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2014年3月の記事 15件

「パネマジ・リニアモーターカー利権の裏・出版業界の二つの謎」ニコ生タックルズマガジンvol.56

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                                                       2014/03/30      久田将義責任編集 ニコ生タックルズマガジン                                 vol.56   □日本で一番危険なWEBマガジン。ニッポンの闇をさらけ出せ!□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本で一番危ないWEBマガジンが創刊!『実話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』元編集長、 現『東京ブレイキングニュース』(旧・日刊ナックルズ)( http://n-knuckles.com/ ) 編集長 の久田将義が、インターネットを通して新たな「アウトローメ ディア」を始めました。その名も「久田将義責任編集 ニコ生タックルズマガジン」。久田氏をはじめ、様々なアウトロー著者陣営がどの既存メディアでも露出できない記事をお届けします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 《新刊のお知らせ》 『関東連合 六本木アウトローの正体』(ちくま新書) が発売されました!  http://goo.gl/qm5Svx   ←amazonはコチラ!   《TS視聴可能な番組》 《今後の生放送予定》 《目次》 01. [本橋信宏]今週の流行語大賞④ 「パネマジ」 02.[匿名記者]東京・名古屋間40分 リニアモーターカー利権の裏で何が起きている? 03.[久田将義]新社会人のみなさんへ「出版業界の二つの謎」

「パネマジ・リニアモーターカー利権の裏・出版業界の二つの謎」ニコ生タックルズマガジンvol.56

[久田将義]新社会人のみなさんへ「出版業界の二つの謎」

新社会人のみなさんへ 「出版業界の二つの謎」  出版業界というと、特別なイメージをもたれる方もいらっしゃるかも知れない。しかし、基本は普通の会社員であるし、そうあるべきだと思う。礼儀とかマナーとか電話の応対、タクシーや居酒屋などでは上司やお客さんをどちらに座らせるか、名刺交換の仕方などを指す。  とは言え、一風変わった人間が多いのも事実のような気もする。たぶんそれは、原稿や印刷所の締め切りなどに追われ、日々のスケジュールが立てにくい、通常に日常生活が送りにくいといった事に起因すると思う。   が、変わった人なら、恐らくメーカー等のいわゆる一般企業にもたくさんいるはずだと想像する。僕は、大卒後は広告営業とはいえ一応、マスコミ関連だったので、「一般企業」に勤めた事がないため、あくまで想像である。  因みに大学三年(因みに法政大です)の時、亡父から「お前は●●に興味ないか」と言われた事がある。●●は超大企業の名前。そこにコネクションがあるのだという。亡父は堅実な人だったので、僕が現在編集者になっていると知ったら天国で怒るかも知れない(非常に気の短い人で、僕もその遺伝子を受け継いでいるから短気なのだと思うが)。ただ、一度くらい、そういった「一般企業」、それも大企業の雰囲気だけでも味わってみたかったとも思う。上司は、総務は、経理は、どうなっているのだろう、という「未知なるものへの興味」からである。大企業志向といったようなものではない。  出版業界に入って、日々が経つが、今さら、出版業界の「ある慣習」のようなものに気付いた。慣習かどうかも分からない。僕が見逃していただけかも知れない。これは、選択出版に入社した時に気になったのだが、そのまま見過ごしていた。  今まで、打ち合わせというと、編集者の僕が喫茶店代をお支払いして、その後、途中までライターと帰るか、それとも喫茶店の入口で「では、また」という感じであった。  選択出版は新聞記者の方も多く書いている。政治、企業、国際、社会問題に特化した会員制の雑誌だ。僕らは、新聞記者の方に原稿を依頼するのだが、打ち合わせ場所はホテルのラウンジが多かった。  その時、不思議に思ったのだが、会計を支払う時、そのまま「では」と、スッと帰るのである。これを失礼と言っているのではない。新聞記者は、そういう慣習があるのだろうかと違和感を抱いた次第。 「雑誌記者もそうだっけ」と、思い出してみるのだが、あまりそういった経験はない。一般企業もそうなのだろうか。あるいは、一般企業でも大企業がそうなのだろうか。新聞記者の習性なのだろうか。経済評論家といった人たちも同様である。喫茶店代支払う時、会計の場所ですっと、お辞儀をして立ち去る。  僕の場合、雑誌畑なので会計の際も、ずっと編集者の支払いを待つのだがどっちがいいのか、未だに迷う場合がある。今日も某出版社の編集者氏と打ち合わせを喫茶店でしたのだが、今回は僕が原稿を依頼された側なのでお茶代は支払って頂いた。その時は、レジ横で待機していたのだが。一般企業らしき人の打ち合わせは、傍から見ていると会計の時も、打ち合わせした側もされた側も、待っているという感じだ。  もう一つある。名刺交換だ。

