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やるべきことで頭がいっぱい? 3つだけ選べば、人生うまくいく
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やるべきことで頭がいっぱい? 3つだけ選べば、人生うまくいく

2020-02-24 06:00
    仕事や家事だけではなく、健康管理や趣味など、私たちはやらなくてはならないことに日々追われています。1日は24時間、ひとりで全部を完璧にこなすことは到底ムリな話です。

    どんなに忙しくても自分らしくシンプルに生きていく方法を、ランディ・ザッカーバーグ著『ピック・スリー:完璧なアンバランスのすすめ』(東洋経済新報社)から、探ってみましょう。

    ピックスリー: 完璧なアンバランスのすすめ

    1,760円

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    1日に選ぶのは、5つのうちの3つだけ

    ランディ・ザッカーバーグさんは、フェイスブック創始者のマーク・ザッカーバーグ氏の姉。自らも起業家・投資家であり、フェイスブックに創業期から7年在籍。退社後は自分の会社を設立したりと、絵に描いたようなビジネスウーマンです。しかし、いかにも才能に溢れていて、忙しい毎日をうまくさばいていそうに見えますが、実情はどうやらそうでもなかったようです。

    私がなんとかできているのは、毎日三つのタスクをきっちりこなすことくらいです。だから毎朝こんなふうに自分に問いかけます。「仕事、睡眠、家族、運動、友人。三つ選ぼう」。

    『ピック・スリー:完璧なアンバランスのすすめ』45ページより引用

    ある会議にパネリストとして参加したときに、初めて「ピック・スリー」という言葉を出してしまったという著者。仕事と家庭のやりくりをどうしているのかと聞かれ、イライラに耐えかねての発言でした。

    すると、この言葉が世界中のビジネスメディアに取り上げられて、いわゆる「バズり」の状況に。こうしたジレンマは、すべての人に共通するジレンマであることに気づきます。

    ピック・スリーには、5つのカテゴリー(仕事・睡眠・家族・運動・友人)があります。そして、一日で選べるのは、この中で3つだけ。選ばなかったあとの2つについては、決して罪悪感を抱かないことを決め事にしています。もちろん、毎日カテゴリーを変えてOKで、たとえば平日と週末で変えるといった臨機応変な形でもよさそうです。

    そして、その状況を記録としてつけることがコツ。毎日、どの3つを選んだのか書き留めて、その内容を振り返ります。

    5つのカテゴリをすべてうまくやろうとすることは不可能であり、本当に深いレベルまでいくことはできません。うまくアンバランスになることで、毎日はいい感じにまわっていくのです。

    あなたのペルソナはどれ?

    おもしろいことに、著者はただ5つの中から3つを選びなさいと言っているわけではありません。それぞれの項目で5つのペルソナ(人格)が設定されていて、その人をモデルに3つをどう実行していくかについても紹介しています。

    ペルソナとして、パッショニスタ(情熱家)、エリミネーター(排除する人)、リノベーター(改革者)、スーパーヒーロー(支える人)、マネタイザー(稼ぐ人)が挙げられています。

    ぱっと見て、あなたはどのタイプに該当しそうでしょうか。その時々で、違う自分がひょっこり顔を出すこともあるでしょう。

    5つの各項目には、著者自身の体験や考え方も書かれていますが、パッショニスタなら、エリミネーターならという風に、ペルソナがあることで起きうる考えや現象についても触れられています。

    つまり、仕事ひとつに関しても、“仕事のパッショニスタ”、“仕事のエリミネーター”、“仕事のリノベーター”、“仕事のスーパーヒーロー”、“仕事のマネタイザー”でそれぞれ性質や役割が異なってきます。

    たとえば、“仕事のパッショニスタ”が仕事を優先していくならば、「その仕事に犠牲を払う価値はあるか」と、問いかけることが多いのだそう。

    そんなときに思い出されるのは、「仕事のパッショニスタのだれもがいつかは自問するという、あの問いだ。それは、本当に犠牲を払う価値があるのか?

    『ピック・スリー:完璧なアンバランスのすすめ』98ページより引用

    この場合、胸を張ってキャリアを大切にして、前向きに考えることが重要。仕事のパッショニスタの生き方の対極にあるのは、仕事を優先しないで豊かな人生を送っている人の価値観だったりします。だからこそ、仕事という自分が選んだ道に自信を持つことが大事であることがわかります。

    挫折しない方法はペルソナによって違う

    たとえば、“睡眠のスーパーヒーロー”の場合、愛する人を支えるために睡眠がしっかりとれていないという状況が挙げられています。

    疲れ果ててストレスにまみれていては、最大パフォーマンスは出せません。何を差し置いても、睡眠は充電であると考えていく必要がありそうです。

    たとえば、“運動のエリミネーター(排除する人)”は、自称運動しない派であると言い換えられます。運動のパッショニスタの対極でもあるでしょう。健康管理のために運動をしなくてはいけないのに、忙しすぎてピック・スリーの中から、「運動」をなかなか選べなくなっているのかもしれません。

    そんな運動のエリミネータータイプの人が、挫折しないで目標を達成する方法が紹介されています。

    同時に二つのことをする。
    たとえば電話をかける用事があるなら、電話しながら歩くのはどうだろうか。あちこちで用事をこなしながら歩いていれば、すぐに「あれ? もうこんなに歩いた?」とびっくりするだろう。

    『ピック・スリー:完璧なアンバランスのすすめ』276ページより引用

    まず、自分は5つのうちどの項目を、今日選んでいくのか。そして、5つのペルソナのうち、自分はどれに該当するのか。それらを知ることで、毎日をシンプルに自分らしく生きていけるようになります。

    バランスは捨ててアンバランスになって、3つを選択していくピック・スリーという生き方。マルチタスクを諦めることで手に入るものはいろいろあるようです!

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    ピック・スリー 完璧なアンバランスのすすめ]image via shutterstock

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