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P: 世界初の「エコ空港」
2015-08-22 10:1510pt -
豊かな田舎モデルに取り組んでいる島があった!
2015-08-22 00:3031pt先日 なぜ田舎が豊かなのか。物々交換は物々交換ではなかった という記事を書いたら、今日そのモデルを明示的に一つの島で実現しようと取り組まれている話を知りました。だいぶびっくりしました。 お金のいらない島(国)|新井由己|note(ノート) 島の中では、「自分から溢れているもの」を無償で提供するというモデルです。島の外や外の人へはそれを有償で提供しますが、島の中では無償で提供するというシステムを、一つの島の中で構築しようという試みです。 ベースとしては、「贈与交換」という考えがあるそうです。 「等価交換」から「贈与交換」へ。ー 自分が余っているものを(それを必要としている人に)無償で差し出す。受け取った人はその経験に感動して、世の中に優しさを循環させていく。 - いばや通信 単に「自分から溢れているもの」を無償で提供するという考えでなく、優しさの循環であるとさらに進んだ考えです。 この「自分から溢れているもの」を無償で提供する経済モデルを純化した試みが、もしこの島でうまくいくすれば、これは画期的なものだと思います。 正直、そこで描かれている経済モデルは、田舎で普通に行われているものです。 なぜ田舎が豊かなのか。物々交換は物々交換ではなかった でも説明したような、お裾分けが日常で行われているような世界です。でも、それは日本の経済活動と境目なく行われており、それ自身でどれだけ地域社会が成り立っているのか、誰もわからないというのが現状です。 ですから、こうやって独立した島で、島の中ではすべて無償外とは有償というモデルで回してみるという試みは、お裾分け文化が持続的に機能する仕組みだということを証明する試みと言えます。 ぜひ、うまくいってほしいです。田舎では切り分けられていないけど成り立っているはずで、というか昔はそれでやっていたわけですから。 もともとはほぼ地産地消でやっていて、どうしても足りないものだけ外から持ってきて、持って来るために外貨も稼いでというモデルでしたが、地産地消ではまちがいなくお裾分け文化の方が主流だったはずです。 先日触れたように、例えば旬の野菜というのは、一番おいしいときも関わらず一番採れて安くなってしまいます。一番おいしいときですから一番高くてもいいはずなのにです。 古典的な物々交換では景気はよくならず、景気をよくするには「お金」は絶大な力を発揮しますが、豊富なものは良いものでも安くなるという欠点を持っているのです。 -
P: ツイッターで景気判断
2015-08-21 21:0010ptミラフツのピックアップ記事(?)
ネット上の言葉で景気判断=新指標開発へ―経産省(時事通信) - Yahoo!ニュース 1週間蓄積したツイッターのつぶやきなどを解析して景気を判断し2〜3日後に公表するという試みを始めるそうです。おもしろそう。 アメリカとかでやってないかちょっと英語で調べたけど見つかりませんでした。調べ方が下手なだけだと思いますが。 -
P: 巨大LINEグループリーダー、インタビュー
2015-08-21 17:1510pt -
P: 進む脳の培養技術
2015-08-21 10:3010ptミラフツのピックアップ記事(?)
ほぼ完全な人間の脳、実験室で培養成功 米大学研究 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News 自閉症を悪化させている遺伝子を発見、米国エール大学 | Medエッジ -
[S]コミケで位置情報ツイートをした人のつぶやきを追ってマッピング
2015-08-20 23:0031pt本日木曜日ですが、昨日通常運転だったので、本日気楽に書く[S]です。 これほんとすごいですね。
コミケ会場で位置情報付きツイートをしたアカウントをツイッターAPIで調べられる上限まで追ったら全国から人が集まっているのがわかった。 ビックデータ(?)からコミケが全国規模で経済効果だす理由が読み取れた。 pic.twitter.com/TdWzpIvZIC
― ひきにく (@chakapokochin) 2015, 8月 14
詳しくはこちらにまとめてあります。 コミケで位置情報ツイートをした人のつぶやきを追ってマッピングしてみると驚くべき結果に!コミケの凄さがよくわかります! 最後に世界までズームアウトした結果を見ることができます。 そこに至る過程も大変面白いです。 これ、ニコニコ超会議でも同じのプロットしたら似たような結果になるのではなりそうです。 コミケには全国から集まるというのは頭ではわかっていますけど、こんなふうに視覚化してもらえると、ほんとにそうなのかと実感が湧きます。見れてよかった。 去年で経済効果180億円とも言われているそうです。先日の『AKB48総選挙』の経済効果が18億円だそうですから、その10個分です。 サークル数調べてみたら、13000とかみたいなので、1サークルあたり100万円くらいの経済効果を生み出している計算です。 参加者は56万人で一人あたり3万円くらい。 無数の小さなグループの集まりでここまで大きなイベントが起こるとはまさに新時代の景気の源の好例です。 先日の なぜ田舎が豊かなのか。物々交換は物々交換ではなかった でも書きましたが、景気の原動力は、不均一な価値観です。コミケで売られるものは、人によって価値が全然違います。あらゆるジャンルがあり、そのジャンルの中も細分化され、13000もの多様なサークルがひしめいています。ある同一製品をどのサークルが一番安く売るかではなく、それぞれがそれぞれの作品を持っており、買う人もまたそれぞれ違うお目当の作品があります。スマホのように、上位10社で90%のシェアを占めるような分野とは根本的に違います。 -
P: “精神的な貧困”に陥らないための3ヶ条
2015-08-19 22:5510pt -
P: 「ミラフツのピックアップ記事」始めます。