[久田将義]新社会人のみなさんへ「出版業界の二つの謎」

[匿名記者]東京・名古屋間40分 リニアモーターカー利権の裏で何が起きている?

匿名記者寄稿記事 東京・名古屋間40分 リニアモーターカー利権の裏で何が起きている?   オリンピックと並ぶ利権の一つである、リニアモーターカーの利権。名古屋駅西側にリニア総合駅と名古屋高速ビル、高速や鉄道など直結するターミナルビルを作ることになった。そのため、あの辺りの地価が年10%以上高騰している。新幹線ホームから見える一帯、太閤口ー笹島地区ー椿町ー駅西銀座の辺りである。東京・名古屋経済権が誕生するとも言われている。そして、利権の裏には必ず、暗黒社会存在する。 こんな記事に注目してみた。 【指定暴力団山口組の篠田建市組長(通称・司忍)の自宅の警戒当番を強要したとして、兵庫県警暴力団対策課などは24日、強要容疑で、尼崎市戸ノ内町の同組直系「真鍋組」組長、池田幸治容疑者(47)=暴力行為法違反容疑で逮捕、処分保留で釈放=を再逮捕した。  逮捕容疑は、平成25年11月11日から12日の間、大阪府摂津市別府の自宅で、会社員の男性(35)に「名古屋市内のおやじ(篠田組長)の本宅まで運転してくれ。当番やからな。下手打つなよ」などと要求し、篠田組長宅の警戒当番を強要したとしている。  同課によると、池田容疑者は男性と真鍋組員の計3人で篠田組長宅の警戒当番に当たったという。(産経2014.3.25)】 今、山口組が大きな転機を迎えている。 実力者である若頭の高山清司氏の収監が一番の理由だ。六代目の司忍氏の長期社会不在を乗り切った高山清司氏の収監は山口組にとっては大きな痛手となるであろう。しかも山口組では今直参組長が大幅に減っている。  今月も直系と呼ばれている直参組長が処分され、近日中にも直参組織が処分されると噂されている。山口組と呼ばれるだけで警察から目を付けられるのはある意味仕方が無いとも言える。先日も象徴的な事件が発生した。それがこの記事である。  池田容疑者は尼崎市に本拠を置く真鍋組のトップだ。警察庁は山口組というより、弘道会に警戒心を抱いているようだ。ここまで山口組、特に弘道会がらみが狙われるのは大きな理由が存在する。

[匿名記者]東京・名古屋間40分 リニアモーターカー利権の裏で何が起きている?

