なぜ? は批判になってしまうことも
じつはこのようなとき「なぜ? 」という質問はあまり良くないのだとか。ライフハッカー[日本語版]によるとこうあります。
心理学教授で夫婦関係や結婚生活の安定性の研究で知られるジョン・ゴットマン博士によると、「なぜ?」という質問はどれだけ気を配っても結局は批判となってしまうと指摘しています。「どうして泣いているの?」と聞くことは、「泣く理由なんてどこにもないでしょう?」という批判の捉えかねません。
(ライフハッカー[日本語版]より引用)
振り返ってみると、自分が怒っているときもなぜ? と聞かれることは多く、余計に気持ちが高ぶったことも。マイナスな感情でいっぱいになったときは心にたまったものを吐き出すように、ただ話を聞いてもらいたいもの。それを根掘り葉掘り問いただしてしまうのは、相手にとっては負担になるだけなのかもしれません。
心の中の怒りを冷静に見る
これを聞いてふと思い出したのは「森田療法(ありのまま療法)」という主にメンタルクリニックなどで使われる療法のこと。簡単に言うと「ただありのままに今の感情を受け入れ表現する」という療法で、怒りや悲しみの気持ちを感じたらそのままの感情を紙に書いたり、人に話したりするというもの。普段の生活でも活用できる考え方です。無理せず、特別なものも必要ないので私は心がざわついたときに思い出すようにしています。
それだけでいいの? と思うぐらいなのですが、意外と余分な感情がわくのを防ぐことができ、客観的な判断を促すことにつながるのです。怒りの渦中にいる人に「何が」あなたを苦しめるのか、と聞くことでひと呼吸おいた冷静な判断がしやすくなります。
自分の怒りはもちろん、身近な人の怒りに巻き込まれないで的確にサポートできたら良いですね。
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