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子供の「人と違ったままであれ」を大人が支える方法
2015-03-18 01:1531pt以前こんな記事を書きました。 大人は子供の「人と違ったままであれ」を支援できるのか グレアム・ムーア氏の「人と違ったままであれ」と呼びかけるプレゼンに大変共感したのですが、では自分の子供が「人と違ったままである」ために親として何ができるだろうか、と悩んだ記事でした。 自分の子供の頃を考えると、それは根本的に子供たち同士の問題であって、あまり親がどうのこうの言えるような話ではないからと思ったからです。 私の場合は、主に学校と塾という二重の社会があったことが「人と違ったままで」いられた大きな要素だったと考えました。 でも、よく考えたら、最初にその塾に行かせたのは親です。その後そこに行き続け、そこに二つ目の社会を持ったのは私自身ですが、そのきっかけを作ってくれたのは他でもない親でした。 そういえば、親になった今、ややもすると土日、家や家の周りでいつものように遊びたいという子供達に、「いろんな世界を見せるのは親の役目」と宣言して、無理やりあちこち連れ回しています。行けば、9割がたは楽しんでくれますから、毎回毎回面倒臭がる子供達にくじけることなく、「いろんな世界を見せるのは親の役目」と言って引っ張り出しています。 -
時代の「嫉妬」と「妬み」との付き合い方
2015-03-17 03:3031pt友達のフェイスブックにイライラするのはなぜ? 脳科学者と心理学者が解説する「嫉妬」と「妬み」の正体という記事にインスパイアされました。FacebookやTwitterに溢れる友人の“日常”をなにげなく眺めているだけで、ふつふつ沸き上がってくる気持ちがあります。 妬み、嫉妬――。 SNSを常用している私たちにとって、このいやーな感情はどうしても切っても切り離せないもの。でも、このもやもや、どうにかできるならどうにかしたい! そう思ったことはありませんか?
という問いかけで始まり、妬み、嫉妬の仕組みや背景、対策などが丁寧に解説された記事です。 しかし、それらもやもやした妬み、嫉妬をなんとかしたいなら、とても簡単な方法があります。それは口に出して言ってしまうことです。可能ならその人の前で。昔、Macbook Air が出たばかりのとき、私は 白Macbook でしたが、Macbook Ai -
真・日本人のグローバル人材論
2015-03-13 22:0031ptグローバル化グローバル化と毎日のように話題になっていますが、多くの人にとって、なんか別世界に感じているのではないでしょうか。 たとえば、去年の記事にこんなのがあります。 【HBO】文科省選定の「スーパーグローバル大学」はやっぱり無意味? グローバル論としてそれなりに読まれた記事だとは思いますが、全国の37校の大学の話で、実は大部分の日本国民には「関係がない」話です。 その他のグローバル論も大企業の人には重要かもしれないけど、他の人には関係のないような話が大半です。 こういうグローバル論はどれもこれも、グローバル化しないと競争に負けて生きていけないとか、競争の話になりがちです。 上の記事でも象徴的なエピソードが出ています。入山准教授がアメリカにいた頃、ある日本のメーカーからMBAで派遣されてきた人が車を購入するときに発揮した能力について語る。 <アメリカのディーラーは高い価格をふっかけてくることもよくあるので、交渉は油断なりません。そこで私は英語が苦手な彼がディーラーに行くのに付き添うことになりました。いざ現場に行くと、英語はそこそこしゃべれても「交渉下手」な私はまごつくだけ。ところが、驚いたことに、彼は片言の英語を使ってディーラーの社員と自ら交渉をはじめたばかりか、粘りに粘って結局は格安の値段で車を手に入れることに成功しました。現地人でさえ難しい交渉事を、アメリカに来て2日目の人が成し遂げたのです>
