• このエントリーをはてなブックマークに追加
【vs秋山準】男色ディーノは脱いではいけなかった■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

【vs秋山準】男色ディーノは脱いではいけなかった■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」

2021-04-21 18:00
  • 1
282408ca8c732a55bce2d2005710544a79659539
プロレスラーの壮絶な生き様を語るコラムが大好評! 元『週刊ゴング』編集長小佐野景浩の「プロレス歴史発見」――。今回のテーマは
秋山準vs男色ディーノです!


<1記事から購入できる連載記事! クリックすると試し読みできます!>

「IWGP世界ヘビー級王座」新設

武藤敬司と秋山準、Wタイトル奪取&入団の衝撃

秋山準の“三冠外し”マイクとは何か

杉浦貴……いいときも、悪いときも、ノアで戦い続けた男

G1、チャンカン、N-1……秋の3大リーグ戦・総括

追悼ロード・ウォリアーズ

SWSは企業プロレスだったのか

『ゴング』と東スポの元記者が語るプロレスマスコミ黄金時代/小佐野景浩☓寿浦恵一

名子役から名優へ…中嶋勝彦

デビュー戦から見た木村花というプロレスラー

小川良成…孤独と苦難から生まれた「孤高のテクニシャン」

新型コロナ禍の中のプロレス


W-1活動休止、NOAH新体制、全日本はWWEと接近?

追悼“喧嘩日本一”ケンドー・ナガサキ

【14000字対談】小橋建太☓小佐野景浩「あの頃の全日本プロレスを語ろう」

新生NOAHは何が変わったのか?

獣神サンダー・ライガーと山田恵一

プロレス者の青春「竹内宏介とザ・マニアックス」

ケンドー・カシンの数奇で偏屈なマスクマン人生


日本のプロレスを変えた「浅井嘉浩」という男


革命戦士・長州力、笑顔でリングを降りる――

追悼・青木篤志さん

望月成晃×小佐野景浩〜空手家がプロレスラーになるまで〜

三銃士、四天王、UWF、邪道…平成のプロレスを変えた5つの勝負


ジャイアント馬場没20年追善興行と飯塚高史引退試合

北尾はなぜ大成しなかったのか■柴田惣一☓小佐野景浩 マスコミ大御所第2弾


柴田惣一☓小佐野景浩 プロレスマスコミ大御所対談「スクープ合戦はガチンコの闘いだった」


多発するプロレスラーのケガを考える


愛すべき元横綱・輪島が戦った全日本プロレスの2年間

全日本プロレスの「うっかり八兵衛」が明かす全日本秘話


プロレスラーが憧れたプロレスラー、マサ斎藤さん


あの日の全日本プロレス、SWSを語ろう■北原光騎×小佐野景浩


最後まで全日本プロレスを愛した馬場元子さん

中邑真輔、棚橋弘至、柴田勝頼……新・闘魂三銃士

最後のムーンサルトプレス……天才・武藤敬司

縁の下の力持ち!! 坂口征二の荒鷲人生

WARからイッテンヨンへ! ライオン・ハート時代のクリス・ジェリコ

「情」で生きる佐々木健介の激烈人生! 

プロレスラーで初めて大臣になった男、馳浩

大森隆男のワイルドな全日本プロレスLOVE 

暴走親方、諏・訪・魔!!

嗚呼、阿修羅・原……修羅ごときそのレスラー人生!!


冬木弘道は「俺はやっぱり死ぬんだな」とニヤリと笑った…

完全無欠のプロレスラー!! ジャンボ鶴田

超獣ブルーザー・ブロディ

【涙のカリスマ】大仁田厚の邪道プロレス人生

“四天王プロレス”の光と影――三沢光晴

癌に勝った絶対王者・小橋建太

“プロレス巨大組織”NWAとは何だったのか?

呪われたIWGPが最高権威になるまで

悲運の闘将ラッシャー木村、耐えぬき続けた人生 

燃える男、アニマル浜口――!!

“天龍番”が感傷に浸れなかった天龍源一郎引退試合

全日本プロレスを二度は裏切れない……」秋山準

馬場死去、三沢離脱……その後の全日本プロレス


ジョー樋口、和田京平…全日本プロレスを支えたレフェリーたち 

我らが英雄ザ・ファンクスの凄み! 

猪木を超えられなかった藤波辰爾――プロレス職人と野心の時代

レスラーの野心が謎を生み出す……SWSに狂わされた男たち!

「俺のほうがUWFより強い!」 誇り高き仮面貴族ミル・マスカラス

プロレス史上最も過酷な闘い! G1クライマックス

『週刊ゴング』の創刊と休刊まで……闘いのゴングはこうして鳴った!

80年代タイガー、90年代ライガー! ジュニアヘビー級の歴史!!

“リングの現実”に殉じたNOAHの栄枯必衰

昭和のプロレスを支えた影の実力者! さらば永源遥――!!

史上最も愛されたヒール! 黒い呪術師アブドーラ・ザ・ブッチャー

輪島、北尾、曙……プロレスラーになった横綱たち!!

全日本プロレスのすべてを知る男、渕正信

鈴木みのるを変えた“全日本プロレスイズム”

高山善廣が「帝王」と呼ばれるまで

「プロレス取材の難しさ」

一寸先はハプニング人生! アントニオ猪木!!

