あの時のＡ君が「声優」になれたかどうかは、今はもうわかりません。声優さんという憧れの職業につけていればそれはいいことだったと思います。しかし、それ以外の選択でもいいと思います。
 
今回の黒川塾を開催企画するにあたっての伏線となったＡ君との出会いですが、最近、出版された声優の大塚明夫さんの「声優魂」という本を読んですこしわかったような気がします。
 

年を取ると今の若いモンはとか、昔はよかったみたいなことを言いがちですが、それはおそらく、昔は云々じゃなくて、今の時代に自分が付いていけなくなっただけのことだと思います。別に無理に今の時代に自分を合せる必要はありませんが、感性と行動が伴っていれば「昔はよかった」とか「今の時代はちょっと違う」みたいな発想は出てこないのではないかと思います。
   

最近すごく気になったのは堀江貴文サンが「声優なんて誰でもできる」という件のツイートで、これに対して声優の榎本温子さん（むかしネットラジオ番組で一年間ご一緒しました「あっちゃん」です）が「声優は匠の世界」という内容のツイートをした件が思いだされます。その引き合いに宮崎駿監督のコメントを追記したり・・・。