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【馬】大学の研究者はビジネスを企てよ
2015-02-13 23:0051ptこの記事は【馬車目線】(?)でお送りします。
先日、子供の環境学習の発表会を見に行ったら、ある学校が「そのゴミを 誰がひろう ぼくがひろう」みたいな感じの標語を掲げていました。本物はきちんと五七五だったと思いますが。 それで最近もやもや考えたことがどっと出てきたのですが、大学の研究者はビジネス始めるべきです。 別に大学辞めなくても、兼業申請とか出して、兼業でいいです。少なくとも企業と組んで実用化に力を入れるのは今の枠組みでも容易です。 「どうして自分が、自分はビジネスなんか得意じゃない。」と思うかもしれません。 しかし、この日本中を見渡して、ビジネスが得意な人なんて100人に一人すらいないでしょう。 でも、日本全国、都会、地方、田舎、みんな必死に知恵を絞ってなんとか商売をしているわけです。道の駅で地元のおばちゃんが、がんばっておいしいまんじゅう売り始めたけど、実は原価計算できてなくて売れれば売れるほど苦しくなってやめちゃうなんてことがいっぱいあります。 まんじゅうの原価計算くらいと思うかもしれませんが、米を30kg買って、小豆を10kg買って、それぞれから一体何個のまんじゅうができて、光熱費がどれだけ、機材の減価償却がいくら、それで自分の労働時間にみあった儲けがいくら、とかまともに出そうと思ったら、それなりの算数の力がいります。全国すべての人ができるわけではありません。 じゃあ、ビジネスは他の人に任せておけばいいのか? いや、それでは自分もその地域ももたないのです。みんななんとかしてビジネスを作っていかなければ生きていけないのです。トリクルダウンなんていつ降ってくるかわからないものを待っているわけにはいきません。今ビジネスが必要なのです。 ですから、自分がビジネスにむいていないなんて百も承知で、それでも知恵と工夫を絞ってなにかを始めるのです。 そしてそれこそが、今必要な経済の源です。大量生産時代は終わってしまったため、大企業の大量生産ものは需要を満たすことができません。人々はそれぞれが自分にあった商品を求めてうろうろしています。画一的な柄の Suica ばかりだったところに東京駅記念の Suica を作ったら、通常Suicaの年間発行数に匹敵する316万枚申し込みがあったりするのです。無数の異なる需要を満たすため、無数の人がビジネスを起こさなければいけない時代なのです。 そんな中大学の研究者というのは、日本の中で言えば極めて高度な能力を持っているのですから、地方の道の駅でなにか売らなければいけない人たちと比べれば、ビジネスを始めるという点についてもはるかに恵まれたものを持っています。それを活用して、なんとか小さなビジネスにしてみてほしいのです。 もちろんその高度な能力は、本来研究に集中して素晴らしい成果をあげるべきなのかもしれませんが、その原資となる国の景気がよろよろなんです。実用化だろうが、兼業だろうがやってみればわかりますが、本当にお金にするのはものすごく大変です。無数のビジネスが求められているけど、それが大変でなかなか進まない。それが現状なのです。 それでも日本じゅうの人が必死にビジネスを作ろうと頑張っています。ですから、大学の研究者もその高い能力を使って、率先してビジネスを作ろうとしてほしいのです。 -
[S]NHKは直接民主主義ができるんじゃ
2015-02-12 23:1531pt木曜ですが昨日祝日だったので気楽に始める[S]です。 NHKの番組技術展に参加したこともあり、ふと国からどれくらい予算もらっているだろうと思いました。 平成26年度 収支予算、事業計画及び資金計画というページからPDFを開くとわかります。平成26年度は、収入6630億円のうち97%の6428億円が受信料収入です。国や自治体からの交付金はわずか0.5%の35億円。それも、法律で定められた国際放送などに充てられていて、たとえばその国際放送費は158億円とどこまでが国の範囲かわからないので単純に赤字とは言えませんが、頼まれることをやっているだけと言えそうです。 つまり、NHKは国の言うこと聞くことなくて、ほとんどのお金を出してる国民の言うことに耳を傾ければいいわけです。 でも NHK の予算は毎年国会で審議されています。なんで?と思ったら、それはそのままQ&Aに出ていました。 なぜ、国会でNHKの予算を審議するのか
○NHKの主たる財源である受信料は、広く視聴者のみなさんに公平に負担していただく公金であり、その使途については、放送法で一定の範囲に限定されてはいるものの、その範囲ならNHKが自由に使い得るわけではなく、国民・視聴者(受信料支払者)の了解を何らかの形で得る必要があるものと考えています。
○一般にこうした国民のための監督業務は行政が行うのが通例です。しかし、NHKは放送機関であり、放送の自主自律 、表現の自由を確保する観点から、行政ではなく、視聴者、国民の総意を代表するとされている国会が、NHKの予算等の審議・承認を行うこととされているものと理解しています。
