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川内原発の再稼働/避難計画も同意もない暴走
2015-05-31 13:27主張
川内原発の再稼働
避難計画も同意もない暴走
原子力規制委員会(田中俊一委員長)が鹿児島県の九州電力川内原発1、2号機について、設置変更許可、工事計画認可に続いて運転管理方法を定めた保安規定を認可しました。現在進めている使用前検査に合格すれば、再稼働に進む可能性が高まっています。原子力規制委の審査は原発の安全性を保証するものではなく、事故が起きた場合の避難計画はもともと審査の対象外です。周辺住民は、圧倒的に再稼働に反対しています。再稼働に突き進む安倍晋三政権や九州電力、鹿児島県などの自治体は、事故が起きた場合の責任はどう取るつもりなのか。お互いに責任なすりあう 安倍政権は、安全性を保証するわけではないと原子力規制委自体が再三発言しているのに、規制委の審査に合格し、地元の自治体が同意した原発は再稼働させると繰り返してきました。原発再稼働を推進している自らの態度は棚に上げて、万一事故が起 -
戦争法案 国会審議序盤/次つぎはがれ落ちる安倍政権の「安全」偽装
2015-05-31 13:25日本を「海外で武力行使する国」にする戦争法案が26日の衆院本会議で審議入りしました。審議の序盤から、「日本が殺し、殺される国になる」という戦争法案の危険な本質が浮き彫りになり、国民の懸念が深まっています。これをかわすため、安倍晋三首相は自衛隊員の「リスク」を意図的に語らず、法案にもない「安全」措置を掲げるなど、「安全」偽装工作とも言える答弁を持ち出していますが、次々と崩れています。●戦地派兵 「現在、戦闘が行われていないだけでなく、自衛隊が活動を行う期間について戦闘行為がないと見込まれる場所を実施区域にする」(26日、衆院本会議) 戦争法案は、従来の海外派兵法にあった「非戦闘地域」(活動の期間を通じて戦闘行為が行われることがない場所)という活動区域の制約を外しましたが、この首相答弁は、あたかも「非戦闘地域」を復活させるような印象です。 しかし、戦争法案は実施区域について、「円滑かつ安全に実 -
財政「健全化」計画/「再増税も福祉削減も」が本音
2015-05-30 12:07主張
財政「健全化」計画
「再増税も福祉削減も」が本音
安倍晋三政権の経済財政諮問会議などで、2020年度の基礎的財政支出の黒字化に向けた財政「健全化」計画の検討が大詰めを迎えています。経済財政諮問会議は社会保障などの歳出削減を中心にした報告を6月中にまとめる予定で、それに先立ち財務相の諮問機関である財政制度等審議会は週明けにも建議を取りまとめます。諮問会議も財政審も、16年の参院選もにらんで17年4月までは新たな消費税増税は行わない前提ですが、財界などはあからさまに消費税の再々増税を求めており、消費税増税も福祉などの削減もというのが安倍政権の本音です。経済・財政一体改革とは 安倍政権が財政「健全化」の目標としている基礎的財政支出(プライマリーバランスという)の黒字化は、政府の政策経費を国債発行に頼らず税収などでまかなうことです。15年度でもその差額は16・4兆円あります。経済財政諮問会 -
「米いいなりに戦争」「空恐ろしい」反響続々/戦争法案 正体くっきり/衆院特別委 志位委員長の連続追及
2015-05-30 12:04それまでのヤジがピタリとまった。安倍晋三首相の“独演答弁”も消えた。首相は質問中、何度も目を泳がせた―。日本共産党の志位和夫委員長が27、28両日の衆院安保法制特別委員会で行った戦争法案の連続追及です。志位質問は、「平和安全法制」のニセ看板で憲法9条を破壊する戦争法案の危険な正体を、リアリティーをもって浮き彫りにしました。「後方支援」
武力行使に発展 「殺し、殺される」危険現実に
戦争法案は、自衛隊の活動地域を「戦闘地域」にまで広げ、「後方支援」の名で弾薬の提供や武器の輸送など米軍への軍事支援を可能にしています。志位質問は、この「後方支援」活動の実態が憲法9条1項が禁止した「武力の行使」になり、自衛隊の「殺し、殺される」危険が決定的に高まることを明らかにしました。 「戦闘地域」で自衛隊が攻撃される可能性があり、攻撃されたら武器の使用をすることになる―志位氏の追及に安倍首相は、攻撃される可 -
戦争法特別委審議/恥ずかしいのは首相の姿勢だ
2015-05-29 11:14主張
戦争法特別委審議
恥ずかしいのは首相の姿勢だ
「戦争法案」を審議する衆院安保法制特別委員会で、安倍晋三首相出席の質疑が2日間にわたり行われました(27、28日)。日本共産党は、志位和夫委員長が衆院本会議(26日)を含め3日間連続で質問に立ち、日本を「海外で戦争する国」につくりかえる「戦争法案」の正体を、動かしがたい事実を積み重ねて徹底暴露しました。首相は衆院本会議の答弁で「『戦争法案』という批判は全く根拠のない、無責任かつ典型的なレッテル貼りであり、恥ずかしい」と述べましたが、「恥ずかしい」のは「戦争法案」の正体を隠し続ける首相の無責任で不誠実な姿勢です。理を尽くした志位質問 志位氏の質問に特別委員会室はしばしば水を打ったように静かになりました。与党委員もやじを飛ばさず聞き入るほど、理を尽くした質問でした。 「戦争法案」をめぐり首相は、自衛隊がイラクでのような戦争で武力行使を目的に -
米国の侵略戦争支持、反省も検証もなくていいのか/衆院特別委 志位委員長の質問
