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カジノと成長戦略―頭を冷やして考え直すときだ
2014-06-30 11:33主張
カジノと成長戦略
頭を冷やして考え直すときだ
安倍晋三内閣が閣議決定した「改訂成長戦略」にカジノ解禁が盛り込まれました。社会の風俗を害する行為として刑罰で禁じられている「賭博」の合法化です。
そんなものが政府の経済政策の柱として大真面目で論じられること自体、あまりにも異常です。
“震源地”の安倍首相
これまで、カジノ合法化の前面に立ってきたのは、自民、民主、維新、公明、みんな、結い、生活と無所属の議員でつくる超党派カジノ議連(国際観光産業振興議員連盟)でした。国会に提出され、継続審議になっているカジノ合法化法案も、自民、維新、生活などの有志議員の発議によるものです。
ところがここにきて、カジノは、「アベノミクス」と呼ばれる安倍内閣の経済政策の目玉の地位を占めるにいたっています。
安倍首相は5月30日、訪問先のシンガポールでカジノ施設を視察した後、「(カジノは)日本の成長戦略 -
語ろう!集団的自衛権の危険
2014-06-30 11:30戦闘には参加しない?
正面参加 想定しています
安倍首相は「武力行使を目的とした戦闘には参加しない」と繰り返します。ところが「武力行使はしない」とは一切いいません。戦地での自衛隊派兵を狙っているからです。
閣議決定案は「我が国の存立」にかかわる機会には武力行使が認められるとして、正面から海外での戦闘参加を想定しています。
同時に、自衛隊の活動は「非戦闘地域」「後方支援」に限られるとした歯止めを外すことで、「戦闘地域」での後方支援を可能にしようとしています。
閣議決定案は、他国軍隊への自衛隊の「後方支援」について「現に戦闘行為を行っている現場」=「戦闘現場」では実施しないとしています。つまり、現に銃弾が飛び交う「戦闘現場」でなければ、従来の「戦闘地域」であっても派兵し、米軍などへの「後方支援」を丸ごと可能にしているのです。
いったん戦地に足を踏み入れれば、後方支援であっても相手から -
安倍政権の“解釈改憲”―国民だましの全過程
2014-06-30 11:22政府は7月1日、集団的自衛権の行使容認などを明記した解釈改憲を閣議決定する狙いです。戦後六十数年続いてきた、「海外で武力行使しない」という憲法9条の解釈を変え、海外で無限定の武力行使を可能にするため、安倍政権は国民だましの手法を取ってきました。その全過程を検証します。
安保法制懇(昨年2月~今年5月)
「結論ありき」の会合
安倍晋三首相が第2次政権発足後、最初に着手したのは、自身の私的諮問機関である「安保法制懇」に諮問させることでした。
「有識者懇談会」の体裁をとっていますが、実態は委員すべてが首相と考えを同じくする、「結論ありき」の会合です。大方の予想どおり、集団的自衛権の行使も多国籍軍参加に道を開く集団安保も、海外でのあらゆる武力行使を可能とする報告書を5月15日に提出。「憲法9条の下でも自衛戦争(=侵略戦争以外の武力行使)は許される」とする、「芦田修正」(1946年、政府の憲法 -
暴走がたたかいを呼び起こし、新たな共同をつくりだしている―全国革新懇総会 志位委員長の発言
2014-06-29 12:2728日の全国革新懇総会で日本共産党の志位和夫委員長が行った発言は次の通りです。
みなさん、こんにちは。いまの情勢の特徴と革新懇運動の役割について発言します。
安倍政権はいま、平和・民主主義・暮らしを壊す暴走を行っています。たいへん危険な動きですが、恐れることはないと強調したいと思います。暴走の一歩一歩が、国民との矛盾を広げ、自らの墓穴を掘りつつあるというのが本当の姿です。そして、私がきょう強調したいのは、暴走の一歩一歩が、国民のたたかいを呼び起こし、新しい共同を呼び起こしている。ここが大事なところではないでしょうか。
集団的自衛権――この歴史的暴挙に空前の国民的反撃を
集団的自衛権の行使を容認し、「海外で戦争する国」づくりに対し、これまでにない広大な共同の輪が広がっています。全国7500の「9条の会」がどこでも活発化し、発展しつつあります。全国で、弁護士のみなさんとの共同が進んでい -
語ろう!集団的自衛権の危険
2014-06-29 12:22安倍晋三首相は週明け7月1日にも集団的自衛権行使を可能とする憲法解釈変更の閣議決定を強行する構えです。政府、自民、公明両党の動きを大きく包囲する草の根の宣伝、対話を広げることが決定的に重要です。
「自衛」と称して海外で武力行使?
