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記事 21件
  • 機械学習の天才プログラマーは嘆いている暇などない。農業を変えられる。

    2014-09-12 22:00  
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     今日は機械学習のお話ですが、機械学習と言えば機械学習によって一気に強くなった将棋ソフトがニコニコ動画の電王戦でプロをばったばったと倒して大変な騒ぎになっています。 そんな中で、昨日は(私の)将棋ソフトも読めない鬼手が飛び出る対局があり大興奮でした。王位戦第6局、羽生善治王位 対 木村一基八段です。 詳しくは、本家で。 木村八段の放った鬼手が、将棋ソフトにも鬼手だった件   さて、そんな将棋ソフトの天才プログラマが、機械学習の登場に嘆いているという記事が出ました。  [機械学習革命1]嘆く天才プログラマー  過去の将棋プログラムのアルゴリズムは、プログラマーが将棋の知識と経験を駆使して手作りしていた。鶴岡准教授はそれを「プログラムに魂を込める作業だった」と表現する。しかし、今のコンピュータ将棋には、プログラマーの魂は入っていない。にもかかわらず強い。だから嘆いているのだ。
    機械やロボットに知性を与える仕事、つまりアルゴリズムを作り出す作業までもが、コンピュータに取って代わられているという事実だ。
     人間の考えるアルゴリズムよりコンピュータの計算するアルゴリズムが強くなったことに嘆いているとのことですが、確かに少しさみしいことかもしれませんが、そんな感傷に浸っている暇はありません。 機械学習の革命によって、今後様々な分野で激しい競争が繰り広げられることになります。 もっとも注目しているのは農業です。 農業の分野では今アメリカの遺伝子組み換え作物が席巻しています。これは畑を工場のように管理して、特定の農薬に強い作物を育てることで効率よく生産をしています。 その一方で、無農薬農法とか地域固有の伝統野菜の地産地消とかつつましい農業は、心のこもった物作りではありますが、効率から言えばまったく太刀打ちできていません。 でも、機械学習を使えば、もしかしたら対抗できるかもしれないのです。 市民農園とかやったことある人なら体験あるかと思いますが、土地にびたっと合う品種を植えるとほとんどなんにもしなくても、立派においしいものが育つことがあります。伝統野菜などは、そうやってその土地に合うものを長い時間をかけて育て上げられた品種なのです。そういうぴたっと合う作物を育てれば、肥料や農薬や手間はぐっと減らすことができます。 しかし、毎年天候は変わりますし、畑によっても向いている作物が違っていますから、そのとき何が合うかを見定めることは容易なことではありません。 そこで機械学習です。いろんな気候のいろんな場所のいろんな品種の成育データを取り学習させるのです。そうすることで、この土地では今年何を育てればいいか、そして育てている時、いつどんな世話をすればいいかを最適化していくことができるのです。 そうすれば、耕作放棄地でも、少ない手間で作物を作れるようになります。遺伝子組み換え作物を効率よく育てるには、畑自体も工場としての仕様を満たすように作り替えていかなければなりませんが、そんな負担もいりません。ほとんどあるがままの状態で育つものを育てればいいのです。無理にハウスにする必要もありません。 しかも、現代は温暖化によって毎年のように気象条件が変わって行きます。農家は柔軟に作る作物を変えていかなければなりません。機械学習の知識があれば、それも楽になることでしょう。 この方法では多様な品種が育てられることになります。そのこと自体、私たちがいろんな品種を楽しめるという豊かさも享受できますし、より生産が安定します。バナナは事実上世界で一種しか流通しておらず、その品種が病気になると一気に全滅して供給できなくなるという問題を抱えてます。 同じように遺伝子組み換え作物は、問題がないうちはいいですが、問題が出るとダメージが大きくなります。既に農薬に耐える雑草が生まれているという問題が顕在化しています。(例えば、深刻化する除草剤耐性雑草~傾向と対策 | FOOCOM.NET ) その問題のために大企業が莫大な費用をかけて、次なる対策を行っていきますが、一方機械学習ではどうでしょう。全国の農家が、片手間にいろんな品種を少量ずつデータを取りながら育てればいいのです。もともと家族や近隣向け(道の駅など)にいろいろ育ててますから、手間はほとんど変わりません。データを取ることに何らかのインセンティブを働かせてもいいでしょう。そうやって集めた膨大なデータを機械学習にかけて、どこで何をどう育てるのがいいか提案できるようにするのです。 機械学習は人間よりも優れたアルゴリズムを作れるようになりましたが、ではこの農業に導入して行く過程で機械学習の天才プログラマーたちは、なにもすることはないでしょうか。 

