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記事 22件
  • 世代を超えて協力して、自分の欲望を理解する難問に挑戦

    2015-06-16 22:15  
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    こんなコラムを見かけました。 自分の欲望をしっかりと見極める、のは難しい - (チェコ好き)の日記  「現代人は自分の欲望がよくわかっていない」という話が書かれていますが、「自分の欲望がよくわからない」のはなにも今に始まったことに限らないというか、ずっとそうだったのではないでしょうか。 自分の生まれた頃からしかわかりませんが、私の子供の頃たとえば70年代とかテレビのCMが最盛期で、みんなそのCMでむりやり需要を喚起させられて、それこそ大量消費時代と言われてました。個人的には今よりもっと「自分の欲望がよくわかっていない」時代だったと思います。 テレビなどで見るテンプレートとしては1億総中流時代で、サラリーマンというものは、社宅に住み、主婦たちはお互い監視しあって、あそこは何々を手に入れただからうちもみたいなつばぜりあいをしているというイメージを植え付けられてました。都会に住んでたわけではないので、ほんとにそうだったのかはわからないのですが、「クラスのみんな持ってるから買ってよ」的な子供の世界だけでなく大人もそうなのかーと感じたものです。 その後大学時代はバブル絶頂期で、『ぴあ』『Tokyo Walker』などの情報誌が全盛で、私たち学生はそういうのをつぶさにチェックして、流行を追いかけていました。まさに「自分の欲望がよくわかっていない」象徴のような行動をしていました。 上のコラムでは、インターネットやSNSのせいで人は「自分の欲望がよくわからなくなった」と書かれていますが、情報源は変わるものの、昔から「自分の欲望を知る」のは難しいことなんだと思います。私の大好きな曲モダンチョキチョキズの『ピ ピカソ』(1997)でも、「ピーピピピピピカソもダビンチも/いいかどうかは自分で決める」とピカソやダビンチくらいでようやく自分の欲望を決められると20世紀にも歌っているのです。 ですから、45年以上生きてる私も、さらには私より上の世代も「自分の欲望を知る」のが難しいことはよく知ってるし、学生時代のときだって、こんな情報誌に振り回されてる自分達ってどうよ、と思いながらも振り回されているのです。 なんか超人気のイタ飯屋で、なんか味いまいちなんだけど、人気店だし自分の舌が変なんだろうかとか、ここ入ってみたいけど、載ってないとこだからだめなのかなあとか、不安いっぱいで行動しているわけです。 そんな中でも「自分の欲望を知る」ために、一生懸命自分の感覚で食べて、たとえそれが世の中の評判と違おうとも、それを大切にして、歳を重ねるうちに、自分の鼻を効かせられるようになっていくわけです。今やまさに自分の五感だけを頼りにおいしいものにありつく『孤独のグルメ』の世界そのままをやれるようになるのです。勝率は井之頭五郎よりはるかに悪いですけど、外した分だけまた成長しているはずなのです!! ですから、元コラムで、「どうすれば、自分の欲望を把握できるのか」と問いかけ、短期間でもインターネットやSNSとのつながりを断とうと呼びかけているのは、すんなり納得出来る話です。自分の学生時代なら、「『ぴあ』『Tokyo Walker』を捨てろ!」という話だよなと。そんな情報誌なんか読まずに自分の五感で入る店決めて、自分の舌でおいしいかどうか判断しようという話だよなと。 どの時代も「いいかどうか自分で決める」のは大変なのです。世代間で共有できる問題は共有して、これからの持続的社会にむけて、みんなで知恵を絞るといいのではないでしょうか。 たとえばこの難しい問題も悩みを半減する方法があります。先のコラムは、その前身となる記事でも、 消費じゃない「上質な暮らし」と、解釈じゃない批評 - (チェコ好き)の日記 消費について深く踏み込んでいるのですが、そんな風にどんどん消費について踏み込むのでなく、 