なるほど。まあ伝統的な仕組みで言えば、たしかにNHKの予算を審議・承認するのは国会ということになるのでしょう。 しかし、時は平成、ITが超発達しています。受信料を払う視聴者の声は、国会なんか頼らなくてもいくらでも手に入ります。ニコニコ生放送だと最後に「よかったですか?」のアンケート取ります。テレビもデジタル放送になって、リモコンに「青」「赤」「緑」「黄」のボタンがつきましたから、同じこと簡っ単にできます。 さらには、衆議院選の予想なんかみたいにより複雑なアンケートも取れます。番組を端っこに出しながら、L字の領域にアンケート出して答えてもらえばいいわけです。 -
[S]NHK番組技術展、リモコン選択問題を簡単に
2015-02-10 19:3031pt火曜日ですが、最近シリーズ連載で[S]なかったので、気軽に始める記事[S]です。 現在渋谷NHK放送センターで開催中の NHK 番組技術展、前回は関わりの深い「スポーツトラッキング」を紹介しました。今回はそれ以外でお勧めをいくつか紹介します。 まずは、広島県福山在住としてはこれを最大に推さねばなるまい。
−双方向番組を簡単に行えるシステム−として展示されていますが、このシステムはわれらが地元広島と福岡の共同で開発されたもの。リモコンで選択できる4択問題は今までは番組で技師が一人ついて実現しているそうですが、今回開発したシステムを使うと誰でもできて、しかもタブレットでも操作できて、番組に出演しているアナウンサーでも操作できるようになったそうです。すでに何回か番組で使ったとのこと。 で、この画面、私たち福山の人にはおなじみの画面。毎週水曜日19時直前の4択。正解すると、左上の絵がだんだんグレードアップするので、子供達が真剣なのですっっ。最近私が忙しくてやってなかったのですが、最近は回答中のグラフにモザイクもかかるようになって難しくなってるとか。むむむ。 今回自分も参加してわかったのですが、展示技術には地方局が開発したものもあって、地方局がこれに出展するのは名誉なことだそうです。われらが「スポーツトラッキング」は東京と山梨の共同開発です。 もし来場したら、それぞれどこが出展しているか注意してみると面白いですよ! 次にすごいのは8Kテレビ。ときどき札幌からの生中継が入り、本当の景色みたいです。 でもこれ、本当にその凄さを見せつけられるデモ知ってます。昔そういうことしてたので。 それは実物大を見せることです。今回のデモ映像や生中継は景色や舞台など本物よりずっと小さく映っているので、映像だなと頭がすぐに処理してしまいます。結局「きれいですね」で終わってしまいます。 が、実物大にすればおそらくかなりの人が混乱します。 例えば、テレビの横に広場を作って、女性がかわいい犬と遊び、その様子を撮影したものを、そのままテレビで映し出すのです。「え?本物?」って錯覚が生まれます。色も徹底的に合わせれば、立体感がどんどん出ます。そうすればみんな、これは今までになに映像だと気付き、需要がではじめるでしょう。 ぜひ誰もが「今までと違う」と思わされるデモ、ぜひ挑戦してください! もう一つは、近づくことが禁止されている、現在も大きくなってる西之島に無人飛行機で近づいて札絵したというGPS制御を使った「無人飛行撮影システム」 が印象的でした。ただ無人飛行機を飛ばしただけじゃありません。 -
NHK番組技術展、未来の普通な「スポーツトラッキング」
2015-02-10 01:0031pt(次回で他の技術もいくつか紹介しています。[S]NHK番組技術展、リモコン選択問題を簡単に )ミライ: こんにちは。今日は現在渋谷NHK放送センターで開催中の NHK 番組技術展から、「高速トラッキング撮影システム」をご紹介します。
フツクロウ: 中の人が開発に関わっとるからの。
ミライ: はい。なのでかぶりつきです! こちらがその様子。
奥でしている卓球の様子を手前にあるカメラで撮影しています。カメラの前にある怪しい四角い黒い箱にピンポン球を追いかける装置が入っています。
フツクロウ: 黒いの。
ミライ: こちらが撮影された映像など。
「LIVE」と書かれたモニタの中央には常にピンポン球が捉えられています。それを録画してスロー再生しているのが 「SLOW MOTION」と書かれた大画面。インパクトの瞬間、その後回転しながらピンポン球が飛んでいく様子などが2K画像で克明に映し出されています。
そしてそれを実現しているのが 「MIRROR」と書かれたモニタに映っている2枚の動く鏡。親指大くらいの鏡でこれが回転することでカメラの視線方向を変えて対象を追いかけられます。黒い箱の中には高速カメラというカメラが入っていて、1秒間に1000枚撮影しながら対象の位置を計測し、鏡の向きを制御しています。
この追跡の様子はまだネットでは公開されていませんが、元になっている技術は東京大学の研究で、その動画が youtube で公開されています。
番組技術展は2月11日の祝日までやっています。興味ある人はぜひ足を運んでください。
っていうか、一日中見てたんですけど、この「スポトラ(スポーツトラッキング)」画像、普通に未来の普通じゃないですか!!!
