第2次安倍改造内閣の閣僚12人、副大臣17人、大臣政務官16人の計45人が、みずからが支部長を務める政党支部で2013年に総額5億4700万円の政党助成金を受け取り、その3割に相当する約1億6100万円を使い残してため込んでいたことが本紙の調べでわかりました。ため込み額は12年分に比べ4246万円増えています。
前年の4246万円増
安倍首相を含む閣僚19人、副大臣25人、大臣政務官27人の計71人のうち、政党支部で政党助成金を受け取っていない公明党を除く自民党64人の13年分の政党助成金使途報告書(9月26日公表)を調べたものです。
64人が13年に自民党本部から受け取った政党助成金総額は7億8500万円。うち安倍首相と11人の閣僚は1億5100万円を受け取り、6807万8538円を使い残し、国庫に返納していませんでした。
ため込みの最高額は山谷えり子国家公安委員長で、12年より684万8633円も増やしました。安倍首相は271万7211円増、麻生太郎財務相は597万2601円増、菅義偉官房長官は569万8567円増、有村治子女性活躍相は422万635円増です。
副大臣では17人が、2億400万円を受け取って3524万4794円を政党支部の懐に。大臣政務官では16人が1億9200万円を手にし、5758万9524円をため込んでいます。
政党助成金の原資は国民の税金です。余ったら国庫に返納するのが原則ですが、政党助成法では「基金」の名で積み立て翌年に繰り越すことを可能としているため、返納されることはほとんどありません。閣僚らの政党助成金のため込みは、政府構成員みずから税金を“私物化”していることを示しています。
本紙が12年分の政党助成金使途報告書で調べた第2次安倍改造内閣のため込み人数は同じ45人で、その額は1億1844万円でした。(9月20日付既報)