ぼったくられそうなところ、英語力がなくても交渉力があって負けなかった、という物語を引き合いに出しています。こういう力がないと、世界で負けると。 でも、普通に日本で暮らしている分には英語も外国人も関係ありません。昔見積もったことありますけど、9割くらいの日本人は、そうです。その9割の日本人は、外国人とやりあって勝たなくてはいけないとかそんな話からは無縁です。 ですから、こういうグローバル論は日本人の大半には無用なのに、なぜかグローバル論はそんな画一的な価値観で統一されていて、全然大半の日本人には響きません。 では、日本人にグローバル論はいらないか。そんなことはありません。そこには大きな可能性が秘められています。 私たち日本人がグローバル化としてお手本にすべきはこれです。 世界の折り紙アーティストへのeメール 折り紙を好きな子が世界的な折り紙アーティストに憧れていたところ、先生の勧めで手紙と一番の自信作の写真をそのアーティストに送ったのです。返事があるのか先生もハラハラしたようですが、翌朝にはあっけなく返事が来て、彼に次の具体的な道筋を示したのです。 社会はどんどん多様化しています。その原動力はIT技術で加速される繋がる力です。同じ趣味を持つ人が周りにいなくても、ネットがあれば少なくとも日本の中では簡単につながれるようになりました。もし英語も活用すれば世界中の人ともつながれます。 彼はこれをきっかけに英語をこなせるようになるかもしれません。あらゆる英語を自在にあやつるのは大変ですが、特定の分野であればそれほど難しくありません。 -
【馬】消費者は飽きっぽくなったのか
2015-03-12 23:4551ptこの記事は【馬車目線】(?)でお送りします。
マクドナルド、イオンがハマった落とし穴 「ボリュームゾーン不況」とは何か? いま経営者たちは新しい問題に頭を抱える。たとえヒット商品を生み出しても、その寿命が極端に短期化しているため、従来のビジネスモデルがまったく通用しなくなってきている。商品のライフサイクルの短さは、「電気製品であればもって一年、食品などはせいぜい数ヵ月でヒット商品の寿命が終わってしまうほど」(企業のマーケティング事情に詳しいコア・コンセプト研究所代表の大西宏氏)。しかもそうしたブームの超短期化が、最も需要が豊富なマス市場、つまりはボリュームゾーンで巻き起こっているから、ただ事ではない。
経営者の悩みとして、ヒット商品の寿命が短くなっていることが悩みのタネだそうです。そのため、そうした変化に合わせるようにあれもこれもやらなければいけないし、消費者の目は以前よりずっと肥えているからまったく手も抜けない。だから、開発コストはかさんでいく。
と言うのですが。 どうせ開発コストかかるんだったら、発想を変えたほうがいいのではないでしょうか。 どうしてヒット商品の寿命が短くなっているのか。それは、 ゆく年来た未来2014 誰も信じない真実(その11) も紹介したように、社会は大正時代に作られた価値観に縛られているからです。 大正時代にアメリカの大衆車から始まった広告を使った無理やり需要を喚起する手法。大企業はそれからずっと、本来人々に必要ないものを無理やり売ってきたのです。 しかし、そういったむりくり需要は長続きはしません。先日 gumi の業績下方修正が話題になっていましたが、背景にはテレビCMを使ってユーザーを大量に増やす「錬金術」の効果が切れたことがあると聞いています。 大企業は製品を開発する研究員を抱えているため、常に商品を開発し続けなければなりませんでした。そのため、飲料など季節ごとなど定期的に新製品を投入するなどしてきました。もちろん、それを得るには大量の広告が必要でした。 最近はSNSなどによる口コミという広がり方も増えたため、広告で点火したブームが口コミで一気に広がると加速が見られるようになりました。せっかく発売したのに売れすぎで数日で販売休止なんて話題も定期的に見られるようになりました。でもそんな商品も何年も何十年も売れるというわけではありません。 いいもの作っても売れすぎて休止とか、行き過ぎです。こんな悲しいことはありません。でも手を抜けば売れるわけもないでしょう。 だから、大企業は、このモデルから離れなければなりません。 いくら大企業だからといって、マーケットサイズを重視して、全国一斉に大量の広告とともに売り出すみたいなやり方をやめるのです。かつてはそれが効率良かったのですが、「開発コストはかさんでいく」と書かれているように、その手法ももはや必ず効率が良いわけではないのです。どうせ開発コストがかさむのなら、いろんなやり方があるでしょう? たとえば Apple は、いまだに高価なスマホ、つまり iPhone を出しています。全員を相手にしていません。ブランドを作り、この価格で買う人だけを相手にしています。 食品なら、たとえばある地域から出せばいいのではないでしょうか。 -