[本橋信宏]今週の流行語大賞④ 「パネマジ」

本橋信宏寄稿記事 今週の流行語大賞④ 「パネマジ」  ところでいま、風俗業界はどうなっているのか?  アベノミクスの恩恵は風俗業界にまでは及ばず、ソープ、ファッションヘルスは客が入らず青息吐息、不況に強いフーゾク、という定説も今度ばかりは通用しない。  そんななか、客が押しかけているのが、デリヘルである。ホテルや自室に直接女性が派遣される、派遣型風俗・デリバリーヘルス、いわゆるデリヘル。  ファッションヘルス、性感ヘルスといった店舗型ヘルスが新風営法の規制によって、新たな出店が禁じられ、おおっぴらな営業も控えるようになった一方で、無店舗型のデリヘルが大いに栄えるようになった。デリヘルはプレイ用の部屋を借りることもなく、事務所を借りればすぐに営業できる。資金がそれほどなくても開業できるとあって、新風営法以降一気に増殖した。  デリヘルは客が先に入ったラブホテルに女性を派遣する。デリヘル店の多くは特定のラブホテルと契約を結び、部屋を使っているので、ラブホテルは思わぬデリヘル特需に活気づいている。  デリヘル業界は過当競争に入り、表向きは本番をうたっていないが、実際は本番(性交) をいたす店が増え、派遣する女性も若くてきれいな子が増えている。30代~40代の熟女・人妻系も人気を集め、巨乳専門デリヘル、巨尻専門、デブ専門といったマニアックなデリヘルまで誕生し、人気を博している。  さらに山手線鶯谷駅周辺のラブホテルを利用する韓国女性デリヘル、略して韓デリが爆発的な人気を集めている。就職難にあえぐソウルのOLや看護師、女子大生が仕事を求め日本にやってくる。3ヶ月間ならノービザで来日できるので、3ヶ月間だけ目一杯鶯谷の韓デリで働いて帰るのだ。KーPOPアイドル級の愛らしくて若い素人が、しかも本番、時間内無制限発射、多くの場合がノーコンドームという夢のようなサービスなのだから、人気の出ないわけがない。  韓デリをはじめとするデリヘルで横行しているのが、”パネマジ”である。

[本橋信宏]今週の流行語大賞④ 「パネマジ」

「色男先輩の思い出・清原和博考・裏カジノで摘発に見る 映画『アウトレイジ』」ニコ生タックルズマガジンvol.55

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                                                       2014/03/22      久田将義責任編集 ニコ生タックルズマガジン                                 vol.55   □日本で一番危険なWEBマガジン。ニッポンの闇をさらけ出せ!□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本で一番危ないWEBマガジンが創刊!『実話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』元編集長、 現『東京ブレイキングニュース』(旧・日刊ナックルズ)( http://n-knuckles.com/ ) 編集長 の久田将義が、インターネットを通して新たな「アウトローメ ディア」を始めました。その名も「久田将義責任編集 ニコ生タックルズマガジン」。久田氏をはじめ、様々なアウトロー著者陣営がどの既存メディアでも露出できない記事をお届けします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 《新刊のお知らせ》 『関東連合 六本木アウトローの正体』(ちくま新書) が発売されました!  http://goo.gl/qm5Svx   ←amazonはコチラ!   《TS視聴可能な番組》 《今後の生放送予定》 《目次》 01. [餅田もんじゃ] 新進気鋭の謎の女性ライター『色男先輩の思い出』 02.[久田将義]拡張!東京ブレイキングニュース 「清原和博考」 03.[久田将義]ガーナ大使邸が、裏カジノで摘発に見る 映画『アウトレイジ』『アウトレイジビヨンド』のリアリティ

「色男先輩の思い出・清原和博考・裏カジノで摘発に見る 映画『アウトレイジ』」ニコ生タックルズマガジンvol.55

[久田将義]ガーナ大使邸が、裏カジノで摘発に見る 映画『アウトレイジ』『アウトレイジビヨンド』のリアリティ

ガーナ大使邸が、裏カジノで摘発に見る 映画『アウトレイジ』『アウトレイジビヨンド』のリアリティ  まるで映画『アウトレイジ』(北野武監督)のようだった。映画では北野武演じるヤクザ、大友組が某大使館を裏カジノの賭場として利用している場面があった。その映画さなからの事件。  東京都渋谷区道玄坂のビルで裏カジノが行われていた。その場所がガーナ大使館邸だった事が、読者を驚かせた。が、裏社会では、外国大使館を利用した違法賭博(裏カジノ)については根強く囁かれていた。映画そのまままである。  今後、東京オリンピック・パラリンピックやカジノ法案等を含め、より風俗、裏社会の取り締まりが厳しくなっていくと思われる。この流れは実は、いまに始まった事ではなく約15年以上前、石原東京都知事時代からであろう。いわゆる、歌舞伎町浄化作戦により不法滞在外国人や裏カジノの摘発が相次いだ。  また、それより前には南米の大使館の大使の息子が違法薬物の取引にかかわっていたとされ、そのせいで殺人事件まで起きたという噂まで出回った。イラン人やコロンビア人がテレホンカードや覚せい剤の売人として繁華街で暗躍していた時の最盛期である。  そういった、流れの中から浄化作戦が始まった。今回の事件は、そうした流れを見ていると「今さら感」がぬぐえない。15年以上前の浄化作戦からの、カジノ法案や東京オリンピック・パラリンピックが今回の摘発の遠因とみているからだ。