憲法9条のもとで許されません
憲法第9条第2項は交戦権を認めず、戦力不保持を定めています。そのもとで歴代政府は、自衛隊を「自衛のための必要最小限度の実力組織」と説明し、「海外での武力行使は許されない」としてきました。集団的自衛権の行使は認められないとは、そういうことです。
それを安倍政権は百八十度変えようとしています。他国への武力攻撃を「排除」するために、武力の行使をできるようにしようというのです。憲法9条のもとでどうしてこんなことが許されるのでしょうか。だれが考えてもおかしな話です。
ところが、安倍政権は「国際法上の根拠と憲法解釈は区別して理解する必要が -
社会保障解体方針―「自己責任」論で暮らし壊すな
2014-06-29 12:19主張
社会保障解体方針
「自己責任」論で暮らし壊すな
安倍晋三内閣が閣議決定した経済財政政策の基本となる「骨太の方針」と「改訂成長戦略」には、国民が安心できる社会保障の土台を掘り崩す政策が次々と盛り込まれました。医療、介護、年金、生活保護などの大幅な給付減と負担増の強化ばかりでは、暮らしはとても成り立ちません。お金のない人が必要なサービスを受けられなくなる「営利化」の方向も露骨です。国民生活を壊す「骨太の方針」と「改訂成長戦略」の具体化を許さないたたかいが急がれます。
「公助」を消し去る
社会保障費の削減・抑制方針を列挙したのが「骨太の方針」です。高齢者人口の増加などにともない必要となる社会保障費の「自然増」までも「聖域なく見直し」「徹底的に効率化・適正化」することを容赦なく宣言しています。
社会保障費の伸びを無理やり抑え込む政策は、2000年代前半に小泉純一郎政権が強行し、日本中に -
進む秘密法準備―施行許さず廃止に向け運動を
2014-06-28 10:53主張
進む秘密法準備
施行許さず廃止に向け運動を
安倍晋三政権は、国民世論の反対を押し切って昨年末成立させた秘密保護法の年内施行に向け、今年はじめ設置した「情報保全諮問会議」の第2回会合を近く予定するなど準備を進めています。先週末閉幕した国会では、国会に「情報監視審査会」を設置する国会法改定も強行しました。秘密保護法は、行政機関の長が「安全保障に支障がある」と判断しさえすれば「特定秘密」に指定できる仕組みであり、「諮問会議」も、国会の「審査会」も何の歯止めにもなりません。秘密保護法の施行を許さず、廃止に追い込むことが重要です。
「知る権利」奪う悪法
秘密保護法は、国民の目、耳、口をふさぎ、情報から遠ざけて、国民の「知る権利」を奪う天下の悪法です。秘密を取り扱う公務員や国の仕事を請け負う民間事業者は、「適性検査」で飲酒癖から友人関係まで洗いざらい調べられ、秘密を漏らせば重罰です。
安倍 -
アベノミクス暮らしを直撃―消費も収入も販売も減 物価は上昇
2014-06-28 10:50消費税増税をはじめとする安倍晋三政権の経済政策、アベノミクスが国民の暮らしを直撃しています。27日発表された5月分の政府統計にくっきりとあらわれています。
物価が急上昇しています。総務省「消費者物価指数」は生鮮を除く総合で前年同月比3・4%の上昇。12カ月連続の上昇です。消費税増税のほか、ガソリンや電気料金の値上げが影響しました。
非正規雇用の労働者も増加しました。総務省「労働力調査」によると、非正規雇用は前年同月比30万人増の1921万人でした。1万人しか増えていない正規雇用と対照的です。
経済産業省「商業販売統計」によると、商業販売額計で、前年同月比0・8%の減少でした。卸売業は0・9%減、小売業が0・4%減でした。百貨店やスーパーなど大型小売店は0・5%減。商品別では衣料品が3・3%の大幅減です。
消費支出も減少しました。総務省「家計調査」で、2人以上の世帯の消費支出は前年 -
中労委も「不当労働行為」―橋下市長の市職員思想調査
2014-06-28 10:48大阪市が職員の政治活動や組合活動の実態を調べるため、2012年に行った思想調査アンケートについて、中央労働委員会は27日、不当労働行為に当たるとした大阪府労働委員会の決定を支持し、市側の再審査の申し立てを棄却する命令書を交付しました。
政治家の街頭演説に、いつ、どこで、だれに誘われたかや、組合加入の有無を尋ねる内容で、橋下徹市長の業務命令に基づき全職員に実施。中労委は命令書で、組合活動に対する干渉行為で、「組合員に動揺を与え、活動を萎縮させることで、団結を弱体化させる不当なもの」と断じました。
同調査をめぐっては、市労働組合連合会(市労連)などの救済申し立てを受け、府労働委が13年3月、不当労働行為と認定し「今後このような行為を繰り返さない」と誓約する文書を市労連などに交付するよう市に命じていました。
市労連などは今回の命令について、直ちに履行するとともに労働組合に対する敵視と不当 -
武田薬品 刑事告発を―研究不正問題 小池氏が責任追及
2014-06-28 10:45参院厚労委
日本共産党の小池晃議員は26日の参院厚労委員会(閉会中審査)で、武田薬品の降圧剤(血圧を下げる薬)ブロプレスの研究不正問題を取り上げ、「臨床研究の信頼を失墜させ、医療保険財政に重大な影響を与えた責任は重大だ」と追及しました。
武田薬品はブロプレスの臨床試験に企画段階から全面的に関与。京都大学に置かれたデータセンターを仕切ってデータを捏造(ねつぞう)して、ブロプレスの効果を大々的に宣伝する広告を医学雑誌に掲載していました。
小池氏は、高血圧治療薬のデータ改ざん事件で逮捕者まで出した製薬大手ノバルティスファーマのケース以上に悪質だと指摘し、ノバルティス社と同様に厚労省が刑事告発すべきだとただしました。田村憲久厚労相は「われわれも精査している。分かった事実を基に適切に対応する」と答弁しました。
さらに、小池氏の質問に厚労省は、ブロプレスの売り上げが総額1兆5000億円余りにの
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