-
[中田薫]【シリーズ廃墟探訪】終戦を境に時を止めたまま…岐阜県美濃市須原『縣立洲原村診療所』【写真あり】
2014-02-24 01:00220pt中田薫 寄稿記事 【シリーズ廃墟探訪】 終戦を境に時を止めたまま…… 岐阜県美濃市須原『縣立洲原村診療所』
岐阜県美濃市は長良川のほとりに、訪れた廃墟愛好家たちの魂を等しく震わせる診療所の廃墟がある。昭和初期の古い木造建築ゆえに、今なお風葬の途にある『縣立洲原村診療所』の廃墟である。
明治45年2月、岐阜県は「僻陬村医設置費補助規則」を公布し、僻地の村での診療所開設に年額300円(現在の約150万円)を補助するという無医村対策を実施した。さらに大正13年にはこの補助金額を年額500円(現在の約250万円)に増額改正して無医村の減少を図ったが、それでも武儀郡洲原村(当時)では赴任を承諾してやってくる医師がいなかった。明治時代、洲原村の世帯数は神主7戸、同分家9戸、宮侍14戸、同分家2戸、平社家8戸となっており、村民全員が洲原神社関係者という小さな村であったためか、県の保健衛生行政から大きく取り残されていたのである。
だが昭和12年になって保険国策上から県下の無医村問題は
-
「敗北のライブハウス・公示日後の都知事選・廃墟探訪『神岡鉱山』」ニコ生タックルズマガジンvol.49
2014-01-31 23:30398pt━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2014/01/31 久田将義責任編集 ニコ生ナックルズマガジン vol.49 □日本で一番危険なWEBマガジン。ニッポンの闇をさらけ出せ!□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本で一番危ないWEBマガジンが創刊!『実話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』元編集長、 現『東京ブレイキングニュース』(旧・日刊ナックルズ)( http://n-knuckles.com/ ) 編集長 の久田将義が、インターネットを通して新たな「アウトローメ ディア」を始めました。その名も「久田将義責任編集 ニコ生タックルズマガジン」。久田氏をはじめ、様々なアウトロー著者陣営がどの既存メディアでも露出できない記事をお届けします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《新刊のお知らせ》
『関東連合 六本木アウトローの正体』(ちくま新書) が発売されました! http://goo.gl/qm5Svx ←amazonはコチラ!
《TS視聴可能な番組》
《今後の生放送予定》
《目次》
01. [餅田もんじゃ] 新進気鋭の謎の女性ライター再登場『敗北のライブハウス』 02.[久田将義]公示日後の東京都知事選・ニコニコ生放送『東京都政の闇』出演感想など 03.[中田薫]【シリーズ廃墟探訪】日本の鉱山を代表する最大最古の山...岐阜県飛騨市神岡町『神岡鉱山』 -
[中田薫]【シリーズ廃墟探訪】日本の鉱山を代表する最大最古の山...岐阜県飛騨市神岡町『神岡鉱山』
2014-01-29 01:00220pt中田薫 寄稿記事 【シリーズ廃墟探訪】 日本の鉱山を代表する最大最古の山... 岐阜県飛騨市神岡町『神岡鉱山』
岐阜県飛騨市神岡町。昭和62年、東京大学宇宙線研究所が、この町で「大マゼラン星雲超新星爆発」によるニュートリノの観測に成功。平成14年に小柴昌俊東大名誉教授が同観測でノーベル物理学賞を受賞したことで脚光を浴びた町である。
東大宇宙研は「観測が困難」と言われたニュートリノの質量測定地として『神岡鉱山』に着目、山の所有者であった三井金属が地下1000メートルに巨大観測装置を建設し、観測研究に成功したのであった。
神岡鉱山の歴史は日本最古と言われるほどに長い。今から1300年以上前、奈良時代養老年間(717年頃)に採掘が始まったとされ、その時代は黄金を掘り出し、朝廷に献じていたという事実が鉱山史に残されている。
-
「シリーズ廃墟探訪『しだかユートピア』・西成のマザーテレサ事件・裏社会の扉 in 東京の下町」ニコ生ナックルズマガジンvol.46
2013-12-20 01:00398pt《目次》
01. [中田薫]【シリーズ廃墟探訪】オリジナリティはあったものの……大分県別府市大字東山『しだかユートピア』 02.【拡張!日刊ナックルズ】正に混迷の様相を呈してきた「西成のマザーテレサ事件」 03.[久田将義]ザ・リアルcase2「裏社会の扉 in 東京の下町」ニコ生ナックルズ リバイバル!vol.11 -
[中田薫]【シリーズ廃墟探訪】オリジナリティはあったものの……大分県別府市大字東山『しだかユートピア』