[S]手書き履歴書……。
2015-03-12 01:3031ptいつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に書き始める短い記事[S]です。 履歴書手書き論争、実際のところPC作成とどちらが有利なの? 大学ジャーナリスト・石渡嶺司(THE PAGE) という記事を見かけました。 実は、手書き履歴書を書いたことがありません(あ、学生のころバイトではありました。そのころは手書きするしかなかったですし)。博士取った後、ポスドクでアメリカ行った時や、アメリカの中で次行くときはワープロで、日本に帰ってくるときは、手書きという発想が全くなくてワープロ、その後日本の中で履歴書が必要な時もありましたが、メールベースだったのでワープロ。というか、ようやくそのころ「履歴書は手書き」なんていう話があることを知りました。 つまり、私は「履歴書は手書き」文化が日本にあることを全く知らずに履歴書を出して通ってました。 最初に断っておきますが、だから履歴書は手書きではだめと言いたいわけではありません。 私が日本で履歴書を最初に出した(学生のバイト除く)のは 34 歳の頃です。履歴書の話題というのはもちろん10代20代が中心の話題ですから、自分の経験は人の役には立ちません。 ただ、私も大学にいたとき採用側だったとき、たしか履歴書はフォームが配られてて、だから、それにコンピュータで入力してメールするのが前提だったと思うので、そもそも手書きは想定外でした。つまり私が通ってきた世界は手書き履歴書がない世界です。 今でもたまに履歴書出すことありますけど、手書きではないですし、今後も手書きで出す場面もなさそうです。 というか、その手書きの話は、若い人(新卒?)特有の問題だと思います。まだまだみんなどんぐりのせい比べな年齢で、他のことで優劣が決まりにくく、なので手書きか手書きでないかというような「些細な」ことが差として問われてしまいます。 日本で最初に履歴書出した 34 歳にもなれば、どんぐりから芽もにょきにょき出ていますから、採用側も、それがスダジイなのか、クヌギなのか、カシワなのかを履歴書で見るのが大切なことで、それが手書きかどうかなんて「些細」なことです。もちろんその字のきれいさが職業に関係することであれば手書きも大切かもしれませんが、それはまた別の話です。 -
【馬】私たちの暮らしを豊かにするお金の増やし方
2015-03-11 01:0051ptこの記事は【馬車目線】(?)でお送りします。
最近 IPO したばかりの gumi という会社がいきなり業績を下方修正したのでこの IPO はほとんど詐欺ではないのかという厳しい目が向けられているようです。 gumiという錬金術に群がった人々と、日本のスタートアップ業界の暗部【1】 - はてな匿名ダイアリー ひと昔前にも新興株が流行った頃があって、抽選なんだけど全然当たらないくらいに加熱するんですけど、そのうち新興株バブルははじけて、つまり多くの個人投資家が手痛い損をして手を引きます。 そのほとぼりが冷め、新興株バブルを経験していない新たに株を始めた人たちが増えた頃に、また新興株は人気になります。慣れた人はその流れを見逃しませんからもちろん乗っかりますし、やはり加熱を始めます。かくしてふたたび新興株バブルが始まり、またはじけ、また多くの個人投資家が損をし、去っていく。そんなことがまた繰り返されるのでしょう。紹介した記事で望まれているように、市場が成熟すればそういう極端な上がり下がりもなくなっていくのでしょう。 しかし、今回ここで考えたいことは、新興株市場の未来ではありません。もっと私たちの生活に密着したことです。 私たちのように普通な暮らしをしていて、暮らしをもっと豊かにするにはどうするかということです。 もしも、お金だけに注目し、お金を増やしたいのであれば、お金でお金を増やすのが最短です。お金の勉強もたくさんしなければなりませんし、紹介している記事で告発されているようなやり口にも精通しなけばならないでしょう。それをすることは倫理的に問題があるかもしれませんが、少なくともそれで吸い取られないようにしなければなりません。 お金でお金を増やすことに集中するのであれば、他のことはおろそかになりますから、なんでもお金で買う生活になります。私が地の利や仕事を生かしてほとんどタダで手に入れているようなものもお金で手に入れようと思ったら、それなりにかかってしまいます。