【自民党大会】 安倍首相の自信と政策の優先順位 　第80回、自由民主党大会が3月17日に品川駅近くのグランドプリンスホテル新高輪で開催された。僕は、なぜか五年くらい続けて出席しているのだが、当然自民党員ではなく取材である。政治家関係は選択出版時代に知り合った人間関係が多い。僕は招待券で入っている。すると出席者、つまり党員たちの顔がよく見えるのだ。会話、雰囲気など、その場にいないと分からないものである。 　さて今年はどうだっただろう。結論から言えば、谷垣時代とは比較にならないほど盛況だった。席も満席で立錐の余地がなかった。谷垣時代、僕は党員でもないのに立っているのに疲れたので空いている席に座った記憶がある。
　品川駅を降りると、街宣右翼の怒号が聞こえてきた。グランドプリンスホテル新高輪は久しぶりなので道に迷うかと思ったが、怒号の方へ行けば着くのでそちらへ歩を進めた。知り合いの右翼がいないか、見て行こうかと思ったが遅刻しそうなのでやめた。
「二時から開催だったな」
　同じ時間に新大久保などで、今日は在特会のデモがあるはずだ。一回は在特会のデモに最後まで着いていき取材したいのだが、月末に回そう。
　警察、SPがたくさんいる中金属探知機のゲートをくぐって会場に入る。「混んでるなあ」と思った。開催前なのに入口から人が溢れている。ほとんど二時きっかりに党大会が始まった。演説は自公連立の時から変わらずで、公明党代表、経団連会長、自民党総裁、ゲストの順番である。