フツクロウ: ホへ?日本語でOKぞ?
ミライ: あ、いやだから、今日一日、ピンポン球を追跡したスローモーションを見て、これはドライブがかかったスピンだ、これはカットのかかったスピンだ、この瞬間にネットにかすった、あ、台に当たらずに出て行ってしまったとか、全部見えるんですけど、もうそれが当たり前になりすぎて、え、ほんとのテレビはまだこのスローモーション見れないの?、見れて普通でしょ?みたいな錯覚に陥ったんですよ。
フツクロウ: ホホウ、一度見たらそれが当たり前というわけじゃな。
ミライ: そう、そう、そうです!
フツクロウ: 近くでやってる8Kの札幌雪祭りライブもホウじゃな。
ミライ: はい!!! あれも窓から外見てる?くらいリアルですよね。
フツクロウ: 家庭であれが観れるの楽しみじゃのう。
ミライ: ほんとです。それにしても、あのずっと卓球やってるスタッフすごいですよね。
フツクロウ: じゃな。
ミライ: 休憩あるといっても、ずっと打ってますもんね。
フツクロウ: ホじゃな。それをずっともくもくと追ってる機械から、もくもく煙が出ては来ないかと中の人を思わず不安にさせるくらい、ずっと打っとるの。
ミライ: あはははは。機械と人間のガチンコ勝負ですね〜。
フツクロウ: ホウよ。まあ、もちろんそうならないよう設計はしてあるが、テスト段階ではみな温泉卓球レベルじゃからの。うまい人の前でほんとにいけるのかはらはらはしとったの。
ミライ: あっさり追っかけてましたね。機械すげぇ。
フツクロウ: ま、機械じゃからな。
ミライ: そういったらそうですけど。
そういえば、前日の準備すごかったですね!!!!
フツクロウ: ホ?
ミライ: だって、予定の準備は早めに終わったじゃないですか。
フツクロウ: ホウじゃの。
ミライ: でも、もっとこうしよう、ああしようと、いろいろ始まって。
さらには、準備会場で野次馬で見に来た実行委員の「これミラー見せたいよね」とかいう一言で、よーしハンディカム持ってこーいみたいな話になって。
フツクロウ: ホウじゃったのう。
ミライ: で、紹介したみたいに、「LIVE」カメラの上にいつの間にか「MIRROR」カメラができてたわけですよ。
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ゆく年来た未来2014 誰も信じない真実(その13)
2015-02-07 00:1531ptミライ: さて2週間以上にわたってお送りしたゆく年来た未来2014 誰も信じない真実シリーズ、(その12)で12ヶ月全て紹介が終わりました。最後にまとめをしようと思います。
フツクロウ: あと、紹介しきれなかったやつの。
ミライ: もちろんです! ということで、(その1)から(その12)+1の「誰も信じない真実」リストです!
1. 限界集落に移住する若者が増える
2. 求められている人材はT型人材ではなく ∇型人間!
3. グローバルな仕事の人気は低く、持続社会を目指す仕事がウケる
4. 社会は共生共創主義である
5. 心の病にかかる人は減る
6. ロボットには心がある
7. 日本人はクリエイティブ!しかし、日本人は自身をクリエイティブと思っていない。だが、それでいい!
