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記事 77件
  • 「政治とカネ」疑惑の原資 政党助成金どっぷり/自民・企業献金が1.5倍 民主・助成金依存82.5%/13年政治資金収支報告

    2014-11-29 12:28  
     政権に復帰した自民党が収入となる企業・団体献金と政党助成金を増やし、民主党は党財政のガタ減りを政党助成金のため込み分でしのいでいる実態が、28日に公表された2013年政治資金収支報告書でわかりました。企業・団体献金と政党助成金は一連の「政治とカネ」疑惑の原資となっており、それらにどっぷり漬かっている政党の劣化を浮き彫りにしています。
     13年の自民党本部収入は232億9801万円。自民党の政治資金受け皿団体である「国民政治協会」が集めた企業・団体献金は、前年より8億2034万円増の24億3914万円となりました。政党助成金は101億5400万円増の150億5858万円で、党本部収入の64・6%を占めました。
     国民の税金を政党が山分けする政党助成金は、企業・団体献金廃止を口実にして導入されましたが、自民党は献金も助成金も受け取る“二重取り”で懐を増やした形です。
     一方、民主党の本部収入
  • 自民公約と原発/推進への加速は許されない

    2014-11-29 12:26  
    主張
    自民公約と原発
    推進への加速は許されない
     東日本大震災にともなう東京電力福島原発の事故から3年8カ月余り、いまだに12万人以上が避難生活を続ける被災者への支援や被災地の復興とともに、二度と悲惨な原発事故を繰り返さないため、日本全国で停止している48基の原発の再稼働を許さず、一日も早く「原発ゼロ」を実現していくことが総選挙の重大な争点のひとつです。自民党は総選挙政策で、「原子力に依存しなくてもよい経済・社会構造の確立」という前回の公約を引っ込め、「原子力は重要なベースロード電源」と、依存を続けることを鮮明にしました。原発推進の加速は許されません。
    福島原発事故忘れたか
     自民党は福島原発事故後の最初の総選挙となった一昨年末の総選挙で、「全てのエネルギーの可能性を徹底的に掘り起こし…原子力に依存しなくてもよい経済・社会構造の確立を目指します」と公約しました。曲がりなりにも原発依存を反省
  • 橋下大阪市長が荒唐無稽な発言/助成金頼み棚上げ 「赤旗」に難くせ

    2014-11-29 12:25  
     大阪市の職員の団結権を侵害し“憲法違反”の判決を下されたばかりの維新の党共同代表の橋下徹・大阪市長が、またもや荒唐無稽な発言をしています。
     28日に記者から、日本共産党が政党助成金廃止を訴えていることについて問われ、「政党機関紙で集めたお金も、ある意味政党助成金と同じようなもん」「政党助成金反対っていうなら、『赤旗』廃止してください」と述べたのです。
     政党が自らの力で機関紙を発行するなどして自らの主張を伝え広めるのは政治活動の基本中の基本です。日本共産党は、政党助成金の受け取りを拒否し、国民と結びつき、党費と「しんぶん赤旗」購読料、寄付など一人ひとりの意思によって寄せられる浄財で活動している、もっとも政党らしい政党です。橋下氏の主張は政党活動のイロハもわきまえない発言です。
     橋下氏は「全国の自治体に『赤旗』いっぱい購入させている」などと言いますが、「赤旗」はほとんどが個人読者です。

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  • 選挙報道の内容に介入/自民党が在京TV局に要請/メディア関係者から批判

    2014-11-29 12:23  
     自民党が在京各テレビ局に、選挙報道の内容について細かく要請する文書を出していたことがわかり、メディアやその関係者から懸念や批判の声が上がっています。
     文書は総裁特別補佐の萩生田光一筆頭副幹事長と福井照同党報道局長の連名で20日に出されました。表題は「選挙時期における報道の公平中立ならびに公正の確保についてのお願い」。具体的には「テーマについて特定の立場から特定政党出演者への意見の集中がないよう」「街頭インタビュー、資料映像等で一方的な意見に偏る、あるいは特定の政治的立場が強調されることのないよう」求めています。
     これを報じた28日付のメディアは、「番組の構成について細かに要請するのは異例」「識者からは報道の萎縮を懸念する声も上がっている」などと疑問を出しています。
     民間放送労働者を組織する民放労連(赤塚オホロ委員長)は28日、「政権政党による報道介入に強く抗議する」との談話を発表し

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  • TPP触れぬ安倍首相に批判/北海道・十勝、釧路管内/「比例は共産党だ」の声も

    2014-11-29 12:21  
     安倍晋三首相が27日の北海道の街頭演説(十勝、釧路管内)で環太平洋連携協定(TPP)について全く触れなかったことに、保守系を含む地元の人々から強い批判と疑問の声が上がっています。
     「十勝に来て、TPPを一言も言わないなんて無責任きわまりない。ひどすぎる」
     十勝町村会会長を務める高橋正夫本別町長は怒ります。十勝町村会副会長の小林康雄士幌町長も「非常に残念だった」とコメントしました。
     高橋町長は「いま『十勝地域が消えてなくなる』という危機感を持ちながら、地域の30団体が『オール十勝』でTPP断固反対、未来をつくろうとがんばっている。自民党は前回の2012年総選挙で『断固反対TPP』だったのに、選挙が終わった瞬間に『断固推進』に変わった」と指摘します。首相の姿勢についても「自ら公約したことさえまったく意に介さず、約束したことはさっぱりやらず、選挙のときに何にも言わないことをどんどん閣議決

