今でこそ、ハッピーパーソンのアイコン的存在のような早坂さんですが、30代の頃は、理想の自分と、等身大の自分とのギャップに、とても悩んだそう。当時は、思いどおりに進まない状況に不平不満が募り、周囲に愚痴をこぼしていたとか。
最初から何でも器用にこなしてきたわけではなく、苦しみぬいた中から自分の力で突破口を見出した、早坂さん。壁にぶつかった際に気がついたことは、とにもかくにも、まず「行動」すること。どんな小さなことでも構わないので、目の前に用意された現実を、ひとつひとつ丁寧にこなしていく。すると、歯車がピタリと合うように現実が好転し、道が開けていくような手応え感じられるようになったと言います。
小さい自分の声を聞く=直感に従って生きる早坂さんは、心の底から湧き上がるインスピレーションを「自分の中の小さい自分」と呼んでいます。その小さい自分の声は、森林浴をしている最中や入浴中など、リラックスタイムに聞こえてくることが多いそう。
「結局のところ、すべては自分の声ですが、その小さい自分のワガママには、耳を傾けるようにしています。どんなに疲れていても、彼女が海へ行きたいと言えば行く。インスピレーションの偉大さに気がついてからは、その声に従うように生きてきました」と、しなやかな笑顔で語ってくださる早坂さん。
突き動かされるような衝動に従って歩み始めた結果、人生を左右するようなヒントに出会えたり、目を見張るようなシンクロニシティを数え切れないほど経験してきたというから驚きです。
オーガニックとの出会いオーガニックでナチュラルなアイテムや食生活は、ゆらぎやすい自分を乗り越えるために必要不可欠でした。看護師だった時代に、ストレス過多でアトピーが悪化したことがきっかけとなり、食事を青菜中心の野菜生活に方向転換。しばらく続けてみたところ、みるみるうちに体調が良くなり肌質が改善したとか。
とは言っても、疲れが溜まると、アレルギーを起こすことも。そんなときに活躍してくれるのが、世界の各地を旅しながら出会ったハーブや植物オイル、クレイ(泥)といった地球の叡智。自然の持つ無限の可能性を早坂さん本人が身をもって体験し、ピンチのときこそ絶大なるサポートをしてもらうと言います。
早坂さんが、多くのファンから絶大なる信頼を集めるのは、どれもこれも「使って効果があった!」と感じているものをチョイスしているから。
ビューティーメソッドが詰め込まれた宝物がデビューそんな早坂さんがご自身で実践されているビューティーメソッドが詰め込まれたプロダクトが、満を持して登場! 2016年10月15日、10周年のシンシア・ガーデンとコラボレーションしたスキンケアブランド「ネロリラ ボタニカ」がデビューします。
かつて日光アレルギーでボロボロになってしまった早坂さんの肌を美しく整えた、タマヌオイル、日本の大地で育ったジャパニーズネロリ、奈良・天川の鍾乳洞で長い年月をかけて磨かれたごろごろ水や、独特の地層で育ったパールなど、マザーアースの恵みを主成分とした、100%ナチュラルな処方。
「生産地に訪れ、生産者と顔を合わし、本物と感じられる素材を厳選して採用したので、とてもパワフルな仕上がりです」と、早坂さん。
また、本来廃棄されるはずの搾汁後の果皮を無駄にせず使用したり、耕されることなく放棄された畑を有効化し、新たな産業を生み出す「再生」を理念に掲げ、プロダクトを使うことで社会貢献ができるブランドを目指しています。
ラインナップは、オイルと美容水の2層構造で見た目までかわいらしい美容液と、うるおいと香りで心身を満たす全身用ミスト、肌を浄化するクレイマスクの3品。
肌だけでなく心も、そして、その先の環境まで「心地よく」すること。まさに、自分自身の人生やライフスタイルに、そっと寄り添い、深い癒しを与えてくれるアイテムと言えそうです。
ネロリラ ボタニカ/左から アースマスク(クレイマスク)65g 4,200円、インテンシブ ビューティーセラム(2層式美容液) 32mL 7,000円、ブルーミングシャワー(全身化粧水) 100mL 3,600円<すべて税別>お話を伺った人:早坂香須子(はやさかかずこ)さん
ビューティーディレクター・メイクアップアーティスト。看護師として大学病院に勤務した後、メイクアシスタントを経て1999年に独立、ファッション雑誌を中心に活躍中。www.wtokyo.co.jp
写真/小禄慎一郎(人物) 取材・文/山本朱美
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