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記事 23件
  • [S馬]今週のイチローチョップスティック〜「私立小学校」の功罪編〜

    2014-07-17 00:30  
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    ミラフツ[S馬]今週の馬車目線 目次
     普段とは調子の違う記事を載せる水曜日。水曜日の馬車目線[S馬]として、現代社会頻繁に言われているけど、ちょっと立ち止まって考えてみたいパターンを紹介します。
     以前紹介したパターンに”イチローチョップスティック” があります。 [S馬]今週の馬車目線”イチローチョップスティック”   アメリカで、イチローのバットが”チョップスティック”だと揶揄したテレビの解説者に「差別だ」とアメリカ市民から苦情がたくさん入ったことがありました。イチローのことを思ってのことなのでしょうが、イチローにしてもそれを日本から見ている私たち日本人からしてもよく分からないピントのずれた話でした。 こういう”イチローチョップスティック”は良くあります。 今回気になったのは、この記事。 「私立小学校」の功罪 公立小学校は社会の縮図でもある 記事の中で公立小学校にはいろんなタイプの子がいて、つまり社会の縮図であり、公立小学校は素晴らしい社会教育の場であると書かれています。 子供を公立小学校にやっている親として、私もそう思いますし、少し前までは東京のど真ん中にいたけど、公立小学校を選び、その後地方都市に移住してやはり公立小学校を選んだ背景にはそういう利点も意識しています。 私たち夫婦は二人の子供を小学校にやるわけですから、当然そのくらいのこと考えています。この記事では、「私立小学校は増えているが良くない、こんなに公立小学校は素晴らしいのに」とあるわけですが、大丈夫です。当事者の親は考えてるのです。 一方、私立に子をやる親だって、それくらいのこと当然考えていて、でも、他のメリットを優先して私立を選んでいます。私立はお金がかかりますから、私たちなんかよりもっとシビアに検討されているのではないでしょうか。 つまり、当事者の親は、もっと真剣に考えて判断している結果として今の現状があるわけです。 恐らくこの筆者は小学校にあがるかあがらないかという子がいない人です。そして、私立小学校の生徒と思われる子供たちが、下校時には数人で停車中の電車のドアからドアへの乗り降りごっこをする光景も見かける。ホームで追いかけっこをする子もいる。いずれも危険きわまりない。
    という状況を見て、「『私立小学校』の功罪」たるものをいろいろ考え始めたのだろうと思います。でも当事者ではないですから、当事者の私からすると大半はピンぼけした内容です。 なんとなくもっともらしいことが書いてあるので、もし該当する子供がいない人がこれを読んだら、「なるほどー」と思うかもしれません。でも、これはイチローチョップスティックです。だいぶピンぼけしていると意識して、さらっと読むのに留めておくのが無難だと思います。 この記事の場合について具体的には次のような点です。・道路の方がよほど危ない。 恐らくこの記事のきっかけになっている、ホームの子供が危険というお話ですが、現実的には私立公立問わず、徒歩区間の方が遥かに危険です。ホームの子供が電車に接触というニュースはあまりありませんが、登下校している子供に車が突っ込むという事故がたびたびニュースになります。 あれは対岸の火事ではなく、私たちの学区でもいつ起こってもおかしくないと思っています。うちの学区でも、登下校の危険箇所と言うのは詳細にリストアップしていて、要望を出したり対策したり、本当に身近な危険です。 東京にいるときも、子供たちは通勤で混雑している歩道を通っていました。たまたま子供ではないけど、自転車と歩行者の接触事故が起こったことのある歩道であり、子供がいつ巻き込まれてもおかしくない身近な危険でした。 でも、子供ですからそれなりにふざけながら通うこともあります。ホームより、歩道や道路の方が遥かに事故の可能性が高いです。元記事の記者が、自転車が走る歩道でふざける小学生を最初に見ていたら、どんなタイトルになっていたのでしょうか。 