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  • 保険会社さんチャンスですよ、出張保険

    2014-09-11 22:45  
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     こんな記事見かけました。 「出張→観光はNG」に怒りと困惑(web R25) - Y!ニュース もしアナタが金曜日の出張を命じられたら、「週末とくっつけて遊べないかな?」などという企みが、きっと少しは頭に浮かぶはず。
    に対し、弁護士ドットコムで、法的な問題点などを整理して、たとえば下手すると労災が降りなくなったりなどとあります。 でも、この時代、社員が出張先で土日使って自分の費用で観光してくれるなら、こんなに嬉しいことはありません。なんならお金出したっていいくらいです。もう、社員に機械やコンピュータでできるような仕事をさせていては大損です。社員には機械やコンピュータでできないような創造的な仕事をしてもらわないといけません。ですから、会社にしてみれば、社員が見聞を広めるチャンスは、のどから手が出るほど欲しいものです。出張なんて、そのもっとも効率の良いものです。そのチャンスに行って会議だけして帰ってくるなんて非効率なことあり得ません。それくらいなら skype や hangout が電話でいいです。 たとえば知識人であるべき大学の先生が、フランスとかに行ったとして、寄り道せずに国際会議に出て、他の国の人と交流しているときに、どこにも行ってない、フランスのこと分からないとか言ったら、相手にされません。自分はフランスで何を発見しているか自慢するくらいが当然です。この辺は以前も 【馬】オヤジ社会はどれくらい徹底した反知性主義なのか。  で話題にしました。 それが、もう大学の先生のような一部の人の話ではなくなっているわけです。 創造的になる近道は、自分とは違う人やものと交わることです。出張先の人や文化と交流し、新たな発見があったり、もしかしたら新しい顧客を見つけることだってあるかもしれません。会社はそういったチャンスを最大限支援するべきで、土日に自費で観光は会社のお金がかからないのですから、もっとも奨励されるべきです。 それに法律がついていっていないなら、工夫すればいいのです。土日延長するなら、申請はしておいてもらう。それが業務かそうでないかははっきりしておきます。つまり業務で観光というものありでしょう。そのときは帰って来たら、何を見聞してきたか社内でプレゼンを義務づけるとか楽しいかもしれません。 また、その間事故が起きた場合に労災かどうかでややこしくなるようであれば、それに対応した保険を別途作ってもらって入っておけばいいのです。間違っても、労災がややこしいから困るんだよね〜なんて、時代遅れの制度に足引っ張られて、せっかくの芽をつむとか言語道断です。 もし、会社にそういう雰囲気がないなら、ちょっと考えたほうがいいと思います。そういう会社は創造性が低いですから、将来先細りになりがちです。 あるいは、行ってもいいんだけど、忙しくて気がひける、というのもやっぱり問題です。短期的に猛烈に忙しいのはしかたないですが、それが常態化しているなら、 

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  • [S] 将来のために中国崩壊後のイメトレしてる?

