コミュニケーションスキルとして重要なもののひとつが、協調性である。「わたし、協調性ないんだよね。フフッ(笑)」とたまに自慢している女性がいるが、それは間違いなくディスアドバンテージ以外のなにものでもない。
28歳 看護師 みなちゃん(仮名)の場合みなちゃんは、合コンで知り合った看護師チームのひとり。男性陣からすると合コンの対戦相手として、看護師は一種のブランドであり期待が高まるもの。ただ、あまりに期待が高かったせいか(多分、そう思いたい)相手の看護師チームは真面目でかなりおとなしかった。
男性陣チーム: 「合コンとか、よくするの?」
看護師チーム: 「いや、あまりしたことないんです」
男性陣チーム: 「うそ~。なんで」
看護師チーム: 「救命チームだから意外と時間が読めなくて」
ファーストコンタクトの感覚から、確かにこういう場に慣れていない感じは伝わってきた。ただ、ここから2時間、この不穏な出だしから、場を盛り上げることが僕らの使命だ。このままフリートークで回しても盛り上がらないのはわかっていた。そういう場合は、早い段階からコミュニケーションを深める心理テストならぬゲームを出すことが鉄則である。
男性陣チーム: 「じゃあ、合コンだからちょっと診断テストみたいなものやらない?」
女性陣チーム: 「え~どんなのですか?」
とネガティブな反応が現れた瞬間、
みなちゃん:「どういうゲームがわからないけど、せっかくなんでやってみたーい」
僕らはこの言葉に救われた。この発言でみなちゃんの評価は鰻登りに。
観察結果「協調性=トライする気持ちが大事」みなちゃんの魅力は、この協調性というノリのよさである。コミュニケーションスキルとしてもかなり重要だ。ゲームの内容はよくわからないが、何か楽しそうだからやってみたいというポジティブな気持ちは、男性陣としても素直に嬉しい。みなちゃんが言った「せっかくなんで」という言葉の裏には、この機会をなくしたら次はないかもを匂わせる発言は、男性の狩猟本能を刺激するのだ。
ノリがよい=つきあいがよいことにもつながってくる。僕の周りの男性でも、つきあいのいい奴は女性からもモテるし、男友達も多い。
協調性がないと自覚している人でも自分を変えたいなら、まずはトライする気持ちを持って欲しい。そして、タイプじゃない男性に食事に誘われたら、まずは行ってみる姿勢を見せて欲しい。特に得るものがなかったとしても行ったことによって、1人の男性サンプルを取得したとポジティブに考えて欲しい。決して時間が無駄とかネガティブに考えることは止めることである。