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「一点共闘」を日本の政治を変える統一戦線に―全国革新懇の懇談会 志位委員長の報告
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「一点共闘」を日本の政治を変える統一戦線に―全国革新懇の懇談会 志位委員長の報告

2014-04-18 11:10

     日本共産党の志位和夫委員長は17日の全国革新懇「『一点共闘』と政治を変える共同の発展をめざす懇談会」の報告で、「いかにして『一点共闘』を日本の政治を変える統一戦線に発展させていくのか」と問いかけ、この運動のなかにこれまでにない「新しい質」が生まれていることを4点にわたって強調しました。

    広大な無党派の人々が自発的に参加する新しい市民運動の流れの発展

    8c8e59d2c14b64a7af02de33256a2674a7cd6656 第一は、広大な無党派の人々が自発的・主体的に参加する新しい市民運動の流れが発展していることです。

     志位氏は、2012年3月29日から開始された原発ゼロをめざす金曜官邸前行動が官邸前から全国に拡散していることに言及。「『普通の人が誰でも安心して参加し、声をあげることができる場を提供する』ことをモットーにして取り組まれています。インターネットを駆使して運動を広げる創意性、『日本から原発がなくなるまで運動をやめない』という粘り強い持続性をもった運動として発展しています。『自分たちの課題』として問題をとらえた自発的運動が広がっていることは非常に大きな希望です」と、その意義を強調しました。

    従来、保守といわれてきた人々との広大な共同の発展

     第二は、従来、保守といわれてきた人々との広大な共同が発展していることです。

     「戦争する国づくり」に反対するたたかいの中で、「9条の会」「5・3憲法集会実行委員会」などの憲法擁護運動が果たしている役割はいよいよ大きくなっています。志位氏は「同時に、運動の裾野が、従来、保守といわれてきた人々にも広がっています」と述べ、自民、民主両党の元幹部や改憲派の憲法学者、歴代の内閣法制局長官らが、立憲主義を否定する安倍改憲の暴走に反対の声をあげていることを強調。「私たちから見れば、これまでの論争の相手が共同の相手に変わってきている」と国会論戦での経験を踏まえて語りました。

     さらに、環太平洋連携協定(TPP)に反対するたたかいに触れ、「JAや医師会のみなさんとの共同が発展している」と述べ、3月30日の「もうやめよう!TPP交渉大運動」でJA全中の代表が連帯あいさつし、全国各地でJAの方々との共同行動が続いていると紹介。「保守の方々との共同の流れは曲折はあっても必ず発展する」と力を込めました。

     そのうえで、保守の人々との共同が広がる背景について、安倍自民党政権の「極右政権」化の動きや「新自由主義」の暴走の動きのもとで、「『とてもこの動きは許容できない』と、新たな共同が広げられる条件がつくられています」と解明しました。

    労働運動でナショナルセンターの違いを超えた共同行動の広がり

     第三は、労働運動でナショナルセンターの違いを超えた共同行動が広がっていることです。

     志位氏は、日本航空(JAL)や電機産業リストラのたたかいのなかで、全労連、全労協、MIC(日本マスコミ文化情報労組会議)の共同が広がり、昨年10月には、この3者が事務局団体になり、労働法制の規制緩和に反対する持続的共闘組織「雇用共同アクション」が結成されたことを紹介しました。

     また、昨年12月には、日本弁護士連合会の主催した労働法制の規制緩和に反対する「市民大集会」が、全労連、連合、全労協、中立系産別組織が勢ぞろいする画期的集会となったことを強調。「派遣法大改悪反対という点では共同行動が大いにできます。この変化をうんと大事に発展させていきたい」と強調しました。

    地方における自治体ぐるみの「一点共闘」の発展

     第四は、地方における自治体ぐるみの「一点共闘」が発展をみせていることです。

     志位氏は、(1)基地問題での「オール沖縄」のたたかい(2)原発問題での「オール福島」のたたかい(3)TPP問題での「オール北海道」のたたかいの特徴を紹介。「たたかいの特徴は、そのどれもが、矛先は安倍政権の暴走に向いているということです。安倍政権にぐさりと突きささる要求を掲げて、堂々のたたかいを自治体ぐるみでやっているということが大事です」と強調しました。

     さらに大阪知事選・市長選、堺市長選などでの維新の会の「都構想」への暴走ストップにむけた共同を取り上げ、「安倍政権よりさらに右翼的な突出部隊との矛盾が起こり、これまでにない広大な共同がおこっていることは大変に大切です」と述べました。

    政党、団体、個人が対等・平等で力あわせ

     志位氏は最後に、「どの分野の『一点共闘』でも、一致する要求実現のために、政党・団体・個人が対等・平等の形で共同するという方向に大きな変化がおこっています」と指摘。一部にあった国民運動からの共産党排除の傾向が克服され、「共産党参加が当たり前になってきた」と述べ、「この大道を歩んでこそ『一点共闘』は一番の力を発揮する」と力説しました。

    革新懇運動が「要」統一戦線への「懸け橋」に

     そのうえで、「一点共闘」が互いに連携し、“点から面の共闘”に発展していく上で、「革新懇運動があらゆる『一点共闘』に草の根から参加し、互いに連帯する『要』としての役割を果たしていきたい」と強調。さらに「『三つの共同目標』を掲げて国民的合意をつくる独自の努力を進めている革新懇運動が、『一点共闘』を統一戦線に発展させる『懸け橋』になっていく。この運動のがんばりどころです」と呼びかけました。

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