8. これからはバイラルメディアが主流になる!
9. 東京は一度衰退して再び大発展する
10. 事業はスピードではなくスロー度
11. 社会は大正時代に作られた価値観に縛られている
12. AIが人間のように経済活動を始める
+1. 日本は学習達成率99%になる
フツクロウ: こうやって並べるとなかなかのもんじゃの。
ミライ: ですねー。これだけ並べれば堂々と「誰も信じない真実」と言えるのではないでしょうか。
そういえば、バイラルメディアの件、Buzznews が閉鎖しましたね。
フツクロウ: ホウじゃな。需要はあるが、どんな風に運営していくかはこれからまだ紆余曲折があるかもしれんの。
ミライ: 目が離せませんね。さて、では残った +1。10月11月あたり、学習に関する話題がたくさんありました。そこから出た話です。
日本は学習達成率99%になる
お願いします。
フツクロウ: ホイきた。まずはその言葉の意味を説明せんとあかんの。大学入試改革で「達成度テスト」が検討されるなど、従来のような1点刻みで優劣を競う方法には限界がきておる。今学校で学んでいるような知識や決まった技術で解ける問題は、どんどん対策が進んでいわゆる受験対策をすれば解けるようになってしまう。
つい最近も世界史で悪問奇問がなくならないという指摘があった。
【日本の議論】悪問奇問なくならぬ「入試・世界史」…あまりにマニアック「作問者の良心問われる」批判も - 産経ニュース
普通の問題では全部解かれてしまって差が出ないが、差が出てしかもいい問題を作るのが難しくなっておるんじゃの。
ミライ: 教科書の範囲であれば、優秀な学生なら完全に押さえてきそうですもんね。
フツクロウ: ホウじゃ。じゃから、「教科書」の範囲は、「達成度テスト」というこれくらいはできてねという目安くらいにして、あとは他の指標を導入していこうというわけじゃ。
ミライ: 従来の詰め込み型学習を評価する部分は減らそうということですね。
フツクロウ: ホノ通りじゃ。そしてこの流れが小中高にもくるということじゃ。日本の識字率は99%以上と言われておるの。
ミライ: はい。
フツクロウ: それは、ある程度読み書きできれば、識字できるということで、どれくらい読み書きできるか、漢字を何個知っとるかは関係ない。
ミライ: それは甘すぎるって、最近「機能的非識字」という考え方が出てきているようですけどね。
フツクロウ: ホホホ。よう知っとるの。
じゃが、今行われている「全国学力テスト」は平均点を争っておる。全員が一点でも高い点を取るよう学校での勉強が増やされておる。
しかし、これを読み書きにあれられたらどうじゃ、識字率ならぬ漢字力平均点なるものを導入して、全員が1文字でも多く漢字を覚えさせられるとしたら。
ミライ: そんなの意味ないですね。社会に出るのにはそこそこ出来てればいいですから。
フツクロウ: まったくじゃ。そして学校の勉強は今そういうものになってきとるんじゃ。ある程度は理解しなければいけないが、そこから先は一点増やせば、大人になって有利というものでもない。そんな時間があったら、もっと他の能力を伸ばさなければならない、そういう時代に入ってきておるんじゃ。
ミライ: 学校の勉強ばっかりできてもだめって、みんないいますもんね。
フツクロウ: ホウじゃ。じゃから、社会が目指すものも変わるんじゃ。目標は、義務教育の内容がある程度できる子を増やすことじゃ。学習達成率を99%にすることじゃ。
ミライ: 目標はわかりましたけど、今の学校の仕組みでできないような気が……。
フツクロウ: 確かに、そこからはいろんな問題がある。しかし、eラーニングが革命を起こしつつある。子供の進度に合わせた学習、さらには子供が思わず熱中するような学習、いわゆるゲーミフィケーションじゃな、そういうのが爆発的に進化し始めている。
ミライ: すごいですよね。DragonBox, えいぽんたん、英語物語、どれも遊んでればいいですもんね。
フツクロウ: それは小さな子でもできるし、はまれば中学生が習うようなことでも、できたり覚えたりできるようになる。そやって、楽しいところからやっていけば、「義務教育の内容がある程度できる」くらいなら、あっという間にできてしまうことも増えるじゃろう。
ミライ: なんでも、熱中したらあっという間ですもんね。
フツクロウ: じゃな。効率が圧倒的に違う。子供の宿題の様子を見ておると、10分でできることでもうだうだと何時間もかかることがある。しかし、実際に宿題をしているのはやはり10分そこそこ。その他の膨大な時間を無駄にしながら、いやいや宿題するわけじゃ。さらに、その勉強をしている10分そこそこでも、ゲームのように熱中してやっていれば何倍にも効率がいいじゃろう。何十倍も差が出るわけじゃ。
ミライ: その効率で勉強できれば、数年分の勉強を1年でやるのもわけないですね。
フツクロウ: ある塾の先生たちが、子供の国語力の低下に危機感を持っていて、分析していくに、「趣味がないからではないか」と仮説を立てているそうだ。
ミライ: 趣味ですか?
