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  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第61回「料理工夫しすぎる妻 まずくはないけど…」

    2025-03-13 05:00 19時間前 
     実は今度、新曲を出すことになったんです。2019年に「人生これから」と「時のしおり」を出して以来ですから、6年ぶりになります。
     しかもCDです。わかってます。今どきCDなんて、時代に逆行してるな、って自分でも思います。
     けれど「人生これから」の作曲家の先生が「上沼さん、新曲出しましょう」と声をかけてくださって、2曲書き下ろしてくださいました。これがまた両方ともいい曲で、「これは自分の曲にしたい」と強く思ったんです。
     タイトルも決まってます。「大阪ラブレター」と「人生泣き笑い」。
     で、レコーディングに備えてずっと家で練習していたんです。そしたら私が歌い始めると、柴犬のスーがいつの間にか部屋から出ていくんですよね。
     スーッと……(笑)。 
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第60回「すぐ怒り出す弟 どうつきあえば」

    2025-03-06 05:00  
     この連載を始めてから、他の媒体からの取材がすごく増えたんです。「朝日新聞」とか「婦人公論」とか「日経WOMAN」とか、私にピッタリの文化的な香りがしますよね。
     昨年12月に出た宝島社のムック「60歳からもっとわがままに生きるための100のこと」では、表紙も飾らせていただきました。この間、夫とご飯を食べた帰りにコンビニに寄ったら、ちょうどその本が並んでいたんですね。それで1冊手にとって、「ねえねえ、こんなんよ」と夫に見せたら、「うわっ、表紙か!」とのけぞってました。
     エヘヘと一瞬気分よかったんですけど、よく考えたら、ちょっと驚きすぎちゃいますかね? 私の顔、のけぞるほどインパクトあります? 
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第59回「体調不良で大変な目に 上沼さんの健康法は?」

    2025-02-27 05:00  
     この間、何十年かぶりに梅田の街に行って、急に思い出したことがありました。昔、その辺を歩いているときに、阪急デパートの中からすごいスレンダーな女の人が出てきたことがあったんです。「綺麗な人やなあ」と見てたら、その人がバッグから何かを落としました。
     ちょっといい「ちくわ」でした。
     リレーのバトンのようにちくわを持って追いかけて、「これ、落としましたよ」と声をかけました。振り向いた彼女は、キッと私を睨みつけて「違います!」と足早に去っていきました。もし落としたのがキャビアだったら、「あら、ありがとうございます」と嫣然と微笑んで受け取ってくれたことでしょう。
     結局、私が家に持ち帰って美味しくいただきました。だって困っているちくわを放っておけませんもの。
    「ちくわ(竹馬)の友」ですから。 
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第58回「服へのこだわり強すぎる4歳児」

    2025-02-20 05:00  
     私、こう見えてゲームセンターに行くのが好きなんです。マネージャーのヤマガミさんと食事した後とかによく一緒に行きます。
     で、この間、ハンバーガーショップの店員さんになるゲームがあったんです。ウサギちゃんとかブタちゃんのお客さんがやってきて、チーズバーガーとかソフトクリームとか注文をしてくるんです。
     それに対して画面の指示に従って、ボタンを押したり、レバーを回したりして、注文の品を次々と仕上げて出していくわけです。途中で「なぜ私はお金を払ってこんなに必死で働いてるんだろう?」と一瞬疑問が芽生えましたが、最後には“お客さんの満足度は「100%」です”と機械に褒められました。
     よく見たら、ゲームの対象年齢は「3歳以上」でした。いつまでも子どもの心を忘れない69歳です。 
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第57回「料理を食べ尽くす夫の癖どう直せば」

    2025-02-13 05:00  
     お鍋が美味しい季節ですね。
     私はよく「豚と水菜だけの鍋」をポン酢で食べるんですが、この鍋をやるときはいつも映画『失楽園』を思い出すんです。失意のサラリーマン(役所広司)と美しい書道家(黒木瞳)の道ならぬ恋。その2人が“最後の晩餐”として選んだのが「鴨とクレソンだけの鍋」でした。
     ステーキの横にいてるだけかと思ったクレソンを鍋にするというのが、もう色気ありますよね(豚と水菜とはエラい違いです)。黒木さんは「シャトー・マルゴー」を飲んでました。そして2人ともその鍋にはほとんど手をつけずに、相手の顔だけをじっと見てるんですよね。
     鴨はやってられないですよ。
    「あんな風に胸がいっぱいになると、お腹は空かないもんなんやなぁ。いやぁ、不倫ってすごいなぁ!」と思いながらも、私は豚と水菜の鍋にシメの水餃子を次々と放り込むのです――。 
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第56回「ゲイであること親に伝えるべき?」