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  • 自治体が産み出した新しい奨学金の形

    2015-06-15 23:45  
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     こんな新しい奨学金の取り組みが始まっていたんですね。知りませんでした。 東大合格に100万円 あの高校はどうなった? 鹿児島県伊佐市の県立大口高校が、「東大、京大、九大など旧7帝大と、それに準じる国公立大の医学部医学科など難関学部、早慶など難関私大の合格者には100万円、それ以外の国公立大や、準じる私大の合格者に30万円を交付する(後述のサイトから引用)」という制度を始めたのです。 「100万円がもらえる九州大を2人受験しましたが、残念ながら不合格。しかし、最終的には、鹿児島大など30万円の国公立大に計18人が合格しました」 「昨年の国公立大合格者は4人でしたから、確実に進学実績増につながったと思います」
     と今回の結果は上々のようです。 優秀な人には奨学金が出ますという、普通の奨学金と同じような話で、この大口高校の前にも、同県の県立串木野高校が「▽国公立大に進学した生徒には大学の入学金(約30万円)を全額補助▽同校新入生に入学準備金として2万円支給▽部活動補助費として5千円支給(後述のサイトより)」、という支援策を始めていたそうです。 ところが、「難関大合格者に100万円」みたいなフレーズが引き金になったのか、随分批判されたそうです。 「東大合格なら100万円」市長が批判に反論  「お金で釣る教育は間違い」など批判的な声が殺到。
     でも、隈元市長はひるまなかったようです。
    「批判は市外からのものがほとんどです。過疎に悩み、疲弊している地方の実情をどこまでご存じなのだろうかと思います。市民の皆さまにはおおむね理解をいただいています。思い切った施策は時に批判の的となりますが、だからといって何もしなければ、座して消滅を待つばかりなのです」

    いわゆる外野の意見、ミラフツでいうところの「イチローチョップスティック」な意見は華麗にスルーしたようです。 冷静ともいえますし、それだけ強い危機感があるのでしょう。最初にも書きましたけど、優秀な人がもらうのは奨学金では普通のことですし、大きな問題はないと思うのですが。 特に尾木ママが強く批判したそうです。一次ソースは見つけられなかったのですが、例えばここに書いてあったのは、 「東大合格100万円」は「史上最悪の愚策」ではない 「100万円は奨学金制度とは似て非なるもの。奨学金は学びへのサポートです。賞金欲しさに進学先決めるのは間違い。その後の学びのモチベーションを保持できません」 
    とのこと。 それについては、100万円の対象が「東大、京大、九大など旧7帝大と、それに準じる国公立大の医学部医学科など難関学部、早慶など難関私大の合格者」と10以上の大学はあるようです。ここに行ける実力のある人が、本来はもっと違う大学に行くべきなのに、賞金目当てにこのたくさんある選択肢から大学を選んでその後の学びのモチベーションを保持できなくなるとか、あんまりうまく想像できません。詳細なやりとり不明ですが、とりあえず、この批判には対応できているでしょう。これからもいろんな批判出るかもしれませんが、淡々と分析して制度のブラッシュアップにつなげてもらえればと思います。 このような自治体による奨学金は、前も書いてるのですが、今後もっともっと増えていくと思います。 