フツクロウ: 今の子供は学校や習い事で忙しくて、趣味に没頭できん、そういうところで本来膨大な量の大人が読むのと同じような文章を読んだりする機会があったはずなのに、それがないんじゃないかというんじゃな。
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ゆく年来た未来2014 誰も信じない真実(その12)
2015-02-05 23:4531ptミライ: 出だしはワンパターン、中身はてんこ盛り。ゆく年来た未来2014 誰も信じない真実シリーズ、(その11)に続いて、今回は(その12)、12月のネタからお送りします。
フツクロウ: ついに12月まで来たのう。
ミライ: ようやくです。
フツクロウ: 今回で終わりかいの。
ミライ: あ、いえ最後にまとめをやろうかと。
フツクロウ: ホウかホウか了解じゃ。
ミライ: さて、今回のキーワードはこちらです。
脱原発、 災害再現AR アプリ、 無所属の党、 若者が選挙に行かない、 「志」と「野心」、 「文系と理系の発想の違い」、 電動缶切り、 衆院選、 日本免税店、 衆議院選まとめ、 AI と人間の共存、 実質実効為替レートと失業率、 世界一わかりやすい経済活動の話
ミライ: そういえば選挙がありましたね〜。そして、「AI が人間と共存する世界を分かりやすく想像してみる」シリーズ!
フツクロウ: ホッホッホ。今回の「誰も信じない真実」はずばりそれじゃな。
AIが人間のように経済活動を始める
ミライ: はい、ついこの間なのでよく覚えています。AI、つまり人工知能が人間に代わって動画を作って投稿して、それで得た収入で自分を維持し、しかも支援したい人にプレゼントするという経済活動を始めるんですよね。
この仮想のストーリーで分かるように、まったく他人にわからないように、人と AI が入れ替わってしまったら、人間社会にとって、これは人間そのものです。 AI が人間の代わりに付加価値を生み出し、経済活動を始めることができるのです。ご飯は食べませんが、創造し対価を得て、家賃や電気代や税金を払い、さらに余ったお金は余暇に使うことで、人間経済の活性化に貢献できるのです。しかも、例で示したように、AI同士でのお金のやりとりまで発生させられます。
フツクロウ: ホノ通りじゃ。
ミライ: さらには、AIを通してペットの話がわかるようになったり、ペットも経済活動を始めたり、人間とAIのコラボで壮大な宇宙計画を始めたり! 面白かったです!
フツクロウ: 楽しんだみたいじゃの。よかよか。
ミライ: 当時ちまたでは、AIに人間が滅ぼされるとかそういう話題が多かったですが、どっちも経済活動して景気良くなってハッピー!ってなったらどっちも共存の道を選びますよね〜。なんか目から鱗でした。
でも、これ読んでるとほんと人間って何?って悩んじゃいますね。
フツクロウ: AI やペットが経済活動するとなると、人間とどこで区別するのか境界が曖昧になるのお。
ミライ: ほんとに。しかも、さらに悩んじゃったのが、AI の経済活動です。確かにそれだと経済活動しているように見えるけど、でも機械だし。
それでですね、その時はそんな話にならなかったんですが、じゃあもしかして人間も生活の仕方によっては経済活動してなくない?みたいな謎だらけになったんですよ。
フツクロウ: ホホホ。まことにの。仮に人間がAIを道具として動画を作り収入を得るとすると、そこからAIのサーバー代などの経費を払ってその余りが人間の収入となるが、この場合はAIはただの道具で経費の一部でしかない。
ミライ: そうです、そうです。
フツクロウ: では人間から独立しただけだと経済活動と言えるのか。
ミライ: 変わってないですよね。
フツクロウ: そこで余暇の話が出たんじゃな。
ミライ: そうです。自分のサーバー代を払うだけでなく、余剰を良いと思うものに使うことで人間と変わらないという話になりました。たしかにそこまでくれば経済活動ですよね。
フツクロウ: 逆にいえば、人間は経済活動しておるのか。
ミライ: そうなんですよ! ただ働きに行って機械的な労働をして、それで得たお金で生活費を払ってあまり残らなくてだと、さっきのAIと変わらないんですよ!