それがあらゆるものにかかっていきますから、つまりお金をお金で増やす人は、他の人と同じ QOL (生活水準)を得るのに莫大な費用がかかります。お金をお金で増やす人は余分にお金を稼がなければならないのです。 お金の本来の役割は、人間の経済活動の潤滑油です。誰かが欲しいと思ったモノやサービスにそのだれかがそれを作った人から手に入れるときに、その場で埋め合わせをするのにお金はとても便利です。そうやって発達していったのです。 そんな風にお金が使われていれば、お金がたくさん動くことは、それすなわち人々の経済活動が盛んであり、つまり景気が良くなります。 本当はそんな風であったのに、ただお金が動いていればいいという話では、なくなっています。どんな問題がおきているのでしょうか。1)完全自由競争 世界一わかりやすい経済活動の話じっくりやりましたが、完全に自由な競争で価格競争した経済活動は、人間の経済活動からは関係がなくなります。たとえばある工場がほとんど自動化され、原料や電力が入って行って、製品が出てくるとします。そこに最低限の利益は上乗せされていますが、競争でそれも最低限度に抑えられています。そこに人間社会に関係のある経済活動はありません。ただの機械的な変換作業です。ここで働いている人もわずかにいますが、その給料も最低限に抑えられ、そういった人間の経済活動から切り離された商品の購入に回ってしまいます。2)お金でお金を生む 上でも述べましたが、お金を産もうと思ったらお金から産むのがもっとも効率的です。でもそれが、人間同士の豊かな経済活動に貢献しているかといえば、かなり問題があります。 アメリカの株売買は何msで成立するが日本はそれより遅くてどうのこうのという話を見かけます。しかし、そんな株取引の速度が、その株の会社にとってなんの利益があるのでしょう。株とは本来、その会社の事業に賛同し、支えたい人が支えるための仕組みです。それを何msで売買できることで、元の会社をこれっぽっちも応援することになりません。ただただ、株を短期間で売買して儲けようとしてる人たちの要望に応えるだけです。 お金を本気で儲けたければ、そういったお金でお金を増やす手法に精通することです。でも、それは株の元の会社を支援することには程遠いのです。 それはすなわち、自分自身が生身の人間として生きていくための環境が豊かになることにはあまり貢献しません。 すなわち、私たちの暮らしを豊かにするお金の増やし方とは、そういったお金でお金を増やすところからは距離を置き、人間同士の豊かな経済活動に関わるところにお金を入れていくことです。 訳も分からずIPO株にお金をつっこむくらいなら、「これがほしかった」というクラウドファンディングにつっこめばいいのです。二つを比較してみましょう。 -
無数のイノベーションが出てくる仕組み
2015-03-10 03:0031ptまさに未来の普通。イノベーションはこうやってやるんだよというお手本のようなイノベーションレポートを最近拝見しました。 思いつきで作った段ボール製ベッドを自治体に売り込んだ|たちこぎライダー 災害時の避難所で床の上にござではなく、せめて段ボールのベッドで寝られるようにできないかと、個人であるたちこぎライダーさんが開発、自治体に売り込んで、制作会社と自治体の契約まで進んだというレポートです。 こういうイノベーションが無数に必要 最近社会の景気がいつまでたってもいまいちぱっとしないのは、イノベーションの絶対量が決定的に不足いているからです。生命活動に関わるような基本的な衣食住は大量生産時代が訪れたことで豊かになりました。そういう部分は、人間共通ですから、画一的な大量生産ものが効果的でした。 しかし、その部分が満たされると、人々はより自分らしい生活を追求できるようになります。そのためには人々それぞれが追求しようとする小さなニーズを満たすために無数のイノベーションが必要になります。今までの大企業の大きなイノベーションでは足りませんし、中小企業を含めた企業すべてが作り出すイノベーションでもまだ数は足りません。もっともっと必要なのです。 ですからこの段ボールベッドのように、個人もどんどんイノベーションを企てる必要があります。 個人のイノベーションが増えるにはどうすればいいか。段ボールベッドイノベーションを分析するとそれがとてもよく見て取れます。 余力でやる 本職はライターなどであるたちこぎライダーさんは、ご自身の普段の活動の合間に、いわば趣味のようなものとしてやっています。 