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  • 未婚男性は生き延びれるのか

    2015-06-13 00:15  
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     未婚男性の死亡率がとても高いことについて、死因にまで踏み込んだデータが紹介されました。 有配偶者と未婚者の危機比較 未婚男性について、死亡率、生活習慣病による死亡率、自殺率、どれも女性や有配偶男性と比べて格段に高くなっています。かなり衝撃的です。 もともとは 中高年未婚者の不幸感というデータがあって、日本の未婚男性の不幸感は、海外と比べてもダントツに高いというこれまた衝撃的なものでした。ただし「不幸感」というのはかなり主観的な指標ですから、今回より客観的なデータをまとめられたのです。 元のページには死因ごとにグラフがまとめられていますが、男性について未婚と有配偶者でグラフを作り直してみました。
     死亡率とは1万人あたりの死亡者の数です。 未婚男性は、有配偶者男性に比べて倍を軽く超える高さの死亡率です。生活習慣病も自殺もひどいし、その他ももっとひどいです。女性も同様の傾向はあるのですが、これほどではありません。 少子化も社会問題かもしれませんが、これも大きな問題です。 自分の息子二人が未婚のまま早死にしないためになにかできるのか、少し考えてみました。・海外比較で分析する
     最初のデータでは、未婚男性の不幸感は日本だけが突出して高いです。海外も高い傾向にありますが、それほどでもないのです。それでは未婚男性の死亡率は海外ではどうなのでしょうか。 あるいはその要因はなにか。 それをきちんと分析すれば、未婚男性の死亡率を下げる手段が明らかになるかもしれません。・自炊出来るように教える
     生活習慣病やその他が歳を取るにつれうなぎ登りなのは、間違いなく食生活のひどさが関連していることでしょう。「男子厨房に立たず」など死語、息子たちにはしっかり料理、そして家事を教えて、万が一なかなか結婚できなくてもしっかり健康的な生活が送れるようにしておかなければなりません。・でもやっぱり結婚が決め手?
     しかし、結婚しないと自殺率が増えるというのはなかなかに深刻な課題です。女性は男性より社会性が高いですから、たとえ結婚していなくても、いろんな人と交友して孤独によりなりにくいのかもしれません。私自身家族と仕事以外の交友はそんなに多くないです。それで十分幸せなんですが、逆に言うと、仮に家族を失ったら、そりゃ寂しくて寂しくて生きていける気がしません。 料理も家事も一通りこなせますし、たまには家族のためにご飯作りますけど、たとえば単身赴任したとして自分の健康のために自炊するかって、もうとてつもなく面倒に思えます。単身赴任でもそう思うのに、家族失ったらもう食生活むちゃくちゃだろうなと想像にかたくありません。 子供にいくら料理教え込んでおいても、将来自分で健康的な食生活を維持するか怪しいもんです。べつに女性が料理しろという意味でなく、主夫したっていいし、交代で作ってもいいし。でも独りだとはりあいがでなくてもしかたないかなあと。 なので、婚姻届を出すとか、相手が異性か同性かとかはおいて、家族のような存在がいることは男性にとって死亡率に関わる問題です。 ですから、やはり、我々夫婦円満で子供もいっぱい愛して、子供たちに将来結婚して子供育てるのが普通だし幸せなことだと刷り込んでおくに限ります。もちろん、これからは男だって家事するのが普通ですからしっかり教えておかなければなりません。 それにしてもこのデータ、若い人たちは知っているのでしょうか。知っていたらどのように受け止めているのでしょうか。 

