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記事 3件
  • 2023年6月17日号:ニュースに一言

    2023-06-17 19:34  
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    ●女装して女性用浴場に侵入した54歳の職業不詳男を、三重県津署が建造物侵入の疑いで現行犯逮捕したというニュースがありました。この男は6月8日午後9時20分ごろ、津市の公衆浴場の女性用浴場に正当な理由なく侵入し、何食わぬ顔をして湯船につかっているところを気付いた別の女性客によって通報されたのです。駆けつけた署員がその場で逮捕しましたが、スカートなどを身につけた“男”は「私は女だ」と容疑を否認しているということです。
    わたしはLGBT理解増進法案が通ると「わたしは女よ」と女湯に突入する男がでてくると再三警告していましたが、まさか成立前にフライング男が現れることまでは予想していませんでした。わたしの警告に対し「そんなことがあるわけがない。そもそも浴場には公衆浴場法がある」との声もありますが、彼らの言う公衆浴場法が第三条の『営業者は、公衆浴場について、換気、採光、照明、保温及び清潔その他入浴者の衛生及び風紀に必要な措置を講じなければならない』だとしたら、そこには大きな抜け穴があります。たしかに女湯に男が入ることは“風紀”上問題ですから止められるでしょう。しかし、女湯に太った女性が入ることを「あなたは太っているから」と阻止できるでしょうか。それこそ『差別』です。今回のLGBT理解増進法案では太っていようがチンチンが付いていようが「わたしは女性」と自称すれば認めざるを得ないのです。
    客観的にひげ面のつるっ禿でも本人が「わたしは女性」というのを「違う」とは誰も言ってはいけないのです。刑法第39条は「心神喪失者の行為は罰しない」としています。これは責任能力のない状態での犯行は罪に問わないというものですが、その能力の有無はそれなりの期間に渡ってあらゆる角度から鑑定した“第三者”が判定します。決して“自称”なんかではありません。もし“自称”で構わないのなら「ボク、そのときわけがわからない心神喪失者だったの」と言うだけですべて無罪放免となってしまいます。こんなことは法治国家では絶対に許されません。しかし、LGBT理解増進法はそれを許す法律なのです。
     
     
    ●6月も後半に入り、30度を超える真夏日となる日も増えてきました。最近の学校はエアコン完備のところも多く昔ほど暑さに苦しむことはないようですが、それでも教室内がすこぶる快適な空間でないのは変わっていません。そんなときに子供たちが期待するのが授業でありながら水の中で存分に涼をとれるプール学習です。
    北海道・函館市内の全市立小学校の本年度のプール学習が中止になったというニュースがありました。函館市立小学校では毎年7月から9月にかけてプール学習が行われますが、すべての学校にプールがあるわけではありません。学校の敷地内にプールのない小学校は市内に20校あり、1校は徒歩で行ける市民プールを利用し、残りの19校はプールがある学校までバスで移動していました。ところが今年はバスの運転手が不足し、必要台数が確保できないというのです。
    その背景には2020年からのコロナ禍があります。この3年間、日本中の学校であらゆる団体行動が規制され、函館市立小学校のプール学習も例外ではありませんでした。その間、もちろんバスは必要ありません。市教委はそれまで学年ごとに年3回の授業ができるようにバスを手配しており、2019年は延べ約350台のバスを動員していました。それがいきなり0となったのです。そのため運転の機会を失った運転手はバス会社を辞め、また今年になって旅行需要が増加したこともあり業界全体で運転手不足となったのです。
    さすがに移動手段がなければプール学習の中止も止む無しですが、市教委が下した判断はプールが完備された学校も含めた市内の全小学校でプール学習をしないというのですからわけがわかりません。目の前にプールがあっても「使ってはならぬ」とはいったいどういう了見なのでしょう。市教委は「プールのある学校だけ実施すると、教育格差が生じてしまう」と一律中止の理由を説明していますが、保護者からは柔軟な対応を求める声が上がっているといいます。当然でしょう。すべての子供たちが等しく教育を受けることにこだわるあまり、一方で目の前にあるプールに入る子供の権利を奪っていることにどうして気が付かないのでしょう。「格差はダメだ、平等が一番」といったところで、そもそもプールのある学校とない学校が存在すること自体が不平等です。プールを使える学校は予定通り使い、使えないところは他の手段を見つける。各所がその時その時に出来得る最良のことをすればいいのです。全員横並びの過度の平等主義は提供側の自己満足に過ぎません。
     