これがまずとても大事で、なぜならイノベーションの裏には無数の失敗があるからです。この段ボールベッドは成功しましたが、読めばわかるように、結果を出せない可能性も大いにありました。 この人以外にも同様の試みをしている人は大勢いるかもしれません。レポートにも製品化されているものが紹介されていましたが、高価でガムテープも必要と問題点が指摘されています。 イノベーションを起こすのにもっとも必要なことは数です。数を打ちまくることでイノベーションが起こります。ですから、なにかを試すには余力でやるのが一番です。これが失敗したらやばい、というやり方はあまり好ましくありません。なぜなら大抵失敗するからです。 なんでもできる IT技術の発達や、いろんなインフラが整ってきていることで、昔は個人ではできなかったようなことがどんどんできるようになってきています。「できる」というのは、費用もそんなにかからなくなってきているということも含めてです。 ですからニコニコ動画なんかでもどんどん野生の研究者が様々なモノを作って発表していますし、その活動はニコニコ学会という学会まで生み出しています。 誰でもなにか思いついたら、どんどんやりましょう。前項の「余力でやる」というのにも関係しますが、お金の面でもあまり無理をしないでできるのがよいです。それであれば、そういう試みを好きなだけすることができます。 たちこぎライダーさんもお菓子の箱でプロトタイピングして、段ボール会社に相談して、個人でもそんなに負担にならない額で試作品を作りあげています。 棚上げは問題無い そのレポートの興味深いところは次です。いろいろ売り込むなど、そのときできる範囲で手を尽くしたものの、すぐには結果が出なかったということです。 そこで、たちこぎライダーさんは無理をせず一旦棚上げにします。 それでいいのです。 余力でやっていて、数も打ってて、お金も無理のない範囲であれば、やるだけやって行き詰ればそのまま棚上げにしてしまえばいいのです。 その後、このレポートのように、チャンスが向こうからやってくることもあるのです。棚上げが10も溜まると、結構ぱらぱらと次のチャンスというのが訪れるようになります。そこでまた進められるだけ進めたら、また棚上げにして次のチャンスを待つ。その繰り返しでいつか結果にまでたどり着くものが出てくることでしょう。 ちゃんとビジネスまで考える そしてたちこぎライダーさんの一番素晴らしいところはビジネスとしてまとめたところです。 -
【馬】東海道新幹線に一皮むけて欲しい
2015-03-07 00:1551ptこの記事は【馬車目線】(?)でお送りします。
なんか東海道新幹線の指定席の話で盛り上がっているみたいですね。 広島県の福山から月に数回京都や東京に出張しますから、東海道新幹線にはものすごくお世話になっていますし、車掌さんたちのサービスにも感謝していますが、それだけにどうにもなんだかなあと思うことがあります。 一言でいうとそれらは前時代的です。なんかのきっかけで東海道新幹線に怒ってるの見ます。みんな普段から我慢しているのだと思うのです。 3月14日のダイヤ改正では、最高速度があがり、数分短縮されるようですが、その努力をもう少しサービスに向けられないかと思います。ミスした人をあざ笑うエクスプレス予約 EX-IC とかいうカードで、改札でピして通れる便利なエクスプレス予約。しかも結構割り引かれるのでビジネスマン御用達なのですが、私たち使う人にとっては、一度でもミスをすると、今までの割引が全てパーになる仕組みです。・予約の日を1日前の日に間違えたとします。当日乗ろうとすると当然乗れませんが、通常なら特急券だけパーになるけど乗車券はなんとかなるところ、エクスプレス予約だと両方パーです。乗る前ならタダで何度でも変えられるのに。・当日指定していた新幹線に乗り遅れた場合は、自由席なら乗れます。ところで、早割といって3日前までに予約すると安くなるのですが、こっちは乗り損ねたら自由席にも乗れません。出発前なら変更できてそのときは通常料金になってしまうのですが、いずれにせよ出発前と後では天と地の差です。 つまり前もって予約するから割り引いてるのではなくて単に条件厳しくして割り引いてます。これ、ビジネスマン買ってるのかなあ。会社のために早割したいけど、ミスった時のこと考えるとどうしても二の足を踏んでしまいます。