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女性が不安になる原因のひとつ。生理にまつわる悩み4
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女性が不安になる原因のひとつ。生理にまつわる悩み4

2018-01-10 12:00
    自分の体をきちんと知ろう!をテーマに、増田美加(女性医療ジャーナリスト)さんによる連載「カラダケア戦略術」。「生理期間に不安がある」「生理が来ない!」「生理がすぐに来る!」など、生理周期が短くても長くても、生理周期の不順は、女性を不安にさせますね。今回は、「生理周期の悩み」にお答えしていきます。 【悩み1】生理が来ない

    「生理の予定日から2週間以上経つのに生理が来ません。心配だったので、妊娠検査薬で調べてみたら、結果は陰性でした。基礎体温は35度台の低体温です」

    生理が来ない......こんな経験ありませんか?

    生理が来ないというのは、女性を不安にさせます。妊娠の有無だけでなく、健康のバロメータとしても生理は大事です。正常な生理周期とは、25日~45日周期。出血が3日~7日間持続する、と言われています

    医学的に"生理周期の異常"と考えるのは、3カ月以上来ない(続発性無月経)、24日以内に来る(頻発月経)、46日以上3カ月以内にしか生理が来ない(希発月経)と定義されています。

    ですから、医学的には、先月より20日くらい遅れても、生理が来れば正常の範囲内です。生理周期は、ストレスや極端な疲れなども影響して乱れます。

    ただし、低体温というのは、心配です。もしかしたら、排卵していない可能性があるかもしれません。それに、体温が低い状態が続くのは、体にもよくありません。不調も増えてしまいます。

    生理不順が気になる人は、基礎体温を測っておきましょう
    また、婦人科を受診していないようなら、子宮や卵巣の状態に異常がないかどうかを相談してみてください。生理周期が安定することで、体も心も安定しますし、治療もホルモン剤や漢方薬などのお薬などで可能なことがほとんどです。子宮や卵巣に異常がなければ、安心できますので、ぜひ婦人科を受診してください。

    【悩み2】生理周期がバラバラで予定が立てられない

    「毎月、生理が22日目で来るときや35日目で来るときなど、生理周期がバラバラで予定が立てにくく困る」という人もよくいます。正常な生理周期は、"25日~45日周期で、出血が3日~7日間持続する"状態です

    と考えると、22日目あたりで来るのは少し早いです。また、3カ月来ないときがあると「続発性無月経」で、月経異常になります。

    確かに、生理周期がバラバラでいつ来るか予測できないと、予定が立てられず困ります。
    そんなときは、低用量ピルを服用してみるというのは、どうでしょうか?

    生理周期が28日でほぼピタッと来て、出血量も微量になります。生理もずらすことができますので、「旅行の予定があるから、生理をずらしたい」ということも簡単にできます。低用量ピルは婦人科で相談して、簡単なチェックをすれば、処方してもらえます。

    【悩み3】出血量が多く、生理期間が長い

    「出血量が多く、生理痛もひどい。生理前のイライラもある。生理は、短くても1週間、長いときは1カ月近くも続く」こんな悩みがある人もいます。

    量も期間も長くて、そのうえ生理痛もひどいとなると、憂鬱です。1カ月のうち、半月以上、つらい日々を過ごしているのです。これはつらい。

    ぜひ、婦人科で治療しましょう。原因はさまざま考えられます。子宮筋腫や子宮内膜症、子宮内ポリープがある場合も......。もちろん、女性ホルモンの乱れが原因の可能性もあります。婦人科で、お薬で出血の量を減らして、生理期間を短くしたり、生理痛をやわらげることもできます。

    もしかしたら、貧血があるかもしれません。検査をして貧血の有無を確かめましょう。貧血は絶対にそのままにしておいてはダメです。貧血だと、必要な栄養が体に行き渡らないことになり、さまざまなほかの不調につながります。

    生理の悩みが減ると、月の半分のあいだ、つらい思いをしなくてすみます。その分、時間を楽しいことに有効に使えます。ぜひ治療してください。

    【悩み4】生理周期が短く、すぐ生理が来てしまう

    「生理周期が短く平均24日。たまに18日で月経が来る。年に2~3回、タンポンとナプキンをしていても、ドバッと出血することがある」という過多月経タイプの悩みを抱える女性もいます。

    24日以内に来る生理は、医学的には"頻発月経"と呼ばれます。45歳以降になって閉経が近づくと、頻発月経を起こしやすくなり、その後、今度は間隔があいて、閉経するという道筋をたどることが多いです。

    でも原因は、閉経前の生理の不順だけではありません。生理周期の間隔が短いというだけでなく、出血量が多いということは、もしかしたら、子宮筋腫や子宮腺筋症という病気があるかもしれません。また出血が生理なのか、不正出血なのか、判断がつきにくいということもあります。

    まず、貧血の検査をしましょう。子宮筋腫や子宮腺筋症の場合は、その場所によっては生理痛があまりない場合もあります。どちらにしても、「すぐ生理が来る、出血量が多い」などは、自己判断は危険ですので、婦人科をぜひ受診しましょう。治療すれば、生理周期も、出血量も改善されます。婦人科は、女性の子宮や卵巣周りの不調を丁寧に診てくれる医師が増えています。安心して受診してください。

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    増田美加(ますだ・みか)さん
    女性医療ジャーナリスト。
    2000名以上の医師を取材。予防医療の視点から女性のヘルスケア、エイジングケアの執筆、講演を行う。乳がんサバイバーでもあり、さまざまながん啓発活動を展開。著書に『医者に手抜きされて死なないための 患者力』(講談社)、『女性ホルモンパワー』(だいわ文庫)ほか多数。NPO法人みんなの漢方理事長。NPO法人乳がん画像診断ネットワーク副理事長。NPO法人女性医療ネットワーク理事。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会会員。公式ホームページ http://office-mikamasuda.com/

    image via Shutterstock

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