増税を確実にするための対策や、環太平洋連携協定(TPP)参加の準備に加え、原発の再稼働容認や憲法改悪の土台づくりなどの内容が盛り込まれました。増税、原発、改憲連合の暴走を許さないことが重要です。
    増税実行の条件づくり
     自公合意は、安倍氏が最優先課題にするとしている景気対策のため、予算の早期成立や公共投資の拡大、「物価目標」を2%とし大胆な金融緩和を断行することなどを掲げています。“超”がつくほどの金融緩和と公共事業の拡大で、景気がよくなる保証はどこにもありません。むしろ金融政策の健全性が損なわれ、財政がさらに悪化し、物価の上昇で実質賃金が低下
  • 安倍総裁の「政治とカネ」

    2012-12-25 11:53  
    安倍総裁の「政治とカネ」
    企業・団体献金、政党助成金にどっぷり
    3日に1回飲み食い 758万円支出
     総選挙の結果、自民党・安倍晋三総裁(衆院山口4区)の首相再登板が確実となりました。同氏の政治資金を調べてみると、企業・団体献金や資金集めパーティーの開催などで、2011年の1年間で1億8400万円もの収入があり、集金力は政界では5本の指に入っています。一方、3日に1回の割合で飲み食いするなど、苦境にあえぐ国民の生活とはあまりにもかけ離れた実態が浮かび上がりました。
     安倍氏の資金管理団体「晋和会」、安倍氏が支部長を務める「自民党山口県第4区支部」などの11年分の政治資金収支報告書を調べたもの。
    パー券でぼろもうけ
     これによると、晋和会は、「政経セミナー」名目のパーティーを開催、約1億2323万円を集めています。ホテルの使用料など開催費用は約2241万円で、8割以上が“利益”というぼろもう

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  • 2012年総選挙 小選挙区制 害悪くっきり―4割得票で議席8割

    2012-12-25 11:37  
    2012年総選挙 小選挙区制 害悪くっきり
    4割得票で議席8割
     「選挙制度はこれでいいのか」―先の総選挙結果を受けて噴出する選挙制度見直しの声。浮かび上がったのは小選挙区制の害悪です。
    虚構の多数 ゆがむ民意
     今回の総選挙で自民党が得た294議席のうち237議席は小選挙区でのものです。小選挙区での同党の得票率は43%でしたが、全300小選挙区議席に占める割合(議席占有率)は79%にもはねあがりました。自民党の大量議席は、小選挙区制がつくりだした「虚構の多数」です。
     民主党が「政権交代」を最大争点にした2009年総選挙、自民党が争点を「郵政民営化の是非」にゆがめた05年総選挙でも“4割の得票で7割の議席”となっています。
     得票率と議席占有率のズレが生まれるのは、そもそも小選挙区制が民意をゆがめる選挙制度だからです。各選挙区で最大得票の候補者1人しか当選できないため、それ以外の候補者の

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  • イスラエルの入植拡大―国際社会は無法抑える努力を

    2012-12-25 10:24  
    主張
    イスラエルの入植拡大
    国際社会は無法抑える努力を
     イスラエルのネタニヤフ政権が占領地への入植の大規模な拡大に乗り出しています。入植活動はこれまでもたびたび問題になってきました。しかし、今回は国際社会が広く認めた中東和平の展望を破壊しかねない重大な事態となっています。イスラエルは入植活動をただちに中止し、パレスチナとの和平を真剣に追求すべきです。
    中東和平の展望を破壊
     イスラエルはヨルダン川西岸と東エルサレムへのユダヤ人の入植拡大を、立て続けに打ち出しています。最近も17日に東エルサレムで住宅1500戸、19日にも東エルサレムに2600戸の住宅建設を発表しました。将来のパレスチナ国家の首都とされアラブ系住民の多い東エルサレムを、大規模に侵食するものです。
     とりわけ、E1と呼ばれる地区への入植は東エルサレムと西岸とを分断し、パレスチナの領土的一体性を破壊するものとなります。イスラエ
  • トンネル総点検ー公共事業のあり方が問われる

    2012-12-24 10:47  
    主張
    トンネル総点検
    公共事業のあり方が問われる
     山梨県内の中央自動車道・笹子トンネルで、コンクリート製の天井板が崩落した事故をきっかけに、全国でトンネルの総点検や、天井板撤去などの緊急工事が始まっています。9人が死亡した重大事故は、老朽化した社会資本の維持管理や安全対策などの重要性を浮き彫りにしました。予算の使い方はもちろん管理運営の「民営化」など、公共事業のあり方そのものが問われています。
    老朽化が急速にすすむ
     笹子トンネルの事故原因は調査中ですが、老朽化したトンネルの「つり天井」で、天井板を支えるボルトなどが劣化した可能性が高いとみられています。全国のトンネル総点検で同じ構造の「つり天井」が各地で確認され、とくに道路公団が「民営化」して以降、安全点検や危険な「つり天井」の撤去が遅れていることが浮き彫りになりました。
     これまでの自民党型政治のもと、国の社会資本整備は、高速道路や新
  • 国民運動と選挙ー重要性増す政治を動かす行動

