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【2024年7月28日】科学監修って何してるの?
2024-09-25 19:0020pt
自分の名前をエゴサすると、Dr.STONEの科学監修の人・・・という感じで紹介されていることが多いのですが、科学監修自体は、作家活動とだいたい同じくらいの年月をしてきています。
もともとは、推理小説のトリックをちょっと手伝う程度だったのが、骨組みを作ったり、ドラマや映画の小道具の描写などを手伝ったりと、ちょこちょこやってたのですが、お金をもらうことはもちろん、クレジット表記の話も考えたことが無かったので、仕事としてやってきたのは、ここ数年という感じになります。
Dr.STONEはその中でも、とびきり大変でしたが、とびきり楽しく、そして学ぶことが山盛りありました。
よく、科学監修というのは「〜って合ってますか?」「科学的に問題ないですか?」というのをチェックする仕事だと思われることがあるのですが、もちろん、そういった科学監修もあると思うので、一般論ではないのですが、自分の場合は違います。
自分が一番気をつけているのは作品の温度感で、その作品の空気感に必要かどうかの範囲での科学設定です。極論すれば、徹底的に科学的に正しいものを作ったら、それはただの現実のベタ撮りになります。
おもしろいかおもしろくないかでいえば、無編集のベタ撮りほどおもしろくないものはそうそうありません。
例えば、よくある銃の指かけ問題。または銃の持ち方が変とか、銃の形がおかしいとか、言う人がいますが、それがマジの戦争ドラマや、舞台が軍の中の話とか、そういった物語で、流石に銃の扱いがおかしいのが続くと「取材をちゃんとしてくれ」と読者ながらに思うところはあります。
しかし、それが恋愛ドラマだったり、子供向け謎解きミステリーとかであれば、別にそんなものは問題にするほうがおかしくて、その作品の「お客さん」が大丈夫であれば、それは、さほど気にする問題ではないと思います。
逆に最近はそういった、付け焼き刃の知識をSNSで披露したいがあまりに、人の作品を足蹴にするアホがちょいちょいいるので、そうされないように・・・とネガティブに作品を描く、ないしは、自分の分からないものは描かないを徹底するあまりに、テンプレみたいな学園ものばかりになってしまった・・・というのもあるのかもしれません。
フィクションはフィクションなんだからもっと自由で破天荒なものがどんどん出てきて欲しいのに、一部の人が腐すだけで作家がくじけるのはどうなんかな・・・・って思ってしまいます。
そんなわけで、今回その「空気感」の話です。
あ、最近は、こちらの監修をさせてもらいました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000139234.html
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【2024年6月30日】自分なりのオシャレってなんだろう?
2024-09-11 19:0020ptはい、どうも、先日、にゃんこ大戦争の真レジェンドまで到達した、くられ先生です、コンニチワ。
ソシャゲは基本的にやってない勢なのですが、にゃんこ大戦争だけは10年選手です。10年も遊んでるゲーム・・・ってそうそうないですよね。まぁ大半ログインしてるだけでなんもやってないのですが、先日、出先で時間を持て余すことになったので、ストーリーを進めていました(笑)。
にゃんこ大戦争をやったことがある人なら知ってると思うのですが、ムキ足ネコというキャラがいます。自分は、昔登山してたり、フィールドワークで歩き回っていたので、足が謎にムキムキで、他人とは思えません。ちなみに上半身はネコジェンヌなのでバランスが悪いのです。
さて、そんなアンバランスな自分は、妙ちくりんな衣装を着ているのはご存じの通りですが、そもそもどういう経緯であんな服になったのか、そもそも私服はどう選んでいるのか? というのをまとめてみたいと思います。