[久田将義]ガーナ大使邸が、裏カジノで摘発に見る 映画『アウトレイジ』『アウトレイジビヨンド』のリアリティ

[久田将義]拡張!東京ブレイキングニュース 「清原和博考」

拡張!東京ブレイキングニュース  「清原和博考」  東京ブレイキングニュースでプチ鹿島さんが、清原和博氏について述べていて、それが清原氏に対して抱いていた僕のもやもや感を解消させてくれた。 http://n-knuckles.com/serialization/pkashima/news001309.html  清原氏は僕とタメ歳なので何となく、気にはなっていた。気になっていたとしても、テレビに出たり話題になったりすると、「あ、そういえばタメ歳だっけ」という程度のものだったが。  「気になっていた」程度だったのが「アレ? この人大丈夫」という風になり、具合が変わっていったのが、バリー・ボンズばりに両耳にダイアピアス、スキンヘッドになってからだった。 はっきり言って違和感を抱いた。その頃には鹿島さん、ご指摘の「番長キャラ」が定着しており、彼としては、打率、打点、ホームランのどの賞が取れず苛立っていたところに『フライデー』が「おう、わいや」から始まる秀逸な記事で清原氏を「番長」へと「プロデュース」していった。清原氏は「フライデー」によって救われた。救われたし、球界での立ち位置も確保できた。それは現役引退後も続いた。飯のタネが出来たとも言える。  もちろん、清原氏がプレイヤーとしてダメだという事ではない。何しろ、PL→西武ドラ一、新人王という、日本プロ野球界を背負って立つであろう逸材であった。何かのインタビューで同期の桑田真澄氏が答えていた。「PLに入った時、凄いやつがいるなと思った。彼には一生、野球で勝てないと思った。彼は世界一のバッターだと信じている」というような事を語っていた記憶がある(媒体を思い出せなくてすみません)。  実際、清原氏と一緒のグラウンドに立ち、プレーをしたら恐らくそのような感想を持つのだろう。PLからプロ野球へ、という時点でアスリートとしては超一流であると言える。  長嶋茂雄、王貞治に並ぶのではと期待されていたし、僕もそういうバッターになるのだろうなと思っていた。 が、そのイメージを覆す出来事が起こった。1989年9月23日ロッテ戦。しつような内角攻めで堪忍袋の緒が切れたのだろう。ロッテ平沼投手のデッドボールに、激高したはいいが、バットをマウンドに向かって投げつけた。これを威勢がいいととらえるか、どうか。 僕は「アレ? この人、殴りあいの喧嘩した事ないんじゃないか?」とふと思った。そして、マウンドに走ってのヒップアタック。平沼投手も一歩も引かず大乱闘。こりシーンはプロ野球乱闘シーンなどをテレビで放映する際、大体流れるほどだ。  プロ野球の乱闘シーンは数多くあれど、バットを投げた選手は初めて見た。肉体と肉体のぶつかりあいが怖かったのだと思った。イコール、喧嘩をした事がないのではと推測した訳である。もっと言えば、「男らしくないな」と「気が小さいのだな」と感じた。  それから年月がたち、さらに違和感を抱いたのがスキンヘッドになってからである。もうその頃には「武闘派」というイメージを武器に球界に君臨していた。 総合格闘技用のトレーニングを始めたのも、大きかっただろう。ステロイドの噂は常にあった。人間、格闘技の練習をやり、筋肉がつき始めると、どうしても「自分は強い」と錯覚してしまいがちである。まして、清原氏は実際、アスリートとしても前述したように一流だし、体格もでかい。強いと錯覚しない方がおかしい。周囲も自分を「コワモテ」と怖がってくれる。「俺、強いんじゃね」と思うだろう。  ファッションも酒の飲み方も豪快になっていく。それはそれで否定しない。プロ野球選手ともなれば、ヤンチャでいい。昭和のプロ野球選手の豪快さを見よ、と言いたい。しかし、タメ歳の清原氏のそれは痛かった。それはおそらく、社会人デビューに由来すると思う。