・当日指定していた新幹線に乗り遅れた場合は、自由席なら乗れますと書きましたが、これももっとできることあります。出発直前まで変更できるくらいのリアルタイム性あるんですから、乗り遅れても変更料いくらか取って変更できるようにすればいいと思うのです。そうすると誰も乗ってない指定席を再び売りに出せます。東京で乗り遅れた人がいても、新横浜からの人が乗れるとかできるじゃないですか。・そういうのやる気ないんだろうなと思わされるのが、UI。何年経ってもほとんど変わりません。割と不満があるのですが改善されません。一番困るのは、とにかく終わらせる「終了」ボタンが押したくなるところにあって、最後のワンステップで、完了してないのにそっち押して完了した気になることです。それで予約したつもりになってできてないこと数回、変更したつもりでできてなくて自由席になること一回。LCCならミスを許さないというのでもいいですけど、新幹線でこのやり方はもう違うんじゃないかなあと思います。グリーン車の雰囲気をぶち壊すおしぼり・そういう安っぽさを確信させるのがこれ。
グリーン車に乗ると配られるやつ。エクスプレス予約使ってるとポイントがたまってたまにグリーン車に乗れるのですが、何回乗っても毎回これです。雰囲気ぶち壊しです。こんな広告載せないと配れないくらい経費厳しいなら配らなくていいのではないでしょうか。なぜ売れないか気づいてない車内販売・車内販売 最近車内販売が厳しくどんどん減っています。そんな中、飛行機みたいに、車内ですぐいるものではないもの、グッズとかでしょうか、を売り始めたら好調みたいな記事読んだんですが、それはちょっと待って欲しいです。 車内販売が減るのは、いつくるかわからないことも大きいです。いつくるかわからないから、頑張ってホームで買っちゃうんです。もし、ビッグデータ使って、いつ行けるか予測して、 -
鹿肉おいしいのおおぉぉ。
2015-03-06 00:3031pt大量に鹿肉をいただき、現在鹿肉祭り中です。 ちょっと前、義兄がもらったという鹿肉を「程よく」おすそ分けしてもらいました。おいしく食べて、おいしかったと感想を返しておいたところ、またいただけるとのこと。 で、数日前の夜、連れがもらって帰ってきたのですが、帰ってくるなり「なんとかしろ」の非常召集。見てみると大きな発泡スチロールに背骨30cmくらいと片足まるまる一本。そのままでは冷蔵庫の中のもの出さないと入らないので、即解体しないといけなかったからです。 なんの知識もなく、もくもくと骨から肉を外します。なんていうか筋肉って筋膜とかいうのに覆われてて、全然赤じゃないのか・・・。 さて、次はこの大量の鹿肉を調理していかねばなりません。でも SOHO ですからそれほど大変ではありません。 骨は二日ほど煮るだけの簡単なお仕事。そこで我が家の石油ストーブがいつものように大活躍です。上に乗せておけば、ストーブ使っているときに自然に煮込まれます。これは丸二日後です。
右側の鍋。肉がほろほろになったので、骨から外して戻し、骨は取り除いた直後です。解体した時はあらかた肉は取ったと思っていたのですが、大量の肉が取れました……。 ちなみに鹿肉脂少ないと言われますが、本当に少なくて、その写真、まだアク一回も取ってません。それでも脂もアクもほとんどなし。ヘルシーと言われるだけあります。まだ味付けも何にもしてませんが、一切れ二切れ味見したら、危なく止まらなくなるところでした。 他、私が担当するのは、ロースのロースト(その写真の左側)とステーキと前回作った直後になくなった鹿肉ジャーキー。ステーキは明後日くらいに焼くとして、ジャーキーは今日モモをひたすら薄切りして汁につけました。数日後乾かして燻製です。 それにしても、筋膜とかいうのがすごく厄介です。何も調べずもくもくとはがしてスライスしましたが、今度勉強しておこう。 そして、出来上がったローストはこちら。常温に戻して、表面焼いて、70度のお湯で火を通して。時間はまあまあかかるのですが、手間はかからないので、SOHOにはぴったりの料理です。
この厚みでもなんなく食べられる柔らかさ。臭みもまったくなく、子供達も柔らかいと言いながら食べました。おいしかった。今反芻してます。 こんなにおいしくてヘルシーな鹿肉、絶対未来の普通です。そのうちスーパーで手軽に手に入るようになるに違いありません。 -
[S]未来の普通? 握り寿司パーティ