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  • 日本人は守破離で創造

    2014-07-16 00:15  
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     前回、 日本人が自分をクリエイティブと考えない理由  で、守破離の話を持ち出して終わりました。 守破離は茶道、武道などの道を究める上で大切にされている考え方です。とはいえ私はどれもやってないので守破離を語れませんが、そのような考え方は広く私たち日本人の生活や仕事などにも影響していると思います。 守破離はそのまま『守ー破ー離』と考えればいいと思いますが、あえて言い換えるなら、英語のwikipediaからもらってきて、"first learn, then detach, and finally transcend" つまり、『まず学び、切り離れ、超越する』と言い換えることもできます。 私たちは一流のスポーツ選手などを通して、この守破離という考えに慣れ親しんでいます。創造力を考える上では、カタカナのクリエイティビティより、ずっとしっくりくるのではないでしょうか。まず型を良く学び、しかし卓越する

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  • 日本人が自分をクリエイティブと考えない理由

    2014-07-14 23:45  
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    先日 あなたの創造性を阻害するもっとも大きな壁とは  と記事を書くときに、紹介したいと言っていた話です。 先日日本人はクリエイティブという記事を見て、そうそうその通りなんだよと力説したくなりました。
     世界中で「クリエイティブだ」と思われているのに、自信のない国ニッポン 
     アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、日本の5カ国の調査で、日本はアメリカを10%も引き離して「最もクリエイティブな国」と思われているそうです。一方で自分をクリエイティブと表す人は19%で最下位。日本は謙遜があるのかもしれないけどもっと自信を持つべきではという意見が書かれていました。 でも、日本人が自分をクリエイティブと考えない理由は、謙遜でも自信がないわけでもありません。自分たちのやっていることが創造的だと思っていないからです。そうではなくある種の「道」と捉えているのです。 日本人は、「道」をとても重視します。柔道、弓道、さらには茶道と「道」が付く分野はたくさんありますし、その言葉が付いていなくても、日本人であれば自分の道を究めている人を尊敬するし、また自分自身もそうありたいと願うことは多いでしょう。 そして、守破離という言葉があるように道を究める過程では様々な創造的成果が生まれ、欧米人から見ればそれは極めてクリエイティブに見えるけれど、本人はそう考えていないということなのです。 私がアメリカのベンチャーにいたとき、会議ではほとんど発言しませんでした。いつも激しい議論が交わされていて、とても叶わないのです。でもたとえば開発中のデバイスの性質について議論になったとき、彼らは言葉で議論する一方で、私は、後で手元で実験をしました。 もちろん彼らも実験はしたいのですが、その実験にはお金や時間がかかると思い、ではその実験をするべきか、それは見合わないとかさらに議論が巻き起こりました。 でも、私はとりあえずできそうな実験を見つけだし片手間にやってデータを出したのです。 こうやって手は動かしていたので発言が少なくても特に無能と思われることはなく、むしろ「クリエイティブだ」と思われていました。私にしてみれば、当たり前のことをしていただけなのですが、外国人(その場では私が外国人ですが)からそう思われ、そうなのかーと認識したのです。 もしこれが日本の中だとすると、そういう道ではもっとすごい人がいっぱいいて、でも、クリエイティブと表現するとは限りません。このデバイスのことを知り抜いているのはあの人だよね、あの人究めてるよねみたいな尊敬は容易に生まれますが、それをもって創造力高いよねという言い方はあんまりしません。いわゆる職人気質なわけです。 ですから、日本人が自分たちをあまりクリエイティブと考えていないことは、そんなに気にしなくていいと思っています。単にアプローチの方法が違うのです。日本人が、道を究めたいと切磋琢磨していれば、外国人から見ればクリエイティブなのです。 このことで、私は二つの重要な特質が生まれていると思います。 

