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デイサービス“解体”、生活支援は廃止―厚労省方針 介護保険 総費用に上限
2013-10-31 11:06“介護難民”増やす
厚労省は30日、介護保険で「要支援」と認定された高齢者(150万人)に対するサービスの総費用額に上限を設けて、伸びを抑制する方針を示しました。これに基づいて、要支援者への中心的サービスである訪問介護は身体介護に、通所介護(デイサービス)は機能回復訓練に、それぞれ縮小・制限することを提案しました。
同日の社会保障審議会介護保険部会で示したもの。介護保険の中心的サービス投げ捨ては、“介護難民”を増大させるものです。審議会でも「上限設定はサービス抑制につながり、要支援者の重度化を招く」など厳しい批判意見が出ました。
厚労省は、自己負担も含めた介護保険の総費用は2013年の9・4兆円から25年には21兆円になると試算。そのため要支援者向けサービスを市町村の「地域支援事業」に移して、伸び率に上限を設定。75歳以上の人口増加率3~4%に上限を合わせることにより、削減する考えを -
“身削るなら政党助成金こそ”―BS番組 小池副委員長が強調
2013-10-31 11:04コメンテーター 「いくらなんでも多い」
日本共産党の小池晃副委員長・参院議員は29日夜、BSテレビ「日経プラス10」に出演し、「消費税増税で国民の負担は増加! 国会議員の身を切る改革は」をテーマに自民党の柴山昌彦衆院議員と討論しました。
小池氏は「賃金も上がっていない状況で消費税増税すれば景気も財政も破綻する。定数削減したから消費税増税をしてよいとはならない」と述べました。その上で、普通選挙が決まった1925年と比べ日本の人口は2倍になったのに国会議員数は逆に少なくなっている事実を示し、「定数削減はするべきではない。『身を削る』というなら議員定数でなく政党助成金をやめるべきだ」と語りました。
コメンテーターの岩井奉信日大教授も、ヨーロッパでは人口10万人に国会議員1人、日本にこれをあてはめると1300人の国会議員になると指摘し、「身を削るとは定数削減の問題ではない」と述べました。
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産業競争力強化法―大企業は甘やかし放題なのか
2013-10-31 11:01主張
産業競争力強化法
大企業は甘やかし放題なのか
今国会を「成長戦略実行国会」と位置づける安倍晋三政権の重要法案の一つ、産業競争力強化法案が衆院で審議入りしました。「アベノミクス第3の矢」である「成長戦略」は、「世界で一番企業が活躍しやすい国」に日本をつくりかえるものです。「成長戦略」を具体化した競争力強化法案には、大企業のための至れり尽くせりのメニューが並んでいます。大企業ばかり成長しても、国民の暮らしは向上しないし、経済は再生もできません。こんな逆立ちした政策はやめるべきです。
おもてなしメニュー
安倍政権の「成長戦略」の方針文書は、今年6月に閣議決定した「日本再興戦略」です。国内の大企業を「世界で戦える筋肉質」にする支援策を列挙しています。それと同時に、外国からの企業呼び込みなどをめざし企業活動の「足かせ」となっている規制や制約を政府が積極的に省く「規制省国」という考えを打ち出 -
米政府の元高官が懸念―河野談話の「見直し」、首相の靖国神社参拝
2013-10-30 11:12アーミテージ氏、ナイ氏
元米国務副長官のリチャード・アーミテージ氏と元国防次官補のジョセフ・ナイ氏は29日、都内で開かれたシンポジウムに出席し、戦時中の日本軍「慰安婦」問題をめぐり強制性と日本軍の関与を認めた河野官房長官談話「見直し」を安倍晋三首相がもくろんでいることや、日本の首相による靖国神社参拝に対し、懸念の声をあげました。
ナイ氏は「河野談話のいいことは、歴史問題について明確に処理したことだ」と指摘し、「これを否定すれば日本に大きなダメージとなる。米国との関係を傷つける波及効果も与える」と強調。首相の靖国参拝については、「歴史問題のシンボルのようにとらえられている。靖国神社に参拝すると大きな打撃を近隣諸国に与え、米国との関係でもマイナスの波及効果になる」と述べ、戦没者追悼は別の方法を追求すべきだと求めました。
アーミテージ氏も靖国参拝について、「日本の首相は選挙で支持をした人た -
カジノ誘致あおる自民―小樽で推進サミット
2013-10-30 11:05「総理の意思」「後れとるな」
刑法が禁じる賭博の施設・カジノを合法化する法案を自民、民主、維新、公明など超党派国会議員のカジノ議連「国際観光産業振興議員連盟」(会長=細田博之自民党幹事長代行)が今国会に提出する構えをみせる中、地方のカジノ誘致推進派の動きが勢いを増しています。「日本カジノ創設サミット」が24日開かれた北海道小樽市では―。 (竹腰将弘)
カジノでは定番のルーレット、ブラックジャック、ビックシックスにチップを賭け、打ち興じる人たち。小樽市内のホテルで行われた「カジノサミット」の特別イベントとして行われた“模擬カジノ”は、異様な盛り上がりをみせました。
「カジノサミット」は、各地のカジノ推進派の11団体でつくる全国カジノ誘致団体協議会が2003年から持ち回りで開いているもので今回が8回目。開催地・小樽の経済団体関係者ら約200人が参加しました。