2013-12-16 01:00220pt中田薫 寄稿記事 【シリーズ廃墟探訪】 オリジナリティはあったものの… 大分県別府市大字東山『しだかユートピア』
別府っ子ならば、誰でもその名前を知っている遊園地「ラクテンチ」。昭和4年に開業し、平成21年にめでたく開園80周年を迎えた別府っ子のソウル遊園地だ。長い歴史で苦難もあり、経営は「別府ケーブル遊園→別府国際観光→岡本製作所」と移り変わり、園名も「別府遊園→別府ケーブルラクテンチ→別府ワンダーラクテンチ→ラクテンチ」と変遷。レトロで味ある枯れた雰囲気を湛えながら、今なお歴史を刻み続ける別府市立石山山腹の遊園地である。
このラクテンチの兄弟遊園地として昭和43年に開園し、往時は約4キロの距離を互いにリフトで行き来できた遊園地が、志高湖畔近くの遊園地『しだかユートピア』だった。ラクテンチが幼児、小学校低学年向けのほのぼの遊園地であったのに対し、しだかユートピアには巨大迷路やローラースケート場があるなど、ラクテンチよりも客層が高めであることが両者の違いであった。
しかし、
-
「廃墟探訪『きぬ川館本店』・風俗について・六本木裏社会」ニコ生ナックルズマガジンvol.45
2013-12-13 01:00398pt01. [中田薫]【シリーズ廃墟探訪】拡大、衰退、低迷の典型的温泉地…栃木県日光市藤原『きぬ川館本店』 02.【拡張!日刊ナックルズ】風俗について考えてみた 03.[久田将義]ザ・リアルcase1「六本木裏社会」ニコ生ナックルズ リバイバル!vol.10 -
[中田薫]【シリーズ廃墟探訪】拡大、衰退、低迷の典型的温泉地…栃木県日光市藤原『きぬ川館本店』
2013-12-09 01:00220pt中田薫 寄稿記事 【シリーズ廃墟探訪】 拡大、衰退、低迷の典型的温泉地… 栃木県日光市藤原『きぬ川館本店』
下流を背にして左岸の「湯の滝」、右岸の「藤原の湯」が昭和2年に一体化されて形成された鬼怒川温泉。川の両岸約4キロにわたり旅館やホテルがひしめく様は、無秩序なアジアの歓楽街を思わせる。本来は日光国立公園の第二種特別地域に指定される温泉町で、建物の高さや外壁の色、看板などに厳しい制限があるはずだが、そんな自然公園法などまったくおかまいなしにホテルを建設、拡張させてきた結果だ。
また、鬼が怒った如く流れる荒々しい激流を「鬼怒川」と呼び、その豪快な景観で人を集めていた温泉地であったのに、その肝心の鬼怒川も上流に造られたダムの完成以降は水の流れが穏やかになり今や凡百の川。温泉町全体のグランドデザインが描けぬまま、資本主義の競争原理だけで肥大、そして衰退した典型的な温泉地なのである。
多くの客室がリバービューを競い合うように両岸からせり出しているため、川を挟んで互いの室内が丸見えといった建物同士も多いが、むしろ現在の客室の窓から見えるのは閉業した旅館やホテルの残骸。東武鉄道の車窓からもこれらの廃墟群が見えるだけに、鬼怒川温泉の落日ぶりは深刻だ。
とりわけ右岸の会津西街道元湯通り側、旧温泉街は今やゴーストタウン。いずれの宿も古くからの創業で老舗ばかりだが、経年劣化で施設が陳腐化し、後発の大資本ホテルの前に次々と討ち死にしていった。その多くは競争と担保価値維持のために融資を受けて増築・改装を繰り返すも、集客減、売上減で返済不能となり、最後は銀行に見放されて閉業というパターンである。
また、
-
「シリーズ廃墟探訪・肥大化する貧困ビジネス・写真で振り返る」ニコ生ナックルズマガジンvol.41
2013-11-15 01:00398pt━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2013/11/15 久田将義責任編集 ニコ生ナックルズマガジン vol.41 □日本で一番危険なWEBマガジン。ニッポンの闇をさらけ出せ!□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━日本で一番危ないWEBマガジンが創刊!『実話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』元編集長、現『日刊ナックルズ』(http://n-knuckles.com/) 編集長の久田将義が、インターネットを通して新たな「アウトローメ ディア」を始めました。その名も「久田将義責任編集 ニコ生ナックルズマガジン」。久田氏をはじめ、様々なアウトロー著者陣営がどの既存メディアでも露出できない記事をお届けします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《新刊のお知らせ》
『関東連合 六本木アウトローの正体』(ちくま新書)が発売されました! http://goo.gl/qm5Svx ←amazonはコチラ!
