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記事 21件
  • 検証:今後10年間でインターネットが世界を変える9つのポイント

    2014-03-31 23:00  
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     2000人以上の専門家が予測。今後10年間でインターネットが世界を変える9つのポイント : ライフハッカー[日本版] という記事をみかけました。 2000人の意見を集めているため、ありきたりな予想に留まっていて歯がゆい項目があったので、一つずつ検証しようと思います。 1. 自分の周囲や、世界で起こっていることに対して更に敏感になる
     「他人がどのように時間を使っているか、(中略)個人的な情報が手に取るようにわかってしまう」ため周りに敏感になるとのことですが、いまですら、Facebook や twitter でフォローしている人たちの発言を全てつぶさにみていますか? 中学・高校生ならともかく、歳取ってしまうとそんな時間はありません。より敏感になることで、その人の生産性・創造性があがるなど実利がある分は敏感になるかもしれませんが、逆に周りが周囲に敏感な人が増えれば、周囲に鈍感になることで生産性・創造性を上げる人が出てくるため、対して変わらないでしょう。 2. 情報の共有は、まるで呼吸をすることのように自然なことになる
     これは情報のロングテール性を無視しています。ロングテールは人のポビュラーなものからニッチなものまで欲しいという人間の欲望から生まれます。アマゾン・楽天があることで、この日本でオンラインで買えないものはなくなったでしょうか? 休日になると近所の小さなパン屋さんの作るパンを隣の県から買いにくる人がいます。別にオンラインで同じくらいおいしいパンを見つけることはできるでしょう。でも違うのです。オンラインが発達した世界では、人はオンラインで手に入らないものも欲しくなります。 情報も一緒です。今はまだネットに載せたくても載っていない情報が多いので、それらがネットに載ったとき、全ての情報はネットに載ると思うかもしれません。しかし、そうなればなるほど、今度は人々はネットに載らない情報を欲しくなります。オンラインに載ることができる情報を隠すのではなく、オンラインには載り得ない情報を作り出し始めます。3. 身体に装着して使用するウェアラブルデバイスが医療を変える
     

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  • 「人々が内向的で、上昇指向が低くなる」本当の理由

    2014-03-28 23:15  
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     先日、 【馬】マイルドヤンキー論の限界と使い方   で、マイルドヤンキーの特徴の一つである・内向的で、上昇指向が低い(非常に保守的)
    という点について、それはマイルドヤンキーに限ったことではないと考え、次のように書きました。 時代は持続的社会を目指しています。地方都会関係なく地域の経済をずっと続くものにしていきたいという時代です。上昇指向が低いことと、20年30年続く活動を懸命にやっていることとは違う軸で、上昇指向だけに着目するといろいろ誤解すると思います。たとえば自然とか環境を相手にする活動を考えると想像しやすいかと思います。
     たとえば、私が関わるビジネスプランコンテストとか見ていても、社会起業的なものがとても多くなっています。アジアの大会では一発大儲けみたいなぎらぎらみなぎったものが多いのとは対照的です。今、日本人で強烈な上昇指向を持つ人はかなり少ないのではないでしょうか。 それはなぜか。 世界が加速したからです。人間の寿命は長いままなのに。世界が加速してしまったたことで、未来の普通になる持続的な社会に向けた活動こそが、自分の人生も持続的にする分かりやすい拠り所だからです。 加速した社会
     情報時代になったことで、社会の表舞台はとてつもないスピードで動くようになりました。mixiのように日本を代表するようなIT企業であってもあっという間に陰が薄くなります。IT企業だけではありません。家電メーカーはがんばって素晴らしいデジタルテレビを作り上げましたが、移行が一巡したらテレビ産業はあっという間に陰の薄い産業になってしまいました。 次のような加速する技術について有名なグラフがあります。技術の命:加速する技術進歩からお借りしてます。IEEE Computer(March 2008)のものだそうです。