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  • 日本製が日本の農業を活性化する

    2015-06-11 22:45  
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     日本酒や日本産ワインのブランド力を高めるための動きが活発化しているようです。 「日本酒」表示、純国産に限定へ 今秋にも国税庁  :日本経済新聞  国税庁は11日、外国産の清酒との区別を明確にするため、国産米や国内の水を使って国内で醸造された清酒だけを「日本酒」として販売できるようにする方針を固めた。今秋にも、地名を商品名に使う知的財産権である「地理的表示」に指定。政府のクールジャパン戦略の一環として日本酒のブランド力を高め、海外展開を後押しする。
     「日本のワイン、原料産地など厳格化へ」 News i - TBSの動画ニュースサイト 政府と与党は、日本の酒のブランド力を高めて輸出を促進するため、日本産のワインの表示方法や原料のぶどうの産地などについて、ルールを厳格化する議論を始めました。
     いいですね、いいですね、これって、未来では日本の農業転換の象徴にされるのではないでしょうか。 日本の農業を支援しようといろんな施策が行われていますが、あんまりうまくいきません。休耕田を復活させるために飼料米を作りましょうと推進する補助金があるそうですが、いつなくなるかわからないためなかなか踏み込めないと聞いています。 穏やかな成長の時代になった今、なにかを始めるには将来的に持続的かどうかということがとても重要になってきています。昔の右肩上がりの時代は、先のことなんてわからないからとにかく始めてしまえたのですが。 でも、日本の米を使わないと日本酒と言えないということになれば、今後海外の日本需要に合わせて、国内で酒米を作り続けていく必要があると、長期の見通しが立ちます。それであれば、始めようと覚悟を決められそうです。特に若い人が参加しやすくなります。 ワインも同様です。最近の日本のワインは本当に美味しくなってきています。これなら、海外の人も気に入ってくれるんじゃないかなあと思います。日本のワインの輸出はまだ少ないですが、ぶどうの産地の表示法などをきちんとすることで、まずは日本国内でブランド力が高まりそうですし、少なくとも日本を訪れる外国人観光客は、「日本にも日本のぶどうを使ったワインがあるのか。どれ試してみよう」と飲んでくれそうですし、そしたら、じわじわと人気が出るかもしれません。 国内でも海外でも人気になっている日本のウイスキー。もう十分ブランド力がありますから、さらに国産大麦だけを使ったものを出せるのではないでしょうか。「地理的表示」の裏付けがなくたって、ブランド力めちゃくちゃありそうです。やるとなったら、20年は続けることになるでしょうから、農家も安心して取り組むことができそうです。 さらにさらにさらに。崩壊寸前とまで言われる酪農。バターの品不足が常態化しているくらい問題は深刻です。酪農家も新しい投資をしようにも、TPPになるにしろならないにしろ決まってくれないことには、身動き取れないでしょう。まだまだバター不足は続くのでしょうか。 そんな中、日本のチーズがどんどんおいしくなってます。 

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  • [S]「黄色い点字ブロックより下がってください」?

    2015-06-10 23:30  
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     いつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に書き始める記事[S]です。 (2015/6/12追記: これ読んだ人から「点字ブロックは開けておかないといけないのかも」という可能性を教えてもらいました。なるほど、そういう理屈はあるかもしれません。引き続き気にしていきます) これ多分20年くらい前から思ってるんですけど、駅のホームで「危ないですから黄色い点字ブロックより下がってお待ちください」ってアナウンスするのおかしいですよね。目の見えない人は黄色い点字ブロックの上で待つわけですから、そこは危ないと言うのはホームとしておかしいわけで。 それなりにささいなことなので、20年くらい前からまあ悶々とするくらいだったんですけど、数年前だと思うんですが、その上に立っていた人がいたらしくて、かなり激しい口調で「ほら、そこ危ないから下がって!!」と諌めるアナウンスがあったことがあり、それが目の見えない人やったらどうすんねんと憤ったことがあります。 似たような表現に「黄色い点字ブロックまで下がってください」というのがあって、これはまあ上に立っているのはいいと思われる表現ではないかと思うのですが、そう書かれているホームでも、駅の係員さんが点字ブロックの上に立ってる人を注意したりします。 完璧なのはまず白線あるいは白い点線があって、その内側に黄色い点字ブロックがあるところです。そこでは「白線まで下がってお待ち下さい」と書かれたり言われていて、線の幅が狭いこともあって、踏むくらいなら注意も受けないと思います。(あ、いや、白線あるのに「黄色い線まで下がって」と言ってたところはあった気がします) でもそこまで広くとれないせいか、白線がないところも多く、点字ブロックでその機能を兼ねているところでは、踏んでいいのか悪いのか、なんだかごちゃごちゃし始めるのです。同じ駅でも係員によるかもしれません。 私自身は、これ言われたら食ってかかりそうな気がするので、絶対避けるので、直接言われたことはないんですが、他の人に言ってるのを聞いてもいい気がしません。 そして、それがもし点字ブロックを必要とする目の見えない人だとどんな思いをするんだろうと心配になります。穏やかなアナウンスくらいならまだいいですけど、もし怒鳴られたらとか。 20年のもやもやを今書いてるのは、ちょうど似た問題が出たからです。 補聴器使用者の自転車を警官が止める件 - Togetterまとめ   6月から自転車のルールの運用がより厳しくなりました。そうすると補聴器をつけて自転車に乗っている人も警官に止められてしまうわけですが、まあそれはとりあえず仕方ないとしても、「紛らわしいから外して乗って」と本末転倒なことを言われたというのです。 警察の立場もわからないでもないし、安易なことすると「補聴器です」と嘘ついてイヤホンする人もいるかもしれませんから、これはこれでとても難しい問題です。でも、補聴器つけないと危ないからつけてるのに、外せっていうのは、解ではないでしょう。 ホームの点字ブロックにしても、実はホームが狭くて、確かに点字ブロックより下がったほうがいいかなと思うところもあるのですが、それはつまり目の見えない人には非常に危険なわけで、大問題です。 まあでもそれは一部で、私が昔から見ている限り、広いところでも駅係員の判断で点字ブロックの上に立たせないところはあり、それはやめて全国同じ基準にしてくれないかなあと思います。 目の見えない人だけでなく、外国人にもわかりにくいと思うんです。 