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  • 「狂気(養殖)」を自分の中に飼いならす方法

    2014-07-11 23:30  
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    先日 あなたの創造性を阻害するもっとも大きな壁とは  という記事を書いたときに、紹介したいと言っていた話です。 最近、クリエイティビティにまつわる狂気に関する記事をみかけます。 じぶんのなかに狂気をちゃんと飼っておく 【赤ちゃんにやさしい国へ】クレイジーなひとりの女性が、日本の育児を変えていく。〜子育てシェア・アズママ取材〜  確かに独創的な取り組みを行うには、狂気と呼ばれるような普通ではない感覚は大切です。でも、コントロールが困難な荒れ狂う狂気が必要な人はまれで、普通は「狂気(養殖)」くらいを飼いならしておけば十分です。 クリエイティビティ、あるいは創造性は、論理の力だけでは発揮できません。論理の力だけで考えられることは、もはやコンピュータでもできることであって、それを創造的だとは言いません。 したがって論理の力だけでは不十分で、なにかしらのジャンプが必要です。 このジャンプの力が、時として「狂気」と言われています。 たとえば、子育てシェア・アズママのお話では、話をしている甲田さんがかつて保険会社の人間でもないのに保険の組み方について世界の保険の胴元的な会社、イギリスのロイズに電話をかけたら「クレイジーだ」と言われたというエビソードが載っています。 さて、甲田さんは本当にクレイジーなのでしょうか。素晴らしい発想力の持ち主であることは間違いないですが、別にクレイジーである必要はありません。 なにか、今までにない画期的な商品・サービスを生み出すには、どこかにジャンプがいります。すべて常識的に考えたら、できるわけがありません。それでできるならとっくに誰かがやるからです。 甲田さんが思い描いた「子育てシェア」を実現しようとしたら、いくつか簡単ではないことがあり、そこでは大いにジャンプしなければならなかったからしたのではないでしょうか。クレイジーどころか、超現実だったのです。 ミラフツでは何度かバランスをとるのが上手で調整役として活躍する人の話を紹介しています。ちょうど昨日も、そういう人は情報発信していないという話でした。 情報発信しない経営者はいくらでも必要。情報発信されない情報もいくらでも必要   そういう方々の話を聞いていると、結果として取りまとめた案は、非常識なものだったりします。つまり常識的な解決方法で調整がつくなら、とっくに付いているのです。 でも、通常の解決方法では、丸く収まらない。だから、優れた調整役が必要で、で、その人は関係者たちの話を良く聞き、共感します。そして、関係者たちが納得できる案を、従来の方法に囚われずにあれこれ考えるわけです。 その解決方法は、過去に例がないわけですから、並々ならぬ創造力が必要です。結果としてまとまった案は非常識な「クレイジー」な案ですが、その調整役の人柄はクレイジーとはほど遠い人です。 ですから、実は「じぶんのなかに狂気をちゃんと飼っておく」というような文脈で必要なものは、荒れ狂う狂気ではないのです。 論理的に言葉に説明できないので、狂気という言葉がぴったりしてしまいますが、私たちは人間は言葉で説明できない方法で日常的に考えています。 これは以前、 ミラフツ、右脳バランス編 目次で深く取り上げました。人間は言葉で逐次的に考える一方で、イメージで並列処理的にも考えます。視覚なんかはその代表で、無数の白い丸の中に一つ赤い丸があるとしたら、言葉で説明することなしに簡単に見つけ出すことができます。
     視覚以外でもこの力はふんだんに使われています。たとえば二つの異なる物を組み合わせることで、なにか新しいものが生まれることはよくあります。携帯とカメラが組合わさったことでガラケーは大いに反映しました。スマホでもカメラは当然ついています。 もし、私が今から、とりあえず1000個くらい単語を並べて、1000×1000の組み合わせ、つまり100万通りの可能性を順番に逐次的に検討したら、いくつか新しい発明ができるかもしれません。ちなみに、1000×999通りではと思った人は、もう少し落ち着く必要があります。携帯×携帯でだってなにかできるかもしれません。でも、いたずらに歳をとりそうです。 でも、並列処理的な考えもできる人間の脳は、どうやっているのかさっぱりわかりませんが、自分の頭の中にある無数の概念を二つ組み合わせて、ぱっとひらめくことができるのです。 紹介した「じぶんのなかに狂気をちゃんと飼っておく」では、高度なクリエーションには、つまり、圧倒的なところまで到達するには、脳内か体内かよくわからないけれど、なんらかの狂気の活躍が不可欠だと思う。
    と始まっていて、つまり、極めて高いレベルの創造力を見据えていて、はい、そのためには「狂気(野生)」くらいすごい狂気が必要かもしれません。 しかし、それ以外の平凡なわたしたちが求められているのは、そこまですごいものではなく、 

