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記事 28件
  • P: 「国民をバカにしないでください」ヤフーニュースで見出しには出てこないのに、アクセスランキング3位。

    2015-09-15 22:00  
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    ミラフツのピックアップ記事(?)
     「国民をバカにしないでください」 SEALDs奥田愛基さんが国会で要望(全文)
     

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  • P: 軍事はマーケット小さすぎて民間に勝てない例

    2015-09-15 10:45  
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    ミラフツのピックアップ記事(?)
     情報収集衛星、鬼怒川水害でグーグルにKO負け  

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  • 経団連は武器売らずに、ミクロボの世界マーケットに気づくべき

    2015-09-14 23:00  
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     ニコ動では「等身大初音ミク2号機」登場というエポックメイキングが起こっているというのに、一方日本を代表する経済団体は昭和な発言をしています。 経団連、「武器輸出を国家戦略として推進すべき」提言を公表  輸出できるならなんでも売ればいいという時代ではもうありません。 武器なんて売っても、平和で使われなければその後の経済効果を持たないし、もしも使われたなら、それは土地を荒らしその後その土地の、武器に限らず日本の製品を買う力を削ぐことでしょう。金の卵を産む鶏を殺す典型です。21世紀に持続性を無視したビジネスとかありえません。 目先の企業利益しか改善しない武器輸出などという反未来志向を、日本を代表する経済団体が今主張するというのは残念でなりません。これからの日本は中小企業が元気で大企業はしばらく沈滞すると思ってましたが、まさにそのような志向を裏付ける象徴です。悲しいです。 そんなことより、「等身大初音ミク2号機」の世界市場がどれだけ大きいかに気づくべきです。 日本は頻繁にアメリカで爆発したグーグルとかアップルとかのプロダクト見て、「なぜ日本にあれができないのか」と嘆きますが、そんなの当たり前です。あれらはアメリカが得意なところで生み出したのであって、日本にできるわけがありません。 日本は日本の得意なところで外国に絶対できないプロダクトを作って世界の市場を独占すればいいのです。 「等身大初音ミク2号機」みたいなアイドルロボットなんてまさにそのシードです。 これがどれだけ破壊的なマーケットを市場を創出できるかお気づきでしょうか。 アイドルロボットができれば、なんと「アイドルを輸出する」ことができるようになります。 人間でもできないわけではありません。日本人で海外で活躍しているアイドルもそこそこいます。しかし、人間ですから世界中どこにでも輸出できるわけではありません。映画「地獄の黙示録」でベトナムのアメリカ軍基地にプレイメイトがヘリコプターで登場して歌うも、兵士たちが興奮しすぎてすぐに中断なんてシーンが出てきます。アイドル自身の安全の問題で行けない場所はいくらでもあります、というか、実際世界中ほとんどの場所に日本のアイドルはまだ進出できていません。 でも、ロボットならそれができるのです。紛争地域でもコンサートが開けます。戦争を徹底的に避けて繁栄した日本がうつつを抜かしているコンテンツをそのまま世界中に持っていけるのです。「超時空要塞マクロス」では、アイドルがちゃらちゃら歌って踊ることで、戦いに明け暮れる者たちに戦いのバカバカしさを気づかせることになります。平和が一番です。そんなストーリーがついに21世紀に実現するのです。ロボットアイドルによって。生身のアイドルの命をリスクに晒すことなく。 (なお46歳の私が「超時空要塞マクロス」というからには、ランカ・リーではなくリン・ミンメイです飯島真理ですとささやかな主張。) 紛争の平定は極端な妄想ではありますが、世界中の普通の街にはびこらせることはそんなに非現実的ではありません。そしたらすごいですよ。やはり飽きはあるでしょうから、数年に一度は新人を出せばまた全世界に広がっていきますし、そのうち RBT48 とかできたら、一度に48台売れるし。 音楽界がライブ人気で復活するように、アイドルロボットも実体がありますから、ビジネスが空洞化しません。 

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  • P: これが普通になったら写真が変わらね?

