「なんで助産師に電話しないの?」
と、夫の一声。そうか! その手があった! すっかり忘れてた、その制度。「何かあったらいつでも連絡してね」と言われていたのに。(ドイツの助産師制度については過去記事参照→【第6回】【第9回】【第10回】)
ドイツで助産師として個人(自営)で仕事をしている人たちにはいくつかタイプがあります。
1. 産後ケアをメインにしている
2. 産前、産後ケアの両方を請け負っている
3. 産前、産後ケア、プラス要望があれば出産にも立ち会う
私が契約した助産師さんは2のタイプ。
つまり、妊娠中に体のトラブルや気になることがあれば、遠慮なく連絡し、来てもらえるのです。
さっそく電話をしてみると、「いま出先だけど、近くにいるから直接行こうか?」とのお返事。こりゃありがたい。「ハイ、お願いします!」と即答して待つこと10分でやってきてくれた。ひょっとしたら救急車より早いんじゃ? と思えるほどのスピーディーさ。しかも彼女は(おそらく)60代半ば過ぎ。仕事とはいえ、この寒さのなか雪道を自分で運転し、パパっとかけつけてしまうフットワークの軽さもすごい。
助産師さんの触診でモヤモヤ解消
私の体調や、先日の妊婦健診での結果を母子手帳をみながら話したあと、ソファに寝っ転がるように言われ、おなかを触診。「(赤ちゃんの)足はここ、頭はこっちだね」なんて言いながら。ついでに手足のむくみチェックと静脈瘤ができていないかの確認もして、結果はまったく問題なし! 良かった、これで一気にモヤモヤも解消です。最後に便秘予防にもなるマグネシウムのサプリメントも紹介してもらって一件落着。
前回の出産では、産後ケアのみの助産師さんだったので気づかなかったけれど、産前も面倒を見てくれる助産師さんだとこういうとき、本当に助かるなぁ。産後だけでなく、じつは産前も頼りになるドイツの助産師訪問ケアなのでした。
【第12回】まるでピクニック? 大量のおやつと一緒に出産準備
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