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  • 情報発信しない経営者はいくらでも必要。情報発信されない情報もいくらでも必要

    2014-07-10 21:00  
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    最近 45歳以下の重役はSNSで自信を持って発言できなければ、もう経営者にはなれない とか、その派生記事 情報を発信しないシニアは、発信すべき情報を持っていないを拝見しました。 そのタイトル通りの内容で、リチャード・ブランソンという鉄道や航空など様々なビジネスを束ねるヴァージン・グループの代表の成功例をもとに、「45歳以下の重役はSNSで自信を持って発言できなければ、もう経営者にはなれない」とか「情報を発信しないシニアは、発信すべき情報を持っていない」と意見を述べられています。 が、全然そんなことありません。 もちろん「SNSで自信を持って発言する」ことでさらに成功していく経営者・シニアもいますが、一方で「SNSで自信を持って発言したら」経営者になれない重役や、「発信すべき情報を持っている」のに情報を発信しないことが大事なシニアも世の中には必要です。 「SNSで自信を持って発言する」リーダーとは、進むべき道を明確に示して、そちらにみんなをひっぱっていくタイプです。スティーブ・ジョブズとかすぐに思い浮かぶのではないでしょうか。 さてたとえば漁業の問題ではどうでしょう。水産資源が枯渇しそうで日本でも世界で取り入れられている個別割当方式が検討されています。しかし、この時「SNSで自信を持って個別割当方式を推進する」人は個別割当方式導入のまとめ役をすることは困難です。 多くの反対者は漁業関係者であり、そういう人は明確な個別割当方式の推進者にいきなり心を開くことはありません。必ず間に立つ調整役が必要です。関係者それぞれの話にきちんと耳を傾け、共感し、それらを集約しながら、全員が合意形成できるようにバランスを取っていく人が必要なのです。 このような人は、SNSなどで立ち場や意見を明言することはまずありません。せいぜい非常に常識的な意見だけでしょう。誰もが幸せに暮らす社会の実現のために貢献したいとか。 さもなくば、その意見に否定的な意見を持つ人とは会った瞬間から反発されてしまいます。それではまずいのです。  ですから、このような人がマスメディア、ネットメディアで取り上げられることはなかなかありません。将来、個別割当方式導入が決まったとしたら、その裏には、カリスマ調整役が必ずいるはずですが、その名前が表に出ることはありません。 でも、そういう人を社会は常に必要としています。スティーブジョブズのようなカリスマリーダーも求められますが、それだけでは社会は回りません。 このような人は、極めて重要な成果をあげますので、組織の中で取締役に相当する地位につくことも当然あります。ですから名簿上名前は出てきます。しかしその人が、SNSで積極的にアッピ〜ルなんてことにはなりにくいです。SNSで発言しなくても、取締役(経営者)として絶対外せないなんて人は、リチャード・ブランソンみたいな人よりはるかに多く存在することでしょう。 次に、「情報を発信しないシニアは、発信すべき情報を持っていない」も常にあてはまるわけではありません。調整に長けている人は、調整の実例もたくさん持っているし言葉にできるノウハウもたくさん持っています。でも、そういった情報がネットに載ることはまずありません。 でも1対1であれば喜んで話してくれる人もいます。いわゆる裏話的なものですから、それはそれは面白い話です。別に話してはいけない機密ではないのですが、ネットなんかでべらべら話してその内容や自分の名前が拡散してしまったら、二度と調整役になれないかもしれません。社会が必要としているその能力を失うことは社会の損失です。そんなことにならないよう、常に気を配っています。 一方で、その能力は社会が必要とする重要な技術です。その技術を学びたいという人に対しては、1対1(あるいは数人)で真剣に語ってくださります。 ですから、そういう情報が欲しければ、自分自身でそういう人を見つけて、個別に話を聞かなければなりません。調整のケーススタディを学ぶことは、働く人にとって極めて重要な情報です。しかし、それはネットではなかなか得られません。できれば自分がどのような調整が必要になるか想定し、調整が上手な人に相談してみましょう。生々しい実話を交えていろいろ教えてくれるはずです。 

