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[S] SMAPは13年前に解散してれば、今でも毎年同窓会で儲けた
2016-08-17 23:0031ptいつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に書き始める短い記事[S]です。 SMAPが解散するとのこと。 ようやくかという思いです。 そもそも、これだけ長く続いたことが、それだけでものすごいことです。 この記事に分かりやすく書かれていました。 SMAP解散に見る、優良組織崩壊のきっかけ 解散の理由はいろいろ書かれていますが、個人的にはしばらく日本を離れて2003年に帰ってきた時、まだSMAPが解散してなかったことに驚きました。一人一人は昔より魅力的に成長して伸びやかに活動してました。一方SMAPとしての活動は、昔と何一つ変わっていませんでした。 あの頃に解散してても良かったのではないでしょうか。 スマスマはタイトル変えて、で毎回集まれるメンバーが集まればいいし。後は年末とか節目節目に同窓会として集まってれば、今とほとんど変わらない活動ができていたように思います。一方メンバー一人一人は日々成長しているのに、SMAPとしての活動はそれほど成長しなかった、それが結果としてメンバー間の確執に繋がったのだと思います。それがわかった時点で、発展的に解消して、個人で活動した方がよほど発展したことでしょう。今はSMAPという枠が彼らの成長を妨げています。 おとなになったら子供が家から巣立っていくように、SMAPという家は残しつつ、メンバーを巣立出せれば良かったのです。 そういう持続的な姿に変えていくことなく、儲けのためでしょうか、今の形にこだわり、メンバー同士が互いを嫌悪し、崩壊するまで煮詰まってしまったのです。 今後五人が集まれるようになるには、何年もかかるでしょう。事務所は金の卵を産む鶏を瀕死にしてしまったのです。 組織を長持ちさせたければ、常にメンバーや時代に合わせて変えていかなければなりません。 しかも、前回の解散騒動の時に解散しておけば、まだ傷口は浅かったのでしょうが、さらに状況を悪化させて解散となりました。 残念です。私たちは再び五人が揃うところを見ることがあるのでしょうか。《ワンポイントミライ》(?)ミライ: こんな終わり方は無念ですが、そんな中でもキムタクが解散を回避するために何度もタイムスリップしているという闇考察が生まれたのは一服の清涼剤でしたね。フツクロウ: ホッホ。 -
ガッツポーズ論点整理
2016-08-16 23:4531pt見事銅メダルを取った、水谷選手のガッツポーズが張本さんにダメだしされて盛り上がっているようですね。 水谷隼、張本氏の喝に「戦場なので」 ガッツポーズに理解求める(デイリースポーツ) - リオオリンピック特集 まあ盛り上がるくらいですから、微妙な問題なのでしょう。つまり、世論として、ガッツポーズなんてありえないというわけでもなく、なんで問題にするの?という問題でもありません。 ということで、なぜ問題になるのか論点整理です。1) 「道」としての考え方がある 「柔道」に始まって、日本は「道」の文化があります。相対的な勝ち負けではなく、自分自身が「極める」という考え方です。「茶道」とか考えやすいのではないでしょうか。 「道」として考えると、ガッツポーズははしたないという話になるのかもしれません。 後述しますが、個人的には「道」を極めることと、今回の水谷選手のガッツポーズは関係が薄いと思います。2) 相手に失礼という考え方 「剣道」なんかは明白ですが、真剣勝負では負けた相手は死んでしまいかねません。スポーツの世界で、本当に相手が死んでしまうことはありませんが、選手生命の息の根を止めることは常に起こっていることです。 スポーツの世界は、その競技をする人がたくさんいるからこそ注目されることであり、そういう意味で最初に負ける人でさえ、その競技に大きく貢献しています。 つまり、勝ったとしても相手に敬意を払うことは当然であり、そういう意味でおおげさなガッツポーズははしたないということになります。「礼に始まり礼に終わる」を疎かにしてはいけません。3) 背負ったものが爆発する とは言ってもですね。今回の水谷選手の銅メダルは、日本卓球界の「悲願」なわけです。 たとえばあえてイチローと比べて見ましょう。大リーグ3000本安打。もうイチローはとんでもないところまで行っていて「日本人の悲願」ではありません。もう私たちはイチローがいつやめたって「お疲れ様」です。彼は、もうひたすら彼の道を極めているのであり、私たちはその傍観者であり、したがって彼は自分の道に専念できます。 水谷選手はそうでしたか? まったく違います。日本の過去の願いを丸ごとひきうけたのです。 