    2015-09-11 20:00  
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    ミラフツのピックアップ記事(?)
     3Dプリンタニュース:世界初、1000万色フルカラーUV硬化インクジェット方式3Dプリンタの実力 - MONOist(モノイスト)   

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  • 「等身大初音ミク2号機」はどれだけ「あざとい」か

    2015-09-11 03:15  
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     前回は、衝撃のデビューを果たした等身大初音ミク2号機を紹介しました。 等身大初音ミク2号機はみさいるさんによるロボットです。人間ではなく初音ミクをモデルとしたことで、「人間らしさ」ではなく、純粋に「アイドルさ」を追求したロボットです。言い換えればひたすら「あざとい」ロボットです。 いったいどれだけ「あざとい」のか気づく範囲でまとめてみました。調べれば調べるほど、「等身大初音ミク2号機」が、人間を追求したのではなく、「あざといミク」さんを目指していることがわかります。 今は初音ミクコンサートといえばスクリーンに映し出されるCGですが、これをきっかけに数年後には間違いなくロボットが出てくることでしょう。未来の普通です。 あざとい顔
     アイドルは顔が命。 もちろん気合い入れて作られています。  もうこのあざといウインクでそのすべてを現しています。
     皮膚が作ってあって、目や口が自然に閉じます。目なんてこんなに大きいのに!!! 硬い目蓋がパカパカ動くのとはまったく違います。上の目蓋と下の目蓋が独立して動き、首の角度と組み合わせると、想像以上に表情にバラエティがあるようです。 しかも、まだすっぴん。唇描いたり少し化粧するだけでとてもべっぴんさんになることでしょう。 しかも、その内側では、故障が多かった1号機での失敗を踏まえ、表情の多彩さは損なわずに極力までサーボの数を減らす工夫もされ、今の所故障なく動き続けているそうです! あざとい上に健康なのです。あざとい髪
     これぞ、アイドルロボの真骨頂、髪。ミクさんを特徴付ける、巨大なツインテール。しかし、元絵の髪は絵ですから、髪の毛ではできてません。MMDも髪の毛ではできていません。いったい何でできているんだと議論になることも。 しかしロボットは3次元に出てきています。髪の毛を持つことができます。その現実感はアイドルとして原作越えだってありえるわけです。 そこで、作り手であるみさいるさんは徹底的に髪にこだわります。人間は10万本くらいだそうですが、なんと20万本近くを植毛し、ツインテも見事に再現。 ついに元絵は持ちたくも持てなかった髪の毛を持つことになったのです。すごい! これであれですよ。 ワールドイズマインの一枚絵のポーズさせて歌わせると、三次元の本物の髪の毛の迫力に世界73億人のミクファンがひれ伏すのです。 前髪の改良を!というコメントは多いですが、すぐに改良されることでしょう。この豊かな髪こそ、ロボットならでは。あざといです。 もう少し進化すれば、ミクはイラストでもMMDでもなく、ロボットが一番と言う人が出てくることでしょう。 あざとい体
     アイドルの次に重要なのは体。もっと正確に言うと姿勢。アイドルは、数々のあざとい姿勢がとれなくてはいけません。 ですから、徹底的にこだわります。ぺたん座りはもちろんできます。
     実は、このロボットには骨がなく、カニのように、体の各パーツが硬く作られています。ですから、膝なんかは、関節一つだとそれっぽくならないそうです。なのでよく見てください。二つの関節でできています。コメントによるとガンダムのプラモデルとかでも使われてるそうです。 ほんとだ。言われないと気づきませんでした。よく見ると変なのに、かわいい。あざとい。 ぺたん座りをかわいく見せるために(それだけじゃないけど)人間にない関節一個足しちゃうところがみさいるさんの真骨頂なのです。 でもって、きっとhttp://seiga.nicovideo.jp/seiga/im3816093 こんな風に座らせて、「私の時間」とか歌わせるに違いありません。あざとい。 1号機を使った研究の末、他にも腕やまたなどに加えた関節がいろいろあるようです(省いたものもあります)。指も5本独立で動きます。  すべては、アイドルがこなさなくてはいけないあざとい姿勢実現のためでしょう。これからどんな姿勢を見せてくれるか楽しみです。あざとい服
     公式絵を忠実に再現したミクの服がすごいです。