2015-05-29 11:04戦争法案を審議する衆院安保法制特別委員会で28日、日本共産党の志位和夫委員長は前日に続いて2日目の論戦に臨みました。質問では、米国の無法な戦争に反対しない日本政府の異常な対米従属姿勢と、憲法9条に違反する法案の危険性がいっそう鮮明になりました。
PKO法改定―治安維持活動
志位 多数犠牲者出した独軍 「殺す」危険も深刻に
首相、ISAF型参加否定せず
形式上「停戦合意」がつくられているが、なお戦乱が続いているようなところに自衛隊を派兵し、治安活動(安全確保業務)をさせる―。志位氏が解き明かしたのは、国連平和維持活動(PKO)とは関係のない活動にも自衛隊を派兵する「戦争法案」の仕掛けです(パネル)。 アフガニスタンに展開した国際治安支援部隊(ISAF、2001~14年)のような活動に自衛隊を参加させ、治安維持活動などに取り組むことが可能になると指摘した志位氏に対し、首相は「掃討作戦をするよ -
3月期大企業決算/もうけは過去最大、還元足りぬ
2015-05-28 11:45主張
3月期大企業決算
もうけは過去最大、還元足りぬ
ことし3月期の大企業の決算がほぼ出そろい、全体では2008年の「リーマン・ショック」以来の最高水準を記録した昨年3月期をさらに上回り、2年連続の最高益となったことが明らかになりました。「アベノミクス」による円安と株高で大企業がうるおい、石油など輸入価格の下落でも恩恵を受けているためです。大企業の大もうけの一方で、勤労者の実質賃金は4年間もマイナスを続けており、消費税増税の直撃も受けて消費の低迷は深刻です。大企業のもうけを労働者の賃金や下請け単価に還元しなければ、国内の消費と経済が行き詰まるのは必至です。円安でうるおう一部企業 証券会社などの集計によれば、3月期に決算を迎えた東京証券取引所1部に上場している大企業の売り上げから経費を差し引いた経常利益は合わせて43兆円を超し、昨年をさらに上回って、過去最高を記録しています。なかでも円安で -
政党助成法廃止法案 企業・団体献金全面禁止法案/金権腐敗政治 根絶へ道/衆院倫選特 審議入り 穀田氏、提案理由を説明
2015-05-28 11:43日本共産党が今国会に提出している政党助成法廃止法案と企業・団体献金全面禁止法案が27日、衆院政治倫理・選挙特別委員会(倫選特)で審議入りし、穀田恵二議員が両法案の提案理由を説明しました。日本共産党が単独で提出し、衆院委員会で提案理由説明が行われたのは15年ぶり。 穀田氏は、国民は自らの支持政党に寄付する自由と権利をもっているが、政党助成金制度によって自ら支持しない政党に強制的に寄付させられているとし、「思想・信条の自由」を侵す憲法違反の制度だと主張しました。その上で政党助成金を受け取っている多くの政党が運営資金の大半を政党助成金に依存している実態を示し、理念や政策ぬきに助成金目当てに政党の離合集散が繰り返されてきたと指摘。「政党助成金は『虚構の多数』をつくり出す小選挙区制とあいまって、政党の劣化や堕落を生みだしている。民主主義を壊す有害な制度」と述べ、廃止を主張しました。 企業・団体献金 -
戦闘の危険 決定的に高まる 「兵たん」は戦争行為の一部/衆院特別委 志位委員長の質問
2015-05-28 11:2927日、衆院安保法制特別委員会が始まり、戦争法案をめぐる論戦が幕を開けました。日本共産党の志位和夫委員長は事実を積み重ね、自衛隊の戦地派兵は「武力行使ではない」という政府の論拠を一つひとつ崩していきました。戦地派兵
志位 自衛隊が攻撃されたらどうするのか
首相 「武器の使用になる」
自衛隊が攻撃される可能性が100%ないとはいえない、攻撃を受ければ武器を使用する――。安倍晋三首相は志位氏の追及に対し、海外の戦闘現場で自衛隊が攻撃を受け、武器を使用して反撃する可能性まで認めました。志位氏は「たとえ『後方支援』が目的でも、『戦闘地域』としてきた場所まで行って活動すれば、結果として戦闘することになる」と強調しました。 戦争法案の中で戦争中の米軍等への「後方支援」を定めているのが、重要影響事態法と国際平和支援法の2法案です。 志位氏は、2法案に共通の最大の問題として、政府が従来「戦闘地域」として -
誇りかけ新基地阻止へ/名護 島ぐるみ会議が発足
2015-05-27 11:27沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設に、地元・名護市ぐるみで反対する「沖縄建白書を実現し未来を拓(ひら)く『島ぐるみ会議 名護』」が25日発足しました。 結成総会には400人を超える市民が参加。「名護市民は自らの誇りと尊厳にかけて、市民の英知を結集させ、辺野古新基地建設を断念させます」とする決議を採択しました。 共同代表に稲嶺進市長、屋比久(やびく)稔市議会議長、具志堅徹、玉城(たまき)義和の両県議、「辺野古・大浦湾に新基地つくらせない・二見以北住民の会」の松田藤子会長、国立ハンセン病療養所「沖縄愛楽園」の金城雅春自治会長ら12人が就任。それぞれ「住民の命と平和と安全、生きる権利を守ろう」「豊かな海を守り抜こう」「稲嶺市長、翁長雄志(おながたけし)知事を支え、仲間を信頼してたたかっていこう」などと呼びかけました。 共同代表となった大学3年生の玉城愛さんは「10代、20代の若い世代が、親や
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