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上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第50回「新婚夫のムダ遣い 何とかして欲しい」
2024-12-19 05:00来年に控えた大阪万博が何かと話題になっていますが、私はこの万博は行かないような気がしますね。やっぱり私にとって“バンパク”というのは、一九七〇年の大阪万博に尽きるんです。あのとき感じた「世界は変わる。未来は明るいぞ」という実感は本物やったと思うんです。
何といっても「太陽の塔」です。
あの塔もできた当時はボロクソに言われて、それでもあの熱狂の真ん中で何万人もの人に囲まれて立ち続け、そして今は一人ポツンととり残されている。
私、よくあの横を車で通るんですけど、太陽の塔のちょっと猫背の背中が夕日に照らされているのを見ると、泣けてくるんですよ。で、昔のCMみたいなエールを送りたくなるんです。
「バンパクでもいい。たくましく育ってほしい」と。 -
上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第49回「人見知りする息子にアドバイスを下さい」
2024-12-12 05:00 -
上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第48回「小学生の息子のため元夫と復縁したい」
2024-12-05 05:00もう十二月ですか。
先日、ホテルのロビーを通ったら、クリスマスツリーがたくさん、まさに林立してました。あれは大きいのが一本だから風情があるんで、あんなにたくさんあると「どうだ、クリスマスやぞ。参ったか」と言われてるみたいで落ち着きませんね。
それにしても、今年の秋はいったいどこをほっつき歩いてたんでしょうか? でっかい夏ばかりいつまでも居座って、とうとう「ちいさい秋」は見つけられませんでした。
うちの庭のハイビスカスが咲いたのもようやく十月になってから。ハイビスカスというと常夏の花というイメージが強いかもしれませんが、あまり暑すぎてもダメなんですね。「ああ、やっと咲けるわ」と一息ついたら、もうすぐクリスマスですからね。なんか気の毒な気がします。
もはや花で季節を感じるのは至難のワザ。 -
上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第47回「夫が隠していた元カノからの手紙」
2024-11-28 05:00おかげさまでこれまで海外も含めて、いろんな場所に行かせていただいて、その土地の美味しいものをたくさん食べてきました。凝った料理もたくさんありましたが、この年になってくると、一周回って、素朴な食べ物が好きになりますね。
ここでも度々書いてますが、最近とくにハマっているのは、サーターアンダギーです。デパートの沖縄物産展で見かけて何気なく買ったんですが、一口食べた瞬間、「私が今、食べたかったのはこれや!」と細胞が喜んでいるのがわかりました。
なんでこんなに好きなんかな、と思って袋の原材料を見たら、あれは小麦粉、卵、砂糖、植物油脂だけなんですね。
やっぱりシンプル・イズ・ベスト。
このままいくと、そのうち小麦粉と砂糖をペロペロなめて満足するようになるんちゃいますかね? -
上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第46回「仕事が続かない二十歳の息子」
2024-11-21 05:00先日、今年の「新語・流行語大賞」のノミネートが発表されましたね。個人的に印象に残ったのは、やっぱり大谷翔平さんの「50-50」でしょうか。開幕直後にあんな騒動に巻き込まれたにも関わらず、フタを開けてみれば、球史に残るような大記録を打ち立て、ワールドシリーズ制覇まで成し遂げてしまう。
私もテレビにかじりついて見ましたが、プレーしている大谷さんの姿を見てると、なぜか涙が出てくるんですよね。あれは何なんでしょうね。
大谷さんが小さな頃から思い描いてきた「夢の舞台」で、ものすごいプレッシャーを背負って打席に立っているんだと思うと、勝手に込み上げてくるものがあるんです。親戚の子を見守る気持ちに近いのかもしれませんが、そんなすごい親戚の子、いたことないんでね(笑)。 -
上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第45回「『病院嫌い』の夫 どう説得すれば…」
2024-11-14 05:00 -
上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第44回「宝くじで『運』を使ってしまう夫」
2024-11-07 05:00 -
上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第43回「大学時代の先輩がワガママ過ぎる」
2024-10-31 05:00早いもので、谷村新司さんが亡くなられてから、一年が経ちました。
昨年の十月八日でした。
私はアリス時代からの大ファンで、コンサートに一番足を運んだのも谷村さんでした。歌はもちろん天下一品なんですが、あのやわらかで上品な関西弁でのお喋りは、本当に勉強させていただきました。
最後にお目にかかったのは、六年ほど前、大阪のフェスティバルホールでバラードだけのソロコンサートをされたときです。
マネージャーさんを通じて「楽屋においでください」と言われたので、第一部と第二部の幕間にお邪魔したんです。マネージャーさんに案内された部屋に入ったら、谷村さんがお一人でポツンと座っておられてね。もっとたくさん人がいると思っていたので意外でしたが、谷村さんは「ああ、エミちゃん」と立ち上がって、ハグしてくださいました。 -
上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第42回「新築欲しがる妻を納得させるには」
2024-10-24 05:00 -
上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第41回「大型テレビに30万 70代父の無駄遣い」
2024-10-17 05:00最近、スーパーのお会計で「セルフレジ」のところが増えましたね。
私、あれやるの大好きなんですよ。といっても、昨日今日、好きになったんじゃありません。子どもの頃、淡路島に「主婦の店」というスーパーができたとき、私はいつも見に行ってたんです。レジ係のお姉さんが商品を手にとり、タタンとボタンを押すと、「ピッ!」と小気味いい電子音がして、値段が表示される。
ただそれだけなんですが「カッコええなぁ」と飽きず眺めてましたね。本気で「将来はあのレジ係のお姉さんになりたい」と思ってました。
それから幾星霜を経て、こんな形で子どもの頃の夢が叶うとは――長生きはしてみるものです。
というわけで今日も私はご機嫌で「ピッピッ」やってます。
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