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ゆく年来た未来2014 誰も信じない真実(その11)
2015-02-05 00:4531ptミライ: 出だしはワンパターン、中身はてんこ盛り。ゆく年来た未来2014 誰も信じない真実シリーズ、(その10)に続いて、今回は(その11)、11月のネタからお送りします。
フツクロウ: さてさて、11月はどんなキーワードじゃったかの。もう最近じゃからだいぶ覚えておるが。
ミライ: そうですね。今回のキーワードはこちらです。
識字率99%、 東海道、 市区町村出生率マップ、 「僕ビール、君ビール」、 「秒速5センチメートル」、 ソーシャルラーニングアプリ、 eラーニング、 地域出張型学習塾、 悪意、 大正の価値モデル、 寄付を売る、 地方 ingress、 「イヤ」を言える場、 「大学」と「自由」、 代わり映えしない候補、 #どうして解散? 、 市区町村別給与検索、 モチベーション
フツクロウ: 「僕ビール、君ビール」復活せんのう。
ミライ: ずいぶん気に入ってましたもんね。1年くらいは辛抱強く待たないとだめなんじゃないですか?
フツクロウ: 「僕君」はだめでも、クラフトビールは並んどるのかと昨日コンビニ行ったが、全然なかったぞ。人気らしいのお。
ミライ: はー、そうなんですか。なんかここにきてにわかにビール売れてますね。今後は税制も変えてビールばかり高くならないようにするみたいですし。
フツクロウ: らしいの。ヨーロッパからはビールなのに日本の税制でビールと言えないのはなにごとだと文句もきとるみたいじゃしの。税が安くなろうが、自分たちの自慢のビールが「これはビールじゃない」といわれたら許せんわな。
ミライ: そりゃそうですよ。
さて、この辺から教育のお話が続くようになるんですよね。今日はそこからですか?
フツクロウ: ホッホッホ。それは次のお楽しみ。今日の「誰も信じない真実」は、
社会は大正時代に作られた価値観に縛られている
じゃ。
ミライ: あ、
価値モデルは大正モデルの呪縛から解き放たれなくてはならない。
ですね。
フツクロウ: ホウじゃ。
大正時代の価値モデルとは何か。それは価値が分断されていることです。
たとえば、モノを提供する場合、「お金」を得るのが「売買」、「他者からの評価」を得るのが「プレゼント」、「自己の満足・喜び」を得るのが「寄付」と分類して考えてしまうような価値観じゃ。
じゃから、金を払えば客は何をしたっていいというような考え方が生まれてしまった。
しかし、たとえばレストランで食事をするとき、そこで交換されるのは、食事や給仕とお金だけではない。料理人のお客さんに美味しいものを提供したいという気持ち、給仕たちの美味しく食事をして欲しいという気持ち、それとそのようなサービスを楽しんだことに対しての感謝の気持ち、それらも同時に交換される。お金で売買していても、「他者からの評価」「自己の満足・喜び」もまたやり取りされておるわけじゃ。
ミライ: ほんとですよね。でもそれが大正時代に分断されたと。
フツクロウ: 大正時代というのは、ちょうどアメリカで画一的なフォード社の車が売れなくなり、代わりに毎年モデルチェンジするシボレーが売れだした頃なんじゃ。冷静に考えれば必要のないものを大量の広告で無理やり需要を喚起して売る手法が始まった頃じゃ。大量生産大量消費の時代が始まったわけじゃな。
ミライ: なんか、今もそういうとこありますよね。
フツクロウ: ホウじゃ、大企業は自社の社員を働かせるため常に開発し続け常に売り続けようとし、いまだに広告などで無理やり需要を作ろうとしておる。
ミライ: さすがに無理でてきてますよね。
フツクロウ: まさに。デフレが続いたからの。人々は強制的に冷静になっていったわけじゃな。
ミライ: 大量生産大量消費の時代は終わりつつありますね。
フツクロウ: ホじゃから、今では野菜一つでもストーリーが求められたりしとる。野菜とお金の交換だけでなく、消費者は産地の真心を感じたいと思うわけじゃな。それで安全も求めておる。
お金と商品の交換だけの売買は成り立たなくなってきておるんじゃ。
しかし、まだ売買に関して考えると、それらを分けて考えてようとしてしまう。
そもそも経済学がそうじゃの。数式にはモノやサービスとお金の間の関係しか書けていない。しかし、実際の売買はそれ以外の価値も交換されているわけじゃな。
ミライ: でも、「他者からの評価」とか数式で書けるんですか?