オシャレでスマートな昭和の頑固親父! グレート小鹿


――
今日のテーマは小佐野さんが中継の解説を務めたDDTの秋山準vs男色ディーノKO-D無差別級選手権です。男色ディーノ選手は試合中にコスチュームのTバックやアンダータイツを脱ぎ、そのタイツを股間に挟むかたちで“何か”が見えないように戦いましたが、最後は秋山選手の股間クラッチ式エクスプロイダーの前に敗れました。

小佐野 昨日はFIGHTING TV サムライとWRESTLE UNIVERSEの同時生中継だったでしょ。生でこんなことをやって大丈夫なのかな……って(苦笑)。

――
ディーノ選手は2018年10月のDDT両国大会で佐々木大輔戦でも、ほぼ全裸になりましたけど。あのときは放送事故を防ぐためか、引きのカメラでリングを捉える工夫もされて(笑)。

小佐野
 あの試合は現場では見てないんだけどね。『週刊プロレス』で天龍(源一郎)さんが大激怒したでしょ。

――
あのときはコンプライアンス的にああいうキャラクターは厳しいから、封印するために最後に大花火をぶち上げた印象があったんですけど。いまでもディーノ選手は普通に活躍してるんですよね(笑)。

小佐野
 昨日のシチュエーションからすればディーノも中途半端なことはできないし、振り切るところまでやったんだろうね。そうしないと“vs秋山準”というテーマがボヤケてしまうから。

――
“王道”の秋山準相手にギリギリまで男色ディーノらしさを出したと。

小佐野
 そこは秋山も覚悟のうえで試合をしたんだろうと思うし。でもね、タイツを脱いじゃうのはダメですよ!

――
全裸はダメですか! 

小佐野
 ダメだよ。 両国のときに天龍さんが怒ったのは大きな理由がある。両国国技館って相撲協会の持ち物で、大相撲にとって神聖な場所でしょ。そんなことをやって他のプロレス団体が借りられなくなったらどうするの!? ふざけるな!ってことで天龍さんはすごく怒ってた。

――
たしかに公然わいせつ罪ではあるんですよね。

小佐野
  法律以前に今回の試合で脱ぐ必要があったのかどうかっていう話でもあるんだけど。 脱ぐことがDDTらしさではないからね。

――
いまはこういうこと自体に慣れてるというか、選手やファンからそこまで拒否反応がないことに小佐野さんは疑問を感じたりするんですか? 

小佐野
 だって必要ないことだから。最後の最後までディーノがタイツを股間に挟んで見えないようにしていたことは、すごいんだけど(笑)。

――あれは超一流の技術ですね(笑)。

小佐野  秋山もアソコを隠しながらエクスプロイダーで仕留めて。 でも、本来は必要ないことだよね。

――
そこは男色ディーノであっても。

小佐野
  脱ぐことがキャラクターではないでしょう。

――いやあ、こんなに厳しいのは小佐野さんだけです(笑)。

小佐野 だってそれを毎回やってるわけでもないでしょ。ギリギリのことをやってきてるのかもしれないけど。 ディーノもいろんなものを背負って試合をしたと思うけど、リスクが大きかったのはあの世界に足を踏み入れた秋山ですよ。試合内容によっては、1992年に全日本プロレスに入ってからの秋山準の栄冠がすべて吹っ飛ぶ可能性もあったわけだから。 失うものは秋山のほうがはるかに大きかった。

――
秋山選手はKO-Dの王者だけど、今回は“ディーノの部屋”に足を踏み入れたわけですね。

小佐野
 そこで秋山が拒絶していたら DDT所属の選手としては、いつまでたっても外様というか、特別扱いになっちゃうでしょ。 DDT所属となりチャンピオンになった時点でディーノとの試合は避けては通れない。それこそ天龍さんが『ハッスル』に出たとき、はじめは坂田亘なんかとガチガチの試合をしてたんだけど、いずれはHGやRGと戦うことでファイティング・オペラに浸かったわけだから。それと一緒だと思う。じゃないと、そこにいる意味がないよね。

――
交わることで、あらためて異物であることが浮き彫りになるわけですし。

小佐野 今回の試合でいえば、秋山とは逆にディーノは失うものがなかったんだと思う。負けたとしても「何をやってるんだよディーノ」とはDDTファンは批判しないでしょう。

――ああ、なるほど。ディーノ選手は試合後のバックステージで「勝たなきゃいけなかったのに」と泣いてましたけど。

小佐野 厳しい言い方すれば、お涙ちょうだいはやめようよと。試合は勝つか負けるしかないし、 それが裏目に出ただけの話だから。

――もしそこでディーノ選手がやりたいことができなくて泣くんだったらわかるわけですか。

小佐野
 そうそう。何もできなかったと泣くんだったらわかるんだけどね。 たとえば今回ディーノはDDTの映像班を仲間に引き入れた。それで試合中に場内が暗転して、用意していた映像を流して試合の流れを変えたでしょ。やることはやったうえでの勝ち負けでしょう。

――最近のプロレスってエンターテイメントという名の印籠で、なんでも許されるところが良くも悪くもあるじゃないですか。小佐野さんからするとモヤモヤするところってあるんですか。

小佐野 まあ、いまはコンプライアンスが厳しいので、そこまで破天荒なことはできないでしょう。ただ、いまのプロレスって、あーでもないこーでもないと、口の端にのることもそうそうないから。そういう意味で DDTは秋山準を入団させて大正解だったよね。こうしていろいろと話してるわけだしね(笑)。

――股間がどうのと(笑)。こうして小佐野さんみたいに否定する人はいないんですよね。

小佐野 脱ぐごとに関しては否定だよ。ただ、DDTのあり方や、いままでやってきた文化系プロレスに関してはまったく否定はしてないから。
この続きと、RIZINバンタム級GP、AKIRA、佐藤光留、秋山準vs男色、女子格闘家の減量……などの4月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「13万字・記事21本の詰め合わせセット」はコチラ

この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック! 1記事100円から購入できます!
 
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
ニコニコポイントで購入

続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

入会して購読

この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント コメントを書く

UWFファンの選民意識も相当なもんでしたよ。

No.1 43ヶ月前
コメントを書く
コメントをするにはログインして下さい。