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  • 「貨客混載」型問題解決は、地方大学がキラリと光る

    2015-06-09 23:45  
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    前回の記事、 「貨客混載」型、問題解決の方法  では、過疎地の路線バスで、ヤマト運輸の荷物も運ぶ「貨客混載」の取り組みについて紹介し、こういう地方の取り組みが進むには、小さな自治体が SNS などを使って無数につながれる仕組みが必要ではないかと考えました。 ところで、ニューヨークなどですでに使われている、日産のミニバンタクシーがついに日本にも登場です。 日産のミニバンタクシー、都内で本格デビュー 荷物多い外国人観光客ら狙う - 産経ニュース   日産自動車が8日、ミニバン型のタクシー専用車の出発式を東京都港区で開き、都内での本格走行が始まった。日産は2020年の東京五輪に向けて増加が見込まれる外国人観光客などの需要を取り込み、タクシーでシェアトップのトヨタ自動車を追撃する構えだ。
     ベースになってる「NV200」は私の愛車でもありますから、鼻高々です! これ間違いなく「貨客混載」にも使えますよね。お客さん乗せながら、配達もこなす「NV200タクシー」なんてのが地方に登場するのも、もう間近です!? さて、そんな地方が中心になって解決していく問題について、前回最後にちらっとまた地域の大学なんかもこのような連携に一肌脱げるかもしれません
    と書いたことについて、もう少し考えてみようと思います。 少子化の進むこの社会の中で、全国の大学は今後どう生き残っていくかは重要な問題です。 リーマンショック後最高になった高卒の就職率も地道にさかのぼってみた  でグラフを紹介しましたが、大学進学人数は、子供が減ろうともずっと一定でしたが、最近ついに減り始めています。大学に行って就職してもみあった給料増加も見込めなくなっています。 そこで大学も生き残りをかけた活動に出ています。地域と連携して地元のリソースを使った製品開発とかよく聞きます。グローバルで戦ったって勝てるわけではないのですから(狭い特定の分野ではそうとも言えないですが)、地元と密着した研究で存在意義をだそうというわけです。 ちょっと前、印象的な記事がありました。 地熱発電はなぜ日本だけ停滞したのか(高橋真理子) - Y!ニュース 
     原発を減らしていくには、省エネルギーもむろん大事だが、持続可能なエネルギー源の開発も欠かせない。地熱発電には政府がもっと積極的に取り組むべきだと私は思う。
     自然相手ならではの難しさはあるだろう。どこでも同じ手法が通用するとは限らない。温泉の泉質は地域ごとに違うし、それでも管が詰まらないように研究と開発が必要になってくる。地学、化学、工学の境界領域で、文字どおり泥臭い研究開発をしなければならない。しかし、こういった研究こそ地方大学の出番だ。
     原子力のように中央集権的には進められない。そこを魅力だと思う感性を私たちは持ちたい。