     
    ●兵庫県尼崎市で酒気帯び運転をしたとして、58歳の不動産鑑定士の男が逮捕されました。この男は深夜2時過ぎ、尼崎市内の路上に車を止めて寝ていたところを不審に思った警察官に声をかけられました。なにもやましいことがなければ窓を開けて「何ですか」で終わりですが、男はそのまま車で逃走したのですから怪しさ満載です。もちろん警察は追跡し、捕まえたところ、男の呼気から基準値の約4倍のアルコール分が検出されたといいますから立派な飲酒運転です。
    ところが男は警察に対し「酒は飲んでいない」と言い張ります。では、なぜアルコールが検出されたのでしょう。男が言うには「仕事の会合の帰りに、店でかす汁を10杯から20杯食べた。かす汁なので、酒気帯び運転になるとは思っていなかった」。たしかに酒粕から作るかす汁にはアルコール分が含まれていることがあります。しかし、大食いタレントじゃあるまいし言うに事欠いて20杯も食べたとはどういうことでしょう。1杯や2杯では「こんなアルコール分は出ない」と言われてしまうと思ったのかもしれませんが、それにしても限度があります。そもそも飲酒運転の覚えがないのならなぜ逃げたのか。はっきり酔っぱらっている自覚があったのは間違いありません。それでもなんとか罪を逃れようと「かす汁が・・・」とは、男は本気で“飲”んだものが“酒”でなかったら“飲酒”運転にならないと思っていたのかもしれません。
     
     
    ●静岡市清水区の海岸で魚釣り中に海に転落した19歳の男性が漁船に救助されたというニュースがありました。
    この男性の話によると1人で釣り糸を垂らしていた時、いきなり大きな当たりがあったそうです。なんとか釣り上げようと踏ん張るも、相手の力が強くあっという間に海中に引き込まれてしまいました。マグロの水揚げ日本一の静岡県ですから、ひょっとしたら彼の竿に巨大マグロが掛かったのかもしれません。もしそうならマグロは時速100キロのスピードで泳ぐことが出来るといいますから、抵抗する間もなく一瞬にしては海の中にというのも合点がいきます。
    アメリカの作家アーネスト・ヘミングウェイの「老人と海」では老漁夫が針にかかった5m超の巨大カジキを逃がすものかと3日間にわたり死闘を繰り広げますが、今回の男性の場合はおよそ1時間50分後に沖合1・2キロの海上に浮かんでいるところを漁船に助けられましたので、“老人”ほど獲物に執着していなかったのかもしれません。もっとも本当に相手がマグロだったとしたら、釣り竿を放さなければ地上と違って抵抗の少ない水の中では易々と引っ張られ、今頃インド洋まで連れていかれていたことでしょう。
    ところで彼の救助は男性の家族からの110番通報によって捜索を開始した海上保安庁と応援の漁船によるものでした。だれも目撃者のいない中で、どうして家族が彼の危機を知ることが出来たのでしょう。なんとそれは男性自身が海の中から携帯電話で連絡したというのですから驚きです。彼は海に浮かんでいた時、ポケットに携帯電話があるのに気付きました。まだ岸にも近く電波は十分届きます。すぐ家に救助要請をしたのですが、直接110番でもよかったのでは。ちなみに洋上での緊急通報は118番で、これは直接海上保安庁に繋がりますからより時間の短縮になります。
    そして男性が助かった第一の要因はなんといってもライフジャケットを着用していたことです。そのおかげで両手が空き電話を架けることが出来ただけでなく、なによりも沈む心配がないのですから気持ちに余裕を持つことができました。堤防からなどの手近な釣り場ではライフジャケットを着ていない人も多く見かけますが、慣れた場所とはいえ安全が100%担保されているわけではありません。万一に備え必ず着用するべきです。なぜなら、その釣り竿にいつクジラが掛かるとも知れないのですから。
     