     服を作るところは動画のかなりの部分を占めてて、下手すると、本体より長くないか?という勢いです。どんなミク廃と言えど、この服に文句はつけられないのではないかという凝りよう。ここをがっちり押さえることで、正当なミクのロボットであることを世界73億のミクファンに有無を言わさず納得させています。 しかも、耐久性を考えて、洗濯できるようになっています。簡単に言いましたが、ミクの衣装には細かい模様がいっぱい入っていて、1号機ではそれを再現したものの洗濯ができなくなり苦労があったそうです。 まずは正当な衣装で文句ないデビューをしましたから、この子はこれから先どんな服を着ても初音ミクとわかってもらえるでしょう。これからどんな衣装をまとってくれるのか楽しみです。あざとい体重
     等身大で、電源入りでPC入りでこんだけ関節あって、しかも体重たった12kgって、すごくないですか? 詳しくないんですけど、そうとう軽いですよね。比較する対象間違ってますけど、pepper は29kg、2倍以上です。 設計段階では8kgが目標だったとか、天才は、目標設定高いです。 そして、軽いは正義です。制作過程で雨のこと気にしたりとか、外に連れていく気満々なようで、確かに12kgならどこにでも連れて行けます!  軽いから、あざとく自転車の二人乗りなんて絵も撮れます。生きてないから合法です! でも、「生きてる良い子は真似しないでね」ってテロップは必要かもしれません。 さらには、お姫様抱っこどころか片腕抱っこされたまま歌うなんてことまでできてしまうのです。あざとい。あざとすぎる。 軽いことであざとい演技の幅が一気に広がるのです。 関連して、多様な場での演技の為でしょう、電源など内蔵で自律させていますが、そのかわり、動きはそれほど速くなさそうです。でも、とりあえずかつての「ニコニコ座の怪人」みたいに早回ししてもいいわけで。そんな演技もまた面白そうです。(「男女」やれって言ってるわけではないです。ないです!)丈夫で長持ちする体
     1号機での失敗を糧に、2号機では徹底的に耐久性、そしてメンテナンス性が追求されたようです。服も洗濯できることは上で紹介しました。 

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  • アイドルロボット始まった。等身大初音ミク2号機!

    2015-09-11 01:15  
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     次回は、このロボットがどれだけ「あざとい」かを考えています。 ひさびさにミクで泣きました。あと、軽く懺悔回。 おととい、 現実は研究を追い越すのか  で、石黒先生が初音ミクコンサートを見て、初音ミクは本物のアイドル.現実が研究を追い越している.
    とつぶやいたのについていろいろ書いたわけですが、完全にモグリでした。 それより前、9月4日に等身大初音ミク2号機が発表されていたのですね。それを見ずになにか書いてたとか本当にすいません。ここまで懺悔。 2009年に発表された1号機もとてもかわいくて、びっくりしたし期待したのですが、実際に歌を歌わせるには強度など様々な問題があったようです。そうだったのか。 そして、2010年に2号機の開発を決意、そして、等身大初音ミク2号機が発表されたのです。 1時間以上に及ぶ動画では、その制作過程が紹介され、最後に歌を披露してくれます。忙しい人は最後の歌だけでも是非(58:30あたりからです)。 その姿は、ゆきりんロボのような人間っぽさはないですし、よくできたフィギュアに比べても見劣りしますが、生まれたばかりのあどけないかわいさに溢れています。ウインクとかあざとすぎです。
     そして歌が始まり動き始めた瞬間、まったく新しい世界が始まります。 ぎこちないけど一生懸命歌う姿に引き込まれるのです。感情を出そうとしないその表情は、むしろ胸いっぱいの不安を隠そうとしているようにすら見えます。ていうかいきなり「Starduster」歌わせるとかあざとすぎ。はやぶさのStarduster になんべん泣かされたことか。 だから、思わず「すごい、いきなりそれだけできるなんてすごい! きっとこれからどんどんうまくなる!」と、心の中で懸命に等身大初音ミク2号機を応援してしまいます。それは、かつて初音ミクが登場して歌を歌い出した時や、 MMD が登場して画面の中で初音ミクが踊りだした時とまったく同じ衝撃です。 そしてその語りかけは、すでに、製作者みさいるさんへの語りかけではなく、等身大初音ミク2号機への語りかけです。生まれながらのアイドル。恐ろしい子!! コメントも大絶賛です。これからアイドルとして大人気になることでしょう。 1号機もすごかったけど、2号機で完全に軌道に乗ったというか、この方向で進化すればすごいものができると確信させる完成度です。 ついに初音ミクが現実で動き始めたのです。 石黒先生がこの作品を見たら、また「現実が研究を追い越している」と頭を抱えるに違いありません。  これはエポックメイキングです。このロボットがいままでのヒューマノイドと一線を画しているのは、「初音ミク」というバーチャルアイドルをモデルにしている点です。 石黒先生のロボットは石黒先生自身という人間を、この界隈で有名なゆきりんロボットもAKB48柏木由紀さんという人間がモデルです。 でも、等身大初音ミク2号機は、一枚絵の初音ミクがモデルです。 動くロボットとして参考にすべき詳細は何一つありません。その初音ミクを元に歌うロボットを作るのに必要な「アイドルらしさ」とは何かは決まっていないのです。 たとえば、動物の形をしていないお掃除ロボ、ルンバがペットのように扱われるように、「ペットらしさ」って何かとは極めて難しい問題です。 同じように、人間という制約を受けない初音ミクロボットについて、「アイドルらしさ」、言い換えると「あざとさ」を一から考えることは並大抵のことではないのです。 実際1時間にわたる動画では、ロボットを作ったみさいるさんが、無数の選択をしていきます。こだわるところは徹底的にこだわる一方、自分にできる範囲に収めるために妥協するところは妥協する。それでも、「あざとさ」は絶対に外さない、お金の問題もあるでしょう、そんな究極に追い込まれた中で実体化したロボットが等身大初音ミク2号機なのです。 しかも個人でやり遂げたのですから、恐ろしい時代です。 どれだけあざといかは次回ご紹介したいと思います。 詳細はわからないのですが、似た取り組みに「萌ちゃん」などもいますから、もしかしたら今後そっちの方が評価されるかもしれませんが、等身大初音ミク2号機は、「人間らしさ」ではなく「アイドルらしさ(あざとさ)」を追求し実体化したという点で、 Honda が世界初の本格的な二足歩行ロボット Asimo を発表したのと同じくらいの偉業だと思います。 

