• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 81件
  • 集団的自衛権 解釈改憲へ 非現実的15事例―「日米同盟」前面に 政府、自・公に提示

    2014-05-28 11:07  
    「米本土への核攻撃」も想定
     政府は27日、自民、公明両党の「安全保障法制整備に関する与党協議会」に、集団的自衛権の行使容認など、「海外での武力行使」を禁じた憲法解釈の変更を正当化するための15事例(表)を正式に提示しました。
     これらの事例はいずれも、「非現実的」との指摘が相次いでおり、与党協議もスムーズにいく保証はありません。
     事例は、(1)他国からの武力攻撃に至らないグレーゾーン事態(2)国連の平和維持活動(PKO)や国際活動(3)武力行使に当たり得る活動(集団的自衛権)―の3分野にわたります。一度は外された「潜没潜水艦の居座りへの対処」も「参考」として加えられ、事実上、16事例まで膨らみました。
     安倍晋三首相は15日の記者会見で、「国民の命と暮らしを守る」と力説しましたが、示された事例は、核攻撃を含む米本土への攻撃に対処する米艦の防護など、「日米同盟」が日本の存立に「不可欠」だ

    記事を読む»

  • 行使「事例集」―必要のなさが浮き立つばかり

    2014-05-28 11:02  
    主張
    行使「事例集」
    必要のなさが浮き立つばかり
     集団的自衛権の行使が必要だとする事例を政府が示せば示すほど、逆に必要のなさがますます浮き立ってくる―。集団的自衛権行使など安全保障法制について検討する自民・公明両党の与党協議(27日)に提示された「事例集」のことです。安全保障担当の元政府高官など専門家に事例を論破されるたび、新たな事例を持ち出して水ぶくれさせた形ですが、「非現実的」な想定に変わりはありません。
    “脅し”をエスカレート
     「事例集」は、15事例のうち5事例が米軍艦船を自衛隊艦船が守るという「米艦防護」に集中していることが大きな特徴です。
     5事例とは、(1)米本土が武力攻撃を受け、日本近隣で作戦を行う(2)米国を巻き込む武力攻撃が発生し、弾道ミサイル発射の警戒に当たっている(3)日本近隣で武力攻撃が発生し、公海上で武力攻撃を受けている(4)同じく邦人を輸送している(5)平時
  • 道徳教材持ち帰り調査 「まるで監視社会」―田村議員追及 下村文科相「義務ではない」

    2014-05-28 10:50  
     下村博文文科相がネット上で文科省作成の道徳教材『私たちの道徳』を家に持ち帰っているか調査を呼びかけた問題が27日の参院文教科学委員会で取り上げられました。日本共産党の田村智子議員の質問に文科省の前川喜平初等中等局長は、『私たちの道徳』は文科省の各教育委員会に対する指導・助言の資料であり、教員には使用義務がなく、持ち帰らせるかどうかの義務もないことを明言しました。下村氏も「義務づけているわけではない」と認めました。全国の小中児童・生徒分1077万冊が配布されています。
     下村氏は12日、交流サイト・フェイスブック(FB)で「学校に置きっ放しにさせている学校があることが判明した」「子どもが持ち帰っているか調べて」「文部科学省として指導したい」と“持ち帰り”が義務であるかのように書き込みました。
     田村氏は、最高裁判決(1976年)もあげて、「教材として使用するかどうか、持ち帰るかどうかは教員

    記事を読む»

  • 橋下補正予算8.5億円削減―大阪市議会 校長公募・「都構想」広報費など

    2014-05-28 10:46  
     大阪市議会は27日の本会議で、橋下徹市長が提出した今年度補正予算案を修正し、民間人校長が相次いで不祥事を起こしている校長公募の関連経費(約2800万円)など歳出約8億5000万円を削減しました。
     修正には、維新の会を除く全会派が賛成。校長公募関連の他にも橋下氏肝いりの東京裁判をテーマにした展示会の開催費や「大阪都」構想の広報費などを全額削除し、家庭系ごみ収集事業の民営化に向けた予算などを削減しました。
     採決に先立ち、日本共産党は、小原孝志市議が討論に立ち、補正予算案にはカジノ誘致や「なにわ筋線」の調査費など無駄な大型開発や市の役割を放棄する各種民営化関連予算が追加されていると批判。党は原案に反対を貫くとともに他党提案の修正に賛成しました。可決には至らなかったものの国保料を値下げする修正案も提出。寺戸月美市議が賛同を呼びかけました。
     また本会議では、橋下市長が再提出した市立幼稚園14

    記事を読む»

  • 「原発事故起きたら逃げられない」―川内再稼働86%反対 鹿児島・薩摩川内

    2014-05-27 11:42  
    アンケートに切実な声
     全国で初の原発再稼働が狙われている九州電力川内(せんだい)原発の地元・鹿児島県薩摩川内市では、再稼働に反対する「さよなら原発いのちの会」が市民アンケートに取り組んでいます。26日までに260通の返事があり、その86%が再稼働反対です。市民からは「再稼働やめて」「事故が起きたら逃げられない」など切実な声が寄せられています。(内田達朗)
     「いのちの会」は、連休明けから首都圏反原発連合が作成したリーフレット「原発再稼働でほんとうにいいの」2万部とともに、アンケートの配布を開始しました。
     主要道路沿いに自民党の現職衆院議員のポスターや看板が目立つ地域。「いのちの会」代表の堀切時子さん(66)は「仕事や家族のつながりなどで原発への批判や不安を口にしにくい空気がありました。表に出せない市民の思いを国、県、市、九州電力に示そうというのが、アンケートの狙いです」と語ります。
     
