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Vol.165 追悼・独立系無頼候補・金子博さん/御恩返しの立候補
2015-05-14 06:30209pt
Vol.165
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『そこそこ週刊・畠山理仁』
追悼・独立系無頼候補・金子博さん/御恩返しの立候補
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●「東京を天国にしたい」。病院を飛び出して都知事選に立候補。
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また一人、私の敬愛する独立系無頼候補が亡くなってしまった。
2014年2月9日執行の東京都知事選挙に立候補された金子博さんが、今年5月8日にお亡くなりになったとご親族から連絡をいただいたのだ。享年85歳。
金子さんは東京都知事選挙告示3日前の昨年1月20日まで、地元・福島県白河市内の病院に入院していた。2013年11月に発覚した肺がんは、当時、ステージ4。すでに全身に転移していたため手術もできず、抗癌剤治療を受けていた。
「今の自分があるのはみなさんのおかげ。残りの人生はみなさんのために使いたい。ご恩返しをしたい。東京を天国にしたい」
金子博さんが半ば強引に病院を飛び出して都知事選に立候補したのは、そんな強い思いがあったからだ。
金子さんのガンは股関節まで侵食していた。全身にガンが転移している様子を写した写真も見せてくれた。本当であれば立つことすら厳しかったはずだ。しかし、金子さんは選挙戦最終日まで街宣車に乗り、街頭で有権者への訴えを続けた。そして投票日の2月9日には再び福島県白河市に戻り、2月14日から再び入院。その後は入退院を繰り返して療養生活を続けていた。
金子博さんは生前、福島県内でホテルや岩盤浴の施設を経営されていた実業家だった。都知事選では雪の降る中、新橋SL広場前で声を枯らしながら、
「私は中国、韓国、北朝鮮、台湾とのパイプになりたい。北京、ソウル、平壌、台北の市長に自ら会いに行き、知事のトップ外交で友好都市にする」
と訴えていた。
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Vol.163 追悼・羽柴秀吉さん(2)/「青森の大バカ者で終るか 天下を取るか」
2015-04-14 13:00209ptVol.163
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『そこそこ週刊・畠山理仁』
追悼・羽柴秀吉さん(2)/「青森の大バカ者で終るか 天下を取るか」
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●自分のアイデアを堂々と世間に問う男
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ところでみなさんは秀吉さんを「変わったおじさん」としてしか見ていないのではないだろうか?
それも仕方がない。「戦車」や「ミサイル」を個人で作る人なんてそうはいないからそこに注目してしまうのは当たり前だ。ホテルが国会議事堂で社長室が内閣総理大臣室なんていう会社もなかなかないだろう。
でも、ぜひ秀吉さんのアイデアや政策にも注目してほしい。
先にも述べたように秀吉さんはアイデアマンだ。小田川帝国にはユニークな注意書き看板がたくさんあったが、どれも秀吉さんが楽しみながら考えて作ったものだ。たとえば【小田川帝国ミサイル防衛局】の説明書きはこんな感じだ。
「陸・海・空・三軍共同開発核弾頭迎撃ミサイル(パトリオット・スーパー・ファイター)最新ヴァージョン国土防衛システム54基配備。目的、北朝鮮テポドン迎撃システム多国籍軍侵略阻止(小田川国防省・陸・海・空)」
「ISBM核弾頭ミサイル保有国、地対空ミサイルスカッド改。地対地ミサイル羽柴セブン。地対空高射砲レッカウラン弾その他防衛兵器破壊力世界第三位軍事政権。(ミサイル数千発・戦闘機・戦車部隊・海軍・攻撃部隊、原子力第七艦隊機動部隊、以下軍事機密)」
「国連核拡散防止条約脱退」
思わず読んでしまう。さらに大きな門の先にはホテルとは別の秀吉さんの建設会社があるのだが、その門前にはこんな注意書きもあった。
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