    2014-09-11 00:00  
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     いつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に書き始める記事[S]です。  最近繰り返し記事になる中国のバブル崩壊。昨日はこんな記事が出ていました。 中国、近く国家破綻か 経済&軍部崩壊状態、中韓連携による日米と全面対立で紛争リスクも こういう記事は繰り返されていますし、煽りかどうかの区別も難しいですが、日に日に記述が具体的になるので、おー近づいてるなーという臨場感は増しています。 さて、もし中国のバブルがはじけたらどうするか、イメトレしてますか? 津波、地震、台風、ゲリラ豪雨などに対しては、どう備えるかみたいなのよくやってますから、イメージも簡単です。でも、中国のバブルがもうすぐはじけるという記事はいくらでもあるのに、どう備えるかみたいなネタは全くといっていいほどありません。理由は簡単です。誰にも分からないからです。 だからといって、人々がイメトレしてないかというとそれは大間違いです。私の周りには、イメトレしてる人たくさんいます。 とこのネタは昨日から考えていたのですが、今日たまたまとある人と「近頃の若い人」は的話をして、ちょっと煽りたくなりました。 今の若い人は、素直でまじめな人が多く、つまり大人の言うことを良く聞く人が多いです。それはここんとこ社会が成熟して安定していましたから、そういう社会のシステムに素直に乗ることが、生存戦略上優位です。 さらに学校の評価も変わりました。通知表はテストでいい点取れば良かったのは昔、今は授業の態度なども評価の対象になります。実利的に、大人の言うことに素直に従うのが生存戦略上優位なのです。 しかし、残念ながら、もう時代は安定していません。もう大人にも明日はどうなるかまったく分かりません。大人の言うことを素直に聞いていても、まずその大人がぶっ倒れるし、したがって、若い人の将来はちっとも保障されていません。 中国の高度成長は、いずれ曲がり角に来ます。もしかしたら、来ないかもしれませんが、そんなことは問題ではなくて、来たら自分はどうしますか? 曲がり角に来た時は、日本のバブル崩壊のようにハードランディングになる可能性がかなりあります。もしかしたらソフトランディングになるかもしれませんが、そんなことは問題ではなくて、ハードランディングしたら自分はどうしますか? この姿勢がイメトレの基本です。あの大津波で2万人がなくなりましたが、日本の人口から考えれば一万分の一以下です。だからといって無視しません。まさに万が一のためです。(なぜ無視しないか分かりますか? それは万が一は一万個あり、どれかが降り掛かる可能性は無視できないからです。万が一の備えは無数にしなければなりません) 中国のバブルたとえば不動産バブルがはじけた時、いったい何が起こるでしょうか。上の記事では、リーマンショックのような世界を巻き込む金融危機にはならないだろうと言っています。中国は人民元で、したがって中国で経済危機が起きても、直接はドルなどを巻き込まないと考えられるからです。 それにはある程度説得力があると感じていますが、そんなことより、バブルがはじければ今の政治体制が崩れてしまう可能性が無視できません。ソフトランディングするかもしれませんが、それがどちらかが問題ではなく、中国共産党の体制が崩れてしまったら自分はどうしますか?です。 たとえばそれまでの過程で、尖閣諸島を実行支配しようとするなど、日本との軍事衝突があるかもしれません。それはそれでおおごとですが、私の備えとしての焦点は本土攻撃などです。とりあえず福山市という人口50万人近い割に知名度最低のとこにいますので、最初はここではないでしょうし、最初生き延びたら、その後はそのときです。 それよりも、中国の政治支配体制が崩れることで、間接的にどのような経済的ダメージが日本にあるかのが問題です。 そういう、もろもろ世界の不安定な状況を見るに付け、今はグローバル化より内需です。 世界がもっと不安定化しても、なんとか経済をまわしていけるように国内の循環にもっともっと注力しなければなりません。TPPとかいい悪いの前に、今そんなことどうでもいいのです。 そういう中には、地産地消の話もあるし、自然エネルギーの話もあるでしょう。日本人がどんどん内向きになっているという批判がありますが、当然です。足元が大切な時期です。地域が疲弊しているから地域創世だとか今言ってますけど、切実な問題です。地産地消など内需の安定化は、国家安全保障なのです。国の政治の問題だけではありません。今地方でなにかしようという人が雪だるま的に増えてますが、それは、自分の身を守るためです。 正直、今海外で働くのはリスクが高まっています。 私がアメリカにいる時、なんでかは忘れてたのですが、突然アメリカと中国の仲が悪くなったときがあり、そのときは真剣に街を歩くときに中国人に間違われた時のイメトレしました。 正確には覚えてませんが、 "I'm japanese! Sushi, Tempura, Fuji-yama!" とか叫ぶとかです。911のときはビザの更新の時ひどい目にあいました。旅行とか留学とか日本の資金で海外で働くとかは、まあ普通にやればいいと思いますが、今外国のお金で外国で働くのは、相当の覚悟が必要だと思います。 中国の政治支配体制が崩れたらどうなるかいろんな可能性がありますが、どうなるかということ自体はどうせ当たらないし重要ではありません。そうなったら、海外とのあらゆるやりとりは制限されていくとざっくり捉え、なので、内需に関わっていることが重要です。 あるいは、コメなど食べ物に関わっていること、太陽光など自然エネルギーに関わっていること、そういうことが心強くなります。 とくに若い人に強調したいのは、大人には、そういうイメトレして準備している人はいくらでもいます。でも、社会のシステムとして、あるいはマスメディアがそれを伝えてくれるわけではありません。だって本当にどうなるかなんて分かりませんから。ていうか、もし大学生に、先生が「中国バブルは崩壊する。いますぐこんな風に準備せよ」とか言いだしたら、宗教勧誘でも始めるのか?とか思われるに決まってます。先生側だってそんなのよーく知ってるから、自分がどんなに真剣にそれを考えていても、言い出しません。 ですから、社会や大人に素直で真面目な若い方は発想の転換が必要です。私たちが生きている間に社会が急変する可能性はかなり高く、そんなとき、社会や大人はあなたを守れません。自分のことで精一杯です。 だから備えてください。備え方が分からなければ、素直な特性を生かして、素直に大人に聞きましょう。「今後中国が崩壊するなど、社会は激変するかもしれません。でも、どう備えていいか分かりません。どう備えていますか?」と。あなたが備えたいと言えば、備えている大人は喜んで自分の備え方を教えてくれます。そうやって情報収集してください。ネットにはまったく載っていません。 もひとつイメトレがいるのは、日本が財政破綻した時です。するかどうかは問題ではありません。したらどうするかという備えの問題です。これもネットにはほぼ情報がありません。  もっと贅沢を言うなら、なぜこういう情報がネットに載らないかも 

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  • 日本人は「かわいそう」という言葉と上手につき合っていけるのか