    2012-12-23 13:55  
    主張
    国民運動と選挙
    重要性増す政治を動かす行動
     消費税増税反対や「原発ゼロ」、環太平洋連携協定(TPP)参加阻止など全国でおこった国民運動が、今回の総選挙結果に十分反映されなかったのではないかという議論がみられます。それは皮相な見方でしょう。むしろ今回の選挙は、国民運動の発展が政治を変える力になることを示したのが特徴だったといえます。
    国民の声を恐れて
     たとえば消費税増税問題は、民主党が前回の総選挙での公約を投げ捨てて、自民党、公明党との3党合意で2014年に8%、15年に10%に引き上げる法律を成立させたあとの、最初の国政選挙でもあり、本来、重大争点であるべきでした。メディアのどの世論調査でも増税反対が賛成を上回っていました。
     しかし3党は、いっさい口を閉ざし、争点隠しに終始しました。いまの大不況下でこんな大増税をすれば、経済の底がぬけてしまう深刻な問題が論争であきらかになったら
  • 政党助成金―解散した政党も がっぽり

    2012-12-22 10:29  
    政党助成金
    解散した政党も がっぽり
     国民の税金である政党助成金(年総額320億円)を日本共産党以外の各党が山分けしていることに、「国民に負担増を押し付けて自らは税金頼みか」との批判がわきおこっています。すでに解散した政党にも政党助成金がわたり、来年には新党も次々受け取ろうとしています。国民との結びつきを失わせ、政党の堕落をもたらす政党助成金の害悪がはっきりしています。
     今年最終分の政党助成金の交付では、新党きづな、太陽の党、新党大地、新党日本の4党が、すでに総務省に解散届を提出していながら「特定交付金」という名目で計1億5523万円を受け取りました。
    抜け道利用して
     政党助成法には、5人以上の国会議員がいることなどの政党要件を満たさなくなった場合でも、政党助成金を受けたいと申請すれば残額分の一部をもらえる“抜け道”規定があるためです。
     なかでも、石原慎太郎代表で発足した「太陽」は

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  • 辺野古アセス補正提出―新基地に固執するのをやめよ

    2012-12-22 10:24  
    主張
    辺野古アセス補正提出
    新基地に固執するのをやめよ
     沖縄防衛局は18日、名護市辺野古に米軍新基地を建設する前提となる環境影響評価(アセスメント)の補正評価書を沖縄県に抜き打ち的に提出しました。県民から怒りが噴き上げています。
     補正評価書が県民に公告・縦覧されればアセスの手続きは終了し、新基地建設のための辺野古沿岸の埋め立て申請に道を開くことにつながります。申請は新政権発足後とみられますが、政権交代の隙を突いたアセス提出に県民が激憤するのは当然です。県民は島ぐるみで新基地建設計画に反対しています。埋め立て申請の企てが許されるはずはありません。
    オスプレイの被害黙殺
     今回の評価の補正は、昨年12月末に闇にまぎれて防衛省が沖縄県にだした辺野古の評価書があまりにずさんで、仲井真弘多知事が評価書に579件もの意見をつけ、新基地建設の「実現は事実上不可能」と指摘したことを受けてだされたもので
  • 政党助成金11党に122億円―今年最終分

    2012-12-21 13:23  
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    政党助成金11党に122億円
    今年最終分 「太陽」など要件喪失政党にも
     総務省は20日、2012年分の政党助成金(年総額約320億円)の最終分として民主、自民、公明、みんな、国民新、社民、新党きづな、新党改革、「太陽の党」の9党に交付しました。26日には新党大地と新党日本にも交付され、最終分は11党で122億3734万円にのぼります。総選挙をめぐり離合集散を繰り返し、現存しない政党にも国民の税金が山分けされることになり、政党助成金の害悪が浮き彫りになりました。
     政党助成金は1月1日時点の所属国会議員数などが算定基準とされています。民主党は総選挙で大幅に議席を減らしましたが、今年1月1日時点の衆院議員数292人にもとづき、年交付額は165億430万円。自民党も満額受け取り、101億5400万円。両党だけで年総額の8割を占めます。日本維新の会に合流した「太陽の党」は、政党助成法に基づく政党

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  • 安倍体制―増税・改憲連合と正面から対決 志位委員長が会見

    2012-12-21 11:21  
    安倍体制――増税・改憲連合と正面から対決
    志位委員長が会見
     日本共産党の志位和夫委員長は20日、国会内で記者会見し、新しい国会にのぞむ基本姿勢を明らかにしました。そのなかで、自公を中心に「増税連合」「改憲連合」がつくられようとしていることに警鐘を鳴らし、「国政のあらゆる問題で国民の利益にたって、安倍・自公体制と正面から対決する野党としての仕事を果たせるのは日本共産党だ」とのべ、奮闘の決意をのべました。詳報は次のとおりです。
    虚構の多数
     総選挙では自民、公明両党が3分の2を超す議席を獲得し、安倍・自公政権が復活する見通しとなりました。しかし、これは、小選挙区制がもたらした「虚構の多数」のうえに築かれたものです。自民党は6割を超える議席を獲得しましたが、得票を有権者比でみると小選挙区は24%、比例代表は15%です。国会の議席と国民の民意がこれほど大きくかけ離れている状況はありません。安倍体

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