いまドイツではそのお米のとぎ汁が使い勝手がよいとにわかに話題になっています。
「お米のとぎ汁」はキレイの味方?
ヨーロッパでも徐々に注目されつつあるお米のとぎ汁ですが、とくに匂いに非常に敏感なドイツ人には、無色・無臭のお米のとぎ汁を使うという発想は目からウロコのよう。とぎ汁が欲しいがためにお米を食べ、体の内側からも健康を意識してケアできることがダブルでうれしいと称賛されています。
様々な食材を使って肌や身の回りをケアする方法を提案するサイト「Besser gesund Leben」によると、お米のとぎ汁には、次のような効果が期待できるのだそうです。
・飲めばエネルギー補給になる
・下痢などの消化不良に効果がある。また嘔吐・吐き気にも
・胃炎・腸炎予防によい
・体内の温度を調整する役割がある
・母乳の出が良くなる
・肌のかゆみどめ
・便秘にも効果的
(「Besser gesund Leben」より翻訳引用)
エコなのに、美髪にも良い
ミネラルやビタミン(とくにビタミンB群)が豊富なだけでなく、葉酸・鉄分も含むお米のとぎ汁。米ぬかに含まれるこれらの成分は肌だけでなく、髪のお手入れにも良いそうです。
International Journal of Cosmetic Scienceに2010年に発表された論文によると、米のとぎ汁で髪をケアすると地肌にもやさしく髪の毛の摩擦を減らすことができ、いつまでもすこやかに保てるのだそう。
研究者がとぎ汁に注目したワケは、中国でも長い歴史を持つヤオ族(別名:髪長族)の女性たちの習慣から。長く美しいコシのある黒髪で知られた彼女たちは、人生で髪の毛を切るのは成人になる18歳のとき、一度きり。お米のとぎ汁により、その艶と豊かさを保ちつつ、長くてもベタつかないのだそう。
ヘアケア方法は、お米のとぎ汁に髪をどっぷり浸し、栄養分を十分に行き渡らせ、十分にすすいだら、あとは乾かすだけ。歳を重ねても彼女たちの髪にいつまでたっても白髪が少ないことも、とぎ汁のおかげのようです。
抗酸化作用もあり、アーユルヴェーダでも日焼け後の火照った肌を素早くクールダウンさせるためにも使われるというとぎ汁。上記のサイトでは白米ではなく、さらに栄養素の高い玄米のとぎ汁を推奨しています。
紫外線ダメージが気になるこれからの季節、とくに重宝しそうな美容法です。
photo by Thinkstock/Getty Images
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