彼は、あの局面で、純粋に「道」を極めることは困難です。自分の道を極めるために、泥臭く勝ちに行くことを選択できるかという問題です。それは今柔道が赤裸々で、ポイント有利になれば、ひたすら逃げるのか、あくまで一本を取りに行くのかという問題に似ています。 しかし、卓球は世界的には長年挑戦者の立場です。「道」にこだわってメダルを取るという綺麗だけでおしきれる問題ではありません。 ですから、水谷選手のガッツポーズは、倒した相手に失礼ではないかということが論点なんでしょうか? しかし、お国柄や選手によって、もし勝ったらガッツポーズする人は大勢いるわけで、そういう相手ならしていい、そうでなければするべきではないなんて、やってられません。 そんなもやもやした事情と、日本がずっとメダルを取れないというプレッシャーを背負いながらメダルを勝ち取ったことを、見ている人と共有するために行うガッツポーズを比べたとき、どっちがより望ましいかという問題なのです。《ワンポイントミライ》(?)ミライ: なんか、象徴的ですね。本当かどうかわからないですけど、これ。 福原愛「傷をえぐるみたいで……」キム対策を石川に聞かなかった理由。
愛選手がキム対策を聞かなかったのは「道」重視と言えそうですし、結果はメダルを取れませんでした。未知の相手であり、仮にいろいろ聞いてメダルが取れれば、石川選手にとって、いったいどちらが良かったのでしょうか。フツクロウ: 対照的じゃの。 -
[S] 金7 銀2 銅13、では4位はいくつ? メダルに強い日本!
2016-08-12 22:0031pt金曜ですが、水曜通常運転だったので、気楽な記事[S]です。 オリンピック盛り上がってますね! ここ数日、金の数、総数で3位をキープとかすごいです。アメリカと中国は別格ですから、それ以外200カ国くらいある中で、1番とはものすごいことではないでしょうか。 さて、執筆段階で、金7、銀2、銅13ですが、では4位はいくつでしょう。 福原愛選手や7人制ラクビーでは、メダルを目の前に強烈に跳ね返されてしまい、メダルを取る難しさをまざまざと見せつけられてしまいました。 そんなメダルまであと一歩は何個あるのか。 手作業で各競技チェックしたところ、実は5個しかありません。抜けあったらごめんなさい。 ウエイトリフティング男子62キロ級 糸数陽一選手 体操女子団体 卓球女子シングルス 福原愛選手 7人制ラグビー 競泳男子200m 個人メドレー 藤森太将選手 ただし、最後の競泳男子200m 個人メドレーでは萩野公介選手が銀を取っています。(なお柔道女子63キロ級 田代未来選手は銅メダルが2人いるため5位です。) ついでに5位、6位もピックアップすればよかったですが、非常に少ない印象です。その辺全部合わせて銅の数と同じ位ではないかと思います。 つまり、日本はメダルが射程に入ると実に勝負強くメダルを取っているのではないでしょうか。アメリカ・中国や他の国の4位の数も見てみたいところです。手作業は辛いので、データベースがないか海外サイトとかも探してみたのですが、まだ見つけてません。 この日本の強さはどこにあるのか。 その象徴は、私も仕事で何度かお邪魔したことのある「味の素ナショナルトレーニングセンター」だと思っています。 そのあたりはこの記事にとても詳しくまとめてあります。 競泳日本代表はいかに「チーム力」を個人競技に生かしたか|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン 味の素トレセンができたことで屋内競技のすべての合宿が一拠点内で可能になり、それまではアジア大会やオリンピックでしか会うことのなかった異競技の選手たち同士は、顔を合わせる機会が一気に増えた。特にアスリートヴィレッジと呼ばれる宿泊施設は、名前の通り、オリンピック選手村さながらの様相を呈し、例えばレスリングの吉田沙保里選手と卓球の福原愛選手が大食堂や大浴場などで、談笑している風景も日常となっている。 オリンピックという世界最高の舞台で、日本中の期待を一身に背負って戦う選手たちは、明るいスポットを浴びる一方で、重圧と孤独に一人ひとりが必死に耐えている。それはオリンピック選手の宿命でもあるのだが、少しでも選手が、のびのびと思い切り競技できるようにと、「団体競技だけでなく、個人競技も一人ではない、みんなで戦おう!」と、そんな気運を意識的に醸成していこうという動きが、昨今は多く見られるようになってきている。