     かつて、車や電話などの技術に取り組めば、普及に何十年とかかっていますから、人々は人生の取り組みとして取り組むことができました。しかし、技術の普及は加速し、携帯電話は10年以降鋭く立ち上がっています。スマートフォンに至っては iPhone 発売が 2007 年でまだ7年しか経っていませんが、日本での普及率は50%を超えているそうです。 加速し過ぎた仕事では、自分の人生を見通せない
     このような加速は、技術に限らず様々な分野で起こっています。その結果として、特に若い人が仕事を考えるとしたらどう考えるでしょうか。 20歳過ぎに働き始めるとして、結婚して子ども何人か20歳まで育てるとして、ざっくり30年はばりばり働かなければなりません。しかし、一つの取り組みが10年で飽和するような分野では、10年後また何か新しいことを始めなければなりません。二つ目は30代でまだいいとして、3つ目は40代になってしまいます。 人間のライフサイクルはそれほど変わっておらず、社会は加速してしまって、人生をかけて取り組める仕事が減ってしまっています。人生かけて取り組める仕事を持ちたいと考える人にとって、外向き・強い上昇指向は直接の答えになっていません。 それどころか、強い上昇指向には慎重にすらなります。いくら上昇するからといって持続的でない活動をすると、自分が生きている間に自分にしっぺ返しがきかねません。昔なら問題が出る頃には自分は定年で逃げ切れてたりするわけですが、今は何もかも加速していて、自分に帰ってきてしまいます。 持続的な仕事が魅力になる
     そんな状況ですから、ソーシャルビジネスはとても魅力的です。なぜなら時間がかかるし、なくならないからです。高齢者の課題、交通弱者の課題、様々な社会問題がありますが、どれも時間のかかる問題ばかりです。時間がかかるから残っているとも言えます。このような取り組みは概ね20年続けて最初に始めた世代の子の世代が入るようになって、ようやく持続的に動くようになるとさえ言われます。 これらの課題は共通して持続的に社会が回ることを目指しています。これらを通して社会が少しでも持続的になればなるほど、自分自身が穏やかな老後を過ごすことができます。 たとえば、地方で社会的課題に取り組みしっかりとした成果をあげて老後を迎えられれば、小さな畑で野菜作りつつ、地域に支えられながら、日々の生活にそうそう困ることはないでしょう。いつ崩壊するかわからない年金にあまり頼ることもなく。 このような生活は世界経済の影響にも強くなります。最近中国ツアーを扱う旅行会社が次々破綻しているというニュースを聞きます。クリミア問題でアメリカとロシアが経済制裁合戦が始まってしまいました。明日には世界恐慌が訪れるかもしれません。 

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  • 煎茶道【黄檗売茶流】(おうばくばいさりゅう)に過去から未来の作り方を学ぶ

