そう気づかせてくれたのは、ボディデザイナーの森 俊憲さんの新著『女子の腹割プログラム』。
なりたいボディラインに合わせて簡単なトレーニングを組み合わせるだけで、驚くほど確実に成果が出せるといいます。
マンツーマントレーニング気分で練習できる『女子の腹割プログラム』がすごいのは、まるでジムのマンツーマントレーニングを受けているかのように、
・今の自分のレベルを知る
・目標(なりたいボディライン)を決める
・目標にあわせてトレーニングを無理なく強化していく
という段階が踏めるところ。トレーニングはどれも1~3ステップで終わる簡単・単純なものなのですが、その組み合わせ方に、これまで12000名以上のトレーニングを成功させてきた森さんのノウハウが凝縮されています。
まずはイスに座って行う「腹筋力チェックリスト」で、今の自分のレベルを把握。「思い立ったが吉日」の無理なトレーニングは体を痛めるモトですが、チェックリストで自分の実力を知っておけば安心です。
その後、どんな「魅せるおなか」を目指したいかによって、「永遠の少女タイプ」「抗重力の美魔女タイプ」「ダンサータイプ」「アスリートタイプ」の4タイプから1つを選択。4~5種目ほどのトレーニングを組み合わせながら、3か月で憧れのくびれ美人を目指していきます。
トレーニングはどれも大きな写真で紹介されていて、動きも単純で取り組みやすいものばかり。意外と気軽に、気負わずに続けられることに驚きました。
少ないトレーニング数には理由があるたとえば「永遠の少女タイプ」......体力に自信はないけれど運動不足を解消したい人、まだ若いのにおなかがぽっこりしている人向けのトレーニングに、「ひじつきつま先立ち」というトレーニングがあります。
腹筋や背中・腰の体幹の筋肉が強化され、基礎代謝量が向上します。リバウンドしにくい体作りとしても効果的だそうです。
1.四つんばいになる
2.床に両ひじをつき、両ひざを後ろにずらして、頭からかかとまでを一直線にする。そのまま30秒キープ(『女子の腹割プログラム』44~45ページより引用)
と、拍子ぬけするほど簡単。
少ないトレーニング数は、理由があってのこと。大切なのは、いかにトレーニングを毎回きちんとこなし、継続していけるか。そのためには、最初のハードルはできるだけ低いほうがいいのです。
(『女子の腹割プログラム』94ページより引用)
という、森さんの言葉に深く納得しました。
森さんによると、トレーニングがうまく進む人というのは、「最初は自信なさげにおそるおそる挑戦し、静かに淡々と続ける人たち」なのだそう。これだけでいいのなら......とやる気が持続し、気がつけば少しずつ負荷の高いトレーニングができるようになっている。そんな「腹割プログラム」だからこそ、体型を効率よく理想に近づけてくれるのかなと感じました。
腹筋美人は全身美人。歩き姿までカッコよく、カラダの痛みやコリを解消して、いつの間にかヤセ体質になれるという「腹割プログラム」。腹筋を鍛えるメリットの多さに、静かなやる気がかきたてられる良い手引きです。