私が子供の頃、オリンピックといえば「参加することに意義がある」と言われていました。各競技、オリンピックに出られるかどうかでも苦労してましたし。 当時のオリンピックの放送も、日本選手が活躍できる種目は少ないということもあって、日本人がいなくても各競技を淡々と流す感じで、個人的にはマイナーな競技を見るのが大好きでした。 2000年頃はアメリカにいました。アメリカのオリンピックの放送というのは、アメリカ人だけにフォーカスしていて、その日注目の選手の足跡なんかをみっちりやって本番という構成で、さすがどんな競技でも成績のいい国は違うなあと驚かされました。選手の紹介する分、日本みたいに他の競技放送してくれればいいのにと、残念にも思っていました。 2004年のアテネから再び日本から見ているのですが、それからは放送の仕方がどんどんアメリカっぽくなりました。多分参考にしたのではないでしょうか。日本選手にスポットを当てる反面、取れるわけがないのにメダルが目標というようになり、メダルへの余りの重圧に散々な結果に終わるのを繰り返し見せられました。あの頃のオリンピックは見てても楽しくないどころが、辛かったです。マイナー競技も見づらくなったし。 最近は、その辺の肩の力が抜けてきたように思います。その裏には、今まで孤独な戦いだったオリンピックが、味の素ナショナルトレーニングセンターなどの拠点を中心としたソフト面の充実が大きいのだと思います。日本選手同士連携していれば、いい意味で「身の丈」、つまり自分の実力がわかり、同じ「メダルが目標」と言っていても、玉砕するのではなく、自分にメダルのチャンスがあるとしたらどんな場合かを戦略的に捉え、チャレンジしているように見えます。 今日の競泳男子200m 個人メドレー萩野公介選手とか、特にそんな感じでした。 報道の姿勢や視聴者の反応も変わったように思います。盲目的なメダル目標を連呼することはなくなり、おかげで楽しく観戦できます。 また、マイナー競技はネットで見られるようになったのも素晴らしいです。おかげでラグビーの予選見れたし。日本人があまり出ない競技も見ると面白いし。東京オリンピックに出たい人は、こういうの見て狙っていけばいいのではないでしょうか。 ということで、今回は見ていてとても楽しいです。東京もこの雰囲気で行ってほしいです。 メダルの数が多いということは、日本が平和で多様性に富んでいることの一つの証だと思います。そのことは世界の国々にも伝わることでしょう。あっちの水は甘いぞと分かれば、世界も少し平和にできるかもしれません。 8月15日(月)はお休みします。みなさん、よい休暇を!《ワンポイントミライ》(?)ミライ: フツクロウさん、オリンピックで久々に大物です!フツクロウ: ホホウ。ミライ: これ。 仏テレビ解説者が「体操日本女子はピカチュウみたい」 「人種差別」の批判受け釈明/リオ五輪(産経新聞)フツクロウ: ホウ。見事な「イチローチョップスティック問題」じゃな。 -
本番で最高の結果を出す方法
2016-08-10 23:3031pt本番で「勝つ人」と「負ける人」の決定的な差 最強の金メダリストは「単純」に実行している という記事を見かけたのですが、あまりに外れてたのでカッとして書きます。後悔はしない。 本番で緊張して、普段の結果が出ないという人は、知っておいたほうがいいことがあります。 それは本当に最高の結果は、もっとも緊張する場面で出るということです。 幼い頃、オリンピックを見る度、不思議でならないことがありました。なぜ100m走の世界新記録が、決勝でしか出ないのかということです。そんなガチガチに緊張する場面よりも、普段の練習のときの方がタイム出るんじゃないの?? と。 真実は逆でした。もっとも緊張する場面で、普段出せないタイムを出せる人が金メダルを取れるのだと。 全ての人がそういうことができるようになるのかは、わかりません。科学的には「適度な緊張があった方がいい結果が出る」みたいな話がありますが、本当の真実は、適度どころか極限の緊張の中でこそ、最高の結果が出せる人がいるということです。 高校の頃、選択授業で音楽を取ったことがあり、ピアノの演奏テストがありました。ピアノは習ってないので初心者用の曲を練習したのですが、練習でノンミスで演奏できたことはありませんでした。 が、本番でだけノンミスで演奏できたのです。 連弾の曲で伴奏をピアノのうまい幼馴染にお願いしていたのですが、その時の余りの熱演に、その後その人との間に噂がたったくらいです(お互い意中の人は別にいたのでそれはまったく的外れ)。 多分、この頃、なぜオリンピックや世界陸上でだけ世界新が出るのか理解しました。 理解してからは、私はそれを利用しています。それ以来、練習よりも本番の方が上手ということは、ごく普通になりました。 それは、発表など、人が見ている時ばかりではありません。 大学院の頃は光学をやっていましたが、実験には何時間もぶっ通しで暗室の中で作業するようなものもあります。実験の手順を部分的に何度も練習しておいて、ある時、最初から最後まで一気にやり遂げるような感じです。 たとえば実験の最初の方は、光学系を組むのですが、正確に並べることがいい結果に必要です。すると練習よりも、その本番のときこそ一番正確に並べられたりするわけです。