    2014-03-28 03:00  
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     今東京に出張しているのですが、いろんな縁が重なり、急遽、煎茶道【黄檗売茶流】(おうばくばいさりゅう) 中井霜仙(なかい・そうせん)師範のお話を伺う会に参加することができました。都心新橋のビル一つ丸ごとギャラリーというアトムCSタワーでのことです。
     見てください。このイケてる感。 普通の茶道と違って、抹茶を頂くのではなく、急須(とは呼ばないそうですが)で淹れるお茶を頂きます。まったく初めての体験です。飲む私たちは「両手で飲んでください」とだけ教えられて、おいしいおいしい玉露を頂くことができました。 一方、中井師範は美しい所作で玉露を淹れてくださります。お茶を楽しんだ後、その美しさの源をお話くださいました。 その一つは、茶器を扱うとき、目で取り、体で取り、それから手で取るということです。茶器は壊れやすいので、落としたりしないよう、しっかり目で見て、体をすこし傾けそれによって目がさらに茶器に近づき、それから手に取るのです。 ……。この話を世界で一番必要としていたのは私です。うちの長男、たとえば牛乳注ぐにも10回に1回はちょっとこぼすようながさつさで、「ゆっくりやれ」とは言うのですが、これは具体性に欠ける言い方で、ちっとも改善されず、どうしたものかとずーーーーっと悩んでいたわけです。 「目で取り、体で取り、それから手で取る」。Oh. どの世界でも先生というのは本当に素晴らしいです。これからはこの具体的な言葉でしつけようと思います。 そういう、茶器を壊さないようにという配慮でなされるその仕草は、人に安心感を与えるそうです。確かに師範がお茶を淹れる時間は大変居心地のいいもので、私はすかさず「脳内ツイート」を止めてただ見ていました(詳しくは 迫り来る「右脳革命」に20代が備える方法(6)〜脳内ツイートを止めてみる〜 )。なるほど、美しい所作とは安心感でもあるのです。 他にもたとえば一度に二つの動作をしないそうです。実社会だと、乾杯の場面で椅子から立ち上がりながらグラスを取る人が多いそうですが、立ってからグラスを取る人、あるいはグラスをしっかり手を取ってから立つ人がいるそうで、その人たちはそのルール「他にも一度に二つの動作をしない」を知っているのだそうです。もちろんさきほどと同じように、グラスを落とさないという配慮が根底にあり、人々を安心させる振る舞いです。 ちなみに後で聞いた話ですが、若い人には挨拶をきちんとするように教えているそうです。確かに若くなくたって、相手に迷惑ではないかと挨拶もそこそこに話を切り出してしまいがちな現代です。でも、丁寧に挨拶されて嫌な人なんていません。きちんと相手に向かい、挨拶をする。若い方ならそれだけで「大人」たちの印象に残ります。一度に二つの動作をせずそれぞれを丁寧にする。それは美しい所作であり、この忙しい社会ではひときわ相手の印象に残ることでしょう。 さてさて、そんな話の中で、伝統と伝承の違いを教わりました。伝承とは、伊勢神宮の式年遷宮のように、昔ながらのやり方を変えずに伝えていく方法だそうです。 一方で伝統とは、受け取ったら一旦壊すだけ壊し、でも伝統と呼ばれるべきものであるなら、核に何かが残るので、それを芯にして再構築し、次に伝えていく、そういう方法なんだそうです。 黄檗売茶流では、平成元年に立礼(りゅうれい)といって、正座ではなく椅子に座って供する方法を取り入れたそうです。高齢化した師範が正座ができないことだけを理由に引退すること、外国人が正座ができないために楽しめないことなどから、決断したそうです。写真でもその様子が伺えます。 ただし、テーブルの高さは 47cm と決まっているそうです。膝が出る高さ、それによって正座による座礼のときの型を崩さずにお茶を淹れることができるからということです。 伝統は壊せるだけ壊して残ったものから再構築する これは、日本だからこそできる荒技です。日本は6,7世紀に国の形が整ってから一度も国の名前が変わらなかった世界唯一の国です。他の国は、みな国を壊してあるいは壊されて国の名前が変わる経験をしていますから、うかつに壊すとか言いにくいはずです。 一方、私たちは高度成長で持続的社会を失い、江戸時代のような持続的と言われた社会への憧れを持っています。しかし、だからといって、江戸時代に戻ればいいというわけでもありません。でも、江戸時代の伝統は今でも残っています。壊れに壊れているかもしれないけど、芯は残っています。そうやって壊すべきところは壊しながら持続的社会の伝統を受け取って、また持続的社会を作ればいいのです。 壊せるだけ壊せばいい、日本だけにできる過去から未来を作る方法、とても大切なことに気付くことができました。 また、お茶を淹れている時だけ、たとえば「目で取り、体で取り、それから手で取る」をしようとしてもうまくいかないそうです。普段の生活の場でも煎茶道での教えを意識して行動していることで、ようやく煎茶道の場面でもできると。 言い換えれば、煎茶道は手段であり、目的はどう生きるかだそうです。美しく生きるための学びの場であると。確かに仮にうちの子が煎茶道で「目で取り、体で取り、それから手で取る」ことを学べば牛乳をこぼすことはないわけで、でもそういうことを改まって学ぶ場所というのは特に大人にはなかなかありません。煎茶道など「道」は、普段の生活を学ぶ場としてとても意味のあることなんだなと深く考えさせられました。 さてさてさて、ここからはミラフツ流。お話を伺った後、みんなで先生も交えて懇親会。そこでみんなで話しているうちに、みんなゆっくり歩けば街がきれいになるという仮説にたどり着きました。 先生によると、昔のリーダーが長い烏帽子を付けたり、裾の長い着物を引きずることで、 