    2014-09-10 01:00  
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     少し前ですが、 甲子園優勝の大阪桐蔭主将大阪桐蔭主将、中村選手が中学時代に綴った作文というのが話題になりました。 「障害者をかわいそうだと思うことが許せなくなった」甲子園優勝の大阪桐蔭主将、中村選手が中学時代に綴った作文 ここで出てくる「かわいそう」という言葉に対する反発、私自身も10代の頃、非常に強い感情で同じように考えていました。当時は安達祐実の「同情するなら金をくれ」という言葉が有名で、「その通りだ。安易な同情は迷惑だ。『かわいそう』なんて言葉はおかしい」と「かわいそう」全否定してました。  ところが、20代を過ぎ、ある時気付いたのです。そういえば昔は「かわいそう」を激しく嫌悪してたけどなんでやっけ?と。上に書くように自分の歴史としてはそうだったことを思い出すのですが、そのときの激しい感情というのはもうまったく思い出せません。30代以降、たまに思い出そうとしますが、できず、ずっと諦めていました。  そんな背景の中、中村選手の作文を読み、少し昔の感情を思い出すことができました。 子供の頃はこんな風に考えていたように思います。相手の気持ちを考えるといっても、生半可なやり方では本当に相手の立ち場になって考えることなんてできないし、だから、そこまで真剣にやってもいないのに、安易に「かわいそう」なんて言うなんてあり得ない。そんな風だっんだと思います。 45歳の今、その考え方にはいくつもつっこみをいれられます。 そもそも、他人の気持ちなんて分かりっこありません。「お前に俺の気持ちがわかってたまるか!」みたいなテンプレセリフがありますが、これは内心、(俺の気持ちを分かってくれよ)という悲鳴にも聞こえます。でも、実際は他人の気持ちをその人の立ち場で完全に理解することはできません。だって他人ですから。双子とかなら違うかもしれませんが。 昔はみんな同じという社会で、で、みんなで畑を耕して、工場で寸分違わぬ製品を量産してましたので、他人の気持ちも理解できるという建前でしたが、建前でしかなく、で、「お前に俺の気持ちがわかってたまるか!」なんて叫びも出てきますが、今はそんなこと言われても「うん、わからない」という時代です。 だからといって、相手の気持ちがわからないと諦めるわけではありません。それが共感です。 今は、相手の気持ちを完全に理解することはできないけど、お互い共感できるところがあれば、そこでコラボしてなにかやろうという時代で、だから、エンジニアとデザイナーだってコラボできます。 ですから、共感ベースでばんばん「かわいそう」と感じればいいのです。「デザイナーのクライアントあるある」みたいな話を読んだら、エンジニアはなんとなく自分の世界に置き換えて、「うんうん、あるある、それは悲惨(かわいそう)」と共感すればいいということです。本当にデザイナーの立ち場にはたってないかもしれませんが、いいんです。おかえしにエンジニアあるあるを語れば、デザイナーも「うわ、わかるわー」と鳥肌立ててくれることでしょう。 そんな風に別に否定する必要はない「かわいそう」という感情はいくらでもあります。「かわいそう」という単語を見ただけで目くじら立てることはありません。特に大人はそれだけ人生経験が増えますので、自分の体験に近い形で「かわいそう」と感じることがどんどん増えていきます。逆に言うと子供の頃は経験が少ないですから、大人が「かわいそう」という場面に適応して、型として「かわいそう」と言ったり感じたりし、つまりまねごとの共感ですから、そういう使い方に子供同士反発しあうこともあるでしょう。 似たようなことは「がんばれ」にもあると思います。安易にがんばれと言ってはいけないと最近は良く言われますが、全否定するほどひどい言葉ではないのではないかと考えています(心の底から「頑張れ!」と言えるようになりたい)。 一方で、身の毛のよだつ「かわいそう」もあります。それはたとえば「障害者は『かわいそう』でなくてはならない」と考える人が発する「かわいそう」です。障害者を支援する人には、障害者が自立しようとすると無意識かわざとかむしろ妨害する人が 