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  • [S]奴隷労働者なんて増やせるわけがない

    2014-07-09 23:45  
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     いつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に書き始める短い記事[S]です。    今日NHKのクローズアップ現代で外国人労働者に関する話題やってました。最初の数分しか見ていないので、そちらの内容には特に触れませんが、最近良く話題になるこの話、ミラフツ的にははっきりしていることがいくつかあります。 それは、外国人労働者に、低賃金で都合良く働いてくれる奴隷のようなものを期待しているのだったら、そんな制度は長続きしないということです。 日本人にも働いていない人はいっぱいいるわけで、でも人が集まらない仕事は、日本人にとって「割に合わない」仕事だから来ない訳で。なのに、外国人ならやってくれるとか虫が良すぎます。 もし、そういうことが起こるとしたら、それは、その国の人のコロニーがきちんとできることです。アメリカに住んでてみてましたけど、たとえばベトナムとかそれぞれの国の人たちはだいたい固まって生きてます。そして、その中で経済圏ができます。ベトナム人にかかせない食材とかをリーズナブルな価格で売ってる店とか、ベトナム人のためのリーズナブルなベトナム料理の店とか、そういうのがきちんとできていて、アメリカ人相手の仕事もあるけど、いわばそれで「外貨」を稼ぎつつ、ベトナム人コミュニティーを作ることで、多少「外貨」の賃金は安くても、十分幸せな暖かいコミュニティに支えられた生活を構築できるのです。 ですから、日本国であっても、たとえばフィリピンの人たちが街を形成して、その中で自分たちである程度回せるようになるなら、つまりいわゆる中国人街みたいなのを作れるのなら、多少賃金が安めでも喜んで来てくれる人たちはいるかもしれません。 でも、クローズアップ現代ちらっとしか見てませんが、それこそ外国間での人材獲得競争が激しくなっていて、なので、いかにも○○国人街の作りにくい、あるいはない、日本には、来たくないでしょう。バカにすんなって感じです。 それに、単に社会生活を回すだけだったら、人口が減ったって何の問題もありません。人口が減ってマーケットが縮小して大変という話は毎日のように聞かされます。人口が減れば、その分仕事が減るのですから、その点だけでは人が足らないというのはつじつまが合いません。もし、きちんとした条件で移民を受け入れれば、受け入れた分、いろんな仕事が必要になります。なので、人材不足が一方的に解消する訳ではありません。 人材不足で困っている分野、それは単に仕事が割に合わないから、そこから目を背けずに取り組んでいくしかありません。 でもさらに、人口が減ると困る人たちもいます。それはGDPが減ると困る人です。乱暴に言えば一人辺りGDP 