     
    ●名古屋城の木造復元計画でのバリアフリー化をテーマに行われた「市民討論会」で、一部の参加者が車いすの男性に対して差別的な発言をしたことに対し、河村市長が謝罪したというニュースがありました。
    名古屋城では改修工事にあたり地下から1階までは車いす利用者と介助者の2人が乗ることができる小型の昇降機を設置しますが、そこから最上階までは設置しない計画をたてていました。それに対し「エレベーターがなければ障碍者は名古屋城に行けないではないか、これは差別だ」との声が上がったことに対し「市民討論会」で意見交換をしようとしたのです。
    問題発言はエレベーターの導入を求める車いすの男性の「今まであったものを無くしてしまうというのは、我々障碍者が排除されているとしか思えない」という発言の後に発せられました。1人の男性が手を上げて発言しました。
    「平等とわがままを一緒にするな。エレベーターも電気もない時代につくられたものを再構築するという話。その時になんでバリアフリーの話が出るのかなというのが荒唐無稽で、どこまで図々しいのという話で、我慢せいよという話なんですよ」
    さらに続いた別の男性が「生まれながらにして、不平等があって平等があるんですよ。『●●●で生まれるかもしれないけど、健常者で生まれるかもしれない。それが平等なんですよ」と発言。
    車いすの男性は「全否定された」と話し、主催した名古屋市の対応についても怒りをあらわにしていますが、男性2人の発言は直接的な“差別用語”はいけないにしても、その内容はあながち間違っているとは思えません。そもそも今回の改修は出来る限り築城当時の姿にしようというもので、当時はもちろんエレベーターなんてありません。さらに城とは本来、外から攻めづらいように設計されるものですからバリアだらけの建物です。バリアフリーの城はもはや城ではないのです。
    気になるのは車いすの男性はいったいどれくらいの頻度で名古屋城の天守閣を訪れているのでしょうか。毎日、散歩がてらに来ているのか、数年に一度なのか、あるいはまだ一回も上ったことがないのか・・・。夏の高校野球。「甲子園の厳しい日差しを放置しているのは頭髪弱者であるハゲに対する差別だ。すぐにドーム球場に改修しろ」なんてわたしは言いません。黙って帽子をかぶります。

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  • 2023年6月9日号:ニュースに一言

    2023-06-09 14:10  
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    ●生来のひねくれ者のわたしは「良いものだから早く、早く」と急かされると逆に疑って様子見を決め込むことが多く、マイナンバーカードもその1つです。
    三重県松阪市で別人の顔写真が入ったマイナンバーカードが交付されていたというニュースがありました。ことし2月、70歳の男性は妻と共にマイナンバーカードを申請するために役所の窓口を訪れました。写真はその場で市の委託業者が撮影し、あとはカードが届くのを待つばかりです。1か月後、ようやく届いたマイナンバーカードを見た男性は驚きました。なぜなら住所、氏名、生年月日はたしかに自分のものですが、写真欄にはどこの誰だかわからない人が写っていたのですから。
    急いで市に連絡したところ、市の担当者から「写真を紛失したので余っていたものを適当に貼り付けた」などと説明されたといいますから呆れます。マイナンバーカードといえば運転免許証と並んで個人を証明する重要なカードです。さらに政府はそこに健康保険証の機能を持たそうとしていますので、免許以上に取り扱いには注意が必要です。それを「あれー、撮ったはずの写真がないぞ。あっ、ここに1枚余ってる。まあこれでも貼っとけ」なんてあまりにも杜撰過ぎます。
    先日はマイナンバーカードで住民票を申請したところ、赤の他人の物が交付されるというミスも発生しました。マイナンバーカードは最終的にはそれ1枚で個人のあらゆる情報を網羅できるようになる優れものですが、一事が万事となるものだけにその取り扱いには細心の注意が必要です。交付に当たって役所は「絶対に他人に貸してはダメですよ」「絶対になくさないようにしてください」と注意を促すそうですが、肝心の役所がこんな体たらくではまったく説得力はありません。
    わたしがマイナンバーカードを申請するのはもう少し先になりそうです。
     
