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連日トランプ大統領の発言に世界が一喜一憂する毎日です。
日本の人は彼の暴言にほとほと呆れている人もいるのではないかと思いますが、アメリカ人にとっては実はかなり耳慣れた口調ではないかと思っています。
というのも、アメリカって深夜にトーク・ライブ・ショーやっててそれが人気じゃないですか。ホストがいて、いろんなゲスト呼んで。大統領だって出ることがあります。
ざっくり言うと「徹子の部屋」なんですけど、これがまあ毒舌なわけです。
トランプ大統領の発言聞いていると、ノリがそっくりで、深夜トーク・ライブ・ショーを彷彿とさせます。テレビの前でアメリカのおっさんたちが、大統領の発言聞いて大いにうけている姿が目に浮かびます。
そういう意味で痛快ですから、人気出るだろうなあと思います。
トークだけではありません。連日のように次々ととんでもない大統領令を出して、その一つ一つに世界が大騒ぎになっているわけですが、ご存知のように、これも、ひどいものは裁判で無効にされてしまいます。
逆に言えばちゃんと歯止めはあるわけで、トランプ大統領にしてみればウケそうな大統領令を乱発しまくれば人気が出るわけです。
なんか大騒ぎになっていますが、私には、彼はただウケる発言や別に無効にされてもいいウケる大統領令を出しているようにしか見えません。今の所、ひたすら、エンターテイメントに徹していると。
彼なりのスタートダッシュだと思いますが、なのでとりあえずそれを楽しんで、その後出てくる本当の政策からまじめに取り合えばいいのではないでしょうか。甘いですかね。
ただそんな中でも TPP は終わりだと思います。今ある制度を変えるのはいろいろ大変ですけど、まだ始まってない制度を始めないのは簡単だからです。トランプ政権が TPP を進めることは絶対にありません。それは確実にポイントになるからです。
ということで、日本もさっさと諦めればいいのに。やらないとはっきり決まれば次の手を打てる第一次産業の人いると思います。はっきりしないから動けない。ここ数年、それでジリ貧で潰れていった事業者がどれくらいいるのか、いずれレポートされるのではないでしょうか。
あと、実は不思議だったのはメキシコとの壁のこと。国境なのに、しかも世界一格差のある国境なのに、なんで淡々と壁作ってかないんだろうと常々不思議でした。めちゃめちゃ長いじゃんと言われてますが、抜けやすいところから、毎年地道に作ればなんてことないと思うんですよ。 wikipedia とか見ても、その代わりに壁作る費用に匹敵する予算つぎ込んで警備している様子書かれてますし。
陸続きの国境がない日本で育った後、アメリカの国境の街サンディエゴで暮らしましたので、メキシコとの国境はカルチャーショックでした。アメリカからメキシコへはクルクル回る一方通行の扉があるだけ。帰りも、アメリカ人は係員に "Hi!" と挨拶するだけで戻れる手軽さ。もちろん私はパスポートを見せるのですが。
ですから、通り抜けようとするメキシコ人もいます。写真を見せながら、「これ俺の友達、だから俺アメリカ人」と訴えるも、「はいはい、こっち来て」と連れて行かれたり。自分の何人か前で、その係員はいなくなったので、別の列に並び直しになりましたよ(ーー#
しかも国境はそこで終わりません。不法移民が多いので、サンディエゴからロサンゼルスに行く高速道路の途中には検問があるんです。一時停止し、係員が「行け」とサインを出し、再びスタートという実に簡単な検問なんですが、やはり怪しい車は調べられるのでしょう。
この検問は毎回緊張でした。正式にはパスポートを携帯している必要があると思うのですが、そんなもんいちいち持って歩いてなくすのは絶対嫌です。まず検問では止められないし、万が一引っかかっても運転免許証があればなんとかなるだろうということで、携帯しませんでした。でももしひっかかったら大変です。毎回のようにガムを噛んで、アメリカ人っぽさを演出しながら通ってました(笑
そんな簡単な検問でも、かなりの運営費が必要でしょう。不法移民対策には毎年膨大な予算がつぎ込まれています。その一部でコツコツ壁増やしていくのが合理的ではないかと思うのですが。やはり政治的な問題が支配的な問題なんだろうと思います。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: 毎日楽しそうですよね。アメリカ。
フツクロウ: 大騒ぎじゃのう。
ミライ: 日本でも小池都知事が元気いっぱいですけど、あんなめちゃめちゃな暴言はありえないですからね。
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