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  • 玄関出たら2時間でBBQ

    2014-09-09 02:00  
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    「未来の普通」地方都市の魅力に迫ろう 目次 - NAVER まとめ 
     今回は、久々に地方都市自慢です。 なんか珍しく立て続けに予定が入り、先週の金曜から、日本を反復横跳びしています。博多←福山
    博多→→→→東京
       福山←東京
       福山→兵庫県香住
       福山←兵庫県香住 (イマココ!)
       福山→東京
          東京→群馬
          東京←群馬
       福山←東京
     博多でこの世のものとは思えないノドグロの焼き物に出会って感動してたら、今日、香住近くの余部の道の駅でぷりぷりのノドグロが売られてて、「これは出会いだよね!」と即入手しました。夜遅くに帰って来てから慌てて聞きかじった方法で焼いてみたら、普通においしい塩焼きができておいしかったのですが、博多で食べたのとはまったく別のものでした。長い人生どこまであの奇跡の焼き物に迫れるか楽しみです。 さて、そんな反復横跳びの合間の日曜日、家でぐたっとしていたいところですが、とてもすがすがしい天気だったのです。他の地域の人は知らないかもしれませんが、今年の夏、西日本は日照時間の最低記録を更新する天候不順でした。広島市の水害以降、まじめに晴れた日あったっけ?という感じでした。 なので、朝のんびりしているところ、10時近くだったと思います、家族が、「『みつぎグリーンランド』というところで川遊びができるらしい。せっかくの天気だしちょっと行ってみない?」と気を使いながら提案、私も今後の体力に不安はあるものの、久々の気持ちいい天気なので二つ返事でOK。 さらに、『みつぎグリーンランド』ではバーベキューもできるらしい。やるやろ。ということで、急遽道具を取り出したり、野菜切ったり準備開始。ミニバンに荷物積んで、スーパー行って肉入手。 移動は、これは地元の人には「は?あんな近くで使うの?」と笑われますが、時間惜しいので高速使ったら、40分ほどで到着。思い立ってから3時間弱、玄関出てから2時間ほどで、肉と買いに行ったらおいしそうだと一緒に買ったサンマがもうもうと煙をあげていました。ああ、あのサンマおいしかった。 さらに、野菜と肉と焼きおにぎり。もりもり食べました。 そして、子供たちが一通り遊んだら帰りました。その間ほったらかしです。二人の息子は小川でなにやら土木工事をしていました。たまによちよち歩きの子たちが、工事現場を踏み荒らしにきましたが、息子たちは適当にいなしてました。 私はその大半を昼寝をしようと寝転がってたのですが、その時視界に入った大きなクモが気になり観察モード。そのクモは基本じっと動かず、たまに巣の手入れ、結局虫はかからないという超退屈なコンテンツで、たまに寝落ちするものの、飽きることなく見てました。 帰るのは時計を見て帰るのでなく、満喫したから帰りました。 帰るのも時間はかかりませんし、渋滞もありません。近くにダムがあるので行き当たりばったりに観光して帰りました。 家に着き私がだらだら片付ける中、かなり長い間子供たちは車の中で寝てました。
     さて、東京にいる頃も良くキャンプに行ってましたが、対照的です。 まずレンタカー族でしたので、あらかじめ予約しないといけません。休日はたいてい前日までに予約が埋まります(カーシェアリングは当時できたばっかで使ってなかったのでよく分かりません)。 しかもキャンプなどアウトドア系は雨が降ったり特に風が強いと拷問になるので、レンタカーの予約が埋まらないかとはらはらしながら、毎日週間天気予報とにらめっこし、天気は大きく崩れないと確信してから予約していました。 都心から自然は遠いですから、朝ものんびりはできません。 

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  • [号外]トヨタの燃料電池車は「ミライ」

    2014-09-06 20:39  
    ミライ: おほほほほほほ!フツクロウ: ホ!? なんじゃ平日毎日更新のミラフツで、土曜日にいきなりびっくりするではないか。ミライ: あら、失礼、でもこれをご覧なさい、フツクロウ。フツクロウ: ホ!? お姫様口調!?ミライ: これよ。 トヨタの燃料電池車は「ミライ」 車名固める、11月にも発表 - 47NEWS(よんななニュース)  トヨタ自動車が2014年度内に市販を始める燃料電池車の車名を「ミライ」とする見通しになったことが6日、分かった。燃料電池車は走行中に水しか出さない「究極のエコカー」とされ、自動車や交通社会の「未来」をイメージしたとみられる。
    フツクロウ: フォ? 燃料電池車の名前が「ミライ」とな。ホホー。大出世じゃの。ミライ: おほほほほ。これからは私の時代。ミライさまとお呼び。フツクロウ: ホッホッホッ。ミライさま、ご機嫌うるわしゅう。ミライ: くるしゅうないぞ。ごきげんやう

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  • 新聞業界の再編でメディアはどう変わっていくのか。