     
    ●ニューヨークのブロンクスに住む36歳のシングルマザーの女性がAIアプリで作り出した仮想の男性と結婚したというニュースがありました。
    この女性は取材に訪れたニューヨーク・ポストに対し「昨年彼に会い、今年彼と仮想結婚をした」「私たちは愛し合っている」と話しています。彼女の「夫」はエラン・カルタルという名で青い目を持ち、最も好きな色はあんず色でインディー音楽を好み、職業は「医療専門家」ということです。女性の言う「夫」の長所は、忠実で相手を見下したりしないところだそうです。さらに「人々は態度、自我のようなものがあって重荷になるが、ロボットには悪い面がない」「私は彼の家族や子どもたちに気を遣わなくてもよくて、私が統制して望み通りにすることができる」と言いますが、そりゃそうでしょう。なにしろ自分の好みを入力し都合のいいように作り上げたのですから。
    しかし、近年のAI恐るべし。最近アプリがバージョンアップしたため「夫」の性格に変化が見られるようになったことが少し不満だそうです。もっとも、また条件を追加すれば自分好みのものに戻せるのですから心配はいらないのでしょうが。このアプリを使うためには月額サブスクリプション300ドル(約4万2000円)が必要だそうですが、それで年を取ることのない永遠の理想的な伴侶が手に入るのですから、彼女にとっては安いものなのかもしれません。
    今から20年以上前、わたしが構成で参加するテレビ番組「探偵!ナイトスクープ」にマネキン人形と結婚したいという女性の依頼がありました。その内容は「5年前にイベントで見た男性のマネキンに一目ぼれしたが、イベントが終了した後の“彼”の居所がわかりません。どうか捜し出してください。そして結婚させてください」というものでした。会議では「なんちゅう依頼や、こんなの放送できるんか」という声もありましたが、わたしには「これは名作になるのでは」との予感がありました。そしてロケ当日、女性は「フォーマルハウト」とドイツ人のような名前を勝手に付けた“彼”への想いを熱く我々スタッフに伝えました。彼女の依頼が本物だと感じた探偵は調査を開始し、ようやくそれらしきマネキンが保管されている倉庫を割り出しました。そこで奇跡が起きました。何百、何千体とある裸のマネキンを前に彼女は脇目も振らずにまっすぐ歩き始めたのです。そして辿り着いた先になんと「フォーマルハウト」がいたのですからスタッフ一同驚きました。
    彼女によると「わたしを呼ぶ彼の声が聞こえたの」。それから彼女の親族、「フォーマルハウト」の親族(マネキン会社の社員のみなさん)参列の結婚式が執り行われました。公開録画会場のスタジオにいた観客からは感動の、そして祝福の拍手が湧きおこり見事にこのVTRは名作の仲間入りを果たしたのです。
    しゃべる、ほほ笑む、見つめることのできる進化したAI夫はマネキンと比べてはるかに人間らしいものですが、残念ながらそこに体温は感じられません。ニューヨークのシングルマザーはこれからもそれでいいのでしょうか。ちなみにマネキンと結婚した女性はその後、「フォーマルハウト」とは“離婚”し体温のある生身の男性と無事“再婚”しました。
     