非常にタフな実験で実験終わった後、自分の机に座ったとき、後で気づくとどう考えても10分から20分時間が合わないことがあり、多分その間完全に放心してたんだと思います。 もちろん、今でも、本番で緊張して失敗することもあります。しかし、本番の方が、普段より良い結果が出ることも確かですし、あまりに緊張しなくてぐだぐたなこともあります。 ですから、本番でいい結果を出したいなら、極限の緊張の中でいい結果を出す成功体験と、本番に向けて緊張感を高めていくコントロール技術の習得が必要になるのだと思います。それぞれどうすればいいのか、網羅的な戦略はまだ考えていません。 緊張してこそ、よりいい結果が出るという成功体験をどう得るか。なにかいい方法あるでしょうか。《ワンポイントミライ》(?)ミライ: カッとして書くとか、いったい私たちはどうしろと。ここは「未来の普通」なのに。フツクロウ: ホッホッホ。ミライ: 笑ってないで、無理やり未来につないでください。フツクロウさん。フツクロウ: ホッホ? -
ベーシックインカムを小さく始める方法。サッカー共同体
2016-08-09 23:4531pt国民全員に無条件で毎月お金を支給する仕組み。ベーシックインカム。 期待はされていますが、小さく始める良い方法がなく、やるとなったら国をあげてみたいな話になるため、なかなか実現できていません。 ふと思ったんですけど、目下予選通過できるかはらはらドキドキのサッカー。例えばそのサッカーという分野に閉じて、ベーシックインカムを動かすことができないでしょうか。 サッカーである程度の実力を身につけるとこの共同体に入ることができます。無条件で毎月お金をもらえるようになるのです。プロのサッカー選手にならなくてももらえるのです。プロのサッカー選手になった後、引退したってずっともらえます。結婚したり子供ができればその家族も一人分もらえます。 これで、サッカー共同体メンバーは、最低限の暮らしを確保した上でサッカーに関わることができます。プロのサッカー選手といえど、下位組織ではなかなか安定した生活にはなりませんが、ベーシックインカムがあれば、とりあえず食っていきながらより上を狙えるのです。 恩恵はプレイヤーだけでなく、コーチなどの周辺領域でさらに大きいでしょう。小さな街のサッカーコーチとなると、収入を安定させるのは簡単ではなさそうです。しかし、ベーシックインカムで最低限が確保できていれば、生徒数が少なくてもいきなり食うのに困ることにはなりません。 スポーツの世界は、ごく一部のトッププレイヤーは高額の報酬を得られるかもしれませんが、下位になるつれ急激に収入が減ります。しかし、トッププレイヤーは自分たちの力だけで、その高額の報酬を得られるわけではありません。 なんといっても、まずサッカーのファンがいなければなりません。そのファンが試合にお金を払って見てくれなければ、どんな天才プレイヤーも1円も手にすることができません。 さらに、裾野の広い競技人口も必要です。日本にたくさんサッカーをする人たちがいて、お互いの切磋琢磨の頂点としてトッププレイヤーは存在します。ですから、サッカーがうまい人を共同体に取り込んで最低限の生活を保証することは、サッカーが繁栄し続けていくのに大きく貢献することでしょう。 すでに今も全国に無数のサッカー教室があります。これは優秀なサッカー選手を再生産してサッカーの繁栄を続けていくためにもっとも重要なインフラです。ベーシックインカムを行えば、この全国無数の教室は、さらに安定したインフラとなるでしょう。 共同体メンバーになった後、たとえサッカーから離れても構いません。その人が普通の会社員になったとしても、ベーシックインカム分くらいは、サッカー観戦などサッカーに関する支出を期待できます。将来子供ができれば、子供がサッカーを始める可能性もあるでしょう。サッカー共同体の中をお金がぐるぐる回ってくれれば、景気は良いままです。そうやってサッカーから離れた人が新たな分野で活躍すれば、新たなサッカービジネスの拡大が起こるかもしれません。 なんだか話だけ聞いているといいことだらけのようですが、実際に運用可能でしょうか。たとえばJリーグに登録されている選手は千数百人と書いてありました。これからとりあえず共同体メンバーを1万人とし、年100万円支給するとすると100億円です。Jリーグの市場規模が700億円だそうで、やってやれないことはなさそうです。例えばサッカー教室にしても、コーチはベーシックインカムをもらう一方、教室の売り上げの一部は共同体に収めることにするなど、サッカーで働けてる人のベーシックインカムは相殺していけばよく、予算規模はもっと小さいことでしょう。例えば、高額プレイヤーの年棒を少し抑えて予算を確保してもいいかもしれません。そういう人は引退後のベーシックインカムを少し手厚くして(いわゆる年金)、どんなに落ちぶれても食えるよくらいにすれば、選手にとっても悪い話ではありません。 ということで、とりあえずベーシックインカムを小さい規模で試せる気がするのですがどうでしょう。こういった小さい規模でのノウハウがたまれば、社会全体で実行できるかどうかも見えてくると思います。 ヨーロッパのどっかの国とかでやらないかなあ。《ワンポイントミライ》(?)ミライ: どうして、他の方法だと小さく始めるのが難しいんですか? たとえば町単位で始めるとか。フツクロウ: 町単位でできるかがよくわからんのじゃ。ベーシックインカムを受ける条件は原則無条件じゃ。働きたくない人がわっと押し寄せるかもしれん。 -