2015-08-19 22:50平素は「未来の普通」略して「ミラフツ」をご愛読くださりありがとうございます。 平日毎日更新で提供しておりますが、試験的にそれに加えて、「ミラフツのピックアップ記事」を始めようと思います。 頻度は不定期。ネットでこれはミラフツっぽいと思った記事を、短いコメントを加えてご紹介しようと思います。 本文部分は全て会員向けとして、単独記事の価格は10円で始めます。 それでは今後もミラフツをお楽しみください。 -
なぜ田舎が豊かなのか。物々交換は物々交換ではなかった
2015-08-19 22:4531pt前回 【馬】「完全自動化工場」は未来に関係ない という記事の後半で「物々交換」という言葉を使って書いていたのですが、田舎では貨幣を介さないおすそ分けが良くあるので、それはどういう経済活動か気になり始めました。 もう一度昨日のおさらいから始めましょう(詳しくは 世界一わかりやすい経済活動の話シリーズで)。 まずミカン農家とリンゴ農家がいるとします。互いが中間地点に訪れて、ミカン1個とリンゴ1個を交換する、これが物々交換です。物々交換によってこの人たちは自分の持っていないものを手に入れることができました。ここでは、ミカン1個とリンゴ1個が同じ価値です。 さて、これは前回の例ですが、この二つの農家がお互い少し離れたところにいるとして、その間を承認が行き来する場合です。リンゴ農家はミカンが珍しく、自分のリンゴ2個と商人のミカン1個を交換し、ミカン農家はリンゴが珍しく、自分のミカン2個と商人のリンゴ1個を交換します。この結果、商人の手元にはリンゴとミカンが1個ずつ残り、その一つを自分が食べたとしても、まだ1個果物が残ります。これが利益です。この利益を元にまた次の商売を始められます。 ここで大事なことは、ミカンとリンゴの価値が変動していることです。リンゴ農家にとってはミカンは貴重であり、ミカン農家にとってはリンゴが貴重。なので交換する比率が変わります。価値が変動するのです。その価値の変動こそが「景気」を生み出すのです。 たとえばあるライブのチケットがあったとして、それを買うのにいくらまで出していいというのは人によってまちまちでしょう。ライブチケットの価値は人によって変動するのです。 しかし、グローバル化やITの広がりによって、ものの価値は画一化が強制されていきます。ネットで買えるものなら、全国どこでも、価格.com でものの値段が調べられます。人によっては、最安値であってもよく知らないショップから買わずに、アマゾンやビックカメラから買うかもしれませんが、それも「信頼度」のようなものを数値化すれば、価格差を説明することができます。本当はその2倍出してもいいと思っている人がいても、もちろんその値段で買うことでしょう。 それが「景気」の天敵なのです。ものの価値が画一化されればされるほど、世の中は原始的な物々交換の世界に逆戻りし、利益は出なくなり、他のものを買うことができなくなるのです。その傾向が強い都会ほど経済は原始社会に戻っているのです。 翻って田舎はどうでしょう。田舎はお裾分けが日常的にあります。お裾分けされれば何かの機会に返してますから、一見物々交換の経済に思えます。 しかし本当にそうでしょうか。 たとえばうちの親がご近所からトウモロコシたくさん取れたからとたくさんお裾分けされたとしましょう。このご近所さんにとってトウモロコシは豊富にあるものです。 さて親はたくさんもらったはいいけれど、とても食べきれるものではありません。すると町に住んでいる私たちに声がかかります。 -
【馬】「完全自動化工場」は未来に関係ない
2015-08-19 01:0051ptこの記事は【馬車目線】(?)でお送りします。
キヤノン「完全自動化工場」で見えた日本経済の明るい未来という記事があります。 カメラレンズなどは今でも手作業で作られる部分があるのを、完全自動化するというお話で、でも雇用は配置転換で守るということで、「日本経済の明るい未来」なんてタイトルが付いているわけですが、そういう話は20世紀的な考え方です。 キヤノンが競争力を維持するためには、完全自動化で製造コストのさらなるカットをしていかなければなりません。しかし、それはもう日本の経済とは直接関係がありません。 ここに一枚のグラフがあります。エネルギー白書2015の中の一つです。
これによると1975年頃からは、エネルギー消費を増やすことなく製造業の生産をあげるようになります。いわゆる省エネの幕開けです。そして、1990年頃から製造業の生産は横ばいになります。それでも日本のGDPは成長します。成長率は低いながらも。そこから日本は低成長時代であり、その原動力は製造業ではないのです。 経済学の教科書では、経済活動が潤滑になれば利益はほとんどなくなると言われますが、グローバル化の進んだ製造業では、まさにそれが起こっています。 アップル、スマホ業界の利益シェア92%に拡大では、競争の激しい Android では利益がほとんどなく、iPhone などのアップルだけが利益を上げている様子が紹介されています。 キヤノンは競争のため完全自動化に突き進みますが、他との競争がありますから、利益が上がるわけではありません。しかもその工場で働く人の賃金も生活できる程度にぎりぎりに抑えられます。そういう人たちは給料のほとんどをまたそういう利益のほとんどないような汎用品に費やさざるを得ません。 しかし、利益というのは摩擦のあるところに生まれます。コスパから言えば絶対 Android なのに、どうしても iPhone がいいと言って買う人がいるからそこに利益が生まれます。社員にも多めに給料払えますし、その人たちは、他の人から見たら「なんでそんなもの」と思うようなこだわりの買い物ができます。そうやって経済が発展します。 製造業は iPhone のような例外を除いて、利益を生んで経済を発展させる産業ではなくなってしまったのです。 今回の完全自動化にしても、完全自動化ということは、もういつでも海外に持っていけるということです。いままではレンズの組み立てなど、熟練工でなければできなかった作業がなくなるわけです。
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