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政策ちぐはぐ「維新」の乱
橋下ブレーンを石原氏 「好きじゃねえんだ」
日本維新の会の政策をめぐる党内不一致と軌道修正が総選挙公示後も次々に露呈しています。
公示の4日には、公約の付属文書「政策実例」で掲げていた「最低賃金制の廃止」を撤回していたことが判明しましたが、この問題をめぐり石原慎太郎代表と同党のブレーンを務める竹中平蔵慶応大教授の内輪もめになっています。
石原氏は11月30日の会見で、最賃廃止について「知らねえ。(公約に)なんて書いてあるの?」と記者に逆質問したうえ、「貧困が底なしになる」と指摘されると「それはまずい」と見直す意向を示していました。
同じ席で石原氏は「竹中(平蔵氏)がこういうもの(政策)を全部書いている。好きじゃねえんだ」と発言。竹中氏は橋下徹代表代行のブレーンとして「維新」の候補者選定委員長まで務め、これまでも賃金規制を攻撃してきた人物です。
竹中氏は2日、自ら運営する会社のホームページで「最賃廃止を主張したことも考えたこともない。自身の党の政策は事実に基づく発言を」と石原氏に反論しています。
原発政策でも改めて不一致を露呈。石原氏は4日の街頭演説で「原発を廃止して電気料金が上がったら日本経済は全滅します」と否定的な説明に終始。同日のNHK番組でも「あの公約(脱原発依存体制の構築)も粗雑」と自ら“攻撃”し、自党の公約とのくいちがいを鮮明にしています。
5日に横浜駅西口で演説した橋下氏はいったん司会に渡したマイクを握り直し、「石原代表ともめているとか言われてますけど、全くズレていません」と弁明に追われました。