義理の姉がアメリカの通販で注文してくれて、誕生日の前日、無事にわが家に届いたのですが、箱を見て疑問が......。どう考えても自転車が入るような大きさではないのです。もしやと思い箱を開けてみると、何と部品がバラバラに入っていたのでした。しかも夫は仕事で日本に行っていて私ひとり。
どうしたものかと悩みましたが、自転車に乗るのを楽しみにしている娘を思うと組み立てるしかありません。夜中にコツコツと自転車を組み立てることになったのでした。
フランスに住んでいたころにDIYに目覚めて、バスルームに棚を作ったり、新しいシステムキッチンを組み立てたり、床のカーペットを剥がして板張りにしたりなど、けっこう何でも挑戦するのは好きなほうなのでどうにかなるかな、と思ったのですが、説明書を読んでみると、どのネジをどこに使うなどの説明も全くなくて役に立ちません。
仕方なく「YouTube」で検索したりなどし、3時間以上かけてどうにかやっと出来上がりました。
フランスもアメリカもDIYがとても盛んで、あまり業者に頼らず自分たちで家の修理やリフォームをする人が多いのですが、アメリカはこういう自転車などの組み立てまでも自分で考えてやるように、という感じなんだとあらためて知って本当に驚きました。
まず工具を持っていないと組み立てられないわけだし、あぁ、ほんと日本ではありえないことだなぁと思ったら、何だか色々と恋しくなりちょっと途中泣きそうになってしまいました。
あらためて考えてみるとニューヨークに引っ越してからもう何度こういうサプライズに出会ったことか......。
天井の電球が切れたので換えようと手を伸ばしたら火花が散ってビックリしたり。先日も排水パイプが老朽化して水漏れが直らないので大家さんに言ったけれど、修理屋さんをなかなか呼んでくれないので、自分で新しいものを買いに行って交換したり。その時も「YouTube」で天井の配線などを調べたなぁ......。
翌朝、娘はピカピカの自転車を見つけて満面の笑顔でした。そして外も気持ちのいい晴天です!
ちょっと私は寝不足でボーッとしていましたが、黄色に染まった美しい枯葉の中で、一生懸命に自転車をこぐ娘の後ろ姿を見て、やっぱり海外生活のハプニングも悪くないかもなぁと思ったのでした。