     原発は中央集権的に進められたからいけたけど、地熱は地域ごとに事情が変わるのでそうはいかずだからなかなか進まなかったと。 そこで地方大学の出番というわけです。 「貨客混載」みたいな問題も同様でしょう。 

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  • 「貨客混載」型、問題解決の方法

    2015-06-08 23:45  
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     過疎地の路線バスで、ヤマト運輸の荷物も運んで生き延びようという素晴らしい取り組みが始まるそうです。 過疎地の路線バス、ヤマト運輸と一緒に「貨客混載」で維持 岩手県で新しい取組  地方の公共交通は大きな問題ですから、こうやって抱き合わせにしてなんとか維持しようというのは、素晴らしい試みだと思います。 こういった取り組みが全国で進んでほしいと思うのですが、そう考えるといくつか気になることがでてきます。 まず今回使われるという、路線バスの改造車。後ろの部分に荷物を載せられるように改造してあるのですが、結構大掛かりな感じで、相当費用がかかっていそうです。ヤマト運輸みたいな超大手がやるなら、とりあえずこういう始め方もできますが、全国いろんなところで始めようと思ったら、マイクロバスの路線バスが、荷台を牽引みたいなコストのかからない方法で始められないものでしょうか。 なんか法律でも邪魔しているかもしれないと少し調べてみました。 さっそく「貨客混載」で検索してみたのですが、あんまり情報がありません。そもそも「貨客混載」は事実上禁止されていましたが、今年2月に行われた交通政策審議会陸上交通分科会自動車部会の中間報告で規制緩和が必要と提言されているようです。 しかし、実際の規制緩和がどのように実行されて、このヤマト運輸の取り組みが実現しているのかはよくわかりません。 それはともかく、やはり「貨客混載」は禁止されていたのですね。こういう取り組みはもっともっと早く始まれたと思います。どうすればこういう動きが加速するのでしょうか。 小さな自治体が無数に連携する仕組みがいる
     とにかくこれに尽きるのではないかと思います。こういった問題のニーズのあるところはたいてい小さな自治体です。でもそんなちいさな自治体の声は国には届きにくいでしょう。したがって規制緩和には時間が掛かると思います。ですから、まずはニーズを持っているちいさな自治体たちがお互いの存在を知ることが必要です。「え、あんたんとこも? うちもや」の連鎖です。 それこそ facebook のようなところでつながればいいのだと思います。そういうところがたくさんあると分かれば、たとえば国交省なども話題にしやすくなります。 そしてそのようにつながっていれば、国交省側のニーズに応えることもできます。 たとえば、この記事にも紹介されているように、 過疎地の足 貨客混載で利便性向上を 課題はある。何より安全への配慮が最優先だ。事故やトラブルへの対応も考えておく必要がある。 
     もともと規制されているのには訳があり、規制緩和するには緩和による問題をなるべく事前に把握しておく必要があります。 貨客混載を必要とする自治体のネットワークができていれば、国交省はこの問題をこれらの自治体に検討してもらうことができます。無数に、それぞれ少しずつ違う事情を持つ自治体が自分の立場で回答すれば、かなりいろんな情報が集まるはずです。どこかの自治体が完璧な答えを用意する必要はなく、あくまで自分の立場で応えるだけでいいのです。でも、たくさんの回答を集めることで、問題の検討が効率よく進むことでしょう。 