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  • P: これからは「うんち日記アプリ」?

    2015-09-10 10:00  
    10pt
    ミラフツのピックアップ記事(?)
     「うんち日記」で子どもの腹痛の本当が分かる | Medエッジ  

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  • 【馬】20世紀から抜け出せない人たち

    2015-09-09 20:00  
    51pt
    この記事は【馬車目線】(?)でお送りします。
     1. 石破氏が派閥を作るという記事を今朝見かけました。 石破茂氏が新派閥を結成へ 脱派閥を掲げた「無派閥連絡会」を母体に  無派閥を掲げていた石破さんが次期総裁を本気で狙うため、派閥形成やむなしという感じでしょうか。 20世紀の遺物、派閥の仕組みから抜け出すにはもう少しかかるのかもしれません。 しかし、議会の2/3を与党が占めても、全ての法案がすいすい通るわけではありません。議員が選挙で選ばれたからといって、全権委任されているわけではありません。 こんなややこしいことになるのは党議拘束がきつすぎるからです。アメリカとかは与党だからといって与党が出す法案に必ず賛成しなくてはいけないわけではありません。 まず政府が法案を出す。それを国会で与野党関係なく、自身の支持基盤の意向に沿って、賛否を決める。そういう仕組みになれば国民ももっときちんと声をあげられます。どこで読んだか忘れたのですが、デモが起こるのは、国会と国民が乖離するからです。「デモなんてしても意味がない」とまで言われますが、だってそれ以外に方法がないからです。国会議員一人ひとりが自分で決めるとなれば、地元の国会議員に声をあげればいいのです。 そうなれば派閥も今のような強い力を持つことはないでしょう。 まずは党議拘束が緩んでいくのを待つしかないようです。 2. その国会で今もっとも話題になっているのが集団的自衛権ですが、これも20世紀の行動原理です。70年戦争をしなかった日本などを見れば明らかなように、発展するには平和でなくてはいけません。国と国同士が戦争をするようなことはとにかくしてはいけません。集団的自衛権という過去の抑止力は抑止力としての力を失っています。面倒でも外交努力で解決していくしかありません。 さらに今はテロとの戦いがシビアになっていますが、国の軍隊はテロとの戦いが苦手です。なにか新しい戦い方を見つけていかなければならず、集団的自衛権の強化そのものは大して役に立ちません。 そんな20世紀の遺物にいまさら参加しないで、もっと違うやり方しようよ!(緑化とか?)と言ったほうがいいと思います。 ちょうど今クローズアップ現代で、海外との高校生の交流が取り上げられていました。そうやって交流して相手の立場を理解し尊重しあって仲良くなっていますし、そうなれば戦争もしなくてすむよね、みたいな言葉を交わしていました。 3. TPP も決まるわけでもなくずっとひきづっていますが、TPPも20世紀の考え方です。最近世界は中国に「貿易中心でなく内需拡大を」と声をかけています。この問題は、 ローカル通貨でなぜ経済活動が活発になるのか  でも取り上げました。「貿易中心でなく内需拡大を」というのは、まことしやかな考え方ですが、ようは自由貿易の考え方とは反対です。 

