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舞田敏彦先生が貧困と子供の虫歯率が関連するというデータを載せています。
子どもの虫歯率 親の年収と相関
23区の虫歯率と平均収入を調べると見事に相関しているというデータで、以前から何度か取り上げてらっしゃいます。
で、なぜ「貧困家庭の子どもほど虫歯になりやすい」のか、改善するのはどうすればいいのかと考察されていますが、まわりくどいのではっきり書いてみようと思います。
子供がなぜ虫歯になるのか。それは、毎日親が仕上げ磨きをしないからです。
でもってこれは親にとって苦行とも言える、大変面倒な作業です。来る日も来る日も子供を膝の上に寝かせ、すべての歯をきれいに磨く。
この苦行をこなす親の子供は虫歯になりません。別に1週間に1回抜けても問題ないでしょう。
でも、それを親がさぼればさぼるほど、虫歯になりやすくなります。子供にも歯磨きは教えますが、まともに磨けるようになるのは簡単ではなく、一説には小学生の間は親の仕上げ磨きが必要とも言います。
それだけではありません。虫歯がなくても年に1,2回は歯医者に連れて行かなければなりません。定期検査を受け、歯垢を取り除き、フッ素コーティングをし、磨き残しがあれば親が指導を受けます。かなりの苦行です。
ジョン・デューイの『経験と教育』などでも言われるように、教育の理想的な目的は自制力の創造という考え方ができます。衝動を抑える力です。
この考え方は、虫歯率の例を見る限り整合性を現します。
教育の理想とされる自制力を備えた者は、社会で成功し高い収入を得る一方、子ができた時、面倒な仕上げ磨きを放棄することなく続けることができるのです。
それができるかできないかが虫歯率を決めるのであり、歯医者を無料にしても変えられないのです。治療だけでなく、定期健診が無料であってもです。毎日仕上げ磨きをし定期健診に連れて行くなどという面倒なことをできる自制心を持つ親の子供が虫歯にならないのです。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: え、これって、まさにこないだ炎上した貧困女子学生を叩く話の根拠ですよね。『そうやって浪費するから進学費用がないんだろう』って。
フツクロウ: ホノとおりじゃの。
ミライ: 自分のお金を何に使うかという大論争がある裏で、お金と関係ないところで、自制と収入の相関が取れちゃってるということ?
フツクロウ: ホウじゃな。
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