フツクロウ: ホッホッホッ。なぜ書けんのじゃ。そりゃその評価を何点と決めようとすれば現実に合わんかもしれんが、数学にはいろんな方法がある。その人の評価はこのくらいからこのくらいだろうと確率で書くこともできるじゃろう。
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ゆく年来た未来2014 誰も信じない真実(その10)
2015-02-03 23:4531ptミライ: 出だしはワンパターン、中身はてんこ盛り。ゆく年来た未来2014 誰も信じない真実シリーズ、(その9)に続いて、今回は(その10)、10月のネタからお送りします。
フツクロウ: 残すところもあと3ヶ月。10月はどんなキーワードじゃったかの。
ミライ: はい、今回のキーワードはこちらです。
TOKYO、 激怒、 幼児教育から大学まで、 「〜才能ないんだと思う」、 中村修二、 赤﨑勇、 ジョブズ、 北極の氷、 睡眠の理由、 経済活性、 共感力、 「40歳は惑わず」、 浅草、 事業のスロー度、 成功者の現象、 破壊的イノベータ、 京都の観光戦略、 新しい挑戦をしたがらない日本企業、 未来のパソコン授業
ミライ: はいっ。さて、今回の「誰も信じない真実」はなんですか?
フツクロウ: うむ。今日の「誰も信じない真実」は、
事業はスピードではなくスロー度
じゃな。
ミライ: あ、2で止まってる【未来への鉄則】シリーズですね。
フツクロウ: ホ、ウホホ。
ミライ: ここではたまに取り上げてますけど、世間では全くですねぇ。
フツクロウ: ホじゃな。起業というとベンチャーになるし、それ以外はなんか社会起業のようなイメージになるし、しかし、世の中のほとんどの起業はどっちでもないんじゃがの。
ミライ: いろんな起業があるっていうことがもっと広く認識されて話ができるといいんですけど。
フツクロウ: まったくじゃ。
フツクロウ: 普通、事業のスピードというと、速ければ速いほど良いとして、ひたすらスピートを求めがちじゃが、この時代、そんな単純な時代はとうに終わっておる。
ミライ: というと?
フツクロウ: 地域活性のような事業では、急いでやりすぎると地域全体が付いて来れなくなる。
ミライ: 結局誰のためにやるかってことでしょうか。
フツクロウ: 自分の事業が爆発的に拡大するというのは、そこに大きな摩擦を起こすということじゃ。iPhone はド派手に社会に飛び出して、急いで広めて、それでさらに多くの人に買わなきゃと焦らせて、一気に広まった。その瞬間にはいわゆる情報弱者と呼ばれる人を生み出すことになったが、そうやって広まったことで、誰でもスマホを手にすることができるようになり、誰でもアプリを開発できるようになり、障害者始めいろんな事情の人にそれぞれ必要なアプリを作れるようになった。
iPhone のようなデバイスは iPhone が初めてではなかったが、ほとんど普及しなかった。こういう事業はスピードと規模が必要なんじゃな。
ミライ: スピード命の事業もあるわけですね。
フツクロウ: まっことホノ通りじゃ。じゃからといって、全ての事業がそうではない。特に持続的な活動が求められる事業は、周りが付いてこなければいかん。最低20年続ければ子の代が入ってきて安定すると言われておるが、逆にいうと20年はなんとかして持たせなければならない。20年もつように事業をするために必要なスピードで始めなければならないんじゃ。
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ゆく年来た未来2014 誰も信じない真実(その9)
2015-02-02 23:4531ptミライ: 出だしはワンパターン、中身はてんこ盛り。ゆく年来た未来2014 誰も信じない真実シリーズ、(その8)に続いて、今回は(その9)、9月のネタからお送りします。
フツクロウ: ホイホイ、だいぶ終わりが見えてきたの。9月はどんなキーワードじゃったかの。
ミライ: はい、今回のキーワードはこちらです。
子育ての必須項目、 公設民営学校、 新聞業界再編、 若者の新聞・テレビ離れ、 燃料電池車「ミライ」、 BBQ、 「かわいそう」、 中国崩壊後、 出張保険、 機械学習と農業、 バイラルメディア、 ハーバード大学研究、 東京の衰退と発展、 学者とシェフ、 放ったらかし農法、 進撃の農業、 誤報、 「見たいものが見える」、 子育てのイライラ、 素直
ミライ: そうそう、この月はトヨタから水素自動車「ミライ」が発表されたんですよっ♪
先月には首相官邸にも納車されましたからねっ、
トヨタ自動車、官邸に MIRAI を納車…安倍首相「水素社会の幕開けを実感」
2015年は私の年です!