シンポジウムでは、カジノ議 -
NSC法案審議―いまなぜ「戦争司令部」なのか
2013-10-30 11:01主張
NSC法案審議
いまなぜ「戦争司令部」なのか
アメリカのブッシュ前政権で国家安全保障担当大統領補佐官や国務長官を務めたコンドリーザ・ライス氏の回顧録が話題です。2001年9月11日のアメリカ「同時テロ」のあと、アフガニスタンへの攻撃やイラクへの侵略を強行したアメリカの国家安全保障会議(NSC)での議論が生々しくつづられています。まさに「戦争司令部」そのものです。日本でもアメリカのNSCをまねた「日本版NSC」を設置しようという法案の審議が始まりました。いったい、いまなぜ日本に「戦争司令部」をつくろうというのか。
アメリカをまねて 日本版NSC設置法案の趣旨説明と質疑がおこなわれた先週の衆院本会議で、日本共産党の赤嶺政賢議員は、「現代版の大本営、戦争司令部をつくろうというのか」と、安倍晋三首相を追及しました。安倍首相は否定しましたが、「戦争司令部」をつくるのでなければ「日本版NSC」 -
原発汚染水問題―オール福島の声にこたえよ
2013-10-29 12:05主張
原発汚染水問題
オール福島の声にこたえよ
東京電力福島第1原発の放射能汚染水問題は、ますます深刻な事態になっています。原発への態度の違いをこえて危機打開に英知と総力を結集すべきときです。日本共産党は、その立場から、「緊急提言」を行いました。臨時国会の衆参の代表質問で打開のための提案を行い、衆院の予算委員会でさらに安倍晋三首相を追及しました。
「東電まかせ」改めてこそ
安倍首相は、汚染水危機打開の具体策を示すことができません。それどころか、「コントロールされている」「完全にブロックされている」と、事実と異なる態度に固執し、あまつさえ、汚染水の影響を「風評」だとして、問題を小さくみせようとしています。
首相は根拠も対策も示さず「海への安易な放出は行わない」とのべ、“放射能で海を汚さないでほしい”という福島県民の切実な願いにまともに答えていません。
安倍政権の「東電まかせ」の姿勢は -
秘密保護法案 研究者271氏「反対」―憲法・メディア法、刑事法
2013-10-29 12:00国民の目・耳・口をふさぐ秘密保護法案に反対―。憲法・メディア法研究者と刑事法研究者が28日、国会内の記者会見で声明を明らかにし、秘密保護法案反対を訴えました。憲法・メディア法研究者による声明には142氏、刑事法研究者の声明は129氏、合わせて271氏が賛同(28日現在)しています。
呼びかけ人の田島泰彦上智大学教授(憲法・メディア法)は、「メディアや市民の情報発信・抗議などで世論も変化してきたが事態はかなり緊迫している」と危機感を表明。「(秘密保護法案が通れば)極端な秘密主義国家、情報独裁国家になってしまう。秘密を官僚が独占するだけでなく、国民が知らなければならない情報を官僚が決め、差しさわりがあれば国民を処罰する仕組みだ。形の上での民主主義も崩される」と訴えました。
会見で「秘密保護法案は『軍事立法』だ」と述べたのは村井敏邦一橋大学名誉教授(日本刑法学会元理事長)。刑事法研究者に -
政治考 新たな政党状況―与党からも「自共対決国会」の声
2013-10-28 10:57“遠慮なく本質突く”
「国会では与野党の論戦が続いていますが、野党のうち共産党は、参院選挙以降、好調な党の勢いを維持しています」
23日早朝、NHKニュースの「ここに注目!」コーナーで「共産党の躍進は本物か」と題する解説が放送されました。
解説委員は、参院で11議席となり獲得した議案提出権をさっそく行使して、臨時国会の冒頭にブラック企業規制法案を提出したこと、NHKの世論調査で政党支持率が自民党、民主党に次ぐ第3党となったことを紹介。
「好調さの理由は?」というアナウンサーの問いに、解説委員は「野党らしい野党ということだ。安倍自民党との対決姿勢を示して、『自共対決』をうまく演出している。民主党とは対照的」と述べ、「一点共闘」の重要さにも言及しました。
火花が散る状況
実際、衆参の予算委員会は「自共対決」の火花が散る状況です。
22日の衆院予算委員会で日本共産党の笠井亮議員は、福 -
米政府の情報監視―「盗聴ノー」 市民らデモ
2013-10-28 10:49ワシントン
【ワシントン=洞口昇幸】米国の情報機関による国内外での大規模な盗聴・通信監視活動の問題で26日、ワシントン市内で市民がデモ行進し、連邦議会前の広場で集会を開きました。多くの参加者は、「国民監視はやめろ」「合衆国憲法で認められた言論の自由やプライバシーの尊重を守れ」などの声を上げました。
デモと集会は、人権擁護団体「全米市民的自由連盟」(ACLU)など、政治信条を超えた100以上の団体からなる「ストップ・ウオッチング・ユーエス」(米監視反対連合)が呼びかけました。
同連合は米国家安全保障局(NSA)の不当な情報収集活動の実態解明や法的規制を求め、政府に働きかける署名を集めています。
集会では旗やプラカードが林立。ミュージシャンの連帯の意思を表すバンド演奏も行われました。
ワシントンで生まれ育ったシャー・ゴーランスキーさん(24)は、「『テロ防止のため』と脅し、みんなが使
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