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  • [S]管理職のない会社は普通に増える

    2014-03-26 21:15  
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     いつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に書き始める記事[S]です。  こんな記事を見かけました。 管理職って本当に必要?全社員がフラットな会社を運営するCEOにインタビュー : ライフハッカー[日本版]   読んだら、ふと地域のプロジェクトそのまんまだなあと思いました。 ちょっと前 ihayato さんが地方のNPOについて書かれていましたが、 平均年収がワースト1位の「高知県」で、なぜかNPOが盛り上がっている理由 - イケハヤ書店 「行政もお金くれないし、地域もお金くれないし、自分たちでやらないといけないですよね」
    という言葉が紹介されている通り、もう地域のことは自分たちでやるしかなくなってきています。 その場合、みんな同じ会社に勤めているわけではなく、様々な人々が共創でプロジェクトを進めていかなければなりません。このような地域のプロジェクトでは管理職は存在しえません。フラットな会社の例が参考になりそうです。どんなことが書かれているのでしょうか。 私たちは社員を1人の成熟した人間であると見なします。(中略)これを基本に据えれば、すべては簡単に進みます。
     地域プロジェクトも成熟した人間同士の共創ですから、これは確かに前提になります。 次のコンセンサスの形成は非常に重要です。地域プロジェクトではこの点が充分に行われることを重視する必要がありそうです。
    ──この体制が始まってから7カ月が経ったとお聞きしましたが、これまでに学んだことは何ですか?
    FlowとConvoy という2つの社内ツールを開発したのですが、こうしたコミュニケーションツールは必要です。Eメールだけでは機能しません。普段通りEメールだけで管理しようとしても、うまくいかないでしょう。
    ──Eメールだけではなぜうまくいかないのでしょうか?
    Eメールの元々の性質がプライベートなコミュニケーション向きです。管理職の存在しない企業を経営するために唯一重要となることは、多くの情報を公開することです。情報が狭い路地に入ったままではいけないのです。次に学んだことは、コンセンサスをつくるのが時に大変であるということです。起こりがちなのが、複数の人があることに対して異なる意見をもっているときに、結局決定に至らずにその場が終わってしまうということです。なぜなら、その場に意思決定をする権限をもつ者がいないからです。
    共同創業者と私は、意見の相違があったときに引っ張り出されて、仲裁をする状況に置かれることは望んでいません。「みんな、すごい良い意見がたくさん出ているね。でも結論が出ていないよ」と言うことは簡単ですが、「分かった、これがコンセンサスだ。社内全体にこの決定を伝えるよ」と誰かが勇気を出して、発言する必要があります。

     地域プロジェクトでは、老若男女様々な人が関わります。Eメールだけではだめだとありますが、Eメールすら全員が使うわけではありません。 

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  • 新年度から始めるミラフツ/「一日一未来」のイノベーションプラットフォーム