<告知>《目次》
01.中田薫 寄稿記事【シリーズ廃墟探訪】さらば三重の老舗スーパー銭湯!三重県伊賀市上村『名阪健康ランド』02.【拡張!日刊ナックルズ】肥大化する貧困ビジネス03.写真で振り返る!「朝までニコ生ナックルズ」
-
[中田薫]【シリーズ廃墟探訪】さらば三重の老舗スーパー銭湯!三重県伊賀市上村『名阪健康ランド』
2013-11-11 01:00220pt中田薫 寄稿記事 【シリーズ廃墟探訪】 さらば三重の老舗スーパー銭湯! 三重県伊賀市上村『名阪健康ランド』
三重県亀山市と奈良県天理市を結ぶ名阪国道。中京圏と近畿圏を結ぶこの幹線道路沿いに、屋根に乗った2体の龍がランドマークとなっているスーパー銭湯の廃墟がある。営業中は2体の龍が妖しくライトアップされ、目から赤い怪光線を放ち、ドライバーの注目を引きつけていた『名阪健康ランド』の末路である。
通常の入浴施設に様々なアミューズメント要素を付加したスーパー銭湯は昭和60年、富山県高岡市にオープンした「万葉ポカポカ温泉」が発祥とされているが、こちら名阪健康ランドも昭和62年オープンと早く、スーパー銭湯黎明期の開業組だった。
風呂は大露天風呂のほか漢方薬湯、岩盤浴、サウナなど10種類以上を有し、レストルーム、焼肉コーナー、宴会場、ゲームコーナーなども併設。特にゲームコーナーは平成13年以降、三重県下でユニバーサルスタジオの公式キャラクターグッズがゲットできるのは「名阪健康ランドのUFOキャッチャーだけ」という独自色を持っていた。
さらに土日祝日は韓国人演歌歌手モングンのコンサート、毎月末には大衆演劇の入替公演を行うなど、まさに顧客満足度120%のサービスぶり。幹線道路沿いという好立地、大型トラックが何台も停められる広大な駐車場も利便性がよく、往時はファミリー客はもちろん鈴鹿サーキットへ向かうドライバーやライダー、さらには長距離トラックの運ちゃんたちにこよなく愛された施設だったのである。
だが、 -
「告知!・【シリーズ廃墟探訪】あまりに広すぎた動物パラダイス・西成のマザーテレサ事件の深い闇」ニコ生ナックルズマガジンvol.37
2013-10-11 01:00398pt━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2013/10/11 久田将義責任編集 ニコ生ナックルズマガジン vol.37 □日本で一番危険なWEBマガジン。ニッポンの闇をさらけ出せ!□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━日本で一番危ないWEBマガジンが創刊!『実話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』元編集長、現『日刊ナックルズ』(http://n-knuckles.com/) 編集長の久田将義が、インターネットを通して新たな「アウトローメ ディア」を始めました。その名も「久田将義責任編集 ニコ生ナックルズマガジン」。久田氏をはじめ、様々なアウトロー著者陣営がどの既存メディアでも露出できない記事をお届けします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《新刊のお知らせ》
『関東連合 六本木アウトローの正体』(ちくま新書)が発売されました! http://goo.gl/qm5Svx ←amazonはコチラ!
《目次》
01.告知!ニコ生ナックルズ10月号02.[中田薫]【シリーズ廃墟探訪】あまりに広すぎた動物パラダイス『山口ニュージーランド村』山口県美祢市西厚保町原03.【拡張!日刊ナックルズ】西成のマザーテレサ事件の深い闇・続報
告知!ニコ生ナックルズ 10月号10月のニコ生ナックルズで予定しております放送をご紹介致します!
本日!10日20時からは公式放送
その後のチャンネル限定放送はこちら!※冒頭はチャンネル会員様以外でもご覧いただけます。
数ある週刊誌やゴシップ誌をもとに、久田将義がテレビが放送できない、アウトローなニュースをお届けします。あの事件の裏側も?!24日(木)20時からは!
ついにニコ生ナックルズにスタァ降臨!!日刊ナックルズでも活躍の元ジャニーズ平本淳也が登場!テレビでは語れないジャニ―ズのタブーを話します!
31日(木)23時からは!
11月23日(土)開催!吉田豪×杉作J太郎×久田将義「人生相談番外地 無敵の三本マイク」@広島・横川シネマ - TwiPla
こちらは放送できませんが現地に行ける方はお楽しみに!開沼博×久田将義「アウトローが潜む場所」 @kainumahiroshi @masayoshih | Peatixこちらもゲンロンの意向で放送はできませんがぜひご来場くださいませ!
中田薫 寄稿記事【シリーズ廃墟探訪】あまりに広すぎた動物パラダイス『山口ニュージーランド村』山口県美祢市西厚保町原
美祢西インターチェンジから県道33号線を車で走ること約10分。たどり着いたその場所は、あまりにも広大であった。東京ドーム6個分、およそ30万平方メートルもの敷地面積を持つ『山口ニュージーランド村』の廃墟である。
山口ニュージーランド村は、緑豊かな自然の中で羊や馬などの動物と触れあい、家族でスローなまったり時間を過ごすことができるテーマパークとして平成2年に開園した。開発したのは愛媛県西条市に本社を置く「ファーム」なる会社。都市生活者と農村の交流、地域力の活用、過疎地域の掘り起こしなどを企業理念に、全国各地で農村型観光施設を展開している会社である。
現在、ファームが手がけた施設は「とうほくニュージーランド村」(岩手県)や「ドイツの森クローネンベルク」(岡山県)など全国13施設が営業中だが、どの自治体も観光ソフトはノドから手が出るほどほしい。
観光資源の乏しい美祢市では、
1 / 3