[久田将義]拡張!東京ブレイキングニュース 「清原和博考」

[餅田もんじゃ] 新進気鋭の謎の女性ライター『色男先輩の思い出』

餅田もんじゃ 寄稿記事 『色男先輩の思い出』 以前勤めていた職場に、カッコいい先輩がいた。とはいっても外見が特別整っているわけではなく、少し身長が高いくらいなのだけれど、なんだか要所要所で絶妙にカッコいいのである。実際、周りの人からの「カッコいい」という評価は確立していて、本人もそのことを自覚している様子だった。  私はその人のことを影で『色男先輩』と呼んでいた。なぜ影でかというと、言葉にするとどうしてもバカにした響きになってしまうのである。というか実際三割くらいはバカにしてつけたあだ名だったので、会社の人の前では決してその名前を口にしなかった。  色男先輩の最大の特徴として、その物言いがある。たとえば最初に彼と一緒に仕事をした時、こんな言葉をかけられたのを覚えている。 「やっぱり良い仕事をするためには、プライベートな時間を大事にしないとね」  なにか非常に意義深いことを言われているような気がして、私はなるほど、と頷いた。おそらく落ち着いたペースでゆっくり、しかも目を合わせて喋るのが効いているのだと思う。よくわからないがすごそうだから覚えておこうと、新入社員の私はその言葉を胸に刻んだ。  また、過去の恋愛の話になったときのことだ。私は以前の彼氏に関してあまり良い思い出がなく、その当時楽しく行っていた遊園地や水族館などいわゆる一般的なデートコースにまったく興味がなくなってしまった。そんなような話をすると、色男先輩は含んだ笑みを浮かべながら、 「それはつまらない男と付き合ってたからだよ」  今思えば、はい、としか言えない。だってその通りだからだ。だけど先輩が言うとどうしても意味ありげに聞こえるので、やはり私はその言葉もしっかりとした記憶しておいた。  今思い返しても、色男先輩のことは結構尊敬していたと思う。仕事をきちんと教えてくれたし、訪問先でも話し方というか、聞かせ方がうまいのである。私は焦って話が意味不明になることが多いので、そこをしっかり見習って直そうと思った。多少、カッコよさが鼻につく感じには目をつぶろうと思った。  そんなある日、先輩はいつものように大きな黒目で私をじっと見つめて言った。 「餅田さん、文章を書くのが好きって言ってたよね」 「はい」 「じゃあさ、あれ読んでおいた方がいいよ。あれ。すごく勉強になるから」  先輩は「あれ、あれ」と繰り返す。どうやら思い出せないようだった。だけど私も書名が知りたかったので、根気良く待った。何度目かの「あれ」を経て、先輩はざっと顔を上げ、私を指差してこう言った。

[餅田もんじゃ] 新進気鋭の謎の女性ライター『色男先輩の思い出』
久田将義責任編集 ニコ生タックルズマガジン

ニュースサイト『東京ブレイキングニュース(旧・日刊ナックルズ)』編集長、『実話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』元編集長の久田将義が、インターネットを通して新たな「アウトローメディア」を始めました。その名も「久田将義責任編集 ニコ生タックルズマガジン」。放送まとめ記事やオフショットなど発行致します。

著者イメージ

久田将義

ニュースサイト『東京ブレイキングニュース(旧・日刊ナックルズ)』編集長。『実話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』『NONFIXナックルズ』『HARDCOREナックルズ』元編集長。『月刊選択』『週刊朝日』を経て現在へ。近著『関東連合 六本木アウトローの正体』(ちくま新書)『トラブルなう』『原発アウトロー青春白書』(ミリオン出版)、『僕たちの時代』(青木理氏共著・毎日新聞)

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