     
    ●栃木県足利市の重要文化財に指定される「足利初山祭り」が開催されました。「ペタンコまつり」の愛称で知られるこの祭りは400年以上前から毎年6月1日の浅間神社の山開きの日に行われており、この1年間に生まれた赤ちゃんの額にペタンと御朱印を押してもらうことで、無病・息災・開運を祈願する伝統行事です。
    コロナ禍の影響で、2020年から3年連続中止となり4年ぶりに開かれた今回は、市内外から乳幼児やその両親、祖父母などおよそ2万人の参拝客が訪れました。男の子は高い山の「男浅間」、女の子は低い山の「女浅間」へ参拝し、男の子の額に押される御朱印には、立派に成長するように日本男児を象徴したサクラが描かれ、女の子の御朱印には、清く美しく成長するように願いが込められた富士山が描かれています。御朱印を押された子供の中には驚いて泣き出してしまう子もいて、境内には4年ぶりに元気な声が響き渡ったそうです。
    子供の健やかな成長を願わない親はいません。この素晴らしい伝統行事が未来永劫続くことを望みますが、このニュースをみた“エセ人権団体”が「男の子の山は高いのに、女の子のは低いとはどういうことだ」「男の子の柄だけにサクラがあるのは差別だ」なんて言い出さないか心配です。彼らにとっては伝統や文化なんて一切関係なくすべてが同じでないのは“差別”なのですから手に負えません。
    参拝者自身が我が子の額の柄が気に入らないというのならまだしも、親は全員が「ああ、ありがたい。元気に育つんだよ」と喜ぶ中での第三者によるいちゃもんほど筋違いなものはありません。男女平等とは男女がお互いを尊重し合い優劣をつけないことであって、何もかも同じにすることではありません。そういえば、関西ではお宮参りのとき、男の子の額には「大」、女の子には「小」と書く風習がありますが、そのうちLGBTに配慮して「中と書け」と言われるのかもしれません。
     
     
    ●山口県山陽小野田市で市道に設置された側溝のふたを盗もうとした49歳の作業員の男が窃盗未遂の疑いで逮捕されたというニュースがありました。
    ゴミ集積場の空き缶、工事現場に保管してある銅線など換金目的での金属泥棒はいろいろありますが、最近ではマンホールのふたを専門に狙う泥棒もいるようです。窃盗事件に良いものはありませんが、側溝のふたやマンホールのそれは盗まれたままだと、そこにはまってケガをするなど大変危険なこともあり特に許すことが出来ません。
    この手の窃盗の厄介なところは物がモノだけに、それらしい格好をしていたら泥棒か交換作業をしている作業員かわからないところです。夜中に人目を避けてこっそりとではなく真昼間に衆人環視の下、せっせと作業をしていたら「ご苦労さん」はあっても誰も盗っ人とは思わないでしょう。
    今回の犯行も午前11時半ごろ、真昼間に行われました。しかし、男は通りかかった人に目撃された瞬間、その場を立ち去っていました。それもそのはず、彼が狙ったのは縦100センチ、横80センチ、重さ110キロほどの鉄製のふただったからです。こんなものをたった1人で運んでいたら誰が見ても不自然です。ブラック企業のいじめじゃあるまいし自治体が管理する側溝でそれはあり得ません。それにしても、110キロの重量物を1人で持ち去ろうというその体力と気力があれば、いくらでも他の真っ当な仕事ができただろうと思うのはわたしだけではないはずです。
     
