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記事 70件
  • 「臨時的・一時的」盛り込まず―労政審部会 派遣法改悪案要綱を了承

    2014-02-28 11:18  
    労働者側が批判
     労働者派遣法の見直しを議論している労働政策審議会・労働力需給制度部会で27日、同法を大改悪する法案要綱が了承されました。労働者側からだされた意見を検討課題にするという極めて異例な形での了承となりました。労働者側の反対を押し切って取りまとめた建議すらないがしろにするもので、法案要綱の欠陥が浮き彫りになっています。
     労政審の部会は1月29日、審議をまとめた報告を厚労相に建議。厚労省は建議にもとづいて法案要綱を作成しました。ところが、法案要綱には、建議で示された「派遣労働の利用を臨時的・一時的なものに限ることを原則とする」との内容がありませんでした。
     労働者側は、この原則が法案要綱に盛り込まれていないのは問題だと批判し、明記すべきだと主張。鎌田耕一部会長は、意見をふまえ「臨時的・一時的」の考え方をどう示すか、厚労省に検討するよう求めました。
     また、建議では派遣労働者の雇用

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  • 無反省の「原発恒久化宣言」は撤回すべきだ―「エネルギー基本計画」案 志位委員長が批判

    2014-02-28 11:14  
     日本共産党の志位和夫委員長は27日、国会内で記者会見し、政府の「エネルギー基本計画案」について見解を問われ、「『原発恒久化宣言』です。いまなお14万人が避難生活を強いられ、あれだけの大事故を起こしながらまったく無反省の代物がでてきました。撤回すべきで、このまま閣議決定するなど到底許されません」と批判しました。
     このなかで志位氏はつぎの三つの問題点を指摘しました。
     第一は、原発を「コストが低廉で供給が安定」している「ベースロード電源」と位置づけることで、原発の恒久化をはかろうとするものとなっていることです。
     志位氏は、現に経団連会長が原発の新増設の必要性に言及していることにふれ、「計画案は、原発の依存度をできるだけ低減するとしていますが、その保証はどこにもありません。一定割合は必ず原発を使い続けるという『原発恒久化宣言』にほかなりません。3・11を経験した国民世論、福島の思いにまっこ

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  • 「君が代」強制―心のなかの自由を侵すな

    2014-02-28 11:09  
    主張
    「君が代」強制
    心のなかの自由を侵すな
     卒業式シーズンを迎えました。4月からは入学式も始まります。子どもたちの門出をみんなで祝う式にしたいものです。ところが、その門出に暗い影をおとしているのが「日の丸・君が代」の強制です。教職員への強制が強まるばかりでなく、一部では子どもたちに大声で「君が代」を歌えという強制も起きています。内心の自由を踏みにじる強制は許されません。
    子どもの声量まで報告
     大阪府では、教職員が「君が代」を歌っているか、校長らが口元をチェックし報告するよう府教委が求めています。式の最中に子どもそっちのけで、校長が教職員の口元を監視して回るのですから、こんな異常なことはありません。
     重大なのは、こうした強制が、子どもたちにまで及ぶ事態が一部で起きていることです。
     北海道では、道教委が、卒業・入学式で子どもたちの「君が代」を歌う声量を「歌っている」「おおむね歌ってい
  • 「立憲主義守れ」共同広く―安倍流手法に批判噴出 与党・海外メディアからも

    2014-02-27 15:53  
     集団的自衛権行使の容認に向け、「最高責任者は私だ」「閣議決定してから(国会で)議論」と、憲法解釈変更を独断で行おうとする安倍晋三首相の手法に対し、護憲・改憲の立場を超えて内外から反対の声が沸き起こっています。憲法によって国家権力を縛る立憲主義を守れ、との世論の急速な広がりです。
    与党内から
     「立憲国としてとても考えられない」「いまの内閣の歩んでいる道は非常に危険だ」
     安倍首相の姿勢に自民党幹事長経験者、元衆院議長をはじめ、同党総務会でも「閣議決定で(憲法解釈を)変更できるなら、一晩で変えられることになる」との批判が噴出しています。与党・公明党の漆原良夫国対委員長も「到底賛成できない」とメルマガで非難しています。
     自民党中堅議員の一人は「戦争を知らない世代の『右』が、勢いでやってしまうのは危ないし、よくない。ブレーキが必要だ」と語ります。同党憲法改正推進本部の関係者の一人も「内閣で決

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  • 「NHK会長辞任を」高まる―経営委員長が再注意

    2014-02-27 15:50  
     NHKの籾井(もみい)勝人会長が強権的に理事10人の辞表を預かったことが明らかになった以降も、会長の地位をめぐる緊迫した事態が続き、「辞任を」の声が日増しに高まっています。
     NHK経営委員会の浜田健一郎委員長(ANA総合研究所会長)は25日、国会へ出席したあとに委員会会合を開き、籾井会長の12日の経営委員会での発言について「自身の立場に対する理解が不十分であると言わざるを得ない」と注意しました。籾井会長就任時の暴言への注意とあわせ、1カ月の間に2度という異例さです。
     籾井会長は「従軍慰安婦はどこの国にもあった」など自身の就任会見の発言に関し、12日に「大変な失言をしたのでしょうか」などと誤りを自覚しない居直り発言をしていました。この委員会では、美馬のゆり委員(公立はこだて未来大教授)と籾井会長との間で何度かのやりとりがあり、籾井氏の先の発言が飛び出しました。
     25日の会合の議論の詳