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おいしいの経験値
2024-08-25 12:0020pt
我が輩はグルメである。
名前など無い。
どこで カブれたか、とんと見当がつかぬが旨いものは、めっぽう好きである。振り返れば薄暗いじめじめした繁華街のはずれで美味しい店を見つけてはニャーニャー言ってた事だけは記憶している。
というわけで本日は美味しいものと美味しいを見分ける経験値の話です。
なんだ、オッサンのウザい食通気取りの話なのかと言うなかれ。
これ、歳を取ると美味しいものを見分ける能力が低いと社会性を疑われるまである、いわゆる暗黙の社会ルールの一部でもあるのです。
なんでまぁ、ある程度知っておくと得な事も多いし、食べ●グなんてゴミみたいなサービスに振り回されることも無く、自分の考えを持つことができよう! というわけで、何がどう大事でどうやって「おいしい」の経験値を詰んでいくことができるのかサラっとまとめます。
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自分が人生で「マスター」の領域に達していた話
2024-05-26 12:0020pt -
超会議ですよ全員集合
2024-04-28 12:0020pt -
小説を書いてみた
2024-03-28 05:0020pt多くの人が知らないかもしれないが、自分は実は作家です。
もしかすると、アリエナイ理科ノ大事典シリーズが出ていることを知っているという人もいるかもしれません。数年前にアリエナクナイ科学ノ教科書という本で、SF系大賞の1つである星雲賞をとったことがニュースにもなったりはしたので、ひょっとしたら知ってるという人もいるかもしれません。
漫画原作は、現在「科学は〜」で、角川でやっておりますが、実はそれ以前にもかなりいろいろな作品を作っていたりしますが、大半はコミック化などもされず、漫画に関しては単話、単発で終わっているものばかりで、単行本というものは出したことがありませんでした。
コミック版「科学は〜」は、なんだかんだで1巻あたり数万部という安定した部数になっており、お陰様で楽しくシナリオ製作をさせて頂いてます。先日10巻で完結したあとも、続科学〜と、まだまだ続けさせてもらっているのはご存じのかたも多いかも知れません。
自分の草稿は編集者と漫画家の先生しか読まないものなので、世間に出ることはありません。
というか、漫画原作という仕事は、編集者と漫画家以外読まないものを作るという、なかなか変な仕事です。
ちなみに漫画出版業界では、ネームまで完成させている場合のみ、漫画原作を名乗ることができ、それ以外は脚本、原案、協力、と、作品への貢献度によってランクが分かれていますが、忠実にそれを守っているのは集英社だけかな・・・という感じはあります。
自分は集英社の範疇でいうところの、ト書き(状況を説明する文面)を入れ、情景とセリフ、キャラが何をして、どうなるということを記した脚本を書き、それをもとに出来上がったネームを、場合によってはかなり前後入れ替えなどをして(もちろん漫画の先生の協力があって)、形になるというものです。
なんでまぁ、厳密には漫画原作ではなく漫画脚本家を仕事としてやらせてもらっているという感じになります。
科学〜! 漫画は、グルッペンの旦那や編集氏などと予め話し合って、大枠、出るキャラなどが決まったら、その枠組みの中で自分が こんなんどうでしょう? みたいに提案するという感じの流れで作られています。
さて、そんな一応作家の自分ですが、最近ちょっと、暇な時間をみつけては小説を書いております。
twitterなどにちょいちょい載せておりましたが、その解説とバックグラウンドを今回お話させていただければばばばば。
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新生活の人
2024-02-29 05:0020pt -
小学生のとき、子供時代が永遠に続くって思わなかった?