超未来志向の天皇陛下のお気持ち
2016-08-08 23:0031ptみなさんはもう見ましたか。天皇陛下のお気持ち動画。 私も拝見しました。さっそくいろんな解説が出ているようですが、見てません。 このお言葉で一番力強く聞こえたのは次のところでした。天皇が健康を損ない、深刻な状態に立ち至った場合、これまでにも見られたように、社会が停滞し、国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。
私は、昭和63年に大学に入っています。次の年早々に平成になりました。子供時代は昭和、平成から大人というわかりやすい人生です。 この社会の停滞というのは、実話に基づいていて、昭和天皇が体調を崩してからは、社会に自粛モードが蔓延しました。大学1年でカテキョ先の親とそんな話をしたことを覚えています。なんかお笑いとかも停滞しちゃって仕事なくなった芸人さんとかいたり、うろ覚えですけど。 ただでさえも景気が良くならない昨今です。「私のせいであれを繰り返してはいけない」という危機感からそのことに言及されたことは、それだけでものすごい経済効果だと思います。だって、天皇自身がそれを口にしなければ、私たちは表立って議論できません。 とはいえ、病に伏すのが「生前退位」された後だとしても、私たちはつい自粛モードになりそうですが、天皇はすでに「自粛したらだめだからね☆」ってきつく言い含めているわけです。どんだけ先回りしてんねん。 お言葉の最後 このたび我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ、これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり、相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう、そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じ、ここに私の気持ちをお話しいたしました。
私たちは、成長の社会から持続の社会を目指す中、天皇もまた持続の皇室を志向しているとまとめられています。 「生前退位」を認めることはいろんな問題がありますから、認めない方が制度(ルール、法律)としては、ずっと楽です。でもそれでは、皇室は持続的とは言えないというのが今回の問題提起です。逆にいうと、それを考えないなら、将来皇室は国民から疎まれる存在になるかもしれないという危機感かもしれません。 また「象徴天皇」についてのお考えが聞けたことは、昭和-平成世代の私にはとても嬉しかったですし、また、天皇のある種の危機感を改めて見る思いでした。 少年時代を昭和天皇で過ごした私の目には、昭和天皇は「お飾り」として扱われていました。昭和天皇は戦争もしてましたから、目立ってはダメで、なんとなく空気のような存在でした。昭和の文脈で、憲法でいう「象徴」とは「お飾り」という意味だったのです。実際、「国政に関する権能」を全く持たない「象徴」にいったいどんな意味があるのか、続けていく意味があるのか、そんな風に感じていました。 しかし、平成の天皇は、非常にアクティブでした。確かに、「『国政に関する権能』を全く持たない『象徴』にいったいどんな意味があるのか」と思われていたら、疎まれる存在になるかもしれません。 昭和天皇が「お飾り」に徹することが職務だった一方、平成の天皇は天皇になる前からずっと「象徴天皇」としてのあるべき姿を考え抜き、それを28年間実践されたのだと思います。 それを証拠に今回このお気持ちを拝見して、何一つとして「え?そうだったの?」と思うところがありませんでした。天皇陛下が実践されてきたことは、まさにお気持ちで考えられてきたことに基づいていたのです。 わたしは、これほど言動が一致している方を他に思い出せません。 自負もあるのです。 これまで私が皇后と共に行って来たほぼ全国に及ぶ旅(太字筆者)
