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40人学級復活方針/ 行き届く教育の土台崩すのか
2014-10-31 17:54主張
40人学級復活方針
行き届く教育の土台崩すのか
財務省が、現在行われている公立小学校1年生の35人学級を40人学級に戻すよう文部科学省に求める方針を財政制度等審議会(財務相の諮問機関)に示しました。35人学級は広範な教育関係者と国民の長年の運動によって実現したものです。子どもたちへの行き届いた教育をすすめるためには、35人学級を全学年に広げ、1クラスの少人数化をさらに進めるべきです。40人学級に引き戻すことは絶対に許されない逆行です。
根拠のない決めつけ
小学校1年生の35人学級は、2011年に義務教育標準法が改正され、31年ぶりに学級編成基準が改善されたことにより実現しました。貧困の広がりや社会のゆがみの中で、困難を抱える子どもたちが増え、教職員の多忙化が深刻になる中、一人ひとりによりそった丁寧な教育を求める声の広がりを受けてのものです。
文科省は段階的に小中学校の全学年で3 -
「韓国日報」が志位委員長インタビュー/北東アジア平和協力構想、議連「共同声明」の意義語る
2014-10-30 10:49韓国紙「韓国日報」27日付は、「植民地支配最大の犯罪は慰安婦… 問題の解決なしには反省の意味もない」と題した日本共産党・志位和夫委員長のインタビュー記事を、国際面の1ページを使い掲載しました。志位氏が訪韓中の26日、ソウル市内で取材を受けたもの。
記事は、「安倍政権の右傾化を堂々と批判してきた」と志位氏を紹介し、日本共産党が提唱する「北東アジア平和協力構想」を詳しく記述しています。志位氏は、「『構想』は、決して理想論ではない」とし、東南アジア諸国連合(ASEAN)などを例に「構想」の重要性を語りました。
記者が、「むしろ安倍政権が緊張を高めているが」と質問したのに対し、志位氏は「集団的自衛権の行使容認をしようとする動きに象徴されるように、安倍政権は何の外交戦略もなく、軍事的な対応をしようとしている」と批判。「どのような問題も憲法9条の精神の下で、平和的外交で解決しなければならない」と -
政治資金疑惑続出/乱脈ぶり 政権の資格問われる
2014-10-30 10:47主張
政治資金疑惑続出
乱脈ぶり 政権の資格問われる
安倍晋三政権の閣僚の、「政治とカネ」などの疑惑があとを絶ちません。後援会の観劇会などをめぐる疑惑が指摘された小渕優子前経済産業相と選挙区の盆踊りで「うちわ」を配った松島みどり前法務相が辞任したあとも、後任の宮沢洋一経産相の東京電力株保有や外国人企業からの献金疑惑、有村治子女性活躍相の脱税企業からの献金などが発覚しています。塩崎恭久厚生労働相の秘書の「口利き」疑惑や江渡聡徳防衛相の収支報告書の訂正に加え、西川公也農林水産相や望月義夫環境相の疑惑も明らかになりました。任命権者の安倍首相の責任が免れない事態です。
辞任だけではすまない
これほど多くの閣僚の政治資金をめぐる疑惑が相次ぐこと自体、異常です。小渕、松島両氏の辞任のあと政権の周辺では、第1次安倍政権のような閣僚の「辞任ドミノ」が繰り返されるのではないかとの指摘さえ広がっています。 -
「派遣法」審議入り/雇用破壊の逆流は許されない
2014-10-29 11:54主張
「派遣法」審議入り
雇用破壊の逆流は許されない
派遣労働を無制限・無期限に拡大する労働者派遣法改悪案が衆院で審議入りしました。これまで派遣労働の大原則だった「常用雇用の代替禁止」「臨時的・一時的業務に限定」を覆す重大な改悪です。正社員の派遣労働者への置き換えを際限なく広げ、派遣で使い続けることができる改悪案に国民が批判の声を上げています。今国会成立を狙う安倍晋三政権の強行を許さず、廃案に追い込むたたかいをさらに広げることが急がれます。
働く人すべてに影響
改悪案は、いままで「専門26業種」と指定してきた期限のない派遣の業種区分の撤廃や、延長しても3年が上限だった派遣の期間制限をなくすなどというものです。
1985年に成立した労働者派遣法はこれまで何度も改悪され、低賃金で不安定な雇用で働く派遣労働者を増加させ続けてきました。それでも「派遣労働を常用雇用に代替してはならない」「派遣 -
派遣法改悪案の危険浮き彫り/首相のごまかし次つぎ
2014-10-29 11:5228日の衆院本会議で審議入りした労働者派遣法の改悪案。「生涯ハケン、正社員ゼロ」を押し付ける危険性と、“労働者の保護や正社員化につながる”という安倍首相のごまかしが浮き彫りとなりました。
生涯ハケン――期間制限、事実上なくす
「派遣労働者のいっそうの雇用の安定、保護等をはかり、多様な働き方の実現をめざすものであり、『正社員ゼロ法案』あるいは『生涯ハケン法案』では決してない」
高まる反対世論を前に、首相はこう言いつくろいました。
雇用は、労働者を雇った企業が仕事を指示する直接雇用が大原則です。そのため派遣先から仕事を指示される派遣労働は「臨時的・一時的業務」に限るとして、業務や期間を限定し例外的な場合に限り認めているものです。
首相は、「常用代替を防ぐ」として、派遣の受け入れ可能期間を3年とし、期間を延長する場合は労働組合などからの意見聴取を行い、「反対意見が表明された場合は、対応 -