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  • あなたの創造性を阻害する人生の枠を外すには

    2014-07-08 23:00  
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     あなたの創造性を阻害するもっとも大きな壁とは  の続きです。 誰もが自分の仕事で大きな創造性を発揮したいもの。しかし、それを阻害するもっとも大きな壁は、自分の生活が脅かされないように、自分の会社の根本を問うようなアイデアは発想しないように制限をかけてしまう、自分で自分にはめる人生の枠であるという話でした。 では、その人生の枠を外すにはどうすればいいでしょうか。もしなにが人生の枠かに気付けば次のようにして外すことが出来ます。 たとえば大企業の社員という前回の例を引き継げば、自分がリストラにあうことをイメージトレーニングすることです。大企業の中で会社をひっくり返してしまうようなアイデアは禁忌かもしれませんが、一方どんな大企業であれ、今時あなたが定年するまで間違いなく安泰なんて企業もありません。 ですから、誰であれ自分がリストラに合うかもと想定しておくことは大切なことです。しかし、実際のイメージは頭抱えるようなことばかりで、正直考えたくないのもまた事実。先延ばしにする人も多いかもしれません。 でもでも、発想力という点では、リストライメージは楽しい栄養にだってなります。 仮にあなたは大手自動車メーカにいたとしましょう。電気自動車の開発が世界で進んでいます。電気自動車はエンジン車と違って作りが簡単なので、誰でも作れます。東南アジアの地方では電気自動車キットを自分で組み立てて使う人もいると言います。 リストラをイメージしたら、自分でガレージを開いてフルカスタムの自動車が作れるなあと思いつくかもしれません。例えばあるお店の配達用電気自動車。1日どれくらいどこをどんなものを積んで走るのかはっきりしているので、電池もモータもそれに最適な組み合わせを考えられます。車のデザインも店の雰囲気にあったものにできるでしょう。楽しい妄想はどんどん膨らみ、むしろリストラされたいとすら思えるほどです。 これ自身は大手自動車メーカではできなそうなビジネスモデルです。しかし、いろいろ妄想するうち、ご当地電気自動車もできそうだと考えつきます。ベースの電気自動車はあるが、坂の多い街ではより強力なモータを積んだものに変えたものなど、それぞれの地域の商業車として最適化したモデルを出すのです。デザインも少しアレンジすれば、各地に行く人が、その土地バージョンの車を見つける楽しみもできます。このビジネスモデルは大手でも展開可能と考え、社内に発表、検討が始まったのです。 もしも、人生の枠があり大手自動車メーカに都合の悪い発想を禁止していたら、大企業でもできるご当地電気自動車のアイデアを思いつかなかったかもしれません。 このように、豊かな発想力を持ちたいなら、心の中にある人生の壁を見つけ出し、イメトレなどでそれを取り除くのが近道なのです。 とはいえ、心の中の人生の壁がなにかなんて、自分で気付くのは難しいかもしれません。どうすれば気付けるのでしょうか。 1)さそねっとに相談する・「未来の普通」を読む まずは宣伝。さそねっと、つまり私たちに相談すれば気付けるし、「未来の普通」を毎日読んでいれば気付くチャンスが増えます! 2)異分野の人に相談してみる なぜかというと、単純に互いに世界が違うからです。同じように、自分の知りあいで、自分とは世界が違う人に相談してみるといいと思います。自分は当然と思っていることが、ことごとく普通でないことに気付くことができます。 3)なぜを繰り返す 