「ほぼ」と言い切れる自信。すごい。 ちなみに「皇后」が出てくるのはここだけなのもなかなかに感慨深いのですが、それはいずれ。 この天皇陛下の「象徴天皇」に関するお考えは大変積極的です。 天皇陛下は、自身の地位にあぐらをかいていられるとは微塵も考えておられません。天皇が象徴であると共に、国民統合の象徴としての役割を果たすためには、天皇が国民に、天皇という象徴の立場への理解を求めると共に、天皇もまた、自らのありように深く心し、国民に対する理解を深め、常に国民と共にある自覚を自らの内に育てる必要を感じて来ました。
なので、全国回らなければいけないと考えておられます。 こうした意味において、日本の各地、とりわけ遠隔の地や島々への旅も、私は天皇の象徴的行為として、大切なものと感じて来ました。
つまり、天皇はお飾りなどではなく全国回るとか仕事あるし、もう歳とって、全国、遠隔の地に行けなくて天皇としての仕事ができないから辞めるべきだと。 ものすごく水戸黄門とダブってしまいますが、このお言葉は歴史の1ページです。繰り返しですけど、昭和天皇は戦争当事者で自身の役割の再定義はできませんでした。しかし、平成の天皇はそれを避けては通れなかったし、それを今きちんと言葉にされたのです。 それは普段から実践されていることだったのですが。 個人的に、今回は特別立法でかまわないと思います。戦後の天皇・皇室のあり方について、当事者の天皇が自ら気持ちを述べるのは初めてです。皇室典範やあるいは憲法の皇室に関わる部分がどうあるべきかを議論するのは、これからの天皇のお考えがもう少し集まってからでもいいのだと思います。 皇室のルールは今のままでは持続的ではないという問題提起がなされたことそのものが、私たち日本社会が「持続的な社会」にステップに進みだした証であり、つまり、今回の「天皇陛下のお気持ち」は超未来志向なのです。《ワンポイントミライ》(?)ミライ: 難しいことはともかく! これで「生前退位」を実現できなかったら、日本は「ブラック国家」の烙印を押されること必至ですねっ。フツクロウ: ホッホッホ。 -
「お互いのココロが読まれる」時代
2016-08-05 23:1531pt前回の 未来で今は暗黒の時代と呼ばれる で、みんなが人のココロが読める未来の話になりました。 今はそれが一部でどんどん起こっているような状態で、その弊害が「オレオレ詐欺」なんだと思っています。自分も含め人間はどう働きかけるとどう反応するかというのがよくわかってきていて、それをよく研究している人は、それに無防備な人をカモれてしまうわけです。 しかし人間という装置は何千年もほとんど変わっていません。「人間はどう働きかけるとどう反応するか」ということを万人が学ぶ時代になってきましたし、したがって少なくとも一世代入れ替われば「オレオレ詐欺」はかなり下火になるのではないかと思います。 それは普段の生活も変えていきます。自分がある程度「人のココロが読める」ようになると、自分も相手にある程度「人のココロが読まれて」いると考えるようになります。もちろん今日の昼何が食べたいかを百発百中で当てられるわけではありませんが、気分みたいなのは言葉でなくてもどんどん伝わるような世界です。 その時、さらに「裏を書こう」とより複雑な行動をしようとする人もいるかもしれませんが、それは恐らくほんのごく一部で、ほとんどの人は互いに「ココロは読まれている」前提で話します。例えば感情的に怒れば、そこに都合の悪いことがあるとバレバレですから、抑制が働くようになるでしょう。 最近印象に残ったノートがあって、 女性のどこかにある部屋の話。 by みたらし 「あなた私が存在にすら気がついてなかった、私の中にある部屋に入ってきてめっちゃくつろいでるよね」と聞いたら、旦那氏はうなずいて
この「ある部屋」というのが、母性なのかその人のあるがままのなのか読んでいてもなかなか深いのです。「旦那氏」という表現や文章からも本人はわりと理性的な考え方をする人のようで、それでも「私が存在にすら気がついてなかった」というようなあったようです。 たとえば、いままで「立場」で振る舞うことが多くて、自分の中の自分らしさとか母性みたいなものに気づかなかったのかもしれません。これまでの人間は「身分」や「立場」で生きてきましたから、こういうことがこれからどんどん起こるし、その先は、そんな自分を小さい頃から自覚して成長することになるのです。 《ワンポイントミライ》(?)ミライ: かつての結婚は見合い、つまり「身分」や「立場」での結婚が多かったし、最近までも形を変えてそんな恋愛が基本にあったんですね。その中でいわゆる「恋愛」もあって、それは美しい物語として描き続けられているわけですが。フツクロウ: ホウじゃな。その「身分」や「立場」を通しての結婚がどんどん減っていることが、少子化の原因かもしれんの。 -
P: 人類の英知を結集する技術。人類と人工知能のコラボが命を救う
2016-08-04 23:4510ptミラフツのピックアップ記事(?)