望月環境相が収入不記載 政治資金報告書/安倍内閣 疑惑止まらず/「ゴルフ」など合計742万円
2014-10-29 11:44閣僚の「政治とカネ」の問題が相次ぐなか、望月義夫環境相(衆院静岡4区)の後援会が開いた賀詞交換会やゴルフ大会の収入計742万円が政治資金収支報告書に記載されていないことがわかりました。望月氏は28日未明、環境省で緊急に記者会見し、「法令上違反しているということではない」と辞任を否定しましたが、説明責任をはたしていません。小渕優子前経済産業相、松島みどり前法相に続いて次々と噴出する疑惑(別項)に安倍首相の任命責任が問われています。
「望月義夫後援会」の収支報告書によると、2008年に305万円、09年に359万円の支出を賀詞交換会の「大会費」として記載。望月氏によると、参加者は1800人程度で、1人2000円の参加費を受け取っていたといいますが、収入についての記載はありませんでした。
望月氏は、賀詞交換会ではなく、後援会自身の組織活動費だったと釈明。「この種の支出が社会的に批判されてい -
北東アジアの平和と協力、歴史問題/志位委員長の講演に熱心な質問/韓国の若い世代も日本共産党に注目/高麗大学で
2014-10-29 11:36「北東アジアにかんする新しいストーリーを語ってくれた」、「こんな政党が日本にあったとは知らなかった」――27日にソウルの高麗大学でおこなわれた日本共産党の志位和夫委員長の講演会「北東アジア平和協力構想を語る」。キャンパスには告知の横断幕や看板が出され、会場の大学百周年記念館内の国際会議場には、立ち見も出る200人以上の研究者、学生、市民、日韓の記者が集まりました。
地域の未来をともに考え心の通う交流に
日本共産党の「構想」の目標・原則とその現実性、安倍政権への批判的立場を詳しくのべた1時間余りの講演の途中には拍手や笑いも起こり、その後は感想をのべ質問を求める手が次々挙がりました。質疑応答は予定した30分の2倍以上となり、北東アジアの未来をともに考え、心の通う交流になりました。
冒頭、高麗大学の研究者の一人は、「志位委員長のアイデアに感謝する」とのべつつ、「2年以上も日中韓の首脳会談が -
「女性の活躍」/差別と格差の是正こそかなめ
2014-10-28 11:48主張
「女性の活躍」
差別と格差の是正こそかなめ
女性に対する差別と格差の是正を求めて、女性が自ら訴えを起こし、新たな変化の一歩がはじまっています。21日には、厚生労働省の女性係長が昇進差別を受けているとして国に謝罪と損害賠償を求めました。23日には、妊娠を理由にした職場での降格は、男女雇用機会均等法が禁じる不利益扱いにあたり「違法」という最高裁判所の判断が示されました。
一方で、安倍晋三政権がいう「女性の活躍」なるものが、「政治とカネ」で女性閣僚が辞任となるなど、大企業のための「成長戦略」をおおい隠すパフォーマンスにすぎないことを露呈しています。
女性の現状の解決こそ
日本共産党は、政策提言「女性への差別を解決し、男女が共に活躍できる社会を」を21日発表しました。いま日本の女性がおかれている地位は男性と比べて大きな格差と差別があり、解決すべき要の問題は、この格差と差別の是正にこそあ -
「都」構想の「協定書」/大阪市議会否決は当然の判断
2014-10-28 11:46「都」構想は断念を
橋下徹大阪市長が自らの「存在意義」と語る「大阪都」構想の「協定書」(設計図)議案が27日、大阪市議会で否決されました。違法・脱法行為を重ねて作られた「百害あって一利なし」の「協定書」を不承認としたことは、住民の負託を受けた議会として当然の判断です。(藤原直)
「議会が全部決めるのは有権者に対する冒涜(ぼうとく)だ。市民をばかにしている」。橋下氏は市議会が「協定書」を否決することについてこう非難してきました。住民投票で「住民に意思を示してもらうのが民主主義本来の姿」であり、議会がいま行うべき議論は「都」構想の是非ではなく、その後の「住民投票に付すための資料作成」にすぎないというのです。
住民のためにならないと判断しても議会は否決してはならないと言わんばかりの暴論です。「都」構想にかかわる大都市地域特別区設置法では、住民投票は、関係議会で「協定書」の承認が得られた場合 -
支持率下落―安倍政権と国民との矛盾が拡大/山下書記局長が指摘
2014-10-28 11:44日本共産党の山下芳生書記局長は27日、この間の世論調査で安倍政権の支持率が軒並み下落していることについて「(経産相と法相の)2大臣の辞任だけでなく、安倍政権が進める政治全体と国民との矛盾が大きくなっているのが特徴です。特に、アベノミクス(安倍政権の経済政策)への期待が急速にしぼんでいます。アベノミクスによる経済成長を『期待できない』が初めて『できる』を上回りました。これは大きな変化だと思います」と述べました。国会内の記者会見で語りました。
山下氏はさらに、「消費税率10%への再増税に国民が強く反発しています。再増税に『反対』が70%台で、一様に上昇しています。『消費税をこれ以上あげられたら生活が成り立たない』ということが、理屈ではなく国民生活の実感として感じられ始めています。国民の実質所得が減り続けるもとで、さらなる増税で所得を奪いとることは、日本経済の土台を壊す自殺行為となります」と
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