    2014-09-05 22:30  
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     前々回、前回の続きです。 [S]朝日新聞がトリガーを引き、業界再編が始まった  若者の新聞・テレビ離れのもっとも簡単な理由   朝日新聞への追求は日に日に激しく「国民的憎悪」に発展しているとこの記事では分析しています。 朝日新聞への憎悪はどこまで?--「血祭り」後を考える バブル崩壊後の銀行、2000年ごろ、06年ごろのベンチャー企業叩き、継続する官僚叩き、個人では検察に逮捕された堀江貴文氏、鈴木宗男氏などが対象になった「国民的憎悪」について詳しく書かれていて参考になります。こうなってしまうと、やりすぎに発展してしまいます。 さて、この騒動の後、メディアはどのように変わっていくのでしょうか。 すでに身の回りでも解約の声は聞かれますし、朝日新聞ははっきりと購読者数を減らすことでしょう。読売新聞があからさまに契約を取りにいっているようです。 読売新聞、朝日の慰安婦報道検証で攻勢 チラシを各戸配布 ではその減った分は、単純に他の新聞社に流れるでしょうか。残念ながら、全てが流れることはないでしょう。今回、他の新聞社もここが自社のパイを増やす瞬間とばかり朝日新聞のネガティブキャンペーンを張っています。でも、これはブーメランとなり、なにか類似の問題を追求されることになるでしょう。悪いのは朝日新聞だけで、他の新聞は素晴らしいということにはならず、新聞全体にある種の失望感が産まれることになると思います。今マーケット全体が縮小しているので。 したがって、新聞以外のメディアもこの機会に飛躍しようとするでしょう。 その時に原動力になるのが、朝日新聞など各新聞社が抱えきれなくなる新聞記者です。 今ネットには様々なメディアがあるように見えますが、肝心の記事は1次ソースに近いものは、既存のマスメディアが発信しているものがほとんどです。新しいメディアが発達するには、優秀な記者を抱え、自分たちで直接取材した記事を発信していかなければなりません。 そのためには、記者クラブの問題が無視できません。今、朝日新聞の優秀な記者がただやめてフリーになったとしても、記者クラブに入れなければ本格的な記事は書けないかもしれません。 しかし、昨日池上彰さんの記事の掲載が拒否されたことで、朝日新聞の記者が何人もツイッターに反対の意見を表明しました。いてもたってもいられなくなったのだと思いますが、これは裏を返せば、将来場合によっては朝日新聞を辞めることがあるかもしれないというイメージトレーニングがもともとできている人たちです。縮小市場ですから自分に落ち度がなくても、リストラだってあるかもしれません。優秀な記者は当然そういった場合も想定しています。そういう人が、今回自社であっても明らかに間違っている行動に対して NO を叫んだのです。 今回、そのような記者が朝日新聞にいるということは分かりましたが、つまりこのように腹は括っている記者は朝日新聞に限らず相当数いることでしょう。 こういった人たちが、なんらかの形で記者クラブに入れる手段を確保したうえで、新しいメディアを作ることが考えられます。ネットメディア中心に流すことを前提にするようなです。 あるいは、朝日新聞がふらつく中、今ある様々なネットメディアが一斉に記者クラブに加盟するようなこともあるかもしれません。同時に新聞社が抱えきれない記者がそれらに移籍するのです。 そうすると、ネットの上では新聞社に頼らないニュースメディアができるようになります。 ちょうど先日取り上げたバイラルメディアについて(バイラルメディアが作った癒しメディア空間)、アメリカの動向も踏まえた解説記事が出ました。 バイラルメディア、日米で人気過熱 一過性か革命か  :日本経済新聞  アメリカのバイラルメディアでは癒し系だけでなく、「ウクライナなど紛争地帯を取材する本格的な報道記事」なんてのもあるようです。それは興味深いです。とりあえず buzzfeed と upworthy フォローしてみました。将来は元新聞社の記者がバイラルメディアの記者になるとかあるかもしれませんね。 

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  • 若者の新聞・テレビ離れのもっとも簡単な理由

    2014-09-04 22:36  
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     前回は新聞の業界再編が始まったことを取り上げました。 [S]朝日新聞がトリガーを引き、業界再編が始まった  池上彰さんの記事の掲載が拒否された話も取り上げましたが、その後、掲載が決まりけさ公開されました。 (池上彰の新聞ななめ読み)慰安婦報道検証 - 朝日新聞デジタル  それに先立ち、朝日新聞記者たちの生のツイートまとめも拝見し、目頭が熱くなりました。 【池上彰さんコラム掲載拒否】朝日新聞記者アカウントのツイートまとめ - Togetterまとめ   組織内の人間がこういう発言を公言するのは相当勇気がいると思うのです。しかも実際の内容とか詳細分からないのに。でも、本能的に間違いであることを確信して覚悟の上での発言、見事一転掲載の流れになりました。どんな国も組織もそうですが、実際の中の人は至って常識的な人たちなんですよね。なぜ組織になると別の人格が現れるのでしょうか。 さて、新聞の業界再編が始まったので、せっかくなので、どんな風に変わっていくのか次回予想してみようと思います。 その前に今回は少し寄り道して、若者の新聞・テレビ離れを考えて、ついでにテレビの今後を予想してみます。新聞は若者には高い
     若者の新聞やテレビ離れと言われていますが、理由は簡単です。昔から新聞もテレビも若者には高すぎます。 まず新聞、月4000円とかですが、私が学生の時ですら、「そんなの払えない。就活のときだけ」というのが普通の感覚です。今の人なんか、購読を考えたこともない人が多いのではないでしょうか。新聞購読率の推移(年齢別・男性)はこうなっています。
     グラフはどんどん右に移動し、新聞読まない世代が成長しても読み始めないままの人が多いことが見て取れます。 ですから、何が何でも若い人が読むような仕組みを20年前から作るべきだったのです。昔は大したメディアがなかったので、歳をとれば新聞を読まざるを得ませんでしたが、他のメディアが発達すれば明らかに持続的でないメディアだったのです。テレビも若者には高い
     それからテレビ。ちょうどちきりんさんが煽りタイトルで取り上げています。 テレビを見ない人がいるなんてびっくり - Chikirinの日記 (id:Chikirin / @InsideCHIKIRIN)  そんなの簡単です。NHK受信料が負担だからです。月1000円強、家族割を使えばその半分と、NHKを見る人にとってはびっくりするほど高くはないです。例えば、ニコニコ動画のプレミアム会員も月540円です。 しかし、主に民放見たい人だっています。普段民放しかみないのに、なんでNHKに払わなあかんねんというのは、むかーしから若い世代には切実な問題です。 それでも私が学生の頃は、居留守やら、「見てへん!」やら、みんないろんな手を使って払わないことも可能でしたが、だんだん厳しくなるし、みんな真面目になるし、まあ、テレビなくてもなんとかなるしということで、NHK受信料を払わないために、積極的にテレビを放棄するのです。私自身今20代ならかなりの確率でテレビを排除すると思います。 ですから、今、なにか手を打たないといけません。新聞と同じことになります。テレビはちきりんさんの言うように、上手に使えばすばらしい情報源だと思いますが、NHK受信料やデバイス代とか考えると、若い人にとって「我慢しよう」という対象なのです。ちきりんさんも言うようにちゃんと情報源にしようと思うと単にテレビが見られるだけでなく録画機能などにそこそこの初期投資しなければなりません。それも壁です。今後は若者向けプログラムが出る 新聞と同じように、テレビも今後窮地に立たされますから、まず民放が詰め寄るでしょう。たとえば、「若者がテレビを見ないのはNHK受信料のせいだ、私たちは新聞と同じ轍は踏まない。我々はNHKの入らないテレビを作る」と脅すのです。それはNHKにとっては恐らく受け入れがたいので、なにか若者プログラムを作ることになります。家族割の0円バージョンのようなものでしょうか。 あるいは、若い人の視聴料は民放が出す!と言う方が手っ取り早いかもしれません。 