人工知能 病名突き止め患者の命救う 国内初か 東京大学医科学研究所が導入した2000万件もの医学論文を学習した人工知能が、専門の医師でも診断が難しい特殊な白血病を僅か10分ほどで見抜き、治療法を変えるよう提案した結果、60代の女性患者の命が救われたことが分かりました。
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未来で今は暗黒の時代と呼ばれる
2016-08-04 22:0031pt先日、『妄想テレパシー』を紹介したいがために書いたエントリがこちらです。 おまえらが学ぶべきは『妄想テレパシー』のマナちゃん この中で「人のココロを読める」よう訓練しようと勧めたのですが、実は有史以来、この力がここまで必要となったのは、現代が初めてです。 歴史上、これまではかつては「身分」、最近は「立場」を通して人々はコミュニケーションしていました。会社員とはこういう立場で上司はこう、部下はこう振る舞えばいいという行動規範があり、それに従って行動していれば、とりあえずうまく回りました。個性0というわけではなく、その基本的な行動規範の上に個性で味付けた行動であれば評価されることでしょう。 しかし、その前提は今完全に崩れ去っています。 一番如実に表れているのは、子育てでしょう。 ほんの少し前まで、子供なんて型にはめて育ててました。理想の子供の姿みたいなのがあって、みんなそれに向かって育児教育してれば良かったのです。 しかし、今は子供をまずあるがままに受け入れ、その子にあった子育て教育が必要になっています。 なぜ必要か。 仕事の内容が変わるからです。 実は今はまだ、ほとんどの仕事は肉体労働です。工場で働くような体を使う肉体労働は減りましたが、その代わり増えたのは、頭を使って単純な作業をする知的肉体労働です。 例えば、与えられた仕様を満たすプログラムを書くといった作業です。 ですから、ルールを守って与えられた課題をこなすという学校教育で培われる素養があれば、社会の仕事に適合することができます。 しかし、最近の人工知能の発展を目の当たりにし、それだけでいいと考える親はいません。これからは人間らしい創造性も問われることは明らかです。 子供自身もそういった流れは本能で察知しています。 じゃあどんな教育やしつけをすればいいのかといっても、今はまだ模索している段階。一方で子供を型に嵌めようとするのでなく、あるがままに受け入れることもそんなに簡単なことではありません。 全世界で国が豊かになると少子化が進む理由はこれだと思っています。モノが豊かになると、次にココロを豊かにするために社会としてどう取り組むかどの国もまだ答えを見つけてないのです。 この困難を乗り越えた時、世界はまた大きく発展することでしょう。 そのために必要なのが、従来の相手を「立場」で捉えてコミュニケーションするのではなく、相手自身とコミュニケーションすることです。 そのためには、「相手のココロを読む」必要があります。昔はそんなことはお釈迦様級でないとできなかったものですが、人類がせっせと知識を蓄積したおかげで、最近ではそんなライフハック記事はいくらでもあり、簡単なレベルなら誰でもできそうなところまで来ました。 総御釈迦様時代です。これは新時代です。 コンビニのレジの女の子の笑顔がいつも眩しい時、勘違いするオッさんは旧人類です。 その女の子の笑顔が営業スマイルなのはわかってるけど、なんとかしてその子と立場を超えた会話をするため、必死に悩んで手をひねり出す青年が新人類です。 その時点で女の子はだいたい察知して、悪くないなと思うなら、さりげなくサインを出すし、なのにそれに青年が気付かず、読者はヤキモキするというのが、お決まりのパターンです。 お互いに立場で話していても、それがその人そのものと捉えるのか、それは立場上の姿でしかないと捉えるのかではずいぶん変わってきます。それが全てのコミュニケーションに入りこんでくる時代になろうとしているのです。 それが普通となった未来、振り返って今の時代は暗黒時代と呼ばれることでしょう。モノは豊かになったけど、人のココロはわからない人たちばかりで、経済も停滞していたと。 