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通勤や休憩時にできる、一石二鳥の簡単「ココロ」の整え方
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通勤や休憩時にできる、一石二鳥の簡単「ココロ」の整え方

2019-11-12 23:00
    SNSを見て一喜一憂したり、仕事相手から言われたひとことがいつまでも頭から離れなかったり……アタマの中には次から次へと考えや妄想が浮かび、今やらなければならないことに集中できないもの。

    必要のないことに思いをめぐらし、無駄に考えすぎてしまっているんですね。そんな混乱、混沌はココロのストレスを生み、それがシミ、くすみ、シワ、たるみ、むくみなど肌トラブルの引き金となっています。

    健康的な美しさを保つためには、ココロの扱い方が大事。アタマを支配しているモヤモヤ、イライラを、いつでもパッとリリースできる「ワザ」を身につける必要があります。

    そこで、私が取り入れたのがマインドフルネス。マインドフルネスとは「気づき」。今の自分自身に集中する、ココロとカラダの究極のメンテナンス法です。

    マインドフルネスは仏教の瞑想に起源を持ちますが、瞑想ってちょっと難しそうですよね? そこで、この連載では、私が実践している、日常すぐに取り入れられるマインドフルネスをお教えします。

    上手に今の自分に集中できると、アタマの中がすっきりリセット。ココロとカラダが軽やかになって、今やるべきことに力を発揮できるように。

    疲れにくくなるので、一日の終わりにうさ晴らしのためにドカ食いしたり、深酒したり、寝不足になるほどゲームする必要がなくなります。

    コーヒーやお茶を飲むときは、香りや温度を感じて……

    コーヒーやお茶を飲みながら実践する、簡単マインドフルネスです。仕事中でも、カフェでも、誰にもバレずに、ココロとカラダをリセットできます。香りや温度があるほうがやりやすいので、できればホットで、自然な香りが立つ飲み物がおすすめです。

    Step1.

    まずはコーヒーやお茶を準備します。カップを目の前にしたら、仕事や家事の手を休め、スマホやPCからも完全に目を離しましょう。そして、「今からマインドフルネスを始めます」とココロで宣言。今までの流れに区切りをつけ、自分自身に意識を向けるスイッチを入れます。

    Step2.

    コーヒーやお茶を入れたカップを両手で持ち、香りをかぎます。楽しむというより、「嗅覚」を集中して観察する感じです。コーヒーやお茶の香りが鼻腔を抜けて肺に入っていくのを感じたら、フーッと口から息を吐き出します。ゆったりと10回ほど繰り返します。

    Step3.

    次に、コーヒーやお茶を口に含み、舌や口内に温かさを観察します。くれぐれも、やけどには気をつけてくださいね。飲み下すときは、舌、のど、胃へと温かい液体が流れていく「感覚」に集中します。

    Step4.

    熱々だったカップの温度が適度にぬるくなったら、両手でカップを包み込むように持ちます。じんわり伝わってくる温もりを感じ、手や指の感覚を見つめましょう。

    【Point】
    コーヒー・マインドフルネス中、まわりの音が気になったり、スマホを見たくなったり、ちょっと前に上司から言われたことを思い出したりしても、失敗ではありません。
    頭に浮かんできたことは、淡々と「まわりの音にイラついた」「ついスマホを触りたくなった」「◯◯さんが苦手と思った」と客観的にアタマの中でメモ書きし、ココロに付箋を貼ります。付箋を貼ったら、また香り、呼吸、温感の観察に戻ります。

    呼吸と足裏に意識を集中。歩きながらマインドフルネス

    通勤、通学、買い物や用事で外出するとき、「移動を利用」してできる、お手軽マインドフルネスです。

    モヤモヤッとしたアタマ、ギスギスしたココロがリセットされ、顔の表情も柔和に。人とのコミュニケーションもニュートラルになり、次に行う仕事、勉強、用事に集中できるようになります。

    Step1.

    玄関を出たとき、信号待ちのときなどに「今からマインドフルネスを始めます」とココロで宣言。今までの流れに区切りをつけ、自分自身に意識を向けるスイッチを入れましょう。スマホやイヤホンはバッグにしまい、できれば着信音やバイブレーションもオフにしておきます。

    Step2.

    歩きながら呼吸に目を向けます。空気が鼻腔をなでながら「スーッ」と入っていき、鼻や口から「スーッ」「フーッ」と出ていく様子を、ひたすらココロで観察します。何秒で吸って、何秒で吐いて、などと意識する必要はありません。ただただ、自然な呼吸を見つめます。

    Step3.

    次に足に意識を向けます。振り出し着地した足に対し、「左、右、左、右……」と交互にココロで意識。足の裏が地面を踏みしめる感覚を、ひたすら観察します。

    Step4.

    信号待ちなどで止まったときも、どちらの足に体重がのっているかに意識を向け、体重がのっている足の裏に集中します。

    【Point】
    歩きながらのマインドフルネス中、まわりの音や状況が気になったら、「公園から子供たちの声が聞こえた」「水たまりがあって歩きにくいと感じた」と客観的にアタマの中でメモ書きし、ココロに付箋を貼ります。
    靴ずれしたときや、荷物が重いときも同様です。「靴ずれでかかとに痛みを感じている」「荷物が肩に食い込んでいる」というように付箋を貼りましょう。ココロに付箋を貼ったら、また呼吸や足に意識を集中するのです。

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    イラスト/きくちりえ(Softdesign)、写真/image via Shutterstock

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