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オスプレイ 初の低空訓練
岩国拠点に6日から
地元怒り 「反対運動広げる」
在日米軍は28日、日本政府に対し、3月6~8日に米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属の垂直離着陸機MV22オスプレイ3機を岩国基地(山口県岩国市)に移し、低空飛行訓練を行うと伝えました。
オスプレイは昨年10月の沖縄配備後、フィリピンなど海外での低空飛行訓練を行ってきましたが、日本国内では初めて。在日米軍は昨年6月に公表したオスプレイ配備に伴う「環境レビュー(審査報告書)」において、全国六つのルートでそれぞれ年間55回程度、低空飛行訓練を行う可能性を示しています。さらに、在沖縄米海兵隊は「環境レビュー」にふれていない「ブラウンルート」でも低空飛行訓練を行う可能性があると述べています。(図)
訓練場所は「未定」としていますが、岩国基地を拠点とした場合、中国地方の「ブラウン」に加え、四国の「オレンジ」や九州の「イエロー」、さらに中国の訓練空域「エリア567」で行う可能性があります。
沖縄を拠点にする第3海兵遠征軍のグラック司令官は、オスプレイが昨年12月6日に「本格運用」段階に移行したことから、「県外の訓練を増やす」と発言しています。
岩国市の「住民投票を力にする会」の松田一志代表の話 欠陥機であるオスプレイの本土での訓練実施は絶対に許されない。沖縄に配備されたが、米軍は日米合意を守らず、市街地上空や低空飛行を行った。このことで住民は怒りや不安を抱いている。本土で同様の低空飛行や市街地上空での飛行がやられるかと思うと、怒りがわいてくる。訓練に反対する運動を広げていきたい。