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  • ベースロード電源―原発事故の反省、忘れたのか

    2014-02-27 15:46  
    主張
    ベースロード電源
    原発事故の反省、忘れたのか
     「福島原発事故の後、原発を動かすことは、犯罪的です」「原発を即時ゼロとすべき」「原発も戦争もいやです。子どもや孫を死なせたくありません」―。経済産業省が行ったパブリックコメント(意見公募)にこうした声が相次いでいるにもかかわらず、安倍晋三内閣は原発を「重要なベースロード電源」と位置づける、「エネルギー基本計画案」を決定しました。原発事故への国民の不安と「原発ゼロ」への強い願いを踏みにじるものです。原発依存にこだわり続ける安倍内閣に事故の反省はないのか。「原発ゼロ」を求める国民の声を高めることが急務です。
    「低廉」「安定」でない原発
     今回のパブリックコメントは代表的な声を紹介するだけで、賛否の比率は明らかにしていません。一つ一つに経産省の“反論”まで付ける念の入れようです。しかしそれでも国民の多くが原発事故の再発を懸念し、原発の再稼働や
  • 憲法解釈変更―9条の有名無実化許されない

    2014-02-26 10:51  
    主張
    憲法解釈変更
    9条の有名無実化許されない
     安倍晋三首相が集団的自衛権の行使を憲法解釈の変更で認めようとしていることについて、憲法改定の是非に関する立場の違いを超え、批判の声が広がっています。首相のたくらみを許せば、現代国家の立憲主義、法治主義の大原則が破壊されるという批判です。広範な人々とスクラムを組んで、日本を「海外で戦争する国」に変えるため憲法の政府解釈を覆そうとする動きに、ストップをかけなければなりません。
    元長官の呼びかけ
     元内閣法制局長官の阪田雅裕氏は、国会内での「超党派議員と市民の勉強会」(20日)で、集団的自衛権の行使を認める憲法解釈の変更によって、「9条はなくなる」と強調しました。これまでの政府の立場からしても、9条は有名無実になってしまうという警告です。
     国連憲章は、武力の行使を禁止し、国際紛争の平和的解決を定めています。その例外としているのは、個別的自衛権と
  • 「第三極」混迷 いよいよ深刻

    2014-02-26 10:48  
     みんなの党と日本維新の会が、安倍政権にすりより国民の支持を失うなかで、「第三極」の混迷がいよいよ深刻になっています。 (前野哲朗)
    みんな―「保守政党」
     「支持率も相当さがった」。みんなの党の渡辺喜美代表は23日の党大会で自嘲気味に語りました。最新の世論調査での同党の支持率は1・6%(共同通信)で、1年前からほぼ半減。昨年末は秘密保護法で、安倍政権と「修正」合意するなかで国民との矛盾が広がり、党が大分裂して4割の議員が離党しました。
     この中で渡辺氏が打ち出したのは露骨な「保守政党」宣言です。安倍晋三首相が前のめりしている解釈改憲=集団的自衛権の行使容認に理解を示すなど、首相に急接近。「非自民勢力を結集」「触媒政党」などとうたった「結党宣言」(09年8月)を完全に投げ捨てたのです。
     渡辺氏は18日には維新の石原慎太郎共同代表と会談。その後、集団的自衛権の問題で「共同勉強会という機会も

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  • 「河野談話」攻撃の維新議員に謝意―安倍首相

    2014-02-26 10:46  
     「世論調査で河野談話(見直し)賛成が約6割だった。山田さんのおかげだ」。安倍晋三首相は24日、国会内で日本維新の会の山田宏衆院議員にこう声をかけました。
     山田氏は20日の衆院予算委員会で、「慰安婦」問題で旧日本軍の関与を認めた「河野談話」(1993年)の作成に携わった石原信雄元官房副長官に質問。このなかで石原氏は、「慰安婦」とされた女性たちの証言について「裏づけ」調査を行わなかったなどと証言しました。安倍首相は、「河野談話」を葬ろうと狙う山田氏に謝意を伝えたのです。山田氏は「政府と国会で(見直しに向けて)役割分担していきましょう」と応えました。
     安倍首相のあげた「世論調査」は、「産経」とFNNが22、23両日に実施した合同世論調査です。ところがこれは設問で、「慰安婦募集の強制性を認めたと受け取れる『河野談話』について、軍や官憲による強制連行を裏付ける公的資料が見つかっていないほか、元

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  • 法務省“刑罰で威嚇”に反対―秘密保護法検討過程わかる

    2014-02-25 11:49  
    「緊張感与える」の文言で押し切る
    有識者会議報告
     秘密保護法制の考え方をまとめた政府の有識者会議報告書は、「秘密を取り扱う者に緊張感を与える」ことを罰則の目的の一つにしています。こうした公務員や民間人を厳刑で威嚇する文言が、有識者会議の最終盤で突如、法務省の反対を押しきって書き込まれていたことが24日、本紙が情報公開請求で入手した資料で判明しました。秘密保護法が構想の段階から、国民への威嚇や萎縮効果を狙っていたことを示すものと言えます。 (矢野昌弘)
     本紙が入手したのは、法務省が2011年6月20日に内閣情報調査室に提出した「秘密保全法制に係る有識者会議報告書案について」と題する文書です。
     文書は、同月10日に開いた最後の有識者会議で、突如、盛り込まれた一文を問題視しています。
     報告書案の「罰則の検討に際しては、罰則が特別秘密を取り扱う者に緊張感を与え、その保全意識をより高めると考

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