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復刻版【夢と夕陽】54. 『100年残る音楽』 を生み続けるYOSHIKI.21 【ART OF LIFE -18】
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復刻版【夢と夕陽】54. 『100年残る音楽』 を生み続けるYOSHIKI.21 【ART OF LIFE -18】

2018-05-18 09:00
       2015年6月4日に配信されたブロマガ記事を復刻版としてお届けします
    オリジナルは http://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar803000 になります


     【 ART OF LIFE ⑱】

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     49.(27:33〜)CHORUS(サビ) 

     いよいよラストのサビだ。
     
     このサビで「ART OF LIFE」は終わる。

     何度かサビについて書いてきたので、もうここで説明することはない。

     けれど、最後のサビで、しかも曲の終わりだ。

     やはりこのサビならでは、という要素はある。
     
     日本人らしい情感が溢れる、哀しみを伴った美しいメロディーを、 X JAPANのバラードサウンドが支える。
     曲のフィナーレを飾るように、オーケストラもフルスケールで演奏、豊かな音でバンドサウンドを包む。

     YOSHIKIによるトータルプロデュースが見事に実を結んだ素晴らしい音だ。
     
     他のサビより一回り多く、3回目のコーラスが繰り返されると、Drumsの6連フィルに合わせて「In My Life」という歌詞がTOSHIの振り絞るような声で切なく鳴り響き、約30分の「ART OF LIFE」は終わりを告げる。

     ひとつの純粋芸術であり、X JAPANという伝説のバンドの代表曲であり、作者YOSHIKIの人生がそのまま刻み込まれた『生きている作品』ART OF LIFEが、聴く人の心に、深い感情を残して、終わる。
      
     

     
     【回想】


     ホテルの部屋からは、ロサンゼルスの街が見渡せる。

     サンセットブールバードとラ・シエネガブールバードの交差する辺りにあるホテルは高台にあって、眺望はとても良い。
     
     眩しい太陽に照らされた街並をしばらく眺めてから、デスクに座り、
    僕は原稿を書き進めることにした。

     1993年5月。


     もうオケのレコーディングはほぼ完了し、ボーカルの一部とハモのレコーディングを残すばかり、となった。その後は10日間にわたるミックス作業に突入する。
     
     長かったレコーディングも、もうすぐ終わりだ。
     
     レコーディングスケジュールはだいぶ楽になったけれど、発売に向けてライナーノーツの文章を書く、という僕のもう一つの大切な仕事をしなければいけない。
     
     デスクに座った僕は文を綴り出す前に、「ART OF LIFE」に関わる色々な情景を想い浮かべた。

     
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