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記事 78件
  • TPP 共同広げ必ず阻止―全国から1200人 雨突き大行動

    2014-03-31 10:55  
     環太平洋連携協定(TPP)交渉からの撤退を求める広範な市民団体が30日、「もうやめよう! TPP交渉 3・30大行動」を東京・日比谷野外音楽堂で開きました。風雨を突き、全国から1200人が参加。「TPPは、多国籍企業に有利なルールや関税の撤廃を各国に押し付けるアメリカ主導の協定だ。TPP交渉そのものをやめさせるまで運動を続ける」とのアピールを採択しました。
     労組、農民・医療団体、生協、NPO法人など35団体による実行委員会が主催したもの。
     実行委員会の共同代表で主婦連合会会長の山根香織さんがあいさつし、4月23日に予定される日米首脳会談で、TPP交渉の妥結にむけて安倍晋三内閣が「政治決着」をする危険性を指摘。「国内外のさまざまな分野の人たちとの連携で、なんとしても阻止しなければならない」と訴えました。
     ニュージーランドやオーストラリア、アメリカの団体からの連帯メッセージが紹介されま
  • 歴史の真実に向き合ってこそアジアと世界に信頼される―NHK討論 山下書記局長が指摘

    2014-03-31 10:53  
     日本共産党の山下芳生書記局長は30日、NHK「日曜討論」に出演し、オランダ・ハーグで行われた日米韓首脳会談(日本時間26日未明)の評価を問われ、「日韓首脳会談にはまだ距離があります。歴史の真実に向き合い、誤りを認め、未来にいかしてこそアジアと世界から信頼されると思います」と語りました。
     このなかで山下氏は「一部勢力から日本軍『慰安婦』問題でおわびと反省をのべた『河野談話』を攻撃する動きがありますが、政府は反論もせず、迎合的な態度をとっています」と指摘しました。「河野談話」と「慰安婦」問題の真実を事実で明らかにした志位委員長の見解(14日発表)を、現在、国会議員や大使館、内外のメディアに届けていることを示し、こうした取り組みは「本来は政府がやるべきことです」とのべました。
     これに対して自民党の石破茂幹事長は「迎合していない」といいながら、「(談話が)どういう経緯でできたのか『検証』する

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  • 消費税の増税―この強行に道理も大義もない

    2014-03-31 10:48  
    主張
    消費税の増税
    この強行に道理も大義もない
     安倍晋三政権が国民の反対を踏みにじって、あす4月1日から、消費税の税率の5%から8%への引き上げを強行しようとしています。原則としてあらゆる商品やサービスに課税され、最終的には消費者が負担する消費税の増税は、低所得者ほど負担が重く、国民の暮らしも経済も破綻させるものです。中小商店や下請けにとっても売り上げが減り、価格に転嫁できなければ身銭を切らされることになります。消費税増税後の経済の先行きに不安が高まっています。増税分が社会保障の充実に回る保証はありません。この強行には道理も大義もありません。
    収入も消費も減っている
     消費税増税は、民主党政権時代に民主党と自民、公明の両党が談合して決めたものです。増税は17年ぶりです。4月に8%に増税した後、来年10月からはさらに10%への増税をねらっています。
     一昨年末の政権復帰後、安倍政権は経済状
  • 消費税増税分「すべて社会保障に」はウソ―大半は財源を置き換え

    2014-03-30 10:34  
     「(消費税の)増収分5兆円はすべて子育て・医療・介護・年金といった社会保障のために使われます」といって財源が確保されたり、充実するかのように宣伝している政府広報。そのウソを改めて見てみると―。  増税分5兆円の「使途」のうち8割以上を占めるのが、「年金国庫負担分2分の1の恒久化」と「既存の社会保障の安定財源確保」です(グラフ)。これはすでに実施している分の財源を消費税に置き換えただけです。
     一方、社会保障「充実」として「子育て支援」に約0・3兆円、「医療・介護等の支援」に約0・2兆円を充てるとしています。
     しかし、「支援」の名で行おうとしているのは、保育水準の引き下げによる詰め込みや入院患者の追い出しなど制度改悪が中心です。
     約0・2兆円は、消費税増税による「社会保障支出の増加分」です。診療報酬などを引き上げるもので、出して当然のものです。
     年金国庫負担は、年金課税の強化(04年

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  • 消費税増税押しつけ政府広報―反発恐れ2~3月集中

    2014-03-30 10:31  
     4月1日からの消費税率8%への増税を国民に押し付けるための政府広報費用の内訳が分かりました。総額12億6000万円のうち、23日に全国3600万世帯対象に実施された新聞折り込みには、2億9000万円の血税が投入されていました。
     政府広報は、4月増税実施への国民の反発を抑えるために、2月から3月末に集中しています。2月7日から3月末にかけて行われているテレビスポットには、2億2000万円の費用をかけています。
     表紙に「みんなの安心をもっと。ずっと。消費税は8%に。」と書かれたパンフレットは全国の4400カ所の郵便局に置かれています。ポスターも1500カ所の郵便局に貼り出しています。これらの屋外広告は、7000万円の費用がかかっています。
     ヤフー・ジャパン、アマゾンのホームページに掲載されているインターネット上の広告(WEBバナー)にも7000万円の税金が使われています。
     今回の政府