2024-01-25 05:0020ptいやー2024年も始まって、気がつけば一ヶ月近く経ったわけです。
本年も残すところあと11ヶ月と少しとなりました、来年もよろしくおねがい致します。
光陰矢のごとし。
月日の過ぎていくのは、飛ぶ矢のように早いとのことで、あっというまに過ぎていくと言われていますが、これは人間の時間感覚が鈍感になっていくことと、情報への鈍化が原因だと言われています。また、人間は年を取るとイベントが減っていくので、余計に無為に時間が過ぎていくように感じやすいとも言われてますね。
これを読んでる人は、中高生以降の人が多いと思うので分かると思うのですが、小学校6年間は、体感的に凄まじく長かったイメージないでしょうか。それは小学校くらいの年齢だと、社会的に出会うものが珍しく、それこそ学校の勉強はもちろん、社会のルール、見る生き物、食べるもの、すべてが「人生初」なことが多く、その対応に脳が常に爆裂変成していくので、情報密度が段違いです。
一方中学くらいになってくると、まず学校のテストが中間期末くらいで、人生初が流石に減ってきます。そうなると、急激に情報密度が下がってきて、1年間が短く感じます。30代ともなると、中高の記憶が混ざるくらいには、情報密度が低いわけです。勉強の内容は高度化しても、学習することも、学習の仕方を脳が作っているので、小学生ほどの負担はない場合が多いです。逆に小学校高学年か、中学生の間に自分の脳の勉強に対するルーチン構築ができないと、「勉強ができない」という性質が年齢を経るごとに強くなっていきます。
この「勉強ができる」ルーチンというのは、人によってマジでぜんぜん違うので、人の勉強方法を聞いてもピンとこないどころか参考にさえならないことが多いわけです。まさに学ぶというのはまずは自分を知るということで、偉そうに言ってる自分も、学生時代はマジでクソでした。
今もまぁクソですが(笑) 今はクソであるという認識があるので、このクソ以下の頭にどうやって情報を入れるのがいいのかを無理くり考えるというようにできるようになった・・・程度です。
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ジングルメリーもう〜いくつ寝るとあけまして!
2023-12-28 05:0020ptてなわけで、年々年末でございますね。
今年もあっというまに過ぎ去りました。
超会議やら教育系youtuberのイベントやら、めまぐるしくあって本の町神保町とのコラボもつい先日終わったところです。今年は、なんと理科年表ともコラボがあって、理科年表のコラボ表紙をやらせていただくことにもなったりと、あちこちにお呼びがかかった年でもありました。
そんな慌ただしい合間でも、基本的にアニメや映画は時間をみつけては見ています。今年も面白いアニメ、映画、いろいろありましたねぇ。ドクターストーンも第三期すごかったですねぇ・・・
そんなこんなで、みなさんは年末をゆっくり過ごされている方も多いとおもいますので、今年を振り返って、面白かった、印象に残った作品をざっくり紹介しておこうかと思います。
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今年は変な季節が多い年でした・・・
2023-11-30 05:0020ptいやー今年を振り返って、なんか妙な季節感の1年でしたね。
春先はいきなり猛烈な暑さだったり、雨がザーザー降って、梅雨には降らない・・・夏は灼熱で、秋がなく、突如冬がやってきたとおもったら、昼間だけ20℃だったりと、もう何を着ていいかわかりませんね。オールシーズン対応の全裸モヒカンでいきましょう。
さて、のっけから、告知っぽい話なのですが、現在「本の町」神保町とのコラボを行っております。
https://www.shosen.co.jp/event/15680/
本屋ばかりが立ち並ぶ知る人ぞ知るマニアックな町なのですが、文具専門店や古書専門店は、辞書専門だったり、江戸時代の本ばかりある店や、昔のアイドルの専門店・・・理系古書専門など、かなり尖った店が多いので、そうした町に足を運んでもらうフェアという形でちょこっと、薬理凶室がコラボしているという感じです。自分のレシピのローズアップルパイや、不思議なお菓子や、本が出来る前のゲラや、動画でみたあれこれが展示されていたりします。
そんな感じでいろいろ面白いものが見れると思いますので、是非とも皆さんも足を運んでみてください。12月の後半まではやっているはずです(グッズは無くなり次第終わってしまいますが・・・・)。
コラボといえば今年も上野屋さんとのコラボコートは大盛況で、煉瓦色の渋い赤系コート「ベラドンナ」、ターコイズグリーンで裏地は白+グレーの市松模様という大胆に明るい色の「エーデルワイス」。そして、現在、自分の動画で着ているヘルドクター2のブラックバージョンが現在制作中です。
コラボコートは毎度デザインや色合いをめちゃ悩むのですが、わりとしっかりとした流行調査を実は毎年行っています。本日はそんな、自分がどこをみて、「新しい」を考えているのか・・・というところをひとつ。
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