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この季節は、柑橘の「黄色」がとてもうつくしく映えます。
山はもとより、街中でも民家の庭先にたわわに実っている「黄色」を見つけると、なんともふくやかな気持ちになります。文旦、八朔、夏蜜柑、金柑、そしてこちらではタンカンやシークワーサー。
先日、実家が香川の友人から、箱いっぱいの柑橘が届きました。「山で子どもたちととったものです」と、メモが添えられており、彼女と、その3人の子どもたちが摘み取ったと思うと、なおいっそう美味しいに違いない!と嬉しくなりました。「冬が好き」と言っていた彼女は、冬の山が似合います。
箱の中には八朔、そしてレモン。レモンは皮を薄くそいで、ブラジルのサトウキビ酒、「カシャーシャ」に漬け込みました。イタリアのレモンチェッロのようなリキュールにするつもりです。
レモンの実は、パッションフルーツと砂糖といっしょにシロップに。まいにち混ぜてしっかり砂糖を溶かします。漬け込んだお酒は2週間ほどしたら、皮を取り除き、レモンとパッションのシロップを加え味を調整します。これを冷凍庫できりっと冷やせば完成。40℃とアルコール度数が強めなので、少量を味わって飲みます。
八朔は、子どもたちを力を合わせ、果肉と皮に分け、きび糖でコトコト煮込みました。欲張って皮多めにしたら、なかなかのビターな仕上がりに……。なもんで、食べるときはメイプルやはちみつを混ぜています。お湯で割ったら柚子茶ならぬ八朔茶に。寒天でとじてもよさそうです。
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