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  • 現実は研究を追い越すのか

    2015-09-09 00:00  
    31pt
     ご自身そっくりのロボットを作って有名な石黒浩さんのツイートを見かけました。初音ミク「マジカルミライ2013」Blu-ray/DVD紹介映像が引用されています。
    ホログラム 初音ミクは本物のアイドル.現実が研究を追い越している.https://t.co/2GmjCsiTRt
    ― 石黒浩 (@hiroshiishiguro) 2015, 9月 7
     スクリーンに映し出されている初音ミクがアイドルとしてコンサートを行っている様子を踏まえ、「現実が研究を追い越している.」と発言しています。 なにやらすごいことを言っているようにも聞こえますが、当たり前のことを言っているようにも見えます。 実際どうなんでしょう。 まず、昔は研究といっても独立しているわけではないですから、研究、現実どっちが先かとかあまり意味があるように思えません。 だんだん社会が分化して、研究しかしない人が出てきて、初めてこの問いに意味が出てくるのかと思います。でも、世界のあらゆるイノベータたちの数に比べて、研究者の数なんてほんの一握りですから、たいてい現実がどんどん進んで、研究は後からというのがほとんどでしょう。 自動車みたいなの考えても、ほとんどの進化は、自動車メーカーの中で研究と開発が一体で行われていて、大学が研究をして、実はこんなすごいことができると証明されてから、メーカーが実現したなんて話は、ぱっと思いつきません。 そういう意味では、研究が現実より先んじるというのは昔はあまりなかったのかもしれません。 でもそういえば、物理の世界では、先に理論の予言があってから、それを実証するということをよく見かけます。ヒッグス粒子とか有名です。 さらに、私が日本に帰ってきた十数年前は、産学連携の大合唱でした。つまり、大学のシーズを実用化しなくては!というのが社会問題化したわけです。ある意味では、研究はこんなに進んでいるのに、なぜ現実にならないんだというわけです。 確かに、たとえば太陽電池は昔からさんざん研究されていましたが、日常では電卓に入っているくらいで、家庭の電気をまかなうとかは、夢のまた夢。研究者たちが思い描くような世界に、最近ようやくなってきたといえるでしょう。 なるほど、現代においては、研究より現実が進んでいる分野もあれば、研究の方が進んでいる分野もあるということでしょう。 それでは、石黒先生の分野ではどうか。ロボットやバーチャルリアリティの分野と言えますが、この世界は、「人間らしさ」が関わってくるため話がややこしくなります。 孤独を解消するロボットとして、Orihime が脚光を浴びています。 
     このロボットは遠隔操作されるのですが、この Orihime とコミュニケーションしているうち、この能面のような顔を持つロボットが本人に見えてきます。ロボットがいつの間にか人間扱いされるのです。 これはまさに石黒先生が作られているような本人そっくりのロボットと対極のアプローチです。もちろん後者の方が完成度は高いのかもしれませんが、一方でOrihimeは退院できない人が家に帰る手段として、いますぐ現実的な費用で始めらるという実用面では圧倒的に上回っています。 これら二つを比較すると、いったいどういう要素が「人間らしさ」を構成するのか、わけがわからなくなります。お掃除ロボルンバをペットのように可愛がる人がいるのと同じです。ロボットやバーチャルリアリティの要素技術はガンガン研究されていますが、「人間らしさ」「ペットらしさ」、言い換えると「没入感」というのは、まだあまり進んでいないのではないでしょうか。 ですから、冒頭の言葉になるのです。 