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  • 特養待機者52万人―悲鳴に背を向け続けるのか

    2014-03-30 10:28  
    主張
    特養待機者52万人
    悲鳴に背を向け続けるのか
     特別養護老人ホームへ入所を希望しても、入所できずにいる高齢者が全国で約52万4千人(2013年時点)にのぼることが厚生労働省の調べで分かりました。特養の総定員数約51万人を超す高齢者が、入所を待たされ続けている現状は危機的です。このうち在宅待機者が約26万人いることも深刻です。特養が全然足りないことはいわれてきたのに、計画的な大増設に踏み出さなかった政府の責任は重大です。特養大増設など政策転換は待ったなしです。
    制度の根幹を揺るがす
     特養に入所できない高齢者数は調査のたびに増え続け、前回調査(09年)で、すでに約42万人に達していました。「1年、2年待ちはざら」「死ぬまでに入れないかもしれない」。高齢者と家族の悲痛な声は高まり続けているのに、その後増設された特養は7万5千人分程度にすぎません。4年間で待機者が約10万人も増えた異常事態
  • 消費税収282兆円 法人税減税で消えた

    2014-03-29 11:21  
     消費税は1989年4月に、国民の大反対を押し切って導入されました。2014年度までの26年間で消費税による税収は282兆円に上りました。一方、この間に法人税収は255兆円も減ってしまいました。国民に増税して、大企業には減税です。
     安倍晋三首相は、消費税率8%への増税を盛り込んだ14年度予算が成立した20日の記者会見で、「企業が国際競争に勝ち抜いていくための税制改革の検討を始める」と述べ法人税をさらに引き下げる意向を示しました。
     法人税率引き下げは、財界の強い要望です。経団連は昨年9月の「税制改正」提言で、法人実効税率の引き下げは「改革の本丸である」と位置づけ、「最終的にはアジア近隣諸国並みの約25%まで引き下げるべく、道筋を示すための議論を早期に開始すべきである」と政府に求めてきました。
     経団連副会長を務める佐々木則夫東芝副会長は1月20日の経済財政諮問会議に、他の民間議員と連名で

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  • 渡辺みんなの党代表―「熊手買った」というが… 説明不能 8億円疑惑

    2014-03-29 11:17  
     みんなの党の渡辺喜美代表が、化粧品会社「DHC」(東京都港区)の吉田嘉明会長から8億円もの大金を借り入れていたことは衝撃をよんでいます。何のために借りたのか、何に使ったのか、渡辺氏は公党の党首として国民の疑問に答える責任があります。 (「政治とカネ」問題取材班)
    何のために借りたか
     渡辺氏は、自民党の副総理や蔵相などを務めた渡辺美智雄氏(1995年9月死去)の長男で、96年10月の衆院選で地盤を引き継ぎ初当選。2006年12月、第1次安倍内閣で行政改革担当相を務めた後、09年1月、自民党を離党し、同年8月、みんなの党を結成しました。
     吉田氏は、『週刊新潮』(4月3日号)に手記を寄せ、渡辺氏に2回にわたって計8億円を貸したことを告発しました。
     渡辺氏は、「選挙資金として借りたわけではない」とあくまで個人的な借り入れだと弁明しています。
     ところが、1回目の3億円を借りたのは、10年6

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  • 「原発ゼロ」官邸前行動2年―「川内」再稼働はダメ

    2014-03-29 11:12  
     首都圏反原発連合(反原連)は28日、「原発ゼロ」を訴える首相官邸前抗議行動を行いました。この行動が初めて行われた2012年3月29日から2年を迎え、95回目です。2200人(主催者発表)が参加し、「原発なくせ」「再稼働反対」の声をとどろかせました。  
     福島第1原発では汚染水漏れが相次ぎ、世論調査でも原発ゼロを求める声が7割、8割にのぼります。ところが安倍晋三内閣は、原発を重要な電源と位置づけるエネルギー基本計画の閣議決定を狙い、川(せん)内(だい)原発(鹿児島県)を突破口に再稼働を推進しようとしています。
     桜が花をつけ始めた官邸前。「川内原発 廃炉が一番」「官邸前抗議は怒りの2周年!」などと書いたプラカードも。
     大学生(25)=東京都小平市=は初参加。「事故が収束していないのに、再稼働なんて許せない。安倍首相は、ここで原発はいらないと訴える多くの人の声を聞くべきです」といいます。
  • 武器禁輸原則撤廃―「死の商人」の仲間入りやめよ

    2014-03-29 11:07  
    主張
    武器禁輸原則撤廃
    「死の商人」の仲間入りやめよ
     安倍晋三内閣は来週にも、武器輸出を原則禁止している現行の「武器輸出三原則」を撤廃し、新たに武器輸出方針を示す「防衛装備移転三原則」を閣議決定しようとしています。
     現行の三原則は、「国際紛争等を助長することを回避する」(1976年2月27日、政府統一見解)との基本理念の下に確立し国民の間に定着してきました。時の政府の一存で勝手に変えられるような単なる政策ではありません。
    原則解禁へ大転換
     現行三原則は、政府自身が認めてきたように、「憲法の平和主義の精神にのっとったもの」(81年2月20日、衆院予算委、角田礼次郎内閣法制局長官)として、国のあり方を縛る規範となってきました。その撤廃は、憲法に基づく平和国家の理念を否定するものです。
     政府が与党に示した「防衛装備移転三原則(案)」の「概要」によると、三原則のうち第一の原則で、武器輸出を