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  • 発電ゴムと自然と調和する科学の関係

    2015-06-05 23:00  
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     従来よりはるかに効率良く発電できるゴムができたそうです。 新規材料:数百万回伸び縮み、「発電ゴム」はセンサーにも向く (1/2) - EE Times Japan   先日は人工の葉っぱができた話を紹介して、 歴史的瞬間、人類が葉っぱ一枚作れた日   これからは、工業や情報産業の次のステップとして、人や自然と調和する科学が発展すると考えました。 この「発電ゴム」もまさにそのような科学の発展が始まったことを象徴する技術だと思います。 情報産業が発展し始めてからすぐに自然のモニタリングができるのではないかと考えられています。ユビキタスセンサネットワークといった概念です。 しかし実際にやろうとすると大きな問題があります。電力です。 森林の各所にセンサをおいてモニタリングをしたいと考えます。電力はどうしましょうか。 例えば太陽光発電にしたいと思っても、そもそも森林なのであんまり日が当たりません。仮に開けているところだけに置こうとしても、汚れないようにきちんと柱を立ててその上に置かなければなりません。大変なコストです。電線を引くのはもっと大変です。電池だと小さいと頻繁に変えるコストが大変ですし、大きいと部品代がかさみます。 なのでとりあえず温度だけ知りたいと思っても、なかなか簡単にはいきません。 この問題ずっと昔から気になっていて、たとえば木から樹液を吸って発電できないかとか考えたことありますが、そしたら、生物に詳しい人から、「いや木もけっこうかつかつなので養分取らないで」とまじめに言われたことがあります。 さて、そこでこの「発電ゴム」です。 

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  • 外国にまで心配されている日本の人材不足

    2015-06-05 02:00  
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     翻訳記事で、世界で最も人材不足が深刻な国は日本という調査結果が紹介されています。 世界で最も人材不足が深刻な国は日本(調査結果)
    この調査によると、世界で最も人材不足が深刻な国は日本だという。日本では雇用主の83%が、職に適した人材を探すことが困難だと回答した。
     元の調査眺めてみたんですけど、日本、2位のペルー68%を大きく引き離し、だんとつです。
    (2015 TALENT SHORTAGE SURVEY より)
     まあ言われてみれば、確かに、「こんな人探してるんだけど、いい人いない?」ってしょっちゅう聞きます。 それにしても、人材不足、なんとなくそんなもんかと思っていましたが、世界と比べてここまで高いとは、当たり前と思ってはいけなさそうです。 日本がどうしてそんなことになるのか気になります。考えられそうな項目をあげておいて、これから気にしておこうと思います。1)流動性が低い? ここでも何度か取り上げていますが、正規雇用者の流動性が低くて、そのためどんどん非正規雇用が増えています。それ自身は流動性確保のため時代の流れかと思います。私自身、ありがたいことに何度か正規雇用のオファーをいただきながら、正規雇用は制約が大きく非正規を選んでいます。 正規と非正規の賃金格差の問題があり、このままでいいわけではありません。 いずれにせよ、社会の変化についていってない雇用制度が必要な人材を確保できない理由になっている可能性があります。2)不足業種で給料が低い? 日本で人材不足に悩む職種は1位はエンジニア、2位は営業職、3位はIT担当者だそうですが、不足していると言われている割に給料が低い可能性があります。労働時間が長そうでもありますし。3)学び方を学ばせてない? エンジニアや IT担当者では想像しやすいですが、技術の発展が急速な分野では、必要なスキルもどんどん変わります。元記事でも、「テクノロジーがかつてない速さで進化しているため、それぞれの職種で必要とされるスキルが変わりつつある。このため、こうしたスキルの『寿命』も短くなっている。また、需要の高いスキルを持つ者と、供給が過剰気味のスキルを持つ者という形で、労働人口の二極化も見られる」
    と書かれています。 

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  • [S]日々成長する子供に日々成長することを忘れさせていないか。