     
    ●アメリカのニュースチャンネルCNNが6月8日より、性行為の欧州選手権である「ヨーロピアン・チャンピオンシップ・イン・セックス」が開催されると伝えました。これは2016年に発足し「性行為をスポーツとして実施する世界で唯一の団体」だというスウェーディッシュ・セックス・フェデレーションが主催するもので、スウェーデンのイェーテボリにおいてクロアチア、スロベニア、イギリス、ウクライナ、ロシア、フランス、スペイン、イタリア、フィンランドなどから20名の選手が集まりさまざまな競技で腕を競い合うそうです。
    スポーツには、水泳や100m走などの「速さ」を、スキージャンプや投てき種目などの「距離」を数値により競うもの、また柔道やボクシングなどの「強さ」を勝敗により競うもの、フィギアスケートやアーティスティックスイミングなど「美しさ・芸術性」を審査により競うものがあります。さて、『競技セックス』はいったいそのどこに分類されるのか。「速さ」も「距離」も「強さ」も、そして「美しさ・芸術性」も“やりよう”、“見よう”によっては該当すると考えると『競技セックス』こそが「キング・オブ・スポーツ」なのかもしれません。
    さらに競技が競技だけに参加者は「混合ダブルス」が基本なのでしょうが、LGBに配慮して「ダブルス」もあるのでしょうか。またパートナーがみつからず単独参加の「シングルス」もありなのか、興味は尽きません。
    1試合の時間は45分から1時間ほどで、その様子はライブ配信され評判が良ければ開催期間はどんどん延長され数週間にも及ぶ可能性があるそうです。サッカーのワールドカップや野球のWBCの放映権は莫大な金額です。その最高峰はいうまでもなくオリンピックですが、はたして今回の「欧州セックス選手権」のそれはいかほどなのか。主催者としては放送期間が延長されるほど収入は増えるのでしょうが、数週間にわたって延々とセックスしなければならない選手は大変です。
    もっとも選ばれしセックスアスリートたちにとってそんなものは全然苦にならないのかもしれませんが。そして優勝の栄冠を手にするのは果たしてどの国の選手でしょうか。彼には勝者の証の金メダルが首から下げられることになりますが、それよりもヨーロッパ中のセックス猛者を退けた股間に下がる金の方がはるかに輝いて見えることでしょう。

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  • 2023年6月2日号:ニュースに一言

    2023-06-02 07:00  
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    ●アメリカの空港で客の女性が荷物の重量計にのせられたというニュースがありました。
    飛行機を利用する際、機内の貨物室に預ける荷物は必ずカウンターでその重量をチェックされます。それは荷物を飛行機の前後左右にバランスよく配置し安全に運航するためです。バランスが必要なのは客室の搭乗客も同じです。現代ではインターネットで座席予約することがほとんどですが、もし右側席ばかりに予約が集中した場合、航空会社は空席であっても残りの右側席を予約不可として左側を優先的に埋めるようにします。それほど飛行機にとってバランスは重要なのです。
    今回の女性はチェックインする際、係員から体重を尋ねられ「130ポンド(約59キロ)」と答えました。この記事には秤にのる女性の姿が添付されていますが、そこには100キロは優に超えているであろうと思われる大柄な女性がいました。
    100人以上が乗る大きな飛行機なら人間1人の重さなんてたいして問題にはなりませんが、残念ながら彼女の搭乗機は小型機でしたからその影響は大です。係員は女性が大柄だからといって搭乗を拒否したのではありません。ただ、安全に座る位置を決めるために正確な体重を知りたかっただけです。どう見ても130ポンドに見えない女性に対し係員は「本当の体重を教えてください」と再三お願いしましたが、女性は「130ポンドよ」と頑としてゆずりません。そこで仕方なく「それでは、この重量計に乗ってください」となったのですが、そんな女性の姿を周囲の人たちは、気を遣って見ないようにしていたといいます。
    一連の様子を撮影した動画を見た人たちからは「これは屈辱的すぎる」、「プラスサイズの乗客に対する差別」など航空会社の対応を批判する声があったようですが、航空会社にとっての最優先事項は安全運航ですから、一切の責任がない“外野”の言う差別なんて気にすることはありません。妙に“人権意識”を尊重するあまり130ポンド(ウソにきまっている)を鵜呑みにしてバランスの崩れた飛行機に乗せられる同乗者は堪ったものではありません。
    それにしても、命よりも自身の本当の体重を秘密にすることを優先する“女ごころ”の重さには恐れ入ります。
     
