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2015年7月の記事 6件

7月17日号:憲法よりも大事なもの

<メインコーナー>今月の18日、私は奈良市で、奈良市遺族会が主催し、奈良市が後援する「市民と共に平和を考える集い」で、講演を予定しています。 ところが講演の10日前に、二つの市民団体が「市民の理解を得られない」などとして、奈良市に対して後援取り消しを市長に求めていたということをニュースで知りました。 まあ、びっくりします。その市民団体は私の「沖縄の二つの新聞はつぶさなあかん」といった例の発言を「言論弾圧」発言ということで、私を非難しているのでしょうが、それで講演の取り消しを要求するということが、「言論弾圧」になるということを理解していないのでしょうか? 自分たちにとって気にくわない人間の講演をつぶしてしまうという発想は、実に恐ろしいものがあります。 その市民団体はおそらく左翼系の団体でしょうが、彼らこそ本当は「言論弾圧」が大好きな人たちなのです。   幸いにして、市長は「意見を幅広く聞くことは否定すべきではない」と述べ、市の後援を取り消さない考えを示したそうです。まあ、当たり前のことですが、芯が通っていない市長なら、後援を取り消した可能性もあります。 その意味では市長は立派だなという気もしますが、報道によると、私の発言を「非常に薄っぺらい」と言ったということです。 しかし報道による発言というのは、記者の捏造の可能性が高いのは、身を持って知っていますので、ここでは市長の発言に対して、コメントするのは差し控えます。   *      *     *    7月13日の月曜の夜9時半、生まれて初めて「ニコニコ生放送」に出演しました。  

7月10日号:ニュース番組出演・炎上その後

【メインコーナー】  今月の7日から、スカパーのDHCシアター「虎ノ門ニュース・8時入り」という生放送の番組のメインコメンテーターを務めることになりました。  この番組は4月から始まったもので、月曜日から金曜日まで毎朝8時から10時まで放送している生放送です。  スタートから入ってくれと頼まれていたのですが、忙しいこともあって、お断りしてきました。ところが、メインコメンテーターの香山リカ氏が番組とトラブルになり、降板することになり、コメンテーターが一人いなくなってしまいました。いろいろ代わりの人を探したようですが、なかなかすぐには見つからず、総合プロデューサーに「百田さん、やってもらえないか」と泣きつかれ、やむなく受けることになったという次第です。    この番組はスカパーで、地上波のように多くの人に見てもらえる番組ではありませんが、コメンテーター陣はなかなか豪華です。  青山繁治氏、江川達也氏、武田邦彦氏、須田慎一郎氏、有本香氏です。ここに百田尚樹も参加させて頂いたわけです。 ところが、スタート直前に、例の「自民党本部の懇話会」での私の発言が炎上し、いきなり波瀾含みのスタートになってしまいました。  スタジオは虎ノ門にありますが、何と、私の収録中、ずっとスタジオのすぐ横に警視庁のパトカーが停まっていたのです。  スタッフも「こんなことは初めてです。百田さんが出るからでしょうか?」と不思議がっていました。  実はその翌日、わかったのですが、先週、警視庁に「百田尚樹殺害予告」が届いていたのです。  

7月3日号:私の炎上発言について

【メインコーナー】 私の発言が炎上することは毎度のことだが、今回は久々に大炎上しました。 朝日新聞、毎日新聞、東京新聞、中日新聞、沖縄タイムス、琉球新報、北海道新聞が軒並み一面で扱い、またNHKや民放テレビ局各社もニュースで取り扱うほどの事件となりました。その後、全国の他の地方紙も一斉に一面に報じました。 それにしてもマスコミたちの浮かれようはどうでしょう。まさに「総力を挙げて」という感じです。 「沖縄タイムス」と「琉球新報」の二つの新聞社を「つぶさなあかん」と言った私に対して、朝日新聞と毎日新聞をはじめとする左翼系マスコミは「集団的自衛権」を行使して、私に向けて総攻撃を開始しました。 私はあらためて「集団的自衛権」の効果を確認した次第です^^    二〇一五年六月二五日、私は自民党本部で若手議員有志三〇数名が参加する勉強会「文化芸術懇話会」に講師として招かれました。約三〇分の講演を終えたあと、出席した自民党の議員たちと質疑応答を行ないましたが、その席上で飛び出したのが、「沖縄の二紙はつぶさんとあかん」という言葉です。その言葉がどういう流れで飛び出したのかを説明する前に、まず当日の状況を説明しましょう。 「懇話会」はまったく私的な集まりで、決して公的なものではありません。当日は何社も報道陣が来ていましたが、会の冒頭だけ(一分ほど)報道陣を部屋に入れ、その後は退出してもらい、取材はシャットアウトするというものでした。私は主催者に、「それでも部屋の外から話を聞くのではないですか」と訊ねた。すると彼はこう答えました。 「冒頭の話だけは聴いて書いていただいてもいいとは言っています。でも、退出したあとは取材はなしということを伝えていますから、それを書くのはルール違反になります」 「要するに、うちわの話ということですね」  私がそう確認すると、彼は「そうです」と答えました。 彼はさらに、「懇話会が終わってから、報道陣を部屋に入れて、どういう話をしたのかをブリーフィングします」と言いました。  実際、会が始まって私が冒頭の挨拶をすると、報道陣から写真とビデオを撮られました。  私は報道陣を前にマスコミ批判を一席ぶちました。 ついでですが、その全文を記します。  

百田尚樹のテレビでは伝えられない話

ベストラー作家・構成作家の百田尚樹が、仕事・政治・プライベート等、様々なジャンルについて語ります。このメルマガでは、「メインコーナー」と毎回その週に報じられたニュースを切る「ニュースに一言」の二部構成でお届けします。

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百田尚樹

1956年2月23日生まれ、大阪市東淀川区出身。 在学5年目で大学を中退した後は、放送作家の道へ進み、「探偵!ナイトスクープ」、「大発見!恐怖の法則」、「世界痛快伝説!!運命のダダダダーン!」(ABC)などの番組構成を手掛ける。2006年、50歳のとき『永遠の0』(太田出版・講談社)で小説家としてデビュー。2010年、『ボックス!』(太田出版・講談社)が映画化。2012年、『海賊と呼ばれた男』(講談社)で2013年の本屋大賞を獲得。2013年、『モンスター』(幻冬舎)、『永遠の0』が映画化。『永遠の0』は翌年、第38回日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ8部門で最優秀賞受賞。

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