    2015-06-04 01:45  
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     いつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に始める記事[S]です。 こんなTEDプレゼンを見ました。こんな紹介記事もあります。  生まれつきの才能や、IQは一切関係ない。成功者に共通する「グリット」という能力とは?   成功者に共通するのは IQ ではなく、根気強さとも言うべき「グリット」という力だというお話です。 お話自体は大変興味深いのですが、プレゼンの中でどうやったら「グリット」を育てられるかという質問に「正直わからない」と答えています。それでも、今の所有効と考えられるのは、「グロースマインドセット」という考えだと述べています。 しかしですね。なんかおかしいのです。チャレンジすること、努力することの必要性、つまりグリットの大切さを子供たちが学ぶことで、難しい問題に直面した時も恐れずに、挑戦することがわかりました。限界は超えられるということを教えるグロースマインドセットを、小さい頃から教えることは非常に大切なのです。
     こんな風にも書いてあります。 しかし、子供は日々成長します。昨日できなかったことが今日できるようになります。「限界は超えられるということを教える」とありますけど、日々成長する子供は本来限界など知らないはずです。 たとえばうちの小五長男と小二次男がかけっこしたら当然長男が勝ちます。彼らにとっても当然です。長男は特に走る練習をしなくてもです。背が伸びるのと同じように足は日々速くなるのです。彼らはいったいどこまで速くなるのか、彼ら自身まったくわからないでしょう。もちろん世界記録を出せるほど速くなるとは思っていないでしょうが、これ以上速くならないとは思っているわけがありません。 「限界は超えられる」ことを本来教える必要はないはずです。そもそも限界があることを知らないのですから。 でもなんか子供たちはいつの間にか自ら限界を設定してそこに収まってしまうのです。「ぼく泳げないし」みたいな。 なぜそんなことが起こってしまうのか。 やはりTEDプレゼンにヒントがありそうです。紹介記事はこちら。 「頭がいい」と褒めるのは間違い–心理学者が教える、子どもを成長させる正しい褒め方とは   テストができなかったら、「落第」と評価するのでなく「まだ」という考え方を紹介しています。私達の子どもの教育はどうか? 「まだ」より「今」のために育てていませんか? 成績のAに取り憑かれた子どもにしてしまっていませんか?
     「まだ」のパワーを身につけた子は、問題ができなくても、なんとかして解こうとするそうです。 クラスの中でテストができるできないという「今」の評価に問題ありそうです。足の遅い子は、何年になっても他の子に比べれば遅いままかもしれません。でも毎年他の子と同じように速くなっているかもしれません。それに気づけば、毎年タイムを計るのが楽しくなるかもしれません。 子供たちを河原に放つと彼らはなにかを始めます。たとえば次々と石を川にいれてダムを造り始めたりします。なんと目標は向こう岸まで到達することです。明らかに無理な目標なのですが、彼らはもくもくとダムを作るし、最終的に到達できそうにもないと諦めても、絶望するわけではなく、なにか達成感を得ています。「今日のところはこのくらいにしといたろ。次は横断したるからな」とでも思っているのでしょうか。 一方最近の海燕さんの記事で気になっていることがあります。 リアルはなぜクソゲーなのか?   この中で、
     リアルでは何かしらの経験を積んでいくらか成長したとして、それをたしかなものとして実感することはむずかしいわけで、必然、モチベーションが高まらないんですよね。
     そう、この「成長の実感」、それこそがリアルとゲームを分かつ決定的なポイントなのではないか。

     リアルは「成長の実感」が困難なので、モチベーションが湧きにくいのではないかと。 以上を寄せ集めるとぼんやりとですが、今子供達に起こっていることが想像できます。 本来子供は日々成長しているし、限界も知らない。川を横断するダムを作るなんて無茶な目標を持って失敗しても、いつかできると思っている節もあるし、やるたび効率はあがっていたりする。子供はもともと自分が成長することを知っている。 しかし、それを強く阻害するものがあるのではないかということです。 一つ目は 

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