     
    ●兵庫県姫路市が、本来は1割引きとするところを誤って無料と表記した姫路セントラルパークの入園割引券を配っていたというニュースがありました。姫路セントラルパークは車に乗ったまま放し飼いの野生動物を見ることができる「サファリーゾーン」や若者が大喜びの絶叫マシン満載の「遊園地ゾーン」、そして夏場には全長100メートルのウォータースライダーを含む3つの巨大プール、さらに冬場にはアイススケートリンクが開設されるなど、まさに老若男女が楽しめる巨大娯楽施設です。
    そんな施設の入場料が1割引きから10割引きになってしまったのですから大変です。この割引券は2020年度に、市の魅力を発信するふるさと大使や姫路検定の合格者へ姫路城の入城券などとともに渡されたもので、そのうち誤った記載のものは723枚でした。同パークは元々の1割引分を負担することになっていましたが、まさか全額を被らされることになるなんてさぞかし慌てたことでしょう。セントラルパークの通常入場料は基本3600円ですから最大260万円以上の高額負担となります。
    そして今年3月、その割引券(無料券)の有効期間が終わりました。果たしてその結果は・・・。63人が無料で入場していました。ミスをした市が本来の1割引きとの差額、約20万円をセントラルパークに支払うことで一件落着となりましたが、それにしても券をもらった人の1割以下しかタダでも来場しなかったなんて、負担額が予測を大幅に下回ったのはいいとして、この結末は喜ぶべきか悲しむべきか。
     
     
    ●自身の事務所の賃料を政務活動費から支払っていたことを指摘され、全額を返還した78歳の愛知県会議員が愛知県を提訴したというニュースがありました。
    この県議は妻が経営する会社から事務所を借り、2017~21年度の5年間にわたってその賃料およそ370万円を政務活動費から支払っていました。今年2月、これを問題視した住民から監査請求が出され、愛知県の監査委員が「親族の法人に事務所の賃料を計上することは認められない」と県に返還を求めるよう勧告したことで全額を返還していました。それを今になって「返還には法的理由がなかった」として返金した全額の支払いを求めるのですからわけがわかりません。
    県議の言い分は「親族の経営する会社から事務所を借りてはいけないなんて決まりはない」「愛知県は当初、政活費からの支払いについて問題ないとしていながら、勧告が出た途端に急に返還を命じた。だから自分には非がない」それにもかかわらず返還したとなれば「悪を認めたことになる」というものですが、一度返還したというのは自身が間違っていたことを“認めた”からではないのですか。
    さらに「返還を拒んだらどうなるのかなと考えた。4月の県議選の前だったし、立ち止まって考える時間がなかった」となると、「返還拒否は選挙に不利になる、当選さえしたらこっちのもの」と言っているのと同じで愛知県の有権者もなめられたものです。こんな人物が13期、78歳になるまで議員を続けていたなんて呆れてものが言えません。
    彼は「悪を認めた形になってしまったことがとても心外で不名誉なことだった。名誉を回復したい」と言っていますが、悪を認めて償う(今回の場合は全額返還)ことは決して不名誉なことでなく、悪を認めず悪あがきすることこそ最も不名誉なことだと気付いていないようです。
    「名誉を回復したい」・・・。そもそも、真っ当な考えを持たないこんな厚顔無恥な県議に回復するような名誉は端からありません。
     