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  • あなたの創造性を阻害するもっとも大きな壁とは

    2014-07-08 00:30  
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     (続きはこちら: あなたの創造性を阻害する人生の枠を外すには )  先日日本人はクリエイティブという記事を見て、そうそうその通りなんだよと力説したくなりました。 世界中で「クリエイティブだ」と思われているのに、自信のない国ニッポン 最近、クリエイティビティにまつわる狂気に関する記事をみかけます。 じぶんのなかに狂気をちゃんと飼っておく   【赤ちゃんにやさしい国へ】クレイジーなひとりの女性が、日本の育児を変えていく。〜子育てシェア・アズママ取材〜  確かに独創的な取り組みを行うには、狂気のようなものは大切です。でも、コントロールが困難な荒れ狂う狂気が必要な人はまれで、普通は「狂気(養殖)」くらいを飼いならしておけば十分で、そのことも紹介したいと思っています。 しかし、これらの話を紹介する前に、まず紹介しなければならないことを今回は取り上げようと思います。 それは、人のクリエイティビティを阻害するもっとも大きな壁についてです。 それは自分が自分にはめた人生の枠です。豊かな発想のために発想の枠を取り払おうと言われたりしますが、その発想の枠は人生の枠が作り出していて、まずその人生の枠をなんとかしなくてはなりません。 以前東京の大学で大学と企業間の産学連携の支援をしていましたので、様々な企業のたくさん方とお話しました。特に年齢の近い人であれば、ブレストっぽい会話に発展しますが、そこで私は繰り返しある体験をしました。  それは、特に大企業の人に顕著ですが、発想に大きな制限があることです。互いの会話で発想が進むとき、その企業にとって好ましくなさそうなアイデアが出そうになると、発想そのものが停止して行くのです。最初のうちは私を警戒して、口にするのを避けてるだけかと思っていたのですが、どうやら思考そのものが停止し、顔は表情を失い、言葉はうつろになっていくのです。  つまり、あるアイデアを思いついたとしても、たとえば、それを社内で発表してもどうせ通りっこないと明白であれば、そもそもそのアイデアを思いつかないようにみずから思考に制限をかけてしまうのです。あるいは企業の存在意義に関わるようなちゃぶ台ひっくり返しなアイデアも含まれます。 心の中で考えたり思いついたりすることは止めることはできないと思われています。たとえば、幼い息子がバナナの皮よろしく、床の紙を踏んですてんと転んだら、本人ギャン泣きで「笑っちゃダメだ、笑っちゃダメだ」と思って笑いを堪えても、心の中では大爆笑するように。  でもそんなことはありません。ある発想が、自分の大企業の中での存在を不安定させるとか自分の人生に重大な恐れが生じる場合には、人間はその発想を決してしないように自らの脳に制限をかけるのです。  ですから、議論の中で、ある課題を共有し、問題点をあぶり出していくうちは、目もいきいきとし、話は弾むのですが、次のステップでいざ具体的な解決法を考え始め、もし行ってはまずい方向に発想が向き始めると、即座に目はうつろになり、表情は失せ、言葉は相づち程度に減ってしまいます。 思考を停止させてしまうのです。まるで、ロボコッブが自社の役員に立ち向かおうとした瞬間に制限プログラムによって動けなくなるのを見るようです。しかし、違うのはその制限プログラムを自ら設定してしまうことです。  子供が成長するにつれ、創造力を失っていくのも同じです。大人が子供の創造力を奪っていることを表すために、子供の背中に生えた翼を大人がもいでいる絵が象徴的に描かれますが、実際は違います。大人に取って迷惑なアイデアで親が嫌がったり非難するのを見て、子供は自分の翼に生えた羽根を一本一本自分で抜いていくのです。  これがあなたの創造力を阻む壁です。親に嫌がられないように自分の創造性を封印していく子供のように、自分に都合の悪いことが起こらないように、自らの発想を制限をかける壁があるのです。 もし、この壁さえなければ、 

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  • [W]巨大地震なくせないかな

    2014-07-05 00:15  
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     今日は小ネタ[W]をいくつか行こうと思います。二つ目。どんなに早くとも孫の代であろう気楽な妄想です。 米南部、シェール採掘で地震多発 M6級も懸念という記事を見かけました。
     米南部オクラホマ州で数年前から多発している地震は、シェールガスやシェールオイルの採掘に伴う大量の廃水が地中に捨てられて引き起こされたとする分析を、米コーネル大の研究チームが3日付の米科学誌サイエンスに発表した。
     地中の廃水が潤滑油のように働いて断層が動きやすくなったのが原因。

     ここでは、悪い影響として書かれていますけど、この原理利用したら、一旦巨大地震起こしてストレスリリーフしたとこは、こういう技術で断層つるつるにして、再び大きな地震が起きないようにできたりしないのだろうか。 というSF的妄想が始まりました。子供の頃、何かで読んだのか、自分で考えたのか定期的に爆弾で刺激してストレスリリーフできないのかなあとは思っていたのですが、それより 

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  • [W]話題のサイバー攻撃マップ「IPViking Live」のMil/Govの謎解いたよ

    2014-07-04 12:00  
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     今日は小ネタ[W]をいくつか行こうと思います。 最近話題のサイバー攻撃をリアルタイムで見られるサイト「IPViking Live」を昨日知ってから、縦型サブディスプレイの上の方に常駐させてるのですが、あまりのすさまじさに言葉を失っています。特に中国からアメリカへの攻撃がすごいです。

    これくらいの規模のは、じっと見てなくてふと気付いたものだけでも今日10回くらいあったし、ここに表示されるのは極一部というのです。すごいという話には聞いていましたが、こういう可視化ツールで見て初めてその凄まじさを実感することが出来ました。 さて、見てるとすぐに「Mil/Gov」ってなんだ?と不思議になります。それぞれアメリカの軍隊と政府を指すのだと思うのですが、その位置がアフリカ沖の海上、島すらないところです。
    謎の洋上組織 Mil/Gov
     不思議だなあ、なんでここなんだろう、アメリカ軍・政府じゃないのかな

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