• このエントリーをはてなブックマークに追加
市が新品の自転車をプレゼント。フランスで話題の公害対策
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

市が新品の自転車をプレゼント。フランスで話題の公害対策

2013-10-06 13:00
    フランスでは、いかに街中の交通の便が良くなるかを考えた、自動車の渋滞へ公害対策の様々なアクションがとられています。

    2007年にパリに登場した、自転車貸し出しシステム「Vélib(ヴェリブ)」の導入もそのひとつです。今では、ほとんどのフランス大都市で、このシステムの導入が整いつつあります。

    渋滞対策のために自転車をプレゼント

    そして、このシステムの追い風になるような、常識をくつがえすアクションが話題を呼びました。それは、フランス西海岸にある、ヨーロッパ最大の砂丘「ピラ砂丘」で有名な海辺の街・アルカション市での出来事です。



    通勤に車を使う住民の悩みの種は、車の混雑でした。これを避けるために、市が自転車導入システムを検討するとなると、約80万ユーロ(約1億400万円)もの費用がかかると見積もられたそう。一方で、自転車の需要を求めた住民の数は3,000人で、ひとりひとりに新品を提供する場合の予算は、約40万ユーロとその半分の費用でまかなえることが判明。

    そこでアルカション市は、住民に新品の自転車を贈呈する方を選択したのです。これによって、先行して自転車を受け取った300人が自転車を利用しており、300台もの車が朝の街から姿を消していることになります。小さな街では、これがいかに大きな効果を発揮するか想像できます。


    車社会の色が濃かったフランスでは、最近自転車の販売数が徐々に上がってきていることも確かで、この新しいアクションは他の街のモデルにもなりそうな予感。

    フランスでは車道を走らないといけないルールやヘルメット着用が徹底されており、自転車専用道路の普及を急いでいる街が増えています。街の公害対策には、こうした小さなアクションが大きな変化へとつながる気がします。

     

    Mairie Arcachon

    photo by Thinkstock/Getty Images

     

    (下野真緒)

    RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2013/10/031294arcachon.html
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。