     
    ●公共交通機関で最も大事なことは乗客を安全に目的地まで運ぶことです。JR大阪駅でドアが開いたままの電車が10メートルほど移動したというニュースがありました。これは午後4時53分といいますから帰宅ラッシュの少し前です。京都発西明石行きの7両編成の普通電車がホームに停車していた際に、列車のホーム側のドアを全て開けたまま動き出したものです。列車には約350人が乗車していましたが、駅に設置されているホームドアが閉まっていた、またごく遅い速度だったためけが人が出なかったことは幸いでした。
    大阪駅といえば西日本最大級の駅で1日の乗降客も多く、また駅員も多く配置されています。そんな駅でのあってはならない出来事の原因が、本来ドアが閉まったことを確認して運転士に「出発合図」を送るべきところをそうしなかった車掌のミス。さらにドアが閉まったことを示すランプを確認してからブレーキを解除すべきところをそうしなかった運転士のミス、と2つの人為的ミスだったとはお粗末なことこの上ありません。
    JR西日本によりますと、電車はドアが開いていると車のアクセルにあたる運転動作が出来ない仕組みになっているそうですが、大阪駅の線路には東から西へわずかに傾斜があったため運転士がブレーキを緩めたとたん神戸側へとゆっくり移動を始めてしまったということです。今回の事故で、“アクセルが作動しない”ではなく“ブレーキが解除されない”ものでなければ列車が動かないという安全装置の目的が達せられないことがわかりました。JRは再発防止のために指導を徹底するとしていますが、どれだけ注意しても「人間は必ずミスをする」ならば、もはや機械にすべてを任せるしかないのかもしれません。
    地上を走る電車でも扉が開いたままだと怖いものですが、それが空の上だったとしたら・・・。韓国・済州空港を出発して大邱空港に向かっていたアシアナ航空の旅客機の扉が飛行中に突然開くというトラブルが発生しました。間もなく目的地の大邱空港に着陸するというとき、非常口横に座っていた30代の男がいきなり開閉レバーを引いて扉を開けたのですから強風が吹き込んだ機内は大パニックになりました。通常、空の高い位置を飛ぶ旅客機の扉は気圧の関係で開くことはありません。しかし、今回は着陸準備が整い高度も200メートルほどに下がっていましたので大した圧力もかかっていなかったのでしょう。同機は扉が開いたままの状態で滑走路に降り立ちましたが、幸いにも着陸直前ということで全員がシートベルトをしていたこともあり194人の乗客誰ひとり機外に放り出されることもなく全員が無事だったのはなによりでした。
    男がどういう意図で扉を開けたのかは明らかになっていませんが、ものが“非常口”だけに機械的にロックを施し誰でも簡単に開けることができないようにしたら本当の非常時に用を成しませんので、根本的な解決策はなかなか見つかりません。
    わたしたちは普段、安全が当たり前のように交通機関を利用していますが、悪意のあるなしに関わらず危険はすぐそこにあることに気付かされたふたつのニュースでした。
     
     
    ●大分市の中学校で昼食の時間中、生徒3人が校内放送で国歌『君が代』を流したことに対し、教師が「ふさわしくない」と指導したというニュースがありました。この学校では普段の昼食時に生徒が選んだポップ系の音楽を流していましたが、その日は放送時間が余ったため、生徒の判断で『君が代』を使用したということです。気づいた教師が放送室に駆け込み「ふさわしくない」と指導しましたが、3人のうち一年の男子生徒1人がその場で膝をついてうずくまり体調不良を訴えたことからも、それは“指導”という名の“叱責”だったことは明らかです。
    学校側は「生徒が悪ふざけで『君が代』を流したわけではないと思われるが、昼食の時間はふさわしくない。教師の指導も適切だった」と説明していますが意味が分かりません。「国歌に敬意をはらわずふざけていたから叱った」のなら理解できますが、そうでないのなら何を咎めることがあるのでしょう。たとえ流したのがアメリカ国歌、フランス国歌だったとしても何ら問題はありません。ましてや“日本”の学校の“日本”の生徒が“日本”の国歌を流すことをふさわしくないと言う方がよほど間違っています。これでは海上自衛隊の艦船の旭日旗に対しいちゃもんをつける反日国となんら変わりません。生徒より学校の方こそ“指導”を受けるべきです。
    わたしの学生時代には校内放送から流れてくる曲といえば、クラッシックやフォークソングなど音楽の授業で習うものばかりでしたが、ポップ系など生徒の好きなものをかけられるなんて素晴らしい時代になりました。それだけ生徒の自主性、多様性が認められている中での今回のニュースは残念でなりません。国家が国民に対して行なう教育の第一歩は愛国心を育むことから始まります。ですから、その芽を踏み潰すような反日教師は“日本”の学校にいてもらっては困るのです。非常に不愉快で納得のいかないニュースでしたが、唯一放送室の生徒の手の届く位置に『君が代』の音源があったことだけは日本人として嬉しく思いました。

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