• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 1件
  • [久田将義]拡張!東京ブレイキングニュース『僕がロフトプラスワンで途中退席した訳』

    2014-02-13 01:00  
    220pt
    拡張!東京ブレイキングニュース

    僕がロフトプラスワンで途中退席した訳


     二月九日、東京都知事選の翌日、新宿・歌舞伎町のトークイベントスペース「ロフトプラスワン」で都知事選候補たちをゲストに招いて、イベントを開いた。 その模様は「東京ブレイキングニュース」(TBN)掲載、プチ鹿島さんの「久田将義退場事件」 http://nknuckles.com/serialization/pkashima/news001213.html
    に、鹿島さんらしい、興味深くユニークに描かれている。
    では、当事者の僕がなぜ途中退場したのか、自分目線で語ってみたい。(前もって言っておくが途中退席なので、当然ギャラはもらっておらず、また頂く気もない。当たり前であるが、もし気になった方がいると思い、お断りする次第である)。

     因みにこの日は、運営の石村さんが罰ゲーム『心霊スポット・千駄ヶ谷トンネルを独りで生放送』という番組が配信されたが、ロフトプラスワンの方が最初にアポイントが入っていたため、そちらを優先させて頂いた。石村さんにはこれからも「心霊スポットハンター」として、廃墟などガンガン独りで行ってほしいと願っている。

     ロフトの話に戻ろう。このイベントは「時事ネタプラスワン」と称して、司会プチ鹿島さん、ライター畠山理仁さん、僕、の三人が去年に始めたものである。そして、都知事選後、舛添新都知事、細川護煕氏、宇都宮健児氏、田母神俊雄氏などに呼びかけたが、選挙翌日という事もあって、ほとんどの方が疲労の為欠席であった。

     ロフトプラスワンでイベントを開いている家入一真氏やニコニコ生放送出演経験のマック赤坂氏も欠席だった。赤坂氏は投票日前日に、六本木で酔っぱらっているところを警察官に職質され「あんた、明日投票日だろ」と説教されていたのかも知れない、という疑惑を直接聞きたかったのだが。これもTBN(東京ブレイキングニュース)に掲載している。http://n-knuckles.com/case/politics/news001205.html

     さて、当日、登場したのはドクター中松氏、ないとうひさお氏、ひめじけんじ氏、根上隆氏である。経済ジャーナリストの須田慎一郎氏にも加わって頂いた。前半のないとうひさお氏、ひめじけんじ氏は真面目に自分の論を、司会の鹿島さん、畠山さんのリードに従って展開していく。須田さんも、都政の問題点について解説していくという極めてまっとうな雰囲気だった。僕も畠山さんの熱心な取材ぶりには頭が下がる思いだった。

     少しの休憩をはさんで、第二部が始まった。ここからが問題である。まずはプラダのコートを着たドクター中松氏が登場。中松氏は変わり者と思われる読者の方もいらっしゃるかも知れないが、突拍子もないアイディアを語る割に、実は理路整然としていて「人は、やはり会ってみないとわからないものだな」と改めて、取材の原点を思い起こされた。

     ……と、呼んでいないのに客席から黒いセーターにクロスのネックレスをかけた人が壇上に近づいてきた。客かなと想像した。ロフトプラスワンはこういう事がよくあるので、壇上に上げても良いかなと思ったが、その人が根上隆氏だった。そしてまだ時間ではないのに、壇上に上がってきた。

    「まあ、仕方ないな。酒も入っているみたいだし(未確認)」とこの時は思っていた。そんな事を言えば、昨年の『ニコニコ超会議』の際は吉田豪氏、ニポポ氏と僕のイベントでは飛び入り参加の福島から来た一般女性が、どうしても主張したい事がある、というので上げている。スタッフは大慌てだったらしいが、ロフトプラスワン等のイベントに慣れている僕たちとしては、「まあアリだよね」くらいのテンションだった。

     しかし、この根上氏は違った。「革命家」と自称。警官に対して刃物で威嚇したという人物らしい。マック赤坂氏が共演NGを告げた御人だ。ものすごくタチが悪い。というか、変人である。いや、変人なら変人で良いのだが、客席にはお金を払ったお客さんがいらっしゃるし、中松氏、須田氏の邪魔は止めてもらいたかった。またイベントが台無しになるという事は、主役であるお客さんの顔をつぶす事になる。そう思った。

     鹿島さん、畠山さんの言葉を聞かず、ずーっとマイクを離さない根上氏の様子を見て、僕は鹿島さんの原稿によると、こう言ったらしい。

    「何だよ、あいつ」

     覚えてはいないが、そのあとに言葉を発したとしたら凄んだ感じになると思い、自重した。ただ、既に身体と頭は戦闘モードに入っている事は自覚していた。で、感じた。「これは(僕が)ヤバい」と。