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「お互いのココロが読まれる」時代
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「お互いのココロが読まれる」時代

2016-08-05 23:15

     前回の

     未来で今は暗黒の時代と呼ばれる  

    で、みんなが人のココロが読める未来の話になりました。

     今はそれが一部でどんどん起こっているような状態で、その弊害が「オレオレ詐欺」なんだと思っています。自分も含め人間はどう働きかけるとどう反応するかというのがよくわかってきていて、それをよく研究している人は、それに無防備な人をカモれてしまうわけです。

     しかし人間という装置は何千年もほとんど変わっていません。「人間はどう働きかけるとどう反応するか」ということを万人が学ぶ時代になってきましたし、したがって少なくとも一世代入れ替われば「オレオレ詐欺」はかなり下火になるのではないかと思います。

     それは普段の生活も変えていきます。自分がある程度「人のココロが読める」ようになると、自分も相手にある程度「人のココロが読まれて」いると考えるようになります。もちろん今日の昼何が食べたいかを百発百中で当てられるわけではありませんが、気分みたいなのは言葉でなくてもどんどん伝わるような世界です。

     その時、さらに「裏を書こう」とより複雑な行動をしようとする人もいるかもしれませんが、それは恐らくほんのごく一部で、ほとんどの人は互いに「ココロは読まれている」前提で話します。例えば感情的に怒れば、そこに都合の悪いことがあるとバレバレですから、抑制が働くようになるでしょう。

     最近印象に残ったノートがあって、

     女性のどこかにある部屋の話。 by みたらし 
    「あなた私が存在にすら気がついてなかった、私の中にある部屋に入ってきてめっちゃくつろいでるよね」と聞いたら、旦那氏はうなずいて
     この「ある部屋」というのが、母性なのかその人のあるがままのなのか読んでいてもなかなか深いのです。「旦那氏」という表現や文章からも本人はわりと理性的な考え方をする人のようで、それでも「私が存在にすら気がついてなかった」というようなあったようです。

     たとえば、いままで「立場」で振る舞うことが多くて、自分の中の自分らしさとか母性みたいなものに気づかなかったのかもしれません。これまでの人間は「身分」や「立場」で生きてきましたから、こういうことがこれからどんどん起こるし、その先は、そんな自分を小さい頃から自覚して成長することになるのです。

     
    《ワンポイントミライ》(

    ミライ: かつての結婚は見合い、つまり「身分」や「立場」での結婚が多かったし、最近までも形を変えてそんな恋愛が基本にあったんですね。その中でいわゆる「恋愛」もあって、それは美しい物語として描き続けられているわけですが。

    フツクロウ: ホウじゃな。その「身分」や「立場」を通しての結婚がどんどん減っていることが、少子化の原因かもしれんの。
     
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