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30年という月日~ 「追憶のファミコン」 (中篇) 25歳の僕
2013-08-29 12:31330pt
『おう、ドラゴンクエスト』
「・・・?あ、ゲームか?」
『ファミコンな』
「おまえ、相変わらずゲーム好きだなぁ・・・」
『今、ちょうどいいところなんだよ。悪いな・・・あとちょっとでクリアってとこだ・・・』
「お、いいよ。俺も突然来たからな」
『おまえ、 ( 東京へ ) 帰ってきたの?』
「ああ、昨日からね・・・また明日帰るよ」
『あ、そうなの・・・今回はどうしたの?』
「うーん、今ね、Fさんと別れてきたんだよ・・・」
『えええ、そうなの?長かったよね?』
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30年という月日~ 「追憶のファミコン」 (前篇) 22歳の僕
2013-08-22 17:29330ptファミコン発売と同時に購入していた「マリオブラザーズ」を一生懸命にプレイしていました。
僕が遊びにいったときでも、画面から目を離すことなくずっと遊んでいたのが印象的でした。かくいう僕もやってみましたが、当時はプレイ感覚になじめず、深入りすることはありませんでした。
その後、就職活動で僕が音楽関係の就業することが決まりましたが、結果的に A君 は就職浪人をすることになってしまいました。それがファミコンとマリオブラザーズの影響に依るものかどうかはわかりませんが・・・A君が就職活動をしていた姿をみかけたことはありませんでした。ただし彼の名誉のためにも書いておきますが、A君は出版社への就職を希望していたため、狭き門でした。ゆえに浪人せざるを得なかったのかもしれません。
翌 1984 年、 4 月に就職してすぐに僕は愛知県、名古屋市の営業所に配属になり、入社式後 2 週間研修を受けたのちに単身赴任することになりました。仕事の内容はレコードの販売会社でした。今はもうレコードなどと言ってもわからないでしょうね。CDが導入されるまではビニールのレコード盤の販売を行っていました。
慣れない名古屋という場所での独り暮らしと言うこともありましたが、名古屋を拠点にしながらも北陸三県 ( 石川・福井・富山 ) のレコード店への営業担当だったこともあり、ウィークデイは北陸のホテル暮らしで、何をするわけでもなく、地味な社会人生活を送っていました。
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