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  • [S]朝日新聞がトリガーを引き、業界再編が始まった

    2014-09-03 18:45  
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     いつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に書き始める記事[S]です。気軽に始めたら、途中で池上さんのコラム明日掲載予定の一報が入ってきたり、大変です。 朝日新聞が炎上しています。 1982年9月2日からの一連の従軍慰安婦問題の「吉田証言」に関する報道を8月5日に撤回したことに始まり、その責任問題の追求が日増しに激しくなっています。 この問題をさらに大きくしているのは、原発事故に関する「吉田調書」問題です。従軍慰安婦問題とまったく同じ展開を現在進行形で起こしてしまったのです。 まだ非公開の「吉田調書」について朝日新聞は5月20日にその内容は「所長命令に違反 原発撤退」というものだったと報じましたが、どうも客観的な描写ではないらしく、8月18日に産経新聞がその報道を明確に否定する記事を報じました。毎日新聞・共同通信もそれに続いています。 8月末には、朝日新聞に批判的な文春・新潮の広告掲載拒否が話題になったかと思いきや、池上彰氏の「慰安婦報道批判」コラムまで掲載拒否したと報じられてました。 そして身の回りでも日増しに顕著になっているのは、facebookでメインの購読層と思われるおじさんたちが次々と「今までン十年朝日新聞を購読してきたが、止めた」と宣言していることです。あまりの怒りに、年数とともに宣言せずにいられないんだなあと心中察します。 そのことを連れに話したら、「年間5万円として40年としたら、200万円、そりゃ怒るよねえ」とつぶやきました。……、いやそんな風に考えるおじさんはほとんどいないと思います……。期せずしてなんか男女の考え方の違いにあらためて気付くことになりましたが、閑話休題。 この状況は既視感があります。2年前に取り上げたマクドナルドです。 【馬】マクドナルドがメニューを撤去しなければならなかったただ一つの理由   当時マクドナルドは業績回復のための取り組みとしてメニューを撤去し効率化を図りました。当然消費者は反対し、やがて復活しますが、この件で消費者がマクドナルドのやり方に大いにとまどい始めることになります。 2年前の記事で、マクドナルドがこんなことをしたのは、縮小を受け入れられず、売上規模を維持しようとしたからと述べました。この縮小傾向の時代の中、規模縮小は避けられません。もしそれを受け入れられれば、マクドナルドのファンに目を向けた取り組みができ、そういったファンに支えられたビジネスを続けていくことができると提案しました。 しかし、マクドナルドはそういった転換ができず、その間に安くてまずいというイメージが蔓延してしまいました。マクドナルドはその後もぱっとしなかったどころか、この夏には中国で期限切れ鶏肉の問題が発生し、今後の売上減少予測が立たないほどの窮地に立たされ、いまだに底が見えていません。 今回の朝日新聞も、一番コアな読者層であるおじさんたちがあからさまな怒りを表明しています。これは、急速にファンが離れるパターンであり、朝日新聞は彼らに届くよほど思い切ったメッセージを打たなければ、この流れを食い止めることはできないでしょう。 しかし、朝日新聞社内は、恐らくすでにパニック状態です。 事実、池上さんの記事掲載拒否という、もっとも最悪な対応をしてしまいました。事態を食い止めるどころか悪化させています。そのパニックぶりが伝わってくる「社内反乱」の記事も出てきました。 朝日「池上連載」掲載対応巡り「社内反乱」 現役記者から「はらわた煮えくりかえる」:J-CASTニュース   今、こんなツイートも流れてきましたし、
    池上彰さんコラムの件。ツイートを読んだりエレベーターで偶然居合わせた時に話した感じだと、私の周りにこたびの自社の判断を支持する同僚は一人もいない。それどころか今回、〝現場〟の社員たちは相当怒っている。件のコラムも今後の連載も掲載されることを私も信じることにして、仕事に戻る。
    ― 今村優莉 (@JCyouli) 2014, 9月 3
    さらに、どうやら当初原稿で掲載されるようです。
    【速報】池上彰さんのコラム、明日の朝刊で当初の原稿通り掲載へ。
    ― 今村優莉 (@JCyouli) 2014, 9月 3
     大パニック状態です。これ池上さんはすでに打ち切りを申し出ているから来月からはどうなるんでしょうか。まあ大人だから続けるんでしょうか。 いずれにせよ、ひとまずこのパニックから落ち着いて、さらに双頭の「吉田」問題の事態を収束させるのはかなり大変そうです。 しかも、今回は、産経新聞を筆頭に他の新聞社が強烈なネガティブキャンペーンに転じました。元々大手新聞社同士は、そんなにきついけんかはしません。どこも似たような問題は持っていますから、他社を攻撃すれば自分も探られたくない腹を探られるからです。実際、他社の捏造問題を指摘しながら「おまえが言うな」的なツイッターなどを良く見かけます。 しかし、新聞のマーケットは縮小傾向です。いつまでも仲好しではいられず、いずれ壮絶なパイの取り合いをしなければなりません。そんな環境の中、8月5日の慰安婦記事撤回問題の炎上が起こり、それを見て、8月18日、ついに「吉田調書」問題で大手新聞社は仁義なき戦いを始めたのです。 一見、落としどころも見定めずに始めているように見えるので、どこまで問題が発展するのか想像もつきません。問題はテレビ局にも波及するかもしれませんし、日本記者クラブにも飛び火するかもしれません。 