    2014-03-26 00:45  
     いつも「未来の普通」を読んでくださりありがとうございます。おかげさまで定期的に「話題の記事」に採用され、さらに多くの方に読まれています。 今回は「未来の普通」略してミラフツに登録して平日毎日読むことの効果を紹介します。もうすぐ新年度です。これを機会にぜひ登録して、ハッピー一日一未来を楽しんでください。 ミラフツは「今」でなく「未来」目線
     ブログであるからには、 PV、つまり何回読まれるかという評価をあげることが重要な課題となるわけですが、単に PV を増やすためには、タイトルを工夫するなどのテクニックの他に、根底として、 今にフォーカスすることが大事です。誰だって、未来なんかより今が大切です。ネットでなにか読んでいるときも、大事なことを無意識に選びとって行きますが、大事なこととはほとんどの場合、今大切なことです。 ミラフツでもたまに今にフォーカスした【馬車目線】の記事を載せることがあり

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  • 栄養は野菜の規格になるのか〜ドキュメンタリー映画 「もったいない!」を観て

    2014-03-25 02:15  
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     3/24、NPO法人未利用資源事業化研究会(未利研)でドキュメンタリー映画 「もったいない!」の上映会が行われました。 この映画では日本を含む世界各国での「もったいない」事例がオムニバスで紹介されていきます。 その中で、一つ大きなテーマとして取り上げられていたのが、出荷されない野菜。味や栄養は問題ないのに形や大きさがよくないという理由で野菜が出荷されないのは、日本だけの問題ではないようで、フランス、ドイツ、アメリカなどでも日本で聞くような話が繰り返されていました。どの国も同じような状況のようです。 味も栄養も同じなのに!と画面の中の人は各国の言葉で訴えています。規格は形や大きさで決まっていて、味や栄養ではないのです。トマトの色という例も出ていました。 この問題は未利研でも何度も議論されています。かつて規格を作るとき、味や栄養が基準として採用されなかったのが悔やまれるそうです。 きれいならいいじゃないかと思うかもしれませんが、野菜は色や形ばかり追求されるようになった結果、栄養が減っていると言われます。日本食品標準成分表に野菜の栄養が載っていますが、肝心の野菜にそれだけの栄養がないのです。病院などで日本食品標準成分表に従って作られた食事には、充分な栄養がない可能性があるのです。 かつて味や栄養が規格として採用されなかったのは、検査技術がない、あるいは手間がかかり高価であったことが大きな原因と考えられます。しかし、近年は、検査技術が発達してきたことで、この問題に切り込むことが可能な時代になってきました。もしたとえば有機野菜など最近の農法で作られた野菜の方が栄養がしっかりあるということが分かれば、農業にとって大きな節目になることでしょう。栄養があるかが規格になるという本来当たり前のことがようやく未来の普通になるのです。そうなれば、やみくもに手間をかけて儲からない農業ではなく、効率的にしかも栄養の高い野菜を作る農法が発達することでしょう。 また、メタボローム解析といった技術も発達しています。これは、対象に含まれる物質を多数含まれる少量なものまで解析できる技術です。これを使うことで、栄養豊富な野菜には、単に主要な栄養が多いというだけでなく、より多様な栄養を持っていることが示せるかもしれません。 これも栄養の考え方に大きな転換期をもたらすかもしれません。次のグラフは、日本人の栄養所要量というデータから18~29 歳男性の栄養所要量を量の多いものから並べたものです。 

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  • [S]就活生の人はますます企業側の論理が気になることになった件

    2014-03-21 00:30  
     定期更新は終わってるので、気楽な[S]で。 nanapi の社長の kensuu さんの投稿です。 就活生の人は、企業側の論理とかは気にしなくていいと思う 他のブログをきっかけに「企業側の論理」なんて考えずに就活していいよという内容なのですが、これはこれで社長が書いているわけですから、「『企業側の論理』なんて考えずに就活していいよ」という「企業側の論理」が書かれています。 ですから、就活生側から見れば、その企業が「企業側の論理」を考えてほしいという論理の会社なのか、そんなの考えなくていいよという論理の会社なのか、頭はこんがらがるけど、めちゃめちゃ気になりますよね。 少なくともこの kensuu さんの発言に反応する企業や社長さんがいたら、その反応の内容は要チェック!です。 個人的な感想ですけど、kensuu さんのような「『企業側の論理』なんて考えずに就活していいよ」という「企業側の論理