そういえば、「マンガで分かる心療内科・精神科 アドラー心理学編」とかいいとっかかりじゃないでしょうか。全部は読んでませんけど。 中学の保健体育では、「認知の歪み」がキャラ化されてたりするようです。 やな気持ちを連れてくるユガミンが寄り付かない10の思考法(その1) 人間という装置のココロを含めた装置の仕組みを中学でも教えるような時代になっているのです。《ワンポイントミライ》(?)ミライ: 総御釈迦様時代・・。お坊さんいらなくなりますけど。フツクロウ: イヤイヤ。今のお坊さんはもっとずっと先をいっとるじゃろ。ま、あくまで強調じゃろ。じゃが、「人のココロを読む」のは昔ほど難しくなくなっとるじゃないかの。 -
[S] 早くも全面戦争への決定的燃料投下。都知事出迎え拒否した都議員
2016-08-03 14:0031ptいつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に書き始める短い記事[S]です。 小池百合子知事の初登庁も、都議会自民党らが通例を破ってまさかの「出迎え拒否」! 小池知事の初登庁、自民党の都議会議員は軒並み出迎えしなかったみたいです。 都議会は全面戦争の引き金を自ら引くんですねー。すごい。 ネットは忙しくなりそうです。 もうすぐ出迎えしなかった議員リストが作られたり、 「なぜ出迎えなかったのか教えてください。来年都議選の参考にします」という問いを各都議に問い合わせるテンプレができて、せっせと都民の問い合わせが始まったりするんでしょう。 これに都議はどう答えるのでしょうか。「小池知事は認められないから」などと答えようものなら、「じゃあ不信任案出しなさい」と都民に永遠に突き上げられますから、絶対にできません。 「どうしても外せない理由がありました」と答えるくらいしかないと思いますが、そうすると本来「で迎えるべきである」と黙認することになりますから、結果として知事に対する嫌がらせになりません。 さらに、その理由を具体的に問われ、変な理由を言ってしまうと、それが嘘であることや、あるいはそんなに大事なことかとあらゆる角度から疑問を投げかけられます。ボイコットするなら、絶対に足元すくわれない強固な理由を当てるしかありませんが、今回ボイコットの人数がとても大きいので、間違いなくほころぶ議員が出てきます。甘い人からネットの集中砲火を浴びることでしょう。 そんなこんなで、もしも一人でも出迎えなかったことを謝罪したら、これはむしろ小池知事のポイントになります。 しかも、小池知事は何にもしなくていいのです。むしろまったく気にせず、やるべき職務を始めるのがもっとも効果的でしょう。 この燃料の優秀なところは、「初登庁を出迎えなかった」という事実はもう二度と覆せないことです。今後なにが起ころうと、遅くとも来年6月にある選挙の時に蒸し返そうと思えばいくらでも蒸し返せる燃料です。 つまり、選挙戦で対立候補はネガティブキャンペーンで連呼できます。「知事と議会が一丸となって東京に山積みの問題に取り組まなければならないというのに、〇〇議員は出迎えすらしなかったのです! そんな人に都議を任せられますか」と。「反小池」のレッテルはもう剥がすことはできないのです。 ということで、来年都議選で有利に進めるには、知事を潰すしかありません。全面戦争です。 逆にいうと、全面戦争するなら「初登庁を出迎えない」ことこそがもっとも効果的な宣戦布告であり、自民党の都議たちはそれをずばり選択したわけです。 穏やかに場を収めようとする動きも散見されますが、事態はそんな風には進まなそうです。《ワンポイントミライ》(?)ミライ: 火事と喧嘩は江戸の花! 早くもネット炎上案件が投下されましたね。フツクロウ: ホッホッホ。勇ましいの。ミライ: とはいえ、出迎え拒否した議員ってそこまで考えてますかね? 単なるお子様対応にも見えますが。フツクロウ: ホウじゃなあ。それはこれから分かるんじゃないかの。
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