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  • 過労死ライン超え残業協定 経団連役員企業など40社中78%/小池議員と本紙が調査 「残業代ゼロ」の狙い鮮明

    2014-11-28 12:17  
     「アベノミクス」の「成長戦略」として「残業代ゼロ」制度の導入を主張してきた日本経団連、経済同友会の役員企業など40社・93事業所が結ぶ三六(さぶろく)協定を調べたところ、「過労死ライン」とされる月の残業時間80時間を超える三六協定を結んでいる企業が78%にのぼることが明らかになりました。日本共産党の小池晃副委員長・参院議員と本紙が共同して情報開示請求を行ったものです。
     1カ月間に延長できる残業時間80時間以上とする協定を結んでいたのは40社中31社(77・5%)。1日に延長できる残業時間では、8時間以上が23社(57・5%)、10時間以上が17社(42・5%)です。最高は1日16時間で、所定内労働時間を含めると、1日に23時間以上働かせることができます。
     年間の残業時間が600時間を超えるのは28社(70%)、800時間以上は12社(30%)でした。
     榊原定征経団連会長(産業競争力

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  • 消費税増税 反省なし 原発・TPPでも…/対決の足場なき民主党

    2014-11-28 12:10  
     民主党は「数の力で強引に推し進めようとする安倍政権に歯止めをかけよう」(海江田万里代表、27日の仙台市)と安倍政権との“対決”姿勢をアピールしています。しかし、メディアからは「『アベノミクス』からの転換を訴えているが、政権担当時に決めた消費税増税自体が誤りだったのではないのか猛省が足りない」(「東京」社説27日付)との声が出ています。同党の総選挙公約や行動をみると―。
     安倍首相が消費税10%増税を2017年4月に先送り実施するとしていることに対し、民主党公約は「延期」とするだけです。10%増税そのものには反対していません。民主党自身、野田政権時代(2012年)に自民、公明両党と一緒に消費税増税法を強行した当事者だからです。そのことへの「反省」はありません。
     原発再稼働でも、野田政権は国民の反対をふみにじり関西電力大飯原発(福井県)の再稼働を強行しました(12年7月)。公約で「安易な原

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  • 集団的自衛権行使/「戦争する国」許さない党こそ

    2014-11-28 12:06  
    主張
    集団的自衛権行使
    「戦争する国」許さない党こそ
     安倍晋三首相は衆院解散後初めての街頭演説(26日)で、集団的自衛権の行使を容認した今夏の「閣議決定」について「地域や世界の平和を守っていく責任を果たすために有意義な決定」だと自画自賛し、来年の通常国会で法制化する考えを示しました。「海外で戦争する国」づくりへのあからさまな表明です。総選挙では、憲法9条を破壊し、戦後日本の国のあり方を根底から覆す歴史的暴挙の「閣議決定」を撤回させる審判を下すことが重要です。
    若者の命を脅かす
     安倍政権が国民の反対の声の広がりを無視して強行した7月1日の「閣議決定」は、米国がアフガニスタン報復戦争(2001年)やイラク侵略戦争(03年)のような戦争を起こした際、自衛隊が、これまでは禁止されてきた「戦闘地域」での軍事活動(補給、輸送などの兵たん活動)を行えるようにするところに大きな狙いと実際の危険がありま
  • 政党助成金 1995年~2014年10月/受け取った35党 消滅した27党

    2014-11-27 12:33  
     国民の税金を日本共産党以外の政党が山分けしている政党助成金(年額320億円)。同制度が始まった1995年から今年10月までの山分け総額は6236億2434万円にのぼります。
     この間、政党助成金を受け取った政党は35党にもなります。うち27党が、政党助成金を手にすると政策や理念そっちのけの離合集散を繰り返して、解散したり政党要件を失って消滅しました。最近では、日本維新の会が次世代の党に分党。維新の会に結いの党が合併し、維新の党になりました。
     政党助成金は、政党がたやすく巨費を手にできることから国民との結びつきを弱めさせ、政党の劣化をもたらしています。

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  • 2014 総選挙/国会議員の定数削減/「身を切る改革」 二重の誤り

    2014-11-27 12:24  
     「身を切る改革 議員定数を削減します」(民主党の総選挙政策)―。国会議員の定数削減を求める「身を切る改革」を総選挙で与野党双方が喧伝(けんでん)しています。「身を切る」論は二重に誤った議論です。
    消費税増税 最悪の押しつけ論
     民主党・福山哲郎政調会長「消費税を上げることに自民党、公明党の協力をいただいた。そのときに当時の安倍晋三自民党総裁は議員定数削減を約束したのに、まったく音沙汰がない」
     自民党・稲田朋美政調会長「確かに約束した。自公は30定数削減案を示した」
     与野党政策責任者が会した23日のNHK「日曜討論」。消費税10%先送り実施で、自民、民主両党などが展開したのは国会議員の定数削減でした。国会議員の定数削減と引き換えに消費税増税を押し付ける「身を切る改革」論の狙いを示しています。
     福山氏がふれた自公民3党の「協力」とは、消費税増税と社会保障改悪を一体で進めるとした2012