2015-03-04 22:1531ptいつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に書き始める短い記事[S]です。 先週の[S]も寿司ネタでした。 [S]羽田空港の立ち食い寿司は究極のファーストフード ふと wikipedia 読んでたら書き忘れにいろいろ気づきました。
北大路魯山人は『握り寿司の名人』にて
戦後、寿司が立ち食いから椅子にかけて食うようになった
と述べており、かつては屋台で立ち食いする料理であった。現在では充分な時間をかけて食事を楽しむのものであるが、握り寿司が誕生、流行していた江戸時代では入店して適当に素材を見繕った注文をして小腹を満たせば早々に勘定を済まして退店するという「せっかち」だった江戸っ子らの食事マナーが粋とされていた。
そうそう。立ち食い寿司は江戸っ子みたいでかっこいいのです。しかも、場所は羽田空港。東京湾のほとり。まさにかつて江戸前ずしのネタが採れていた場所です。もう気分は江戸っ子です。書いてたらまた食べたくなりました。 さて、今回はお家での寿司パーティです。 数日前、うちで寿司パーティやりました。手巻き寿司と握り寿司です。 最近福山市内海町で海苔をいただきました。破れているので形はいろいろです。毎回どう巻くかあれこれ考え違う形の手巻き寿司ができて、楽しいのです。 そして、秘密兵器、石油ストーブ。海苔をあぶるのはコンロだと結構難しくて焦がしたりしますが、石油ストーブだと超簡単。あぶると色が鮮やかに変わるのが楽しいので子供達におおうけです。 結局子供達は手巻きしか食べなかったような。 一方握り。ネットを見ると、本手返し、こて返し、たて返し等々いろんな技が出てきて、なんかよくわかんないし大変……。と尻込みしそうです。 でも、手巻き寿司のときについでに遊びでやってみれば、気負いもありません。追加の準備はたった二つ。 1) ネタは握り寿司用に切っておく。手巻き寿司用と分けてもいいですけど、巻くのは握り用に切ってあっても巻けるし、刺身としても食べられるし、うちは全部握り用にしてます。スーパーからすでに切ってある刺身買ってきて手巻きすることもあると思いますが、その刺身を握ってしまってもいいし。 2) 手を湿らせるための水を張った器を用意する。正式には酢を加えたものですが、とりあえずやってみるなら水で十分です。 そして握り方 1)手に水を広げてくっつかないようにして(実は慣れるのにこれが一番手間がかかるかも)、別に両手使ってもいいので、ふわふわころころの小さい玉、シャリ玉を作る。右手にとっておく。 2)左手でネタをつまんで4本の指の上に置いて、右手の人差し指以外でシャリ玉を掴みながら、人差し指でネタにわさびを乗せる。その上にシャリを乗っけて、軽くぎゅっと握ってネタとシャリを一体にする。お皿に乗せる。 *)すしを食べる人には、できれば手で食べてもらいます。そもそも手巻き寿司でみんな手が大活躍してると思います。握りもそのまま手で食べてもらいましょう。理由は後ほど。 これだけ。 最初はこれだけから始めればいいと思います。 ふわっと握ったほうがおいしいですが、あんまりゆるいと皿に置いたり、食べる人が持ち上げた時、崩れてしまいます。 でも1)でふわふわころころのシャリ玉を意識して、2)であんまり凝らずにネタと一体にしてしまえば、そのまま形を保っています。それならあんまり崩れることがありません。 食べる人も箸でなく手で食べればさらに崩れにくいです。 これだけで回らない寿司屋さんでしか味わえないような口の中でぱらりと崩れるお寿司が楽しめるのです! コツはシャリ玉はなるべく小さくしてみてください。ネタとシャリの新しいバランスを楽しめます。 バリバリもぐもぐ食べる手巻き寿司の合間に食べる握り寿司は、さらに格別です。ひょい、パクパクで食べられちゃうので。 お子さんのいる人は、ぜひお子さんに握ってもらいましょう。力もないし、ややこしいこと考えない分、子供の握る寿司はおいしいです。侮れません。というか参考にしています。 この寿司に慣れると、回転寿司の寿司が違うものに感じると思います。そしたら、ぜひ回らない寿司にも行きましょう。プロの寿司職人の見事な手さばきや、寿司の美しさ、そしてなんといっても自分で握る寿司とは一線を画すおいしさ。自分で握れば握るほど、プロの寿司職人の寿司がいかにすごいかがわかります。
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