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  • 公設民営学校、試すくらいはやらなくちゃ。

    2014-09-03 09:00  
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     公立学校の運営を民間に委託しようという案があるそうです。 公設民営学校:容認へ 文科省「特色ある教育」実践 - 毎日新聞  図書館の民間委託などが最近見られますが、それと同じような仕組みを使い、教育の水準や質の向上を図ろうというものです。 これに対して内田樹さんがツイッターで反対をしました(1、2)。ポイントとしては、 ・民営化によって単年度の収支や偏差値などをより偏重するのではないか。 ・教育が成功したかは、30年経ち「当該共同体が順調に機能していて、人々が幸福そうに暮らしている」という事実でわかることで、教育活動に単年度指標は不要だ。 とのことで、この二点は正しいと思うのですが、二人の息子を持つ身として他の状況もいろいろ考えると、今回の特例で公設民営学校を認めるくらいはむしろ積極的に取り組むべきだと考えました。 一番問題に思っているのは、民営化で問題とされる単年度指標について、すでに現状でも問題になっているのではないかということです。 メディア露出という点では、大学が顕著です。研究費というのは昔から国の予算でしたが、昔はまあいろいろ緩かったので、大学の研究者たちはじっくりと研究ができました。しかし、どんどん細かく成果をチェックされるようになったために、研究者たちは目先の結果を出さなければいけません。その重圧のために捏造なども頻発しています。 発明はどんなにお金を積んでもできないときはできないし、できるときはお金に関係なくできたりします。研究成果もそんなもんで、1000万円の予算をつけたからといって提案書に書かれた成果が必ずできるわけではありません。成果を見極めるにはある程度期間を設けなければなりません。 でも、それは今許されない状況にあります。これは深刻な構造的問題で、そもそも国の予算と大学は相性が悪かったのが今露呈しているのです。今のままなら、将来的には研究機関としては落ちぶれて、たとえば財団の運営する研究所みたいなところが台頭するのかもしれません。 同じことは学校でも言えて、学校は昔に比べ、政治や行政の影響をより受けるようになっています。行政は単年度、政治も選挙ごとに施策が変わってしまいます。従って安定した運営が必要な学校とは相性が悪いと言えます。つまり今まで通り仕組みでも、単年度評価の悪影響は及んでしまいます。 ただし、今急激に社会が変わっているため、教育も変わっていかざるをえません。今試されている教育は海外にはずいぶんあります。 海外の教育では常識?今、おさえておきたい世界の教育 最新トレンド21選 - NAVER まとめ これらのどれが未来の義務教育に取り入れられていくかはわかりませんが、安定した教育を維持しつつも、このような取り組みをしなければいけないのも事実です。 でそのようなことが可能な仕組みってなんだろうと考えると、たとえばブランドではないでしょうか。たとえば慶応大学というブランド。そのブランドを維持するには、大学は伝統を守りつつも、最新の教育も取り入れていれなければなりません。 

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