フツクロウ: ホッホ。景気良いのう。
ミライ: はいっ。さて、今回の「誰も信じない真実」はなんですか?
フツクロウ: うむ。今日の「誰も信じない真実」は、
東京は一度衰退して再び大発展する
じゃ。
ミライ: おお、今回は元記事のタイトルそのままズバリですね!
東京は一度衰退して再び大発展する
フツクロウ: うむ。ばっちりじゃ。その後も地方への流れはじわじわ増えとるの。政府もその流れに着目して「地方創世」を掲げておる。
ミライ: なぜ東京が衰退するのかおさらいを。
フツクロウ: ホッ、ホウじゃったな。
東京は混雑しすぎじゃ。ずーっと言われておるが、混雑しすぎという声は日増しに増えておる。最近も、ちきりんさんの
通勤手当なんて廃止すべき
が、大いに盛り上がったの。
ミライ: 最近は、近くに住む人に住宅手当を出す会社も出てきましたしね。
フツクロウ: ホノ通りじゃ。よく考えれば不思議な手当てじゃて。あまり詳しくないが、他の国にあるんじゃろか。アメリカはあんまりないじゃろ?
歴史的には意義はあったが、そろそろ考え直すべき時にきておるじゃろうな。
ミライ: 電車すごいですもんねぇ。こないだ、朝、霞が関のある改札からある地上出口まで50m以上一列の列ができててびっくりしました……。
フツクロウ: そのくらい混雑してくると、そうやって、いろんな約束事ができる。それを守ることで効率化するんじゃな。しかし、それは逆に不寛容を助長する。公共機関はみんなのものでありながら、たばこどころか、高齢者、ベビーカー、障害者といった人を疎ましく思うようになっておる。
道路は皆のものなのに、歩行者や自転車邪魔っていう自動車と同じです。
歩行者から見れば自転車・自動車が邪魔。
全盲の人から見れば、他の健常者が邪魔。
互いに邪魔だと言い合っていても仕方ありません。
互いに譲り合って使うしかないのです。
私が幼い40年ほど前に繰り返し聞いていた「かわぐつ国と自動車国」とかいう黒柳徹子が女王のレコードそのまんまです。
ミライ: みんな本当は譲り合いたくても、あの混雑だと「とにかく合わせろ!」って言うしかないですもんね。
フツクロウ: まったくじゃ。そんな不寛容な環境から逃れるために、東京以外に目を向ける者は増えておるし、実際に移る者もおる。
そしてそこで高知に移住したイケダハヤトさんみたいにめきめき活躍し出す人が出る。
地方もそれぞれ特色が出る。東京を除いてベンチャー起業といえば福岡というイメージが定着しつつあるしの。
ミライ: われらが福山も「流星ワゴン」の忠さん効果で一気になにかの特色を獲得したいもんですね! でも、なんだろ……。
フツクロウ: 住みやすいぞ。物価も安いし。
ミライ: なるほど、住むなら普通がいいですもんね! なんの話でしたっけ。
フツクロウ: 東京は不寛容の話じゃな。不寛容に耐えたくない人はどんどん離れるし、すると、画一的な約束事を守れる者だけがその便利さを求めて集まる。東京は画一的になっていくんじゃな。
東京の人が好きな「グローバル」も危ないワードじゃ。グローバル化が語られるときは見事に画一的な意見じゃ。
あるところまで画一化が進んだところで、東京のクリエイティビティは落ち込むじゃろう。それが衰退するという理由じゃ。
ミライ: 東京タコツボ化っっ
フツクロウ: うまいこというのお(笑
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