    2025-02-06 05:00  

    Q 39歳、独身のサラリーマンです。自分がゲイであると認識したのは20歳前後でした。子供が欲しいと思うこともあって、風俗店に行って性行為ができるか試したこともありましたが、全く興奮せず、女の子の身の上話を聞くだけでした。周囲にも両親にも、カミングアウトはしていません。けれど最近、実家に帰るたびに、どんどん老けていく両親を見て、「このまま何も知らずに、息子がなぜ結婚しないのかと疑問に思いながら、お別れするのかな」と悩むようになりました。せめて両親には伝えるべきでしょうか。上沼さんなら、もし自分の息子がゲイだったとして、カミングアウトしてほしいですか。
    (39歳・男性 京都府)

     
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第55回「おばあちゃん? 40代で出産」

    2025-01-30 05:00  
     世の中に美味しいものはたくさんありますが、夜中の二時に食べる「チョコモナカジャンボ」ほど美味しいものは、そうはありません。
     私はアレをベッドに持ち込んで食べるんです。あたたかいベッドの中で、ひんやりと冷たく甘いチョコアイスとサクサクのモナカのコントラストを味わうのは、何やら背徳感があって、やめられません。
     その分、翌朝、ベッド脇のゴミ箱にアレの空袋を見つけたときは「あぁ、またやってしまった」と落ちこみます。 
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第54回「ハリソン山中が頭から離れない」

    2025-01-23 05:00  
     一九九五年一月十七日、阪神・淡路大震災が起きました。今年はちょうど三十年ということになります。
     あの日は火曜日で、私はサンテレビでやっていた「ズバリ!悩みおまかせ」という番組の収録日でした。
     当然、収録は中止となり、家で呆然とテレビを見ていたらまさに私がいつも収録していたスタジオが映し出されました。天井が崩れ、ライトが床に落ちていて、もし、あそこで収録中に地震が襲ってきてたら……と身震いしたことを思い出します。
     当時、サンテレビは神戸のポートアイランドにあったのですが、地震で道路が寸断されてしまったので、しばらくの間、船で通ってました。
     あのとき私は三十九歳。今、思い返すと、ここが人生のターニングポイントだったように思います。 
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第53回「夫の実家の墓 私も入る…?」

    2025-01-16 05:00  
     この号が出るのは一月半ばだそうですが、今、これを書いている私はようやく松の内が明けたところです。
     遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
     思い出しますねぇ。上沼の家に嫁いできた最初の正月明けに、お義母さんに「恵美子さん、今日は七草がゆの日よ」と言われたものです。七草がゆって私の実家ではあまり食べたことなかったんですが、お義母さんと二人で作りました。「ああ、上沼家では毎年、こうやって七草がゆを食べてたんだ」とちょっと浸っていたんですが、あとで夫に聞いたら、「そんなもの、今まで食べたことないよ」。ずっこけました。
     それにしても……七草がゆって盛り上がりませんよね? 
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第52回「二人でやっている店 夫は続けると言うが…」

    2025-01-08 05:00  
     この間、主人に“梅田においしい蕎麦屋がある”と聞いたのを思い出して、マネージャーのヤマガミさんと行ってみたんです。
     そうしたら、いたんですよ。
     ウチのダンナが。
     平日の夕方でしたが、同じ年ぐらいのおっさんと日本酒飲んでました。あちらはこっちに気付かず、ホロ酔い気分で中味のない話を延々しています。私とヤマガミさんは静かに蕎麦を食べ終えると、口直しでカレー屋さんに行きました。
     お相手が“妙齢の色気ある女性”じゃなかったのが残念でなりません。もしそうやったら離婚して、慰謝料をふんだくれるのに……。
     世のダンナ方、妻は意外とあなたのおそばで見てますよ。ケケケ。