  • 「防空識別圏」侵入を理由とする中国軍機の接近、やめるべきだ―山下書記局長が見解

    2014-05-27 11:16  
     日本共産党の山下芳生書記局長は26日、国会内で記者会見し、中国機による自衛隊機接近問題について記者団から問われ、「中国機の接近行為は、この地域の緊張を高め、航空の安全や秩序を脅かすものにしかならない。今後、こういった行為はやめるべきである」と述べました。
     山下氏は、中国の国防省が「自衛隊機が中国の防空識別圏に侵入」したことを接近理由に挙げていることについて、日本共産党が昨年12月9日に、“中国の設定した「防空識別圏」は公海上の広い空域をあたかも自国の「領空」のように扱っており、空の基本原則である「公海上空の飛行の自由」に反するものである”として、「防空識別圏」撤回を中国に求めていたことを強調しました。
     その上で、山下氏は、「日中両政府は、事故回避のための共同措置がとれるよう、真剣に努力すべきだ」と指摘。この問題をてこに日本政府が「グレーゾーン事態」と称して、もっぱら軍事的対応を強めよ

    記事を読む»

  • カジノ合法化法案―審議に入らず廃案しかない

    2014-05-27 11:11  
    主張
    カジノ合法化法案
    審議に入らず廃案しかない
     賭博場・カジノの国内での開設を合法化する法案の行方をめぐり、大きなヤマ場を迎えています。
     法案がかかっている衆院内閣委員会では、日本共産党、社民党以外のすべての党の議員が加わる超党派カジノ議連「国際観光産業振興議員連盟」(会長・細田博之自民党幹事長代行)が、月内の審議入りを求めています。
    議論の前提欠く
     いうまでもありませんが日本は刑罰で賭博を禁じている国です。
     刑法の賭博禁止の規定について確定した判例(1950年11月22日の最高裁判決)があります。判決は、勤労など正当な原因によらず、単なる偶然の事情によって財物を手にする思いがけない幸運を得ようと相争うことは、国民を怠け者の浪費家にし、健康で文化的な社会の基礎になる「勤労の美風」を害するばかりか、副次的な犯罪を誘発し、国民経済の機能に重大な障害を与えるおそれがある、としています。
  • 集団的自衛権―他国に「攻め込む」のが実態だ

    2014-05-26 10:44  
    主張
    集団的自衛権
    他国に「攻め込む」のが実態だ
     安倍晋三首相は、歴代内閣が「集団的自衛権の行使は許されない」としてきた憲法解釈を変える解釈改憲の動きを強めています。戦後の安全保障政策の大転換に向け、自民党は公明党との協議を始めています。「集団的自衛権」には「自衛」という言葉が付いているため、「日本を守る」というイメージも強く、安倍首相も「国民の命を守る」と繰り返します。これは、「集団的自衛権」の危険な姿を隠す重大なごまかしです。
    「自衛」とは違う考え
     「集団的自衛権」について定めているのは国連憲章です。国連加盟国に対して武力攻撃が発生した場合、加盟各国には「個別的自衛権」とともに「集団的自衛権」があるとしています。
     「個別的自衛権」とは、武力攻撃を受けた国が自分の国を守るため、これを排除する権利です。これに対し、自分の国は武力攻撃を受けていないのに、外国に加えられた武力攻撃を阻止す

    記事を読む»

  • 行き場なき お年寄り―医療・介護改悪の狙い

    2014-05-26 10:42  
     参院に送られた医療・介護総合法案。政府・与党は会期内成立をねらっています。医療・介護の制度を大本から変える中身を見てみると―。
    介護保険
     介護保険で「要支援1・2」と認定された人(160万人)は「訪問介護」と「通所介護」を介護保険では受けられなくなり、市町村による「地域支援事業」の対象に置き換えられます。要支援者を丸ごと介護保険制度から追い出すというかつてない内容です。
     サービス内容は市町村任せで、5~6%の伸びで増えていく給付費も3~4%の伸びに抑え込みます。予算が圧縮され、サービス単価や人件費切り下げ、利用者の負担増となることは必至です。
    特養ホーム
     特別養護老人ホーム(特養ホーム)の入所者を「要介護3以上」に限定する、かつてない改悪を行います。
     特養ホームの待機者は52万人を超え、そのうち17万8千人は「要介護1・2」の人です。これらの人は「虐待」など一部の例外を除いて対象

    記事を読む»

  • 庶民増税「また楽しからずや」 トヨタ自動車の広告―志位委員長が演説会で批判

    2014-05-25 16:50  
     「節約は実は生活を豊かにするのだと気づけば、増税もまた楽しからずやだ」
     日本共産党の志位和夫委員長が大阪で開かれた演説会(23日)で批判したトヨタ自動車の広告(写真=4月23日付「日経」掲載、一部拡大表示)の一節です。
     庶民増税を「また楽しからずや」などと人ごとのように語る広告は、自分では消費税を1円も払っていないトヨタならでは。
     同社が会長や副会長として率いてきた日本経団連などの財界は、社会保障削減と消費税増税を求める一方で、法人税減税などの大企業優遇策を歴代政権に求めてきました。
     自分たちで庶民増税を押し付けておいて、“生活を見直せ”“ムダをなくせ”という広告は、財界の身勝手さを示しています。(信)

    記事を読む»