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  • 【馬】マイルドヤンキー論の限界と使い方

    2014-03-21 00:00  
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     久々に【馬車目線】(?)でお送りします。  最近「マイルドヤンキー」という言葉が流行ってますね。ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体  という本がきっかけだそうで、まだ読んでないんですけど、ネットでの紹介を見ているとマーケティングとしてはとても重要な点を押さえていて、私も参考にしていました。 そこまでは良かったのですけど、その後、いろんな人がどんどんいろんな話を書いていて、どんどん乖離しています。話題になってるような記事は一通り見ていると思いますけど、話題になっている記事には、地方在住の方が書いたのはなさそうに見えます。 昔東京にいて今地方にいる立ち場でこれらの記事を読んだ感想を淡々と書いておきます。たとえばここにマイルドヤンキーの特徴というのが載っています。 マイルドヤンキー賞賛とその先にあるもの、、、
    ざっくり言って、マイルドヤンキーの特徴は以下の通りです:
    ・生まれ育った地元指向が非常に強い(パラサイト率も高い)
    ・郊外や地方都市に在住(車社会)
    ・内向的で、上昇指向が低い(非常に保守的)
    ・低学歴で低収入
    ・ITへの関心やスキルが低い
    ・遠出を嫌い、生活も遊びも地元で済ませたい
    ・近くにあって、なんでも揃うイオンSCは夢の国
    ・小中学時代からの友人たちと「永遠に続く日常」を夢見る
    ・できちゃった結婚比率も高く、子供にキラキラネームをつける傾向
    ・喫煙率や飲酒率が高い

     こういう人はいると思いますし、この項目がいくつか当てはまる人は結構いると思いますけど、このあたかもステレオタイプと思われる項目が全部当てはまる人は、決して多数派ではありません。二つの保育所と小学校の運動会などの行事やら地域の運動会や祭りやらに行って、大勢の人を見てますけど、これ全部揃ってたら、目立つと思います。これは典型ではありません。 都会が多様化しているのと同じように、地方だって多様化してます。地方にもステレオタイプはありません。 都会から地方の消費パターンが見えなかったという意味で、元々の「ヤンキー経済 消費の主役」といったテーマで地方でのマーケティングに切り込む方法ができたという点で画期的な本だと思います。その方法でマーケティングすれば、そこそこいい成績も出るだろうなとも思います。 だからといって、そうやって生まれた商品を買っている人が全員そこに書いてあるような人かというとそれは全く違います。 地方は地方で必死にマーケティングしています。 例えば回転寿司。地方でも人気で、おかげで回らない寿司はひん死状態ですが、回転寿司の中でもお互い熾烈に戦っています。 廻鮮寿司しまなみというチェーンは広島県福山市中心にしかありませんが、他よりも高めで、でも地元で捕れる生海苔を使ったコラボ商品を期間限定で出したりとか、ちょっと高級系で差別化に成功していて、1時間待ちとかざらな大変な人気です。上記のステレオタイプだけでのマーケティングでは、これら回転寿司同士の差別化競争はできません。 都会の人がグローバル化の号令の元、海外ばかり意識していたけど、実際には日本中に商品を売らなくてはならず、でもうまくいかないと思っていたら、全く知らない消費パターンの人たちがいて驚いている、今そういう状態なんだと思います。これをきっかけに都会の人が地方にも意識が行くようになり、よりいい商品ができることは素晴らしいことです。 が、じきに上記のステレオタイプだけでは地元でシビアにマーケティングしてる企業には勝てないことにも気付くでしょう。そしてさらに深い理解へと進んでいくのだと思います。 一方で、マイルドヤンキーがこれから地方の主流になると仮定して、未来では社会がこんな風になる、たとえば二極化が進むといった予想には慎重になった方がいいと思います。 たとえば上記のステレオタイプについて、いくつかマイルドヤンキーにとどめず考えたい項目があります。 