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  • ローカル通貨でなぜ経済活動が活発になるのか

    2015-09-08 01:00  
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     前回、 たくさんのローカル通貨を使いこなす未来の普通  の中で、コミュニティーの中でローカル通貨を作ると、そのコミュニティーの中の経済活動が活発になることをさらっと書いたのですが、さらっと書きすぎたのでもう一度書いてみようと思います。 たとえばコミケなどの同人誌即売会では、同人誌やそれに関連するものが売買されますが、これをコミケ通貨でやりとりするようになるとします。同人誌を買いに行く人はまずコミケ通貨を用意します。円で買ってもいいし、後述する方法でも構いません。 そしてコミケに行き、そのコミケ通貨で同人誌を買います。 同人誌が売れてコミケ通貨を手に入れた人は、それで他の同人誌を買います。それでコミケ通貨を手に入れた人はさらに、、とぐるぐるコミケ通貨はコミケクラスタの人の中で回ります。 たくさん同人誌が売れた人はどうしましょう。同人誌に使い切れないくらい手に入った人は生活費として使いたいです。であればコミケ通貨を売って円を手に入れる方法があります。あるいは、アマゾンのウィシュリストみたいなところで、これ送ってください、○○コミケ通貨払います、みたいにリクエストすれば、コミケ通貨を欲しい人がその品物を手に入れて送ってくれることでしょう。 そうやってコミケ通貨はまた同人誌が欲しい人のところに帰っていきます。 そうやって、コミケ通貨はコミケのコミュニティーの経済活動を活性化していきます。 大切なことは、こうやってぐるぐる回っていることです。 これが経済です。よく見るコピペをネットから拾ってきて転載しますが、ときは8月、黒海沿岸の町。雨にぬれる小さな町は活気がなく、すっかり寂れていた。 人々は借金を抱えて苦しい生活をしているのだ。 その町へ、一人の旅人がやってきた。そして町に一つしかないホテルに入ると、 受付のカウンターに100ユーロ紙幣を置き、部屋を選ぶために2階へ上がって行った。 ホテルの主人は100ユーロ紙幣をひっつかんで、借金返済のために肉屋へ走った。 肉屋は同じ紙幣を持って養豚業者へ走り、100ユーロの借金を返した。 養豚業者はその紙幣を握ると、つけにしてある餌代と燃料代を払うために販売業者に走った。 販売業者は100ユーロ紙幣を手にすると、この厳しいご時世にもかかわらず、つけでお相手をしてくれる 町の遊女に返そうと彼女のもとに走った。遊女は100ユーロ紙幣を懐にしてホテルに走り、 たびたびカモを連れこんだホテルに借りていた部屋代を返済した。 ホテルの主人は、その100ユーロを受け取ると、紙幣をカウンターの元の位置に置いた。 ちょうどそのとき、部屋をチェックして2階から降りてきた旅人が、どの部屋も気に入らないと云って 100ユーロ紙幣をポケットにしまいこみ、町を出て行った。 誰も稼いでないけど、町中の誰もが借金を返し終わり、町は活気を取り戻した。
     これ、話を借金返済にしているからあれ?と思いますが、そうでなくて、みんなその時買うっていう話にしてしまえば、それがいつもの社会なのです。ぐるぐるお金を回しながら、自分の必要なものを手に入れていくのです。 ですから、コミケを活発にしたければ、コミケ界隈だけに通用する通貨を作ってしまえばいいのです。上記のようにコミケ通貨で、同人誌以外のものも手に入ります。いわば国が通貨を作るのはそのためです。自国の中でぐるぐるお金を回して、自国の経済を発展させるために、自国の通貨が欲しいのです。 最近中国の経済が悪化傾向ですが、そんな中国に対して、輸出中心ではなく内需拡大せよという声が高まっています。貿易は世界の経済を活性化しますが、輸出するものだけ作っていても一向に国は発展しません。必要なものを全て輸入に頼っては、輸出で稼いだ金はすぐに出て行ってしまいます。そうではなく、同じ出て行くにしても、上の例のように、ぐるぐる回してから出せば景気が良くなります。 お金には、今もう一つ問題があります。それはお金でお金を作れて、しかもお金がありすぎることです。 いわゆる投資や融資をすることで、お金は自分で増えていきます。もう本当はその向こうで実際にお金を生み出す何かがあるのですが、 

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