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  • [S]「世界で頑張るニッチ企業」は未来の普通

    2014-03-19 23:30  
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     いつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に書き始める短い記事[S]です。  先日NHKのニュースで”「世界のニッチ企業」100社を選定”という話題が出ていました。 調べてみると経済産業省のグローバルニッチトップ(GNT)企業100選という試みで今回が初めてだそうです。 「世界で頑張るニッチ企業」100社選出 超極細糸繊維から即席麺製造ラインまで 経産省 - MSN産経ニュース  タイトル見ているといろんなものがあって、面白そうなのがたくさんありますが、タイトルだけだとその製品が世界で高いシェアを持っているかを知ることができないのが残念です。 経産省ではこの107社を小冊子などでPRする。
    とのことで、小冊子見るのが楽しみです。 世の中には iPhone のように誰もが知っててみんなほしがるような製品もありますが、世の中それだけでは回りません。NHKの記事では、
    このうち東京の医療機器メーカー「ミズホ」は、脳動脈りゅうの手術用クリップで40%の世界シェアを持っています。
    このクリップは大きさが5ミリ程度で、脳動脈りゅうの破裂を防ぐため、脳の中に埋め込んで動脈りゅうに血液が流れ込むのを止めるものです。

    と、脳動脈りゅうの手術用クリップが紹介されていて、そんなものがあることを知っている人も少なかったし、必要とする人もごくわずかですが、これがなければ救えない命もあるのです。 こういったニッチだけどすごい製品は無数にありますから、今回の賞もとりあえず「100」から始まっています。多いと思うかもしれませんが、むしろ少ないくらいです。大企業のヒット商品は今の普通ですが、ニッチのヒット商品の中には未来の普通に成長するものも出てくるでしょう。その瞬間を見たいとかあるいは自身の事業の成長のヒントにするには、それなりの数を見ることが効果的です。昔は大変でしたが、いまは情報時代。こういった賞ができることも含め効率よくみていく方法はどんどん進化します。 この100選を1つずつ紹介ような番組とかもできるかもしれません。水族館の大型アクリルパネル製造の「日プラ」なんかは、テレビでも見たことありますけど、ああいうのが毎回見られるということですよね。 この100社の売上あわせると大企業何社分になるのか気になります。大企業は7社選ばれているようなので、計算の仕方は工夫しないといけませんが、それが分かれば、ニッチで大勢でがんばればこれくらいのインパクトがあるんだと言えそうです。頑張っているのは大企業だけじゃないんだぞと。これまでの不況について大企業は業績が落ちたけど、中堅だか中小はむしろあがっていたというような記事を見た記憶があります。中堅・中小もっとやれやれ! ところで、このニッチそうなタイトルの中で、日本電子株式会社の透過電子顕微鏡 

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  • 世界史が苦手だった子に考える力だけで教える試み(その6)〜高度な数学から教える〜

    2014-03-19 01:00  
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    世界史が苦手だった子に考える力だけで教える試み 目次 - NAVER まとめ 
    ミライ: 先生! 先生!フツクロウ: ホ? ミライ: 考える力の話をしていたら、ちょうどこんな話題が。 数学を学ぶには計算ドリルではなく「高度な数学」から学び始める方が効果的なわけとは? - GIGAZINE フツクロウ: ホウ。どれどれ……。ミライ: ということで、先生が読んでいる間に決まり文句を。「がだった」シリーズ(その6)です。前回は google maps API を使った年表とプレゼンツール Prezi の比較を行いました。フツクロウ: ずいぶん、興味深い内容じゃの。小学生のころは好きだった算数も、中学生から「数学」に突入、カリキュラムが進み内容が高度になるつれて大嫌いになったという数学嫌いの人は非常に多いものです。しかし、「小さな子